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七社神社(霧島市)の御朱印と見どころ

向田七社神社の紹介

霧島市にある七社神社の参拝レポートです。

読み方は「ななやしろじんじゃ」です。向田七社神社(むこうだななやしろじんじゃ)とも称されています。霧島神宮の境外末社で、市の天然記念物にも指定されている大きなイチイガシでも知られています。霧島神宮からは車で15分ほど、霧島川沿いに鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

霧島神宮の末社「向田七社神社」へ

嫁と二人、鹿児島の神社巡りに出掛けました。5泊6日というけっこうガッツリなスケジュールで、ずっと行きたかった神社を何か所か巡ったり、天孫降臨の高千穂峰に登山しようと。

最初の3泊は霧島で、残りの2泊が鹿児島市内です。

事前に回る場所をピックアップし、綿密に計画を立てます。鹿児島に出掛けられる機会などそうはないので、後悔のないように。

とはいえ、あまり範囲を広げ過ぎたり、マニアックなところを詰め込んだりすると、キツキツのスケジュールになり、本来行きたかったところにも行けなくなってしまう恐れがあるので、そこは気を付けます。いつもついつい行きたいところが増えてしまって、大変なことになってしまうので。

しかしこちらの記事で紹介する七社神社は、当初はノーマークでして、特に目的の場所としては挙げていませんでした。

初日はまず鹿児島空港から、和気神社と熊襲の穴という二か所に立ち寄り、その後は大きな目的地の一つである霧島神宮を目指すことに。で、レンタカーでの移動でして、当然ながら土地勘も全くありませんので、事前に道順などもある程度確認していました。その過程で、熊襲の穴から霧島神宮まで向かう途中に、たまたま見つけたのが七社神社なんです。

通り道にあったので、何気なくどんな神社なのかちらっと調べてみたところ、霧島神宮の末社で、大きなイチイガシが境内にあると。イチイガシの画像も見てみますと、でかいですしこれは惹かれます。

通り道じゃなければおそらくスケジュールには組み込めなかったかとは思うのですが、通り道ですからね。ちょこっと寄ってイチイガシを見るくらいなら、時間的にも支障はないはず。

そんなわけで、霧島神宮までの道中に、立ち寄ってみることにしました。

熊襲の穴からは15分ほどだったかと思います。

霧島神宮方面へと車を走らせて行きますと、左手に大きなイチイガシと社殿が見えました。

駐車場がないので、神社前の道路に路駐させて頂き、到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、八十枉津日神(やそまがつひのかみ)神直日神(かむなおびのかみ)大直日神(おおなおびのかみ)天伊佐布玉命(あめいさふたまのみこと)天表春命(あめのうははるのみこと)天背男命(あめのせおのみこと)経津主神(ふつぬしのかみ)の七柱です。

八十枉津日神は災いを生み出す神ですが、後に厄除けの神として信仰されます。神直日神は穢れや禍を直す神。大直日神は福や善をもたらす神。天伊佐布玉命・天表春命・天背男命は、それぞれ邇芸速日命の天降りに随伴した防衛(ふせぎまもり)。経津主神は、東方の征圧に尽力した武神です。

創建の年代は不明ですが、室町時代以前ではないかと考えられています。

霧島神宮の境外末社になります。

境内には、樹齢は不明(推定300年以上)ながら、高さ約30m、幹囲約6.4mのイチイガシがあり、市の天然記念物にも指定されています。

 

境内案内

車を停め、まずどうしても目が行ってしまうのは、大きなイチイガシです。曲線を描いて伸びています。

 

路地を少し入った先が、七社神社の入口。

 

一礼して鳥居をくぐります。すぐ目の前が拝殿です。

 

左右には門守神社です。こちらが左手。

 

こちらが右手です。どうやらこの辺りの神社は、境内を守る役割で、門守神社が祀られているところが多いようです。

 

右の門守神社の先に、石碑と手水です。後ろには立派な木々。

 

反対側、左手を見るとイチイガシ。

七社神社のイチイガシ

 

拝殿へと進み、参拝させて頂きます。

 

イチイガシの近くまで行ってみます。幹が太い。

 

見上げるとさらにその大きさを実感します。

 

こちらは、イチイガシの側から見た社殿です。本殿も見えます。少し変わった造りです。

 

境内の奥には何やら穴っぽいものがったのですが、こちらは特に何かお祀りされたりはしていませんでした。イチイガシの説明書きも。

 

その少し左には鳥居があり、やはり穴のようになっているところに、石が二つお祀りされています。片方は石刀のようにも見えます。

 

こちらは、穴のある側から見たイチイガシ。

 

イチイガシを気の済むまでじっくり眺め、向田七社神社を後にしました。

 

参拝を終えて

七社神社にて、大きなイチイガシと対面することができました。

事前にネットでイチイガシの画像は見ていたのですが、やっぱり実物は迫力が違いますね。当たり前のこと書いてますけど。

僕は巨木とか巨石とか、大好きなんですよね。見ているだけで圧倒され、惹き込まれてしまいます。そういったものを見られるのも、神社巡りの醍醐味の一つです。

七社神社のイチイガシも、心行くまで眺めさせて頂きました。

楠、杉、銀杏などは僕も見たらわかるようにはなりましたし、巨木でもよく目にする木ではありますが、イチイガシというのは馴染みがない木ですので、ここでこうして出会えたことがまた嬉しいです。

まだ樫の木を見分けるまでには至っていませんが。

イチイガシの後ろには、穴のような場所があり、石が祀られていまして、そちらも惹かれるものがありました。赤っぽい刀のような石も祀られていて、どのような石なのか気になります。もしかしたら石じゃなくて鉄かもしれませんし。

お隣の何もお祀りされていなかった穴も気になりました。

また、この辺りの神社は、狛犬ではなく「門守神社(かどもりじんじゃ)」が建てられているところも多いのかもしれません。この日最初に訪れた和気神社は狛猪さんが守っていましたけれど、その後訪れた神社は、門守神社が守っている形が多かったです。

小さな神社ではありますが、そんな気になるものもちょいちょいありました。

神社とは関係ないのですが、鳥居の前に藁ロールを積んだトラックが停まっていまして、そちらもついつい気になってしまったり。誰も乗っておらず、車だけ停められていました。藁のいい匂いもしました。

もちろんイチイガシの存在感が圧倒的なので、その印象が一番強いのは言うまでもありません。

通り道とはいえ、事前にチェックしておかなかったら、うっかり通り過ぎてしまっていた可能性もありますからね。

おかげでいいものが見れました。

向田七社神社、参拝できてよかったです。

続いては、天孫降臨神話の神社、霧島神宮へと向かいます。

 

御朱印

向田七社神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は鹿児島県霧島市霧島川北134-2です。

鹿児島空港からは車で約25~30分、霧島神宮駅からは車で約5分です。駅から徒歩ですと30分ほどかかります。バスですと「豊後迫」「向田公民館」「王子原」の各バス停が最寄りで、そこから徒歩5~8分です。

向田七社神社の公式サイトはありません。霧島神宮の公式サイトはこちらです。
https://kirishimajingu.or.jp/

 

駐車場

ありません。通行の妨げにならぬよう、神社前の道路への路駐になります。僕はこの藁ロールを積んだトラックの後ろに停めました。

 

トイレ

ありません。

 

周辺のパワースポット

 

霧島市の神社一覧

著者が参拝した霧島市の神社一覧です。