神社と御朱印、ときどき寺院

美しき日本の神社をご案内。

伊勢神宮と周辺の神社巡り。御朱印・順路・所要時間などを全解説
箱根の神社巡り。三社参りと御朱印のご案内。
高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。
戸隠五社巡りの御朱印と順路。見どころや所要時間も解説

厳島神社(横浜市中区/元町)の御朱印と見どころ

元町厳島神社の紹介

横浜市中区元町にある厳島神社の参拝レポートです。

読み方は「いつくしまじんじゃ」です。同じ中区の羽衣町にも厳島神社があることもあり、元町厳島神社とも称されています。元町の鎮守社で、石川町の商店街の奥に鎮座しています。最寄り駅は石川町駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

石川町の「元町厳島神社」へ

僕がこのブログを始めてから、横浜の神社を訪れるのはこの日が初めてになります。

まだブログを始める数年前に、こちらの記事で紹介する元町の厳島神社と、もう一ヶ所、関内にある羽衣町の厳島神社には参拝したことがあるのですが、当時はまだ御朱印も始めていませんでしたし、神社にも特別に興味はありませんでした。

ですので、神社というものをしっかりと意識して、という意味では、今回が初めての横浜の神社参拝になります。

この日は夜に横浜スタジアムにて、プロ野球観戦という別の目的があり、都内より嫁と一緒に横浜にやって来ました。

僕は子供の頃から広島カープのファンでして、広島vs横浜の試合を観ようと。

しかも球場でビールを飲み過ぎて動けなくなってもいいように、近くにホテルも取って万全の態勢です。僕はいつも野球を観に行くと、ついついビールを飲み過ぎてしまい、ひどいことになるんです。

これまでそれが原因で、何度嫁にキレられたことか…涙。

野球の試合開始は18時です。せっかく横浜まで出掛けるので、昼間は横浜の神社巡りをしよう!という流れになりました。事前に周辺の神社をチェックして、回るルートを決め、当日を迎えます。

まずは桜木町に降り立ち、「伊勢山皇大神宮」へ。続いて関内に移動し「羽衣町厳島神社」、石川町に移動し「諏訪神社」に参拝します。

ここまで3ヶ所の神社を回り、次の元町厳島神社が4ヶ所目の神社で、この日の神社巡りの締めにする予定です。

3ヶ所目に訪れた諏訪神社とは、石川町駅を挟んで反対側にあります。厳島神社に参拝後は、中華街でランチをしながら一杯引っ掛けようかと。

この日は6月末のとても天気のいい日ではあったのですが、早々に梅雨明けした直後でして、気温が30度を超える夏日。歩き回るのには少々きつい気候です。

諏訪神社を訪れた時点で既にお昼の時間帯でしたので、暑さと空腹とでだいぶやられてきています。

諏訪神社にて御朱印を頂く際に、「横濱開港神社巡り」というポスターが社務所内に貼ってあり、諏訪神社からそう遠くない場所に2ヶ所も神社があるのを発見。金刀比羅大鷲神社と中村八幡宮です。行ってみたいとは思ったのですが、もはや気力もなくなってきていまして、今回はそちらまで足を延ばすことは断念しました。

中華街での美味しいランチと冷えたビールを思い浮かべ、厳島神社を目指します。

元町の厳島神社は、アイキャナルストリートという石川町の商店街から少し入った場所にあります。僕が以前訪れたのは、おそらくもう5年ほど前かと思うのですが、なんとなくその景色は記憶に残っています。

路地の先に石段が延び、赤と白の社殿がある景色。奥にあった境内社では、祠で猫が寝ていたことも思い出しました。

嫁とそんな話をしつつ、アイキャナルストリートを東へ東へと歩いて行きますと、パン屋さんの手前、右手に延びる路地の先に、赤い鳥居を発見しました。

約5年振りに訪れる元町の厳島神社。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、市杵島姫尊(いちきしまひめのみこと)多紀理姫尊(たぎりひめのみこと)多岐都姫尊(たぎつひめのみこと)の、宗像三女神と呼ばれる三柱の女神です。いずれも日本神話の女神で、水や霧などに関係が深く、航海の安全や交通安全の神様でもあります。

