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宮益御嶽神社(渋谷区)の御朱印と見どころ

宮益御嶽神社の紹介

渋谷区宮益坂にある宮益御嶽神社の参拝レポートです。

読み方は「みやますみたけじんじゃ」です。正式名称は御嶽神社のみになります。宮益という地名の由来にもなっている神社で、宮益坂の途中に鎮座しています。渋谷区内では唯一の酉の市も開かれています。狛犬ではなく日本狼が社殿を守る神社です。最寄駅は各線の渋谷駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

宮益坂の「御嶽神社」へ

宮益御嶽神社は、以前から気になっていた神社なんです。いつか行ってみたいな~と。

その理由は「境内の日本狼」です。

神社では社殿の前や鳥居の脇に一対の狛犬さんがいることが多いです。お稲荷さんでしたら狛犬ではなくお狐さんですね。社殿や境内を守っています。

狛犬か狐というパターンがほとんどだとは思うのですが、中には日枝神社のお猿さんだったり、珍しい形もあります。

宮益御嶽神社も、まさにそんな珍しい部類でして、狛犬さんではなく「日本狼」が守っている神社なんです。

狼というだけで、なんだかかっこいい!と単純な思考を働かせてしまう僕は、是非とも一度見に行きたいと思っていたわけです。

僕はこれまで一度だけ、神社を守る狼さんを見たことがあります。

それは秩父の長瀞にある宝登山神社の奥宮です。

宝登山神社は秩父三社の一社でして、ロープウェイにて山の上の奥宮に行くことができます。そこで社殿を守っていた一対の狼さん。決して大きくはない狼さんでして、意外と可愛らしかったんです。

可愛らしい中にも、風格だったり鋭さだったりかっこよさがあり、とても印象に残っています。

そして、同じく狼が守る神社が、大都会東京の渋谷駅近くにあると。

そんな情報を嫁がどこからか仕入れてきまして、それ以来ずっといつか行こうと思っていたんです。日本狼さんに会いに。

渋谷駅の周辺には、宮益御嶽神社の他にも、渋谷氷川神社や金王八幡宮など気になっていた神社がいくつかありましたので、それらも全てひっくるめて、渋谷の神社巡りを決行することにしました。

8月下旬の暑い時期ではありましたが、事前に回る神社やルートをある程度決め、朝から嫁を伴い渋谷駅に降り立ちます。

商和稲荷神社、渋谷氷川神社、金王八幡宮、豊栄稲荷神社と4つの神社を回り、宮益御嶽神社がこの日5ヶ所目に訪れる神社です。

宮益御嶽神社は、その名の通り宮益坂の途中にあるようです。

僕も嫁も初めて訪れる神社なのですが、嫁は宮益坂の途中に石段が延びている場所があるのを知っていて、その先に何があるのか以前から気になっていたそうです。

僕も宮益坂は何度も歩いたことがあるはずなのですが、そんな石段があることすら気付いていませんでした。

しかし今回に限っては、4ヶ所目に訪れた豊栄稲荷神社から歩いてすぐ、宮益坂に出ますと、地図を確認するまでもなく、石段が目に入りました。

その石段が宮益御嶽神社への入口です。

 

ご由緒

ご祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)、別称で火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)とも称される秋葉の神、大国主神(おおくにぬしのかみ)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)である菅原の神、以上四柱になります。

日本武尊は日本神話の英雄で武運の神様。火之迦具土神は火や防火の神様。大国主神は国造りや農業神。菅原道真公は学問の神様です。

総本社は奈良県の吉野にある金峰神社です。

宮益御嶽神社の創建年代は不明ですが、室町時代の初期と考えられています。具体的な経緯なども不明です。

戦国時代の末期には、武田家の陪臣だった石田勘解由茂昌という武将が、所持していた尊像を神社に合祀し、そのときが創建にあたるともされているようです。その後、石田勘解由茂昌の子孫が不動尊石像などを建立しました。

不動尊石像は現在も境内にあり、古くから苦しみや疫病を炙り出す「炙り不動」と呼ばれ信仰されています。お札を炙り富を増やす「札炙り不動」としても、商人や金融関係者から信仰されています。

明治3年には、明治天皇が行幸した際の休憩所にもなり、白木鳥居と駒寄(木の柵)の寄進も受けています。

「お宮さんのご利益にあずかりたい」といわれたことから、「宮益」という地名が生まれたといわれ、宮益坂の由来にもなっている神社です。

境内では、狛犬ではなく日本狼が社殿を守っている、珍しい神社でもあります。

また、渋谷区内で唯一の酉の市も行われています。

宮益坂の途中に鎮座し、宮益とは大変ゆかりの深い神社になります。

 

境内案内

宮益坂の途中、渋谷駅からですと左手に鳥居と石段があり、そちらが宮益御嶽神社の入口です。

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鳥居の前に立ちます。石段はけっこう長いです。上がどうなっているのか下からでは見えません。

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一礼して鳥居をくぐります。

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右手に、明治天皇が行幸した際に、こちらが休憩所になった説明が書かれていました。

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参道を進み石段へ。参道の周囲は高層ビルに囲まれています。

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石段の手前、左手には御嶽神社のご祭神が記されています。

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石段を上ります。上がどうなっているのか気になります。

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石段を上り切りますと、こんな景色になっていました。二の鳥居があり、左に少し折れた参道の先に社殿です。

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屋上庭園のような境内です。二之鳥居をくぐります。

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鳥居の右手には、菊の紋章が刻まれたものが。何かの台座でしょうか。

