青梅市の御岳山にある武蔵御嶽神社の参拝レポートです。
読み方は「むさしみたけじんじゃ」です。古くから霊山として信仰されてきた御岳山の山頂に鎮座する神社です。日本三大御嶽の一つにも数えられています。境内の奥にある大口真神社には、ニホンオオカミを神格化した大口真神が祀られ、「おいぬ様」として信仰されています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
青梅の「武蔵御嶽神社」へ
武蔵御嶽神社は、僕たち夫婦が以前から気になっていた神社で、ずっと行きたいと思っていた神社です。そちらには狛狼がいるというのを、だいぶ前に何かのきっかけで知りまして、それからずっと見に行きたいな~と思っていました。
画像検索をしますと、何ともかっこいい狼さんの姿がありまして、是非ともそれらを生で見てみたいな~と。
僕はこれまで、秩父の宝登山神社奥宮と、渋谷の宮益御嶽神社にて、狛狼さんは目にしています。
どちらも魅力的な狼さんだったのですが、どうやら武蔵御嶽神社の狼は、サイズも一回り大きく、その容姿もかなり特徴的なようです。
本当はすぐにでも参拝に行きたかったのですが、武蔵御嶽神社のある場所は、東京都内でも青梅市の奥地、奥多摩の方です。僕は都内在住ではありますが、そうお気軽には行けない場所です。ちょっと散歩がでら、というわけにはいかず、日帰りの小旅行くらいの覚悟が必要です。
かなり山奥のようでして、車で行くか、もしくは電車やバスやケーブルカーを乗り継いで行かねばならぬと。さらにはケーブルカーを降りてからも、かなりの坂道を30分ほど上って行かねば辿り着けないみたいです。
これは行って帰って来るだけでも、それなりの時間を要するものと思われます。
結局そんな情報にビビってしまい、行きたいな~と最初に思い始めてから、おそらく一年以上、下手すると二年近く経ってしまったかと思われます。
そんな中、今年の10月下旬、ようやくそれなりの覚悟を決め、参拝を決行するに至りました。
いつもは嫁と二人で神社巡りをしていますが、今回は嫁の妹も一緒に、三人でのお出掛けです。
当日は雲ひとつない快晴で、絶好の登山日和。
事前に御岳山の散策マップを確認したところ、武蔵御嶽神社だけではなく、周囲には行ってみたくなるような場所が色々とあります。
武蔵御嶽神社には、さらに山の深いところに奥の院と呼ばれる場所があり、そこには奥宮があり、摂社の男具那社があります。向かって右手の山には産安社という三本の御神木があるという摂社も。
あとは、滝なんかもあるようですし、歩いてみたいところだらけです。
時間に限りがありますので、とても全部は回れませんが、せっかくですので出来る限り立ち寄ってみたいです。
ですので当日は、できるだけ早起きをして、電車を乗り継ぎ、向かいます。
JRの御嶽駅に降り立ちますと、もう空気は既に山の中でして、東京とは思えない景色が広がります。
周囲の人も、けっこうガチ登山の格好をしている人が多くて、完全に軽装な自分たちに少々不安を覚えます。山をナメるな、と誰かにいきなり怒られそうで。
JRの御嶽駅からはバスに乗りケーブルカー(御岳登山鉄道)乗り場へ。
降りたバス停とケーブルカー滝本駅の間には、御影神社という神社がありまして、僕たちはまずはそちらに参拝します。
参拝を終え滝本駅に到着しますと、そこには長蛇の列ができていまして、どうやら人が多くて乗り切れずに増発便が出る様子。
バスもケーブルカーもそんなに本数が多いわけではなく、平日ですとバスは1時間に1~2本、ケーブルカーは2~3本ですので、帰りの時間などもチェックします。
ちなみに土日ですと、バスは1時間に2~3本、ケーブルカーは2~4本です。
こちらが御嶽駅からのバスの時刻表(2018年10月22日現在)です。
(※最新の情報は、東京バス公式サイトをご覧ください。)
そしてこちらがケーブルカーのこの日の時刻表(2018年10月22日現在)です。行きも帰りも発射時刻は同じです。
(※最新の情報は、御岳登山鉄道公式サイトをご覧ください。)
滝本駅にてしばし待っていますと、増発便が到着しましたので、乗り込みます。
いざ、武蔵御嶽神社を目指します。
ご由緒
ご祭神は、本殿が、櫛麻智命(くしまちのみこと)、大己貴命(おほむなちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、廣國押武金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと)で、奥宮が日本武尊(やまとたけるのみこと)です。