元町厳島神社の創建は、江戸時代の中期です。洲干弁天社と呼ばれていた現在の羽衣町にある厳島神社から分祀されました。

江戸時代の前期に、洲干弁天社を管理する別当であった秀閑寺というお寺がなくなってしまったため、元町5丁目にあった増徳院が別当となり、仮殿が造立され、ご神体が奉安され、杉山弁天と称されました。その後明治の神仏分離により分離し、現在の厳島神社となり、元町の鎮守となりました。

大正時代に関東大震災により社殿が焼失してしまい、昭和初期に現在の元町5丁目に遷座し、再建されます。その後第二次大戦でまたもや被災してしまいますが、昭和36年に再建され、現在に至ります。

羽衣町の厳島神社とともに、横浜の人々に厚く信仰されている神社です。

 

境内案内

商店街の奥、路地の先に赤い鳥居が見えるのが、厳島神社の入口です。奥は緑が茂り山のようになっています。

f:id:inudenchi:20180709211523j:plain

 

路地を進み鳥居の前へ。後ろの緑に鳥居の赤が映えます。

f:id:inudenchi:20180709211541j:plain

 

左手にはご由緒が書かれています。

f:id:inudenchi:20180709212119j:plain

 

参道を進むと、鳥居の向こうに石段と社殿がじょじょにはっきりと見えてきます。

f:id:inudenchi:20180709212133j:plain

 

鳥居の手前に授与所があるのですが、閉まっていました。

f:id:inudenchi:20180709212216j:plain

 

一礼して鳥居をくぐり、境内へと足を踏み入れます。

f:id:inudenchi:20180709212242j:plain

 

左手にはコンクリート造りの建物があり、右には茅の輪。

f:id:inudenchi:20180709212255j:plain

 

さらに右側は公園になっていて遊具があります。

f:id:inudenchi:20180709212318j:plain

 

公園の奥に銀杏がありましたので、近付いてみました。かわいいすべり台も。

f:id:inudenchi:20180709212340j:plain

 

銀杏を見上げてしばらく休憩。

f:id:inudenchi:20180709212425j:plain

 

参道に戻り、この日二度目の茅の輪くぐり。

f:id:inudenchi:20180709212443j:plain

 

石段の上には赤の白の社殿があり、その右手前には立派な桜の木も見えます。

f:id:inudenchi:20180709212502j:plain

 

石段を上り拝殿の正面へ。

f:id:inudenchi:20180709210902j:plain

 

こちらが下から見ても存在感の大きかったソメイヨシノです。

f:id:inudenchi:20180709212534j:plain

 

この桜が満開になった境内も見てみたくなります。

元町厳島神社の桜

 

境内の右、桜の木の奥に手水舎です。その向こうには神輿庫も。

f:id:inudenchi:20180709212609j:plain

 

お清めをします。

f:id:inudenchi:20180709212625j:plain

 

手水舎の脇にもご由緒が書かれていました。

f:id:inudenchi:20180709213457j:plain

 

拝殿前へと進みます。

f:id:inudenchi:20180709213525j:plain

 

初夏の心地よい空気の中、参拝します。

f:id:inudenchi:20180709213541j:plain

 

拝殿を振り返り参道を見ますと、こんな景色です。

f:id:inudenchi:20180709213554j:plain

 

こちらは拝殿を右斜め前から。シンプルな造りの建物ですが、赤と白が綺麗です。

f:id:inudenchi:20180709213608j:plain

 

左手に二つの境内社の案内です。

f:id:inudenchi:20180709213620j:plain

 

社殿の左手奥に、境内社が二つ並んでいます。左が金刀比羅宮、右が皇大神宮です。後ろは崖になっていて、茂っている緑が綺麗です。

f:id:inudenchi:20180709213636j:plain

 

まずは左の金刀比羅宮に参拝。5年前に来たときには、ここで猫が寝ていました。

f:id:inudenchi:20180709213651j:plain

 

続いて右の皇大神宮に参拝します。

f:id:inudenchi:20180709213703j:plain

 

この位置からですと、厳島神社の本殿も見えました。

f:id:inudenchi:20180709213717j:plain

 

境内社への参拝を終え、拝殿前へと戻ります。写真は拝殿を左斜め前から。

f:id:inudenchi:20180709213731j:plain

 

