新宿区の大久保にある夫婦木神社の参拝レポートです。
読み方は「めおとぎじんじゃ」です。縁結び、夫婦円満、子授け、安産などに大きなご利益があるとして知られている神社です。住宅の二階に社殿があるという珍しい神社でもあります。最寄り駅は新大久保駅です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
大久保の「夫婦木神社」へ
大久保で神社と言えば、新大久保駅からすぐ近くにある「皆中稲荷神社」が知られているかとは思います。賭け事にご利益がある神社として有名なところです。
僕たち夫婦も二年ほど前に皆中稲荷神社を訪れ、参拝しています。
このときにはちゃんと周辺の神社というのを調べなかったのですが、どうやら大久保にはもう一ヶ所、縁結びや子授けに大きなご利益があることで、知られている神社があるようなんです。
その神社が、こちらの記事で紹介する「夫婦木神社」です。
夫婦木神社は大久保から東新宿寄りにあるようです。少し歩いて歌舞伎町の方まで行きますと「稲荷鬼王神社」という神社があり、以前そちらには参拝していたのですが、夫婦木神社は完全にノーマークでした。
嫁が新宿の神社などを検索していて見つけました。
そして気温もだいぶ春らしくなった3月中旬の日曜日。たまたま僕が東新宿の方で用事がありましたので、夕方に大久保で嫁と待ち合わせをして、行ってみることにしました。
せっかくですので、皆中稲荷神社にももう一度訪れてみます。前回の参拝時には、写真撮影があまりにも下手過ぎていい写真が撮れていませんので、そのやり直しも兼ねて。
日曜の新大久保は人がたくさんで、皆中稲荷への参拝者も多かったのですが、無事に参拝と写真撮影を終え、続いては夫婦木神社へと向かいます。
地図を確認したところ、大久保通りを東へ真っ直ぐ進み、途中で左折して細い路地を入っていくようです。皆中稲荷や新大久保駅からも、おそらく徒歩5分程度ではないかと思われます。
しかしです。
日曜の新大久保というのを、完全にナメてました。
めちゃめちゃ混んでます。
タッカルビやらホットクやら韓国料理のお店の前には長い行列ができていて、おまけに歩道が狭いので、もう人がぎっしりで、なかなか前に進めない状態。
結局その混雑を抜けるのにかなりの時間を要したかと思います。人混みが苦手な僕も嫁も、その時間ですっかり疲弊してしまいました。
混雑区間を抜けるといっきに人も少なくなるんですけどね。
人混みを抜け地図に従い細い路地に入っていきますと、先ほどまでの喧騒が嘘のようにとても静かです。
そのまま少し歩きますと、左手に鳥居らしき赤いものが見えてきて、そこが夫婦木神社でした。
無事到着です。
ご由緒
ご祭神は、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)です。伊邪那岐大神は日本神話の男神、伊邪那美大神は日本神話の女神です。二神は夫婦でもあり、天照大神や素戔男尊など多くの子を作った夫婦神です。
創建の詳しい年代や経緯などは不明ですが、室町時代の後期、江戸城築城の際に太田道灌によって創建されたと伝えられています。その後江戸時代には紀州藩のお屋敷内に遷座しました。
昭和40年には淡路島の伊弉諾神宮より分霊を勧請し、現在の夫婦木神社となりました。
住宅の二階にあるという珍しい神社ですが、元々は近くの皆中稲荷神社の神職の方がお住まいの場所だったそうです。神職の方がお引越しされた後、その場所に分霊を勧請したそうです。
縁結びや夫婦円満、子授けや安産などに大きなご利益があるとされ、メディアでも度々取り上げられている神社です。
境内案内
夫婦木神社は、大久保通りから細い路地に入った先にあります。
道路沿いに授与所があり、そのお隣が入口でした。
こちらが夫婦木神社の入口です。不思議な造りになっているようですね。
鳥居の後ろには、大きな木が一本聳えています。
一礼して細い鳥居をくぐります。
正面に階段があり、どうやらそこを上った先に拝殿があるようです。
右手には境内社が三つ並んでいました。手前から「御嶽神社」「出世稲荷神社」「大久保弁財天社」です。後ほど参拝させて頂きます。
赤い階段へと進みます。拝殿への矢印も出ています。提灯には明りも灯っていました。
見上げますと、もうすぐそこが拝殿のようです。
階段の途中、提灯の下にはお清めのお水がバケツに用意されていました。お清めします。
階段を上り、拝殿の前へ。
中が明るくなっていて、本殿もよく見えました。参拝します。