櫛麻智命は、知恵や占いの神様で、大麻止乃豆天神社のご祭神でもあります。大己貴命は国づくりの神様で、大国主命と同一です。少彦名命は国づくりの協力神で、医療・温泉・酒造など多様な性質を持つ神様です。廣國押武金日命は、第27代天皇の安閑天皇です。日本武尊は、日本古代史の伝説的な英雄です。
創建は紀元前91年、第10代天皇である崇神天皇の時代です。古代日本の皇族だった武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)が、大己貴命と少彦名命をお祀りしたのが始まりとされています。
奈良時代には、行基という僧が蔵王権現の像を安置し、東国の蔵王信仰の中心として知られるようになりました。
平安時代には、大麻止乃豆天神社(おおまとのつのあまつかみのやしろ)と記されています。
戦国時代にかけ、関東の修験場の中心地となり、武将からも厚く信仰されていました。戦乱などにより荒廃した時期もありますが、修復や建立が行われています。
社殿は元々南向きでしたが、徳川家康の命により、江戸の西の護りとして東向きに改められました。現在の幣殿と拝殿は、江戸時代の前期、5代将軍綱吉の命により造営されたものになります。
江戸時代の中期には、御嶽信仰が広がり、多くの御嶽講(団体)が作られ、庶民の参拝が盛んになります。
御嶽大権現と称され信仰されていましたが、明治の神仏分離により、古来に称されていたと考えられる大麻止乃豆天神社に改称されます。しかしその後、稲城市にも同名の神社があり、古来のものはそちらを指す可能性もあったため、御嶽神社に改称され、昭和27年には現在の武蔵御嶽神社へと改称されました。
本殿の後ろ、境内の一番奥にある大口真神社には、ニホンオオカミを神格化した大口真神が祀られています。山中で道に迷った日本武尊を導いた白狼が、日本武尊より「大口真神として御岳山に留まり、すべての魔物を退治せよ」との言葉に従ったといわれています。
大口真神は御岳山の守護神として、「おいぬ様」と呼ばれ厚く信仰されています。犬の健康を願う人で賑わい、愛犬祈願が行われていることでも知られています。
長野の御嶽神社、山梨の金櫻神社とともに、日本三大御嶽の一つに数えられています。
霊山である御岳山の山頂に、古来より鎮座している神社です。
境内案内
御岳山へはケーブルカーで向かいます。ケーブルカーはかなりの急勾配を上ります。
ケーブルカーに乗り10分ほどで御岳山駅に到着です。駅を出て左手が武蔵御嶽神社の参道です。
右手はこんな感じで開けていまして、展望台になっています。顔出しパネルもありましたので、とりあえず顔を出しておきました。
こちらは展望台からの景色です。いつの間にかけっこう高いところまで来ていたんですね。
御嶽神社に向かう前に、案内図をチェック。神社までは徒歩で約25分と書かれています。
こちらが参道の入口です。絶好の天気の中、出発します。
武蔵御嶽神社は犬の健康を願える神社でもありますので、犬を連れている人の姿も多く見掛けます。こちらはその注意書き。
平坦で歩きやすい参道を進みますと、赤い鳥居が現れます。一礼してくぐります。
秋の山の中は気持ちいいです。
少し進むと杉林ゾーンへ。春は花粉がヤバそうです。
のんびり歩いて行きますと、左右には御嶽講の碑がたくさん建てられているエリアへ。この辺りは宿坊が並んでいました。
いくつも宿坊がある中で、茅葺き屋根のひときわ目立つ宿坊が右手に現れます。こちらは都の有形文化財に指定されている「馬場家御師住宅」です。
馬場家御師住宅の少し先から、いよいよ登り坂に突入します。なかなか勾配のきつい登り坂です。右手にお地蔵さんが並んでいましたので、そちらに手を合わせて休憩を取りつつ、登り坂を進みます。
さらに急になった坂を上がって行きますと、右手には大きなケヤキです。日本武尊が東征に赴いた頃から生い茂っていたといわれる「神代ケヤキ」です。
しばらく大きな神代ケヤキを見上げ、再び歩き始めます。
神代ケヤキのすぐ先には、食堂や土産物屋さんが並んでいました。
土産物屋さんエリアを抜けますと、正面に鳥居と石段です。先には赤い随身門の姿も。
鳥居に向かい右手はこんな感じで開けています。舞台もありましたので、こちらで舞などが行われたりするようです。