一通り境内を散策した後、入口の授与所へ。御朱印などの対応時間が貼られていて、時間内でしたので呼び鈴を押し御朱印の対応をして頂きました。無事御朱印も頂き、厳島神社を後にしました。

f:id:inudenchi:20180709213753j:plain

 

参拝を終えて

5年前に訪れた際の記憶が、なんとなくですが蘇りました。

神社というのは、どんなに周りの景色が変わっても、同じ形であり続けることが多い場所かとは思います。もちろん時代とともに変貌はして行くのでしょうが、それでも変わりにくい場所ではあるかと。

ですので、何年経って訪れても、ほとんど同じ景色に触れることができる貴重な場所ではないかと思うんです。

今回もおぼろげではありますが、以前来た際の記憶と照らし合わせ、懐かしい気持ちにもなりました。

細い路地の先に赤い鳥居があり、石段の上に赤と白の社殿がある景色。左奥の猫が寝ていた境内社のある景色。記憶力の悪い僕でも、思ったよりも鮮明に覚えていたみたいです。

と言っても、境内でも覚えてないことの方が圧倒的に多いんですけどね。

石段の手前、右手は小さな公園になっていて、大きな銀杏の木がありました。また、拝殿前にも大きなソメイヨシノがありましたので、桜が満開の時期にはどんな景色になっているのか見てみたくなってしまいます。

石段の下には茅の輪が置かれていましたので、しっかりとくぐってから参拝しました。僕たちはこの日最初に訪れた伊勢山皇大神宮でも茅の輪くぐりをしていますので、二つ目の茅の輪です。一日に何度もくぐってよいものなのかわかりませんが、たぶん問題ないですよね。

一つ前に訪れた諏訪神社では、始終境内には僕と嫁の二人しかいない状態だったのですが、こちらの厳島神社は、ちらほらとではありますが、参拝者が訪れ途切れることがありませんでした。

石段の下から社殿を見上げた景色、大きなソメイヨシノなども印象に残りましたが、やはり個人的には社殿の左奥にあった境内社の周辺が目に焼きついています。

左に金刀比羅宮、右に皇大神宮があり、後ろは崖になっていて、濃い緑が鮮やかに映えていて綺麗です。

5年前に訪れたときには、左の金刀比羅宮の祠で、おもいっきり猫が寝ていたんです。

そのときのことなど思い出しつつ、境内でしばらくのんびりと過ごさせて頂きました。

授与所が閉まっていたので御朱印は頂けないかな?と一瞬思ったのですが、呼び鈴を押してみたところ快くご対応くださいました。ありがとうございます。

この日は全部で四ヶ所の神社を回り、結果的に四ヶ所とも御朱印を頂くことができました。

どの神社も素敵な神社で、訪れることができて良かったです。厳しい暑さの中ではありましたが、どこもいい参拝ができました。

厳島神社を後にした僕たちは、神社巡りを終えて中華街へ。

美味しい中華料理と冷えたビールで生き返りました。

そしてほろ酔いのままホテルにチェックインし、そこから横浜スタジアムへ。

試合の方は、残念ながらカープが前半のリードを守りきれずサヨナラ負けをするという、なんともやりきれない結果ではありましたが、それでも楽しかったです。

神社巡りも中華街も野球も、全部楽しめまして、横浜での素敵な休日を過ごさせて頂きました。

横浜の神社はまだまだ行ったことがないところばかりですので、また時間を作って回ってみようと思います。

そして、野球のリベンジも。

 

御朱印

こちらが元町厳島神社の御朱印です。

元町厳島神社の御朱印

 

また、こちらは龍神さまの印が入った旧御朱印です。申し出ればこちらも頂くことができます。

f:id:inudenchi:20180717203400j:plain

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から16時までです。平日のみのご対応で、土日祝日は受け付けていませんのでご注意ください。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県横浜市中区元町5ー208です。

元町厳島神社の公式サイトはありません。

 

電車

JR 「石川町駅」から徒歩5~6分。

南口を出て、アイキャナルストリートというメインの商店街を進みます。5分ほど歩き、右側にあるポンパドウルというパン屋さんの手前を右折です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。周辺にいくつかパーキングがありますので、そちらに駐車して徒歩にて移動する形がベストです。アイキャナルストリート上にもパーキングがあります。

 

周辺のパワースポット

 

横浜市の神社一覧

僕が参拝した横浜市の神社一覧です。