府中市の多磨町にある三谷神社の参拝レポートです。
読み方は「みたにじんじゃ」です。西武多摩川線の多磨駅近くに鎮座する小さな神社で、北には野川公園、南には東京外国語大学や武蔵野の森公園があります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
多磨駅近くの「三谷神社」へ
3年ほど前、うちの嫁が白いレザージャケットを黒に染めてもらうため、府中にある革染めのお店に行きました。場所は府中市の白糸台というところでして、その足で付近にある神社を何か所か参拝しています。
ジャケットを持ち込む際に、下染屋神明社と車返八幡神社、受け取りに行った際に、車返諏訪神社、車返稲荷神社、車返福徳弁財天に参拝しておりますので、その周辺で5か所ですね。
そして約3年後となる今年の2月、今度は嫁がバッグを染めたいと言い出しましたので、再び同じ革染めのお店へと赴くことに。
で、そのお店は引越しをしていまして、新住所を調べてみましたところ、どうやら以前の場所から一駅ほど移動しているようです。
以前は京王線の武蔵野台駅、もしくは西武多摩川線の白糸台駅が最寄り駅でした。
そして引越し先は、西武多摩川線で一駅北の多磨駅です。
以前のお店周辺にある神社は既に参拝済みでしたので、一駅違うということは、そちらにもまだ僕の知らない神社があるのでは?と思い検索してみたところ、出てきたのがこちらの三谷神社なわけです。
多磨駅で下車するのも初ですが、地図を見ますと周辺には大きな公園や多磨霊園、そして東京外国語大や国際基督教大学なんかもあります。あとは、運転免許試験場とかもですね。
漠然とかなり辺鄙な場所をイメージしていたのですが、大学が近いということは、もしかしたらそこそこ栄えているのかも、とか勝手に思いつつ、2月の寒空の下、電車を乗り継ぎ多磨駅に到着。結果、多磨駅は最初のイメージ通りの駅でした…笑。ものすごく空が広くて気持ちよかったですけど。
そんな多磨駅より、まずは革染め屋さんに嫁のバッグを持ち込み、用事終了。
そこから地図を確認しつつ、三谷神社を目指し歩いていきますと、住宅街の中に立派なケヤキと鳥居を見つけました。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、秋葉大神(あきばおおかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の三柱です。
倉稲魂命は穀物や食物の神で、宇迦之御魂命とも表記され、稲荷伸と同一です。秋葉大神は、火の神である火之迦具土大神の別名です。素戔嗚尊は、天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。
創建の年代は不明ですが、江戸時代になります。江戸時代の初期、多摩川の洪水で家や畑を失った押立村の住人が、現在の調布飛行場の地に原新田村を開墾し、押立神社のご祭神を勧請して鎮守としたのが始まりです。
昭和16年に、調布飛行場の開設に伴い、村とともに現在の地に遷座しています。
境内案内
こちらが三谷神社の入口です。
鳥居の右手にはお地蔵さん。
お地蔵さんの脇に、鶴川街道の碑がありまして、この道が旧鶴川街道であることを知ります。
お地蔵さんは三尊です。手を合わせます。
左手に立派なケヤキです。脇の電話ボックスも気になりますけど。境内の左奥は多磨町公会堂と書かれています。
一礼して石鳥居をくぐり境内へ。
参道の先に赤と黒の社殿です。
右手に手水舎です。風情のあるちょっとかっこいい手水舎です。
手水舎の脇にはご由緒が書かれた石があるのですが、読めず…。
社殿へと進みます。赤と黒が青空に綺麗に映えています。
左手の公会堂は、公民館のようなものではないかと。
参拝させて頂きます。
社殿を振り返りますと、こんな景色です。
社殿に向かい右手側には、少し変わった木が並んでいます。「モチノキ」と書かれていました。
社殿の後ろは公園になっています。前方、真っすぐに伸びる木は「ヒバ」の木でした。
参拝を終え、三谷神社を後にします。
参拝を終えて
実はこの日、僕は失態を犯しておりました。
いつも神社巡りの際には、愛用のデジカメを持って行くのですが…忘れました。
嫁からはバカ者呼ばわりです。
向かう途中で気が付きまして、取りに戻るべきかどうか悩んだ末、一瞬戻るという決断をしたものの、やはりスマホのカメラで十分なのでは?と思い直し、結局そのままデジカメ無しで行くことに。
僕は以前も一度同じ失態を犯しておりまして、その際もスマホで撮影しました。
とはいえ近年は、スマホのカメラ機能もめっちゃ進化していて、もしかしたらデジカメも必要ないのかも、と思ってしまうくらいです。僕はiphoneなのですが、綺麗に撮れるんですよね。
おそらくカメラや写真に凝っている方は、一眼レフのカメラだったり、ちゃんといいものを使うんだと思うのですが、僕はそれなりのものが撮れればよし、と思っているレベルなので。
それに今回の神社巡りは、そんなに大きな神社には行きませんので、撮る枚数も多くないことが予想されます。だったらなおさらiphoneでじゅうぶんなのではないかと。
ですので今回の境内写真は、全てiphoneによる撮影です。
三谷神社の境内は、とってもシンプルでした。
そんな中で、手水舎の石の配置や形などが素敵でして、目を惹きました。境内で一番風情のある場所だったのではないかと思います。
赤と黒を基調とした社殿も、これといった装飾などはないのですが、青空に映えている姿が綺麗でした。
境内にはモチノキやヒバなど、少し変わった木もありまして、それぞれ名札が掛けられていたので、何の木か知ることができました。ありがたい。
入口のケヤキも立派だったのですが、その脇に電話ボックスがありまして、ついついそちらに目が行ってしまいました。電話ボックス、ほんとに見なくなりましたからね。久しぶりに目にして、ちょっと懐かしかったですもん。
小さな神社ではありましたが、晴天の下、気持ちのいい参拝ができました。
続いては、一つお隣の新小金井駅近くにある、笠森稲荷神社へと向かいます。
御朱印
三谷神社の御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都府中市多磨町1-37です。
三谷神社の公式サイトはありません。
電車
西武多摩川線「多磨駅」から徒歩6~7分。
東口を出て、駅を背にして左へと線路沿いを進みます。踏切の交差点を右折し、左手4つ目の路地に入り、少し歩いた先の右手です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。神社前の路地は細いのですが、他の車のご迷惑にならによう、ごく短時間でしたら駐車も可能かとは思われます。近くにコインパーキングもいくつかあります。
周辺のパワースポット
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