鳥居に向かい左側が手水舎です。
お清めをします。手水舎には犬用の水場もありました。
手水舎の上には境内社の疱瘡社がありましたので、参拝します。御岳山に疫病や穢れが入らぬようにと祀られている神社です。
一礼して鳥居をくぐり、石段を上がります。左右には立派な石燈籠が並んでいて綺麗です。鳥居の右手には大きな木も聳えていました。
随身門をくぐります。
随身門をくぐると参道は左に折れ、石段が続いています。
一歩一歩、石段を上ります。両脇には御嶽講の碑が連なっています。
石段には三ヶ所、鬼が隠れている場所があります。これを見つけるとけっこう嬉しいです。
途中、右手には稲荷社がありましたので、参拝します。
こちらは稲荷社の前にあった三つのベンチ。フクロウ、河童、犬のベンチです。
石段は約330段とのことで、まだまだ続きます。
右手には三柱の神様(大歳神、御歳神、大山咋神)を祀る三柱社がありましたので、参拝します。奥に見える坂は「女坂」です。それに対し石段の方が「男坂」になります。
三柱社の手前には、とても不思議な形をしたものがありました。こちらは何なのかわかず、気になります。
石段の先には次の鳥居です。
一礼してこの日四つ目の鳥居をくぐります。(一之鳥居はバスでくぐりました。)
さらに上へと登って行きますと、石段が右に折れているのが見えてきます。左にはひときわ大きな杉の木もありました。
石段を右に折れますと、その先にはついに社殿の姿。長い道のりでした。
社殿へと向かい石段を上がっていきますと、途中左手には古い建物の社務所、右手に宝物殿です。こちらは右手の宝物殿。手前の騎馬に乗った武将は、平安時代から鎌倉時代に掛けて名を馳せた、畠山重忠(はたけやましげただ)です。畠山重忠は、鎧を武蔵御嶽神社に奉納したと伝えられています。宝物殿は土日祝日のみの開館のようです。
上を見ますと、社殿の前には大きな狛犬さんの姿も見えてきます。
こちらが左の狛犬さん。でかくて迫力があります。
こちらが右の狛犬さん。どちらも独特の容姿をしていて、思わず見入ってしまいます。
そしてこちらが拝殿の正面です。赤を基調とした建物に、色鮮やかな彫刻が施されていて綺麗です。左右の燈籠も目を惹きます。
彫刻は、鳳凰、龍、虎、象、獅子でしょうか。どれも素敵です。
お賽銭箱にも龍が彫られていました。
参拝します。天井には龍が描かれていました。
拝殿を振り返りますと、こんな景色です。いい眺めです。
拝殿の側から狛犬さんを見た景色が素敵でしたので、激写。こちらは拝殿に向かって右側の狛犬さんです。
こちらが拝殿に向かい左側の狛犬さん。見る角度によってだいぶお顔が違って見えます。
拝殿の左手が授与所です。こちらにて御朱印を頂き、目的の一つだった御朱印帳も購入させて頂きました。
境内を散策してみます。こちらは拝殿を右斜め前から。
拝殿の右手には、下へと続く坂道です。こちらが女坂になります。女坂を上ってくると、ここに出るわけですね。
こちらは拝殿の右奥です。建物には昇り龍が描かれていました。奥には歌碑があり、さらに奥に境内社がいくつか見えます。反対側から回れそうでしたので、奥には後ほど行ってみます。
こちらは拝殿を左斜め前から。
左奥には石段が見えますので、行ってみます。
拝殿には、右側と対照になる位置に、降り龍が描かれていました。
数段の石段を上りますと、まず左手に二柱社と八柱社です。どちらにも参拝させて頂きます。
二柱社と八柱社の前には、御嶽蔵王大権現命柱と書かれた柱はありました。4月1日~5月末までの本殿御嶽蔵大権現ご開帳のときは、本殿とこの柱が紐で結ばれるみたいです。触拝所と書かれていましたので、この日は紐で結ばれてはいませんが、触らせて頂きました。
玉垣の隙間から本殿を覗いてみますと、本殿の前には狛狼さんがいました。ヤマイヌ型の狼とのことで、犬のような狼さんです。
そしてこちらが脇から見える本殿。
さらに奥へと進んでみます。石碑が並んでいるのが見え、その奥には石段が見えます。
まっすぐ進むと石段ですが、右手、本殿のちょうど後ろ側にも境内社が見えましたので、まずはそちらから行ってみます。天照皇大御神と豊受比売神を祀った神明社です。
神明社に参拝。こちらにも狛狼さんがいました。三頭身くらいの可愛らしい狼さんです。
さらに右手にあるのが、旧本殿である常盤堅磐社(ときわかきわしゃ)です。黒い社殿が独特の雰囲気を持っています。この左奥に見える社殿がニホンオオカミを祀っている大口真神社のようですので、後ほど行ってみます。
