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松本神社(松本市)の御朱印と見どころ

松本神社の紹介

松本市にある松本神社の参拝レポートです。

読み方は「まつもとじんじゃ」です。松本城のすぐ北に鎮座し、松本城主ゆかりの神社です。境内の脇には「松本城下町湧水群」の一つである井戸があり、松本城との間には御神木の大ケヤキがあります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

松本城の北にある「松本神社」へ

こちらのブログでは、もう何度となく書いているかと思うのですが、僕は現在東京在住ですが、出身が長野の茅野市というところでして、茅野と松本は遠くはありません。特急で30分くらいです。

地元にいた頃も、松本には何度か行っています。もう記憶は薄れていますけれど、小さい頃には松本城とか国宝旧開智学校などの観光名所に行ったのも、なんとな~く覚えてはいます。

このたびは、そんな松本で初めて神社をいくつか回ってみようと。

季節はだいぶ朝晩の気温が低くなった9月の末。

この夏、夫婦ともどもコロナに感染してしまい、恒例のお盆帰省ができなかったため、9月に一度帰省することとなりまして、せっかくなら松本まで足を延ばしてみようか、といった流れです。

僕は何度か松本には行っているものの、嫁が一度も行ったことがないため、いつか遊びに行こうとは言ってたんですよ。しかしこれまで、なかなか行く機会を見つけられず。実家から近いとはいえ、帰省するのはお盆か正月ですので、そのタイミングで小旅行というのは意外と難しかったりするものです。

なのでこの度の9月に帰省というのは、ある意味では絶好のタイミング。暑すぎず寒すぎずで、散策するにもちょうどいいですし。

そんなわけで、松本城や美術館など観光しつつ、神社巡りも楽しむことにします。松本に一泊して次の日に帰省するという、時間に余裕を持った贅沢なコースで。

朝イチで東京を出発し、特急あずさで松本駅に到着。

外に出ますと、気温が明らかに東京よりは低かったです。

駅近くのホテルに荷物を預け、まずは松本城へ。

松本駅から松本城までは、バスで7~8分です。歩いても15~20分ほどのようですが、ちょうどバスが来る時間でしたので、バス乗っちゃいました。

天気が生憎の曇り空ではありましたが、松本城は美しかったです。

松本城は天守まで上れますが、階段が笑っちゃうくらい急でした。それが楽しくもありましたけど。

松本城を後にして、続いて向かったのが、こちらの記事で紹介する松本神社です。

松本神社は、松本城のすぐ北に位置していまして、お堀から道路を挟んで鎮座しています。松本城主ともゆかりの深い神社とのこと。

美しい松本城を眺めつつ、道路を渡り、参拝へと向かいます。

 

ご由緒

ご祭神は、松平康長(まつだいらやすなが)公、松平永兼(まつだいらながかね)公、一色義遠(いっしきよしとお)公、戸田宗光(とだむねみつ)公、松姫(まつひめ)島立貞永(しまだてさだなが)公の六柱です。

松平康長公は、戦国時代から江戸時代にかけての武将で、徳川氏の家臣であり戸田宗家16代当主、後に松本城主となっています。松姫は康長の妻で、松平永兼公はその子です。戸田宗光公は室町時代から戦国時代にかけての武将で、戸田氏中興の祖といわれています。島立貞永公は、松本城の前身である深志城の築城者です。

創建は江戸時代前期の寛永13年。松本城主だった松平康長と松姫の子である虎松(松平永兼)を祀りする、暘谷大神社(ようこくだいじんじゃ)として創建されました。縁結びや郷土発展の神として信仰されます。

創建から150年ほど後、寛政の時代に、戸田宗光公を祀る今宮八幡宮、一色義遠公を祀る片宮八幡宮を合祀、天保の時代には松平康長公を祀る共武大神社、松姫を祀る淑慎大神社を合祀し、五社へと改称。昭和28年に、島立貞永公を祀る若宮八幡宮を合祀し、現在の松本神社へと改称されています。

