中野区の野方にある妻恋神社の参拝レポートです。
読み方は「つまこいじんじゃ」です。正式には「妻戀神社」と難しい漢字の表記になるようです。妻恋御社、妻恋稲荷、源左稲荷とも称されています。文京区の湯島にある妻恋神社よりご分霊を勧請して創建された神社になります。最寄り駅は中野駅です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
中野の「妻恋神社」へ
この日は嫁と中野駅で待ち合わせをして、以前から行きたかった神社に行く予定だったんです。
住所は中野区なのですが、高円寺駅の方が近い、大和町八幡神社という神社です。
僕は以前、その神社がある大和町で働いていたこともあり、また、嫁も若い頃に大和町に住んでいたことがあると。
しかしながら、僕も嫁もそのような神社があることなど全く知らずに過ごしていました。
最近になり、こうして神社巡りをするようになってから、初めてその存在を知ることに。
自分たちに多少でも縁のあった場所にある神社と言うのは、なんとなく気になってしまうものです。大和町八幡神社も、その存在を知ってから、ずっと行きたいな~と思っていた神社です。
この日は午前中に嫁が中野で用事があり、午後はお互いに予定がありませんでしたので、良い機会なので中野から大和町八幡神社に行ってみることにしました。
僕は以前、同じ中野の新井天神北野神社に行く際に、嫁と中野駅で待ち合わせをして向かったのですが、その時は撮影用の大事なデジカメを家に忘れると言う失態を犯しました。
今回も中野で待ち合わせですので、自然とそのことを思い出します。苦い思い出です。
その失態がありましたので、今回は念入りに持ち物チェック。
デジカメも忘れることなく中野駅に到着しました。
嫁と合流した後は、ちょうどお昼でしたので、ブロードウェイの中にある回転寿司で腹ごしらえ。
その後徒歩で早稲田通りを西に向かいます。
12月の後半で、晴れてはいたのですが、かなり風の冷たい日でした。
寒さに震えながら歩いていますと…大きな警察病院があり、その向かい側に突然小さな神社を見つけてしまいました。
その辺りは過去にも何度となく通ったことがあるはずなのですが、そのような場所に神社があることに気付いたのは初めてです。
その神社が妻恋神社です。
ご由緒
ご祭神は、日本古代史の英雄である日本武尊(やまとたけるのみこと)、その妃である弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)、穀物や食物の神様である倉稲魂命(うかのみたまのかみ)です。
創建の年代は不明ですが、江戸時代中期の文化年間には、既にこの地にあったと考えられています。文京区の湯島にある妻恋神社からの分霊を勧請したのが始まりとされています。
湯島にある妻恋神社は、江戸時代には妻恋稲荷と呼ばれていたそうで、その分霊を勧請したこちらの妻恋神社も、同様に妻恋稲荷とも称されています。
また、一説には、明治の初めまでこの地に住んでいた矢島源左衛門という人物が、亡くなった妻を偲び、妻恋稲荷を勧請したともいわれています。そんな由来から、源左稲荷とも称されています。
境内には溶岩でできた石祠や、お地蔵さんを安置した祠もあります。
境内案内
早稲田通りを中野駅から西に歩いておりますと、右手に小さな神社が現れます。こちらが妻恋神社です。早稲田通り沿いにあります。
境内は広くはなさそうです。鳥居が何本か連なっていますね。
鳥居の扁額には「妻戀御社」と書かれています。この時点では何と読むのかわからなかったのですが…。後ほど調べて「つまこい」だと判明しました。
一礼して最初の鳥居をくぐりますと、すぐ左手にも鳥居です。その先には小さな富士塚のような祠がありました。こちらには後ほど参拝させて頂くことに。
右手に手水舎です。手水鉢には水がありませんでしたので、手をはたいてお清め。
二つ目の鳥居をくぐった先に神狐さんです。こちらが左の神狐さんです。囲われていて少し見づらいかと思いますが…。
こちらは右の神狐さんです。
三つめの鳥居をくぐります。
その先に社殿です。
12月の冷たい風の中、参拝させて頂きます。
社殿を背にして参道を見ますとこんな景色です。
社殿に向かい右手にお地蔵さんがいらっしゃいましたので、こちらにも参拝。
先ほど通り過ぎた石の祠にも参拝します。
大きな木が何本か立っていて、社殿を護っているかのようでした。一通り境内を散策し、妻恋神社を後にしました。
参拝を終えて
他の神社に向かう途中に、偶然見つけた妻恋神社。
うっかりすると通り過ぎてしまうような場所にある神社です。早稲田通りと言う比較的大きめの通り沿いではあるのですが、鳥居が少し奥まったところにありますので、車で通っていたら気付かないかもしれません。
僕もその前を歩いてみて初めて気付きました。
妻恋神社と言う名前の神社には、僕はこれまで一度も訪れたことがありませんので、これが初めての参拝です。
妻を恋しく思うという、なんだか素敵な社名ですね。こちらの妻恋神社も、一説にはこの地に住んでいた源左衛門さんという人が、亡き妻を偲んで創建したともいわれているそうですし。そう思うと、そんな神社に夫婦で参拝できたことも嬉しいです。
文京区の湯島に本社があるとのことですので、そちらにもいつか行ってみたいです。
(追記:翌年に湯島の妻恋神社にも参拝しましたので、以下の記事で紹介させて頂いております。)
中野の妻恋神社は、境内も狭く小さな神社ではありますが、鳥居が何本も連なっていたり、富士塚のような石の祠があったり、お地蔵さんがいらっしゃったり、何かと見どころのある神社でした。
社殿もシンプルですが古い建物のようで、雰囲気もあります。
「ひっそり佇んでいる」という表現がしっくりくるような、そんな神社でした。
創建の詳しい経緯などは諸説あるようなのですが、どのような経緯で湯島から分霊を勧請してこの地に祀られるようになったのか…知りたくなってしまいます。
偶然見つけた神社ではありますが、参拝できて良かったです。
また、余談ではありますが、この神社の向かいにある警察病院の地下には、巨大な核シェルターがあると言う都市伝説があります。
その辺りの真相も知りたいですけどね。
この後は、早稲田通りをさらに西へと進み、この日の目的地である大和町八幡神社へと向かいます。
御朱印
中野の妻恋神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中野区野方1-5-4です。
妻恋神社の公式サイトはありません。
電車
JR中央線・総武線 / 東西線 「中野駅」から徒歩10分。
中野通りを北に進み、早稲田通りを左折。少し歩いた右側です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
中野区の神社一覧