常盤堅磐社に参拝します。社殿前には狛犬さんです。
常盤堅磐社を左から。金の龍が彫られているのが見えます。黒と金が綺麗です。
常盤堅磐社から後方(御嶽神社の拝殿寄り)には皇御孫命社(すめみまのみことしゃ)です。こちらには白い龍が彫られていました。
皇御孫命社にも参拝します。こちらは大変珍しい狛猪さんです。僕は初めて見ました。可愛らしい一対が社殿を守っていました。
こちらは皇御孫命社の側から見た、武蔵御嶽神社の本殿です。本殿の右側になります。
さらに後方(御嶽神社の拝殿寄り)には、徳川家康公を祀る東照社です。その手前には神山霊土歌碑と書かれた石碑もありました。
再び本殿の後ろを通り、今度は左奥の石段へと進みます。石段を上がるとまず左手に菅原道真公を祀る北野社です。参拝します。
その先が、農作物を豊かにしてくれる土の神様を祀った巨福社です。
そして一番奥が、ニホンオオカミを神格化した大口真神を祀っている大口真神社になります。
大口真神社の前には、思わず目が釘付けになってしまう狛狼さんです。ずっと会いたかった狼さんとついにご対面です。こちらが左の狼さん。
こちらが右の狼さんです。どちらも怖い顔をしていますが、その佇まいはかっこいいです。
狼さんを心ゆくまで眺め、大口真神社に参拝させて頂きます。社殿の彫刻が素晴らしいです。
大口真神社の左手前に「御岳山山頂」の碑がありました。ここが山頂なんですね。無事登頂達成です。
大口真神社を左からも撮影。
大口真神社の左奥、境内の一番先には奥宮遥拝所があります。正面に見える山が奥宮のようです。是非行ってみたいのですが、なかなかの距離がありそうですね。
大口真神社の右奥には、「太占祭場」がありました。毎年1月3日の早朝には、こちらでその年の農作物の出来不出来を占うそうです。
本殿裏のエリアを一通り回らせて頂き、再び拝殿前に戻ります。
山の上の神聖な空気を満喫させて頂き、武蔵御嶽神社を後にしました。
参拝を終えて
ずっと行きたかった武蔵御嶽神社。
ようやく参拝することが叶いました。とっても素敵な神社でした。
ケーブルカーの御岳山駅から神社までは、徒歩で25分前後です。
最初は平坦な道なのですが、途中からなかなか傾斜のある坂道になります。で、最後が長~い石段ですので、そう簡単には辿り着けません。
とは言え、山の中の空気は気持ちいいですし、道中には目を惹くものもたくさんあって、そんなに長い時間歩いている感じはしませんでした。むしろ、その道のりが楽しかったくらいです。
石段に辿り着くまでに、御嶽講の碑が並んでいる場所があったり、かやぶき屋根の宿坊があったり、巨大な神代ケヤキがあったり。
神代ケヤキの先にはお蕎麦屋さんなどが並ぶ通りがあり、そこを抜けると石段が姿を現します。
手水舎には、ちゃんと犬用の水場も設けられていて、可愛い犬が美味しそうに水を飲んでいました。
武蔵御嶽神社は「おいぬ様」と呼ばれていて、犬の健康祈願などができる神社ですので、犬を連れて参拝に訪れている人の姿も多く見かけます。これだけ境内で犬を見られる神社は、なかなか他ではないのではないかと思います。
石段は約330段とのことでして、けっこうな長さがありますが、両脇には御嶽講の碑が連なっていたり、可愛いベンチがあったり、そんな景色を楽しみながら上らせて頂きました。
さらに石段には全部で三ヶ所、鬼ががこっそりと彫られている場所があります。
僕は以前青梅に住んでいたことがある友人から、「石段には鬼がいる」との情報を事前に得ていたので、見逃さずばっちり見ることができました。探しながら上るのも楽しいです。
参道は男坂と女坂があり、男坂が石段、女坂が坂道になっていて、どちらも拝殿の前まで続いています。階段はきついですけれど、男坂の方が見る場所が色々とありますので、お勧めです。
男坂と女坂を抜けますと、赤を貴重とした拝殿とご対面です。鮮やかな彫刻も施されていて綺麗です。
そして、拝殿前にいる狛犬さんがひときわ目を惹きます。
サイズもでかいですし、顔も形もかなり独特でして、とっても魅力的な狛犬さんです。色んな角度から眺めさせて頂きました。見る角度によってその表情もだいぶ変わります。この狛犬さんたちは、長崎の平和祈念像の作者である北村西望さんの作品とのことです。最初は狼なのかな?と思って見ていたのですが、犬でした。
狼さんがいるのは、本殿とそのさらに奥です。