上から境内を見ますと、こんな景色です。
こちらは階段の踊り場から。
三つの境内社にも参拝し、一度鳥居をくぐり境外へ出ます。よく見ると、手前の大きな木と奥の細い木は、縄で結ばれていました。
最後にこちらの授与所にて御朱印を頂きました。御朱印を書ける方がいらっしゃらないとのことで、書き置きのものを頂き、夫婦木神社を後にしました。
参拝を終えて
日曜日の混雑した新大久保を抜け、辿り着いた夫婦木神社。
大久保通りの喧騒が嘘のように、静かな時間を過ごすことができました。
夫婦木神社は小さな神社ではありますが、その造りが凄いです。完全にアパートのような住宅の二階なんです。
とは言え入口にはしっかり鳥居もあり、参道もあります。その先の住宅の階段を上がり、参拝する形です。これまでにも様々な造りの神社を訪れてはいますが、このタイプは初めてでした。
階段の途中には、お清めのためのお水がバケツに用意されています。これも珍しい形かと思いますが、ちゃんと「水は毎日交換しています」と書かれていまして、僕たちもしっかりとお清めさせて頂きました。
階段を上がりきった一部屋が拝殿になっていまして、中の様子も窺うことができます。清とした和室のお部屋があり、中には本殿があるのも見えました。拝殿というよりはお部屋な感じは強かったですけれど、珍しい形の神社を見ることができました。
また、境内にはひときわ存在感のある御神木が一本聳えているのですが、クロガネモチの木という「苦労がなく金持ち」とされる縁起のいい木だそうです。
クロガネモチの後ろには境内社が三つ並び、その先にも一本の木がありまして、クロガネモチと結ばれているんです。それを見て勝手に僕は「夫婦木」とはこの二本の木かな~なんて思ってしまったんですけどね。その辺りはわからずじまいです。御朱印を頂く際にも聞きそびれてしまいました。
夫婦木神社は、大久保通りから徒歩で1分ほど入ったところにあります。大久保通りにはこれでもかというくらい人が溢れていたのですが、夫婦木神社では始終僕たち夫婦しかいませんでした。縁結びや子授けのパワースポットして有名とのことですので、参拝者もたくさんいることを予想していたのですが、この日は他の方を見掛けることもなく。
僕は全く知らなかったのですが、森三中の大島さんや北陽の虻川さんがこの夫婦木神社に子宝祈願をされ、その後すぐに子供を授かったことなどでも、メディアで取り上げられていたみたいですね。
縁結びや子宝などをお望みの方は、是非訪れてみてください。
僕は夫婦円満を祈願しました。
社務所には巫女さん募集の貼紙がありまして、「私やってみようかな~」と発した嫁に対して、「もっと若い子じゃないと無理だよ」と僕が不用意な発言をしたため、さっそく夫婦円満ではなくなりましたけれど。
新大久保の喧騒から隔離された静かな場所と、不思議で珍しい造りをした夫婦木神社。
夫婦揃って参拝できて良かったです。
この後は再び新大久保の人ごみと闘いつつ、帰路に就きました。
今度は平日に行ってみようと思います。
御朱印
こちらが夫婦木神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時半から16時半までです。日にちや時間によっては書き置きのものになります。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区大久保2-27-18です。
夫婦木神社の公式サイトはこちらです。
http://meotogi.tokyo/
電車
①JR山手線 「新大久保駅]から徒歩7分。
駅を出て大久保通りを右に5~6分歩きますと、大きめの駐車場が左手に見えますので、その手前の細い路地を左折するとすぐです。
②JR総武線 「大久保駅」から徒歩10~12分。
北口を出て大久保通りを右です。そのまま新大久保駅の前を通過し、あとは①の順路と同じになります。
③大江戸線 / 副都心線 「東新宿駅」から徒歩11~13分。
B1出口から明治通りに出て北に進み、大久保通りを左折です。右手に少し大きめの駐車場が見えたら、その先の細い路地を右折です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。細い路地の中にありますので、パーキングに停めて歩いて行くのが無難かと思います。
周辺のパワースポット
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