中央区の銀座にある三囲神社銀座摂社の参拝レポートです。
読み方は「みめぐりじんじゃぎんざせっしゃ」です。旧三井財閥が守護神として崇敬したことでも知られている、墨田区の向島に鎮座する三囲神社の摂社です。銀座三越の屋上に鎮座していて、同じ一角には銀座出世地蔵尊(ぎんざしゅっせじぞうそん)もお祀りされています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
銀座三越屋上の「三囲神社銀座摂社」へ
嫁と二人、銀座の神社巡りに出掛けました。
全部で7か所ほど回る予定でして、その三社目に訪れましたのが、こちらの記事で紹介します三囲神社銀座摂社です。本社は墨田区の向島です。
僕は向島の三囲神社には、だいぶ前に一度だけ参拝しています。自分のこのブログで見返してみたところ、平成30年(2018年)でした。
まず、三囲と書いて「みめぐり」という社名からして、とっても印象に残る神社だったのですが、境内には珍しいものがあれこれあったのを覚えています。旧三井財閥と関係が深い神社でして、三井邸から移されたという三角形の三柱鳥居や、三越より奉納されたライオンなど、他の神社では目にすることがないものも。また、裏参道にあった、三井家の祖先を祀る顕名(あきな)霊社を護る、金の狛犬さんも独特な容姿をしていました。
こちらが三囲神社の記事になります。
そして、このたび銀座の神社巡りに際し、下調べをしていたところ、三囲神社の摂社が銀座三越の屋上にあることを知り、ぜひ行ってみたいと。
どうやら各地にある三越には、全店舗ではないようですが、三囲神社のご分霊がお祀りされているようです。初めて知りました。
そもそもですけど、僕は三越が旧三井財閥からできたものであるというのも、曖昧な知識しかなく…。元々は三井家の「三井」と、創業時の呉服店だった「越後谷」から、三井越呉服店になり、今の三越になったんですね。以前も三囲神社の参拝時に少し調べた覚えがあるのですが、情けないことに、時間が経つとすぐに忘れてしまいます。
銀座三越の屋上には、三囲神社だけではなく、銀座出世地蔵尊もお祀りされていて、画像を見ると、笑っているようなお顔の大きなお地蔵さんがいらっしゃいました。そちらも気になります。
そんなわけで、三囲神社の摂社と出世地蔵尊の参拝に、銀座三越へ。
二か所目に訪れたあづま稲荷神社からは、すぐでした。晴海通りという大通りを渡りますと、もうそこが銀座三越。
入口には、火災予防運動の実施期間だったようで、消防士姿のライオンさんが。
これはこれで、普段見られる姿ではないので、貴重なものが見れて嬉しい。つい写真を撮ってしまいました。
そして三越の中へ。
三囲神社は本館9階の銀座テラス(屋上)にあるとのことなので9階へと向かいます。
ご由緒
ご祭神は、五穀豊穣の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命などとも表記され、稲荷神と同一です。
本社は墨田区向島に鎮座している三囲神社になります。創建の年代は不明です。
三井家の守護神として、三囲神社より御分霊を勧請し、銀座三越の屋上にお祀りされました。
同じ一角にお祀りされている銀座出世地蔵尊は、明治のはじめに現在の銀座4丁目10番地付近にあたる三十間堀から掘り出されといわれる地蔵尊です。その後は道端に安置されていましたが、昭和43年に銀座三越の新築に際し、屋上に遷されます。路上から屋上まで上りつめたことから、出世地蔵と称されるようになり、出世のご利益で知られるようになります。銀座八丁神社めぐりの一つです。
境内案内
9階を出ますと、目の前は芝生になってます。「銀座テラス」という憩いの空間です。奥に大きなお地蔵さんが見えます。
芝生エリアをぐるっと回って、境内の方へ。社務所があるのも見えます。
境内に入りますと、手前に大きなお地蔵さん、その先には社とお堂が二つ並んでいます。
右手には、銀座出世地蔵尊の縁起。
