中野区にある大和町八幡神社の参拝レポートです。
読み方は「やまとちょうはちまんじんじゃ」です。正式名称は八幡神社のみになります。源義家の軍勢がこの地に立ち寄り、京都の石清水八幡宮の遥拝所を設けたのが始まりとなっている神社です。境内には大変珍しいちょんまげをした狛犬がいます。最寄駅は高円寺駅、野方駅、都立家政駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
高円寺の北にある「大和町八幡神社」へ
こちらの神社がある大和町という場所は、僕は個人的にちょっとした思い入れがある場所なんです。
以前この大和町で3年ほど働いていた時期があり、その期間には色々なことがありましたので。
また、僕の嫁も、僕と知り合うずっと以前、かなり若い頃にこの大和町に住んでいたことがあるらしく、おそらく色々な思い出のある場所だと思います。
僕たち夫婦にとって、大和町は縁のある場所なんです。
しかしながら、その大和町に神社があると言うのを知ったのは、僕も嫁もごく最近。嫁と二人で神社巡りをするようになったのが、ここ数年のことですので、それ以前は神社には特に興味がなかったので…。
ですので当然、お互い大和町にいた頃にも、この八幡神社には一度も訪れたことはありません。大和町に神社があることすら知りませんでしたので、当然ではありますが。
当時は知らなかった神社ですが、やはり自分たちに縁のあった場所にある神社です。その存在を知ってからとういうもの、自然と気にはなってしまいます。
ですので機会を見て行こう行こうとはずっと思っていたのですが、なかなか行けず。
そんな中、年の瀬も押し迫った12月の後半に、嫁とのタイミングがばっちり合う機会がありましたので、おもいきって二人で行ってみることに。
この日は午前中に嫁が中野で用事を済ませていましたので、お昼に中野駅で待ち合わせをして向かいます。
中野からは早稲田通りを歩いて向かったのですが、途中でたまたま妻恋神社というのを見つけましたので、そちらにも参拝させて頂きます。
そこから高円寺方面にさらに歩きます。
早稲田通りから裏道に入り、住宅街を進みます。
晴れてはいましたが、風が強くかなり寒い日でしたので、じょじょに嫁のトイレが近くなってきたようで…。しかも裏道の住宅街に入ってしまったので、コンビニなども一切なく。
焦る嫁。
それに焦る夫。
そうこうしているうちに、大和町八幡神社に無事到着しました。
申し訳ないとは思いつつ、何よりもまずはトイレをお借りすることに。
宮司さん宅で快く貸して頂き、難を逃れました。助かりました。ありがとうございました。
一安心したところで、改めて入口の鳥居から入り直します。
ご由緒
ご祭神は、誉田別命(ほんだわけのみこと)です。第15代応神天皇の別名で、武神である八幡神と同一視されています。
創建は平安時代中期の天喜4年です。奥州征伐に向かっていた源義家がこの地に陣を敷き、京都の石清水八幡宮の遥拝所を設け、軍陣祭を行いました。そしてそれを見ていた村人たちが、義家の武勇を慕い、その跡に八幡社を設けたのが始まりと伝えられています。
以降、この地域の鎮守として崇敬されてきました。
現在の社殿は昭和3年に改築されたものとなります。
境内には、大変珍しい、ちょんまげの狛犬がいます。
境内案内
大和町八幡神社は住宅街の一角にあります。早稲田通りから路地に入り北に進んで行きますと、鳥居と長い参道が姿を現します。
一礼して鳥居をくぐります。空の青に鳥居の黒が映えています。
参道を進むと右手に九百年記念碑。長い歴史のある神社であることがわかります。
参道は長く続いています。歩いていて気持ちの良い参道です。
参道の途中に一対の狛犬さん。けっこう大きめの狛犬さんですね。こちらは左の狛犬さんです。
こつらは右の狛犬さん。小さな子供もいます。
参道の脇には大きな木が何本聳えています。午後の心地い陽射しの中を歩きます。
お百度石があり、そこには二対目の狛犬さん。
こちらは左の狛犬さん。最初にいた狛犬さんに比べると、少し古いものに見えます。
こちらは右の狛犬さんです。
狛犬さんの脇には立派なクスノキ。緑に癒されます。
参道は続きます。
少し進んだ先、左手には魚魂碑と書かれた石碑がありました。魚の慰霊碑ですね。珍しいです。
ようやく拝殿の全貌が見えてきました。拝殿の前には三対目の狛犬さんも見えます。その前には二つの石碑。左が日露戦役記念碑、右が忠魂碑です。
こちらは三対目の狛犬さんです。ちょんまげの狛犬さんです。サイズも小さく、一番古いものに見えます。左の狛犬さんから。