本殿の方の狼さんは、脇からしか覗くことができません。僕は最初気付かずに素通りしかけたのですが、嫁が気付いて教えてくれました。犬のように耳の垂れた可愛らしい狛狼が二匹。ニホンオオカミを象ったヤマイヌ型とのことです。ブロンズ製で江戸時代に奉納されたものとのこと。危うく見逃すところでした。
本殿の後ろには、境内社が並んでいるエリアがあります。
その中で最も印象に残ったのが、一番奥にあった大口真神社の狼さんです。
ずっと会いたかった狼さんでして、やっと念願叶い実物をこの目で見ることができました。
大口真神社の狼さんは、明らかに犬ではなく狼でして、目つきも鋭いですし、牙もすごいです。そして、ものすごく強そうでかっこいいです。今まで僕が他の神社で見た狼さんとも全く違う容姿でして、風格がありました。
間近で見ることができて嬉しかったです。
その他、本殿のすぐ後ろにあった神明社にも、狼のような犬のような狛犬さんがいました。サイズは小さめですが。
あとは、皇御孫命社(すめみまのみことしゃ)には、豚にも見え猪のようにも見える狛犬さんがいまして、そちらも可愛かったです。
その他このエリアでは、遥拝所から見える奥宮の山や、旧本殿である漆黒の常盤堅磐社、大口真神社の社殿に施された彫刻など、素晴らしいものをたくさん目にすることができました。特に黒い社殿の常盤堅磐社は、存在感が大きかったです。
拝殿前にて、狛犬さん越しに見下ろす山の景色も素晴らしかったです。
電車を乗り継ぎ、バスに乗り、ケーブルカーに乗り、坂道や石段を歩き、辿り着いた甲斐がありました。
気安く参拝できない場所だからこその、参拝できたありがたみを感じてしまいます。
道中も含め、素晴らしい場所を訪れることができて、大満足です。
お目当てだった御朱印帳も購入できました。
こちらが武蔵御嶽神社の御朱印帳です。
武蔵御嶽神社は「月の御嶽」とも呼ばれているそうで、御朱印にもその文字が入っていました。長野の木曽にある御嶽神社が「雪の御嶽」、山梨の甲府にある金櫻神社が「花の御嶽」と呼ばれていて、その三つが日本三大御嶽と言われているそうです。木曽の御嶽は「みたけ」ではなく「おんたけ」で、別の信仰にはなりますけれど。
このたび月の御嶽に参拝できましたので、残る雪と花にも行ってみたくなりました。いつの日か決行しようと思います。
無事、武蔵御嶽神社への参拝を終えた僕たちは、空腹でしたしちょうどお昼どきでしたので、参道にあったお蕎麦屋さんで昼食をとりました。僕は天丼を頼み、嫁がとろろ蕎麦を頼んだのでシェアしまして、どちらも美味しかったです。
空腹を満たした後は、ハイキングコースの先にある、「天狗の腰掛け杉」という名所まで足を延ばしてみることにします。
御朱印
武蔵御嶽神社では、二つの御朱印を頂くことができます。
こちらが武蔵御嶽神社の御朱印です。
こちらが摂社の産安社の御朱印です。
この他、【毎月15日】限定で、奥の院にある男具那社の御朱印が、毎年【1月3日】【5月15日】【9月29日】限定で、大口真神社の御朱印を頂くことができます。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、8時半から16時半までです。
宝物殿は土日祝日の10時~16時のみの開館です。また、本殿奥の玉垣内にある境内社の参拝時間は、9時~16時となっています。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都青梅市御岳山176です。
武蔵御嶽神社の公式サイトはこちらです。
http://musashimitakejinja.jp/
電車
御岳登山鉄道(ケーブルカー) 「御岳山駅」から徒歩25~30分。
JR青梅線 「御嶽駅」からバスで10分、「ケーブル下」で下車し、そこから徒歩で3分ほど坂道を上ると、ケーブルカーの「滝本駅」があります。御岳山駅までは10分ほどです。
バスの時刻表はこちらです。御岳登山鉄道(ケーブルカー)の時刻表はこちらです。
「御岳山駅」からは、途中からかなり急な上り坂になり、その先には約330段の石段が続きます。できるだけ歩きやすい格好での参拝をお勧めします。
駐車場
御岳登山鉄道(ケーブルカー)の「滝本駅」の近くに二ヶ所、有料の駐車場がありますので、そちらに駐車してケーブルカーで移動する形になります。その他、JR御嶽駅の近くにも駐車場があります。
周辺のパワースポット
青梅市の神社一覧
僕が参拝した青梅市の神社一覧です。