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周囲はビルに囲まれていますが、広々として開けた感じがします。

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玉砂利が枯山水のように綺麗に整備されています。

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参道を左に折れると、手水舎があります。

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手水舎にてお清めを。

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奥には明治天皇の休憩所を記念した石碑です。

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参道に戻りますと、まず左手に不動尊です。後ほど参拝させて頂くことに。

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正面には三の鳥居があり、その先には社殿を守る狼さんの姿も見えます。

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参道の右手はこんな感じで広々しています。

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左手には授与所です。

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拝殿は白と薄い紫色、薄い青を基調とした建物です。やはり手前の日本狼さんに、自然と視線が惹き付けられてしまいます。

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こちらが左の狼さん。かっこいいです。

宮益御嶽神社の左の狼

 

左の狼さんを正面からも。意外と顔立ちは優しそうです。

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こちらが右の狼さん。同じく、かっこいいです。

宮益御嶽神社の右の狼

 

右の狛犬さんも正面から。しばし見つめ合います。

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左右の狼さんをしばらく眺めてから、拝殿の前へと進みます。

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滝のように流れる汗もそのままに、参拝します。

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拝殿を振り返り参道を見ますと、こんな景色です。

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社殿の左手に、奥へと延びる小路がありましたので、行ってみます。

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宮益町の町会長を歴任し、御嶽神社の運営にも尽力した、小林總一郎さんという方の石碑がありました。

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その奥には石でできた砲弾です。日清戦争の戦没記念塔の一部のようです。奥には歌碑もありました。

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左奥の突き当たりから、本殿の姿も見えます。

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拝殿前に戻ります。こちらは拝殿を左斜め前から。

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右奥が社務所です。

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参道の左手にあった、不動尊石像に参拝します。中には三体の石像がありました。

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一通り境内を散策し、授与所にて御朱印を頂きました。授与所には人の姿が見えなかったのですが、インターフォンを押すと社務所から出てきてくださり、快くご対応してくださいました。

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最後にもう一度狼さんを眺め、宮益御嶽神社を後にします。

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参拝を終えて

宮益坂の途中に鎮座している御嶽神社。

猛暑の中でしたが、念願の日本狼さんをこの目でしっかりと見ることができて、大満足です。

御嶽神社にて何が一番印象に残ったかと問われれば、やはり社殿を守る日本狼と即答してしまうかと思います。

日本狼、めっちゃかっこよかったです。

アホみたいな感想で申し訳ないですけど…。

以前僕が秩父の宝登山神社で見た狼さんとはまた違って、ものすごくスマートな狼さんでした。

風格や威厳もあり、とにかくかっこいいです。

そして、躍動感があり、じっと見つめていますと、今にも動き出しそうな感じすらしてしまいました。じっと座っているだけなのに、躍動感というのも正しい感想かどうかわかりませんけれど。

走ったらすげー速いんだろうな~とか、動きも俊敏なんだろうな~とか、そんなことまで考えてしまいました。

リアルな犬にも近い感じはしましたが、やっぱり神社でよく見ている狛犬さんとは全く違うものでした。

僕は生の狼というのを、以前上野動物園にて見たことがあります。

犬とは明らかに違う容姿や佇まいに目を奪われた覚えがあるのですが、このたび御嶽神社の狼さんを見て、また生の狼を見に行ってみたくなりました。

日本狼は絶滅してしまっていてその姿を見ることはできませんが、見れないとなると余計に気にはなるものです。絶滅せずにどこかで今も密かに生き残っていてくれたら素敵だな~と、思いを馳せてみたり。

また、神社の狼では青梅市にある御嶽神社の狼が有名ですので、そちらにも是非ともいつか行ってみようと思います。

狼のことばかり書いてしまいましたが、御嶽神社の魅力はそれだけではありません。

まず、宮益坂から延びる石段がけっこうインパクトがあります。かなり高い場所まで延びていて、その先の境内が下からですと全く見えないので、気になるんです。

そんな石段を上がり切りますと、枯山水のように綺麗に整備された砂利の中に参道が延びていて、その先に白、薄い紫、薄い青を基調とした社殿があります。

渋谷駅からすぐ近くという立地ですし、周囲は高層ビルに囲まれているのですが、石段の下からも含め、なんだか天空にある空間のようにも感じてしまうんです。

ドラゴンボールでいう、カリン塔の上にある神様の神殿みたいな。

境内では僕と嫁しかいない時間帯がほとんどでして、それが余計に異空間感を際立たせていたのかもしれません。

宮益坂から延びる石段の先に、こんな場所があったなんて。

日本狼にも会えましたし、御朱印も頂けましたし、いい時間を過ごさせて頂きました。

宮益御嶽神社、参拝できてよかったです。

続いては、御嶽神社からは北、原宿方面にある「穏田神社」へと向かいます。

 

御朱印

こちらが宮益御嶽神社の御朱印です。

宮益御嶽神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から16時30分までです。酉の市以外は書き置きのものになります。また、参拝可能時間は通常6時から19時30分までとなっています。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都渋谷区渋谷1-12-16です。

宮益御嶽神社の公式サイトはこちらです。
http://www.shibuyamiyamasu.jp/mitake/main.html

 

電車

各線 「渋谷駅」から徒歩3~5分。

駅の出口は東側、宮益坂方面です。宮益坂を上り始めるとすぐ、左手に石段が見えますので、そこが入口です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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