こちらが右のちょんまげ狛犬さんです。可愛らしい。
右の狛犬さんの先に手水舎です。こちらでお清めをします。
拝殿に向かいます。派手さはありませんが、素敵な拝殿です。
鈴の緒が四本あり、全て違う色です。どれを揺らすべきか悩みます。
午後の柔らかい陽射しの中、参拝させて頂きます。
参拝を終え境内を散策してみます。拝殿の左には真っ直ぐに天へと伸びる御神木。
御神木を見上げますと、とても素敵な絵が出来上がっていました。青空に映えています。
こちらは社殿を左斜め前のアングルで。御神木越しです。
社殿に向かって左手にはお稲荷さんが見えますので、行ってみます。
こちら、左の神狐さんです。少し怖い顔をした神狐さんです。
こちらが右の神狐さん。左よりもさらい怖い顔をしています。少し近づき難い雰囲気がありますね。
鳥居には稲荷神社と書かれています。鳥居をくぐり参拝します。「むすび稲荷」という境内社のようですね。
八幡神社と稲荷神社の間に社務所があります。こちらで御朱印を頂きました。嫁は着いてすぐにこちらでトイレもお借りしました。
拝殿を背にして参道を見るとこんな景色です。暖かい陽射しが差し込んでいて素敵です。一通り境内を散策し、大和町八幡神社を後にすることに。
参道を戻り入口の鳥居を出てすぐのところに、大和育英地蔵と厄除不動尊がお祀りされていましたので、こちらにも参拝させて頂き、高円寺駅へと向かい帰路に就きました。
参拝を終えて
12月の冷たい風が吹く中での参拝でしたが、境内には午後の陽射しが暖かく射していて、寒さを忘れさせてくれました。
ずっと来たかった神社にようやく参拝することができてよかったです。
勝手にもっと小さな神社を想像していたのですが、思っていたよりも大きくて、見どころも色々ありました。
まず、参道がけっこう長くてそれに驚きました。
拝殿までには狛犬さんが三対いらっしゃって、どれも皆違うタイプの狛犬さんでしたが、みんな可愛らしかったです。撫でたくなります。特に一番奥、手水舎の前にいらっしゃった狛犬さんは、ちょんまげがあるんです。冠や角のようにも見えたのですが、どうやらちょんまげらしく、ちょんまげ狛犬としても知られているそうです。珍しいものが見れました。
それに対し、境内社のむすび稲荷の前にいらっしゃった神狐さんは、ちょっと怖いお顔をされていましたが。
社殿は派手さはないものの、とても落ち着いた雰囲気の建物でして、素敵でした。
参拝の際ですが、鈴の緒が四本あって、色が全部違うので迷いました。これには何か意味があるのかどうか…わからなかったので、とりあえず嫁と交代で、全ての鈴の緒を揺らして鈴を鳴らしてみました。間違った方法かもしれないですが…。つまり、僕たち二人で計八回も鈴を鳴らしてしまったことになります。ごめんなさい。
参拝後は境内をうろうろしてみたのですが、御神木が素晴らしかったです。既に葉は落ちてしまっていましたが、空に真っ直ぐに伸びる様はとても迫力がありました。
社務所では御朱印を頂いたり、嫁がトイレを借りたりと、何かとお世話になりました。快くご対応頂き感謝です。
大和町八幡神社、参拝できてよかったです。
この日は中野駅から歩き、早稲田通り沿いで偶然見つけた妻恋神社に参拝し、続いてはこちらの大和町八幡神社に参拝。
二か所だけではありますが、いい神社巡りができました。
御朱印
こちらが大和町八幡神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、日中の時間帯です。社務所が閉まっている場合には、書き置きのものが社務所に置かれているようです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中野区大和町2-30-3です。
大和町八幡神社の公式サイトはありません。
電車
①JR中央線 / 総武線 「高円寺駅」から徒歩15~20分。
②西部新宿線 「野方駅」から徒歩13~18分
③西部新宿線 「都立家政駅」から徒歩15~20分
住宅街の中にありますので、少々わかりづらいかもしれません。各駅から徒歩で少し距離があります。また、JRの高円寺駅と中野駅からバスで行くこともできます。その際には「野方・練馬行き」に乗り「八幡前」で下車しますと徒歩5分ほどです。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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