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龍光不動尊(中央区/銀座)の御朱印と見どころ

龍光不動尊の紹介

中央区銀座にある龍光不動尊の参拝レポートです。

読み方は「りゅうこうふどうそん」です。不動明王をお祀りする寺院で、松屋銀座の守り神として、屋上に安置されています。ご本尊の龍光不動明王ご尊像は、鎌倉時代の名匠の作です。銀座八丁神社めぐりの一つでもあります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

松屋銀座屋上の「龍光不動尊」へ

久しぶりに東京の神社巡りに出掛けました。場所は銀座です。

銀座の神社は以前に数社のみ参拝したことがあるのですが、がっつり回るのは初になります。銀座には小さな神社がけっこうな数ありまして、ゆっくり回るとなると、一日では難しいほど。ゆえにこの日は、その半分ほどをピックアップし、参拝することに。

と、先ほどから「神社巡り」と書いてしまっていますが、こちらの記事で紹介します龍光不動尊は、この日回った中で唯一の寺院になります。神社ではありません。しかしながら「銀座八丁神社めぐり」の一つにもなっているという、ちょっとした混乱要素もあったりはします。

この一つ前に訪れました、銀座三越の屋上に鎮座する三囲神社銀座摂社の脇には、銀座出世地蔵尊というお地蔵さんもお祀りされていまして、そちらも「銀座八丁神社めぐり」になっているんですけどね。

それはさておき、龍光不動尊はこの日の4つ目に訪れました寺院です。

まずはGINZA SIX屋上の靍護稲荷神社、続いては三原小路という石畳の路地に鎮座するあづま稲荷神社、そして銀座三越屋上の三囲神社銀座摂社と銀座出世地蔵尊。で、4つ目が龍光不動尊です。

つまりここまで、GINZA SIX、銀座三越と2ヶ所の屋上に上がってきたわけですが、続いて向かうのは松屋銀座の屋上。これだけ屋上をはしごするというのは、おそらく僕の人生でも初なのではないかと思います。

松屋銀座自体も、入ったことがあるかどうかも、記憶は不明瞭。ですのでもしかしたら人生初の松屋かもしれません。銀座など行き慣れていない田舎者ですので。

そんな田舎者ゆえに、銀座を歩くというだけでテンションも上がってしまいます。大都会を歩くわけですからね。

三囲神社の参拝を終え、銀座三越を後にしまして、松屋へと向かいます。三越と松屋はすぐ近く。ほぼもうお隣、くらい近かったです。あっという間に松屋に到着。

エレベーターを探し、まっすぐに屋上の龍光不動尊へ。

 

ご由緒

ご本尊は、龍光不動明王(りゅうこうふどうみょうおう)です。

創建は昭和4年です。大正14年に松屋銀座店が開店した後、お店の守り神として屋上に安置されました。

宝殿に安置されている龍光不動明王ご尊像は、鎌倉時代の名匠の作で、高野山龍光院より迎えられたものになります。宝殿は、平安神宮や神田明神を設計した青池安太郎氏によるものです。

松屋銀座の守り神として、崇敬されてきました。

「龍光」が「流行」に通じることから、ファッション関係の参拝者も多いそうです。

銀座八丁神社めぐりの一つでもあります。

 

境内案内

龍光不動尊は、屋上の奥にありました。

 

入口には縁起。目を通します。

 

正面へ。境内は日本庭園のようで素敵です。境内に入らずとも、手入れが行き届いているのがわかります。

 

入口、左右には狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。昭和44年に、松屋創業100周年にあたり、在職幹部有志により寄贈されたものとのこと。

龍光不動尊の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。こちらは松蔭会という旧社員の集いの有志により、寄贈されたものとのこと。

 

一礼して境内に入ります。お堂の手前には黒い灯籠。お堂も黒っぽい建物ですので、全体的に重厚感があります。

 

左手はこんな感じで、お庭のよう。

 

反対、右手はこんな感じ。手水もあります。

 

手水には龍も。お清めをします。

 

お堂の前へと進み、参拝させて頂きます。こちらの宝殿が、平安神宮や神田明神を設計した青池安太郎氏によるものです。

 

屋根には鬼瓦も。

 

右手の奥はこうなってます。

 

左手の小径に行ってみます。その向こうは休憩スペースになってます。

 

小径の先には石碑と石灯籠がありました。碑にはどうやら詳しい縁起が書かれているようです。境内を散策し、龍光不動尊を後にしました。

 

参拝を終えて

龍光不動尊は、お堂なども含め、とっても美しい境内の寺院でした。

屋上の一角が日本庭園のようになっている感じでして、そこに宝殿が祀られています。広いわけではないのですが、手入れが行き届いていて、もう入口の正面に立った時点で、その美しさに見惚れます。

そして一段と目を惹くのが、黒い宝殿と黒い灯籠。

宝殿は真っ黒というわけではなく、炭のような黒です。平安神宮や神田明神を設計した方の手によるもので、小さい建物ながらも重厚感があり素敵でした。

脇の手水舎も、宝殿に近い黒でした。

対して宝殿手前の灯籠は濃い黒でして、それがまた宝殿を引き立てているようにも思えてきます。

で、これまた凄いのが、宝殿に赤い花が活けられているんですよね。それも一種類ではなく、赤系のものが何種か。これは間違いなく敢えてではないかと思います。

そんな細かなところまで気が配られていて、日本の美というものを、改めて感じさせてくれるような境内でした。

こちらに限らず、屋上にある境内というのは、その小さなスペースの中に、美しさが凝縮しているような感じがします。

どこも屋上自体がお洒落ですけど、社寺もその景観の中の一部になっていますからね。

銀座松屋の屋上も、一部はお洒落な休憩スペースになっていましたので、天気のいい日はこんなところでのんびり過ごしたら気持ちいいだろうな~と。

ただ一つ気になったのは、同じフロアにイスラムの礼拝室がありまして…ムスリムのインバウンドへの配慮の一つというのはわかるのですが、個人的にはわざわざそこまでする必要があるのかと、甚だ疑問に思ってしましました。どうやら2019年にできたみたいなのですが、全く知らずに訪れたので、ちょっと驚きました。

と、すみません、少し話が逸れてしまいましたけれど、4ヵ所目となる松屋銀座でも、いい社寺巡りができたことは間違いありません。

龍光不動尊、参拝できてよかったです。

続いては、『天気の子』のモデルといわれる朝日稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

龍光不動尊の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区銀座3-6-1です。松屋銀座の屋上になります。

松屋銀座の公式サイト内に龍光不動尊の紹介ページがあります。
https://www.matsuyaginza.com/jp/ginza/events/ginza100th-story/6

 

電車

銀座線/丸ノ内線/日比谷線「銀座駅」A12出口直結。

有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口から徒歩3分。

日比谷線/浅草線「東銀座駅」A8出口から徒歩3分。

その他、日比谷線/千代田線/三田線「日比谷駅」、JR各線/有楽町線「有楽町駅」、銀座線/浅草線/JR各線/ゆりかもめ「新橋駅」などからも徒歩圏内です。

 

駐車場

松屋銀座に駐車場があります。詳細は以下の公式サイト内アクセスページにてご確認ください。
https://www.matsuyaginza.com/jp/ginza/access

 

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