香炉の奥に手水があり、そちらにも出世地蔵尊の縁起です。お清めをします。
中央のお堂が銀座出世地蔵尊で、その中にご本尊が安置されています。左のお地蔵さんは出世地蔵尊が複製され拡大されたもののようです。そして一番右が三囲神社の摂社です。
右手から参拝させて頂くことに。まずは三囲神社に。
脇には三囲神社の説明書きもありました。
続いて、真ん中の出世地蔵尊のご本尊に参拝。六角形のお堂ですね。
最後に大きなお地蔵さんに手を合わせます。
足元には小さなお地蔵さんもいらっしゃいました。
参拝を終え、境内を後にします。
参拝を終えて
まずですが、百貨店など大きな商業施設の屋上って、どこも綺麗に整備されていて、気持ちのいい空間になっているものですね。
この日一社目に参拝した靍護稲荷神社はGINZA SIXの屋上にありましたので、なんとなく屋上をはしごしてる感じにもなっています。まだこの後も、二か所ほど屋上の社寺に参拝する予定ですし。
僕は銀座三越の屋上にはこのたび初めて行きましたが、お洒落でありつつも、しっかりと憩いの場が作られていました。東京の屋上、といった感じです。田舎者の僕には、けっこう印象に残る景色でした。
三囲神社の銀座摂社は、そんな都会的な屋上の一角に鎮座しています。
屋上に出た時点で、最初に目に飛び込んでくるのが、芝生の向こうに見える大きなお地蔵さんですので、そちらのインパクトに持って行かれます。近づいてみると、さらにその大きさを実感します。出世地蔵尊のご本尊は特に大きいとかではないのですが、脇に作られたそのお地蔵さんが、でかくて。
これだけ大きなお地蔵さんというのは、なかなか他では見ることがないのではないかと思います。僕も記憶を辿ってみたのですが、おそらく初めて見る大きさです。
優しく笑っているお顔なので、怖いとかはないんですけどね。とにかくその大きさは、インパクトがあります。
大きなお地蔵さんだけではなく、もちろんお隣のご本尊さまと三囲神社にも、しっかりと参拝させて頂きました。
三囲神社の社殿も、出世地蔵尊のお堂も、どちらも彫刻には色が施されていて、小さいながらも素敵な建物でした。
事前にこちらは御朱印は扱っていないことも把握しておりましたが、境内に社務所がありましたので、一応ちら見はしてみたものの、やはりなかったですね。御守りやろうそくのみでした。
銀座三越の屋上にも上がれましたし、目的の社寺に参拝もできましたし、短くもいい時間が過ごせました。
三囲神社銀座摂社と銀座出世地蔵尊、参拝できてよかったです。
続いては、松屋銀座屋上の龍光不動尊へと向かいます。
御朱印
三囲神社銀座摂社、銀座出世地蔵尊、どちらも御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中央区銀座4-6-16です。銀座三越の9Fになります。
三囲神社銀座摂社の公式サイトはありません。銀座出世地蔵尊については、銀座三越の公式サイト内に紹介ページがあります。
https://www.mistore.jp/store/ginza/shops/other/terrace/shopnews_list/ginzaterrace_info.html
電車
①銀座線/丸ノ内線/日比谷線「銀座駅」A7出口から徒歩1分。
②日比谷線/浅草線「東銀座駅」A2出口から徒歩2分。
③有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口から徒歩3分。
その他、日比谷線/千代田線/三田線「日比谷駅」、JR各線/有楽町線「有楽町駅」、銀座線/浅草線/JR各線/ゆりかもめ「新橋駅」などからも徒歩圏内です。
駐車場
銀座三越に駐車場があります。詳細は以下の公式サイト内アクセスページにてご確認ください。
https://www.mistore.jp/store/ginza/access.html
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