現在でも地元の人々からは、昭和の改称前の五社(ごしゃ)と称され、親しまれています。

松本城にゆかりのある神社として、古くから厚く信仰されている神社です。

境内の脇には、「松本城下町湧水群」の一つである松本神社前井戸があり、暘谷水神がお祀りされています。

境内と松本城の間を走る道路の中央分離帯上に、御神木の大ケヤキが聳えています。

 

境内案内

松本城から松本神社へと向かいますと、道路に大きなケヤキ。松本神社の御神木です。道路を渡った先が境内で、そちらにも同じく大きなケヤキが見えます。

 

道路を渡りますと、角には「松本城下町湧水群」の一つである松本神社前井戸。

 

井戸の脇には鳥居と社です。水神さまをお祀りした、暘谷水神(ようこくすいじん)です。参拝させて頂きます。

 

御神木の大ケヤキを横目に、松本神社の正面入口へと向かいます。ケヤキの向こうには松本城。

松本神社の御神木

 

こちらが松本神社の入口です。まず門があり、その向こうに鳥居です。門はかなり古い建物に見えます。

 

一礼して門をくぐり境内へ。

 

左手には立派なケヤキが二本。その左に見える社は、先ほど参拝した暘谷水神です。

 

右手には神楽殿、その奥が社務所のようです。

 

参道を進みます。

 

鳥居の手前に手水舎です。お清めをします。

 

一礼して鳥居をくぐり、拝殿へ。手前の木はヒノキでしょうか。

 

左手奥にも注連縄の掛けられた立派なケヤキが見えます。

 

右手奥はこんな感じ。

 

拝殿はけっこう大きいです。横に大きいですね。左右には狛犬さん。

 

こちらが左の狛犬さん。容姿に特徴があります。頭が大きくて尾が長いです。

松本神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。左と同じく頭が大きく尾が長いのですが、口を開けている分、牙も目立ちます。

 

右の狛犬さんの脇に、ご由緒書きです。その後ろにもでかいケヤキ。

 

境内に聳える欅は、どれも大きい。

 

拝殿の前へ。紋幕には、松平氏の丸に三つ葉葵と、戸田氏の離れ六つ星、二つの神紋です。

 

参拝させて頂きます。

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色。木の陰にはなっていますが、この向こうに松本城があります。

 

こちらは拝殿に向かって左手のケヤキです。境内には、その後ろにある門からも出入りができます。西門ですね。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

境内の左手奥にも社殿が一つ。

 

こちらは、松本城の前身である深志城を築城した、島立貞永公をお祀りする、若宮八幡社です。参拝させて頂きます。

 

こちらからですと、松本神社の本殿も見えます。

 

再び拝殿前へと戻り、拝殿を右斜め前から。一通り境内を散策し、松本神社を後にしました。

 

参拝を終えて

今回の松本神社は、僕たち夫婦が久しぶりに足を運んだ神社でした。この記事を書いていて気付きました。

前回が7月中旬の戸隠神社と善光寺だったので、2か月ちょっとものインターバルができてました。

8月はコロナになったり、暑かったりしたので、それでおそらくあまり出掛けていなかったんだと思います。で、結果的にこれだけ久しぶりの神社参拝に。

たまたま長野県の神社が続いてしまいましたが、やっぱり神社巡りっていいものですね。

松本城ゆかりの松本神社は、大きなケヤキが何本も聳え、お堀の向こうにお城が見え、ロケーション的にも素敵な神社でした。

横に大きな社殿も美しかったですし、頭の大きな狛犬さんも惹かれるものがありました。

僕たち夫婦の参拝時には、他の参拝者の姿もありませんでしたので、そんな素敵な場所をのんびりと散策させて頂きました。

松本神社は元々、松本城主だった松平康長と松姫の子である虎松(松平永兼)をお祀りした暘谷大神社という神社でして、縁結びの神様としても知られていたそうです。しかし、「松姫は醜くかったため城主に相手にされず、お堀に身を投げた」などの説があるそうで、松姫の呪いで「カップルで参拝すると別れる」と地元では言われているそうです。

しかし実際は松姫さんは美人で、身を投げたという記録もないとのこと。僕たちも夫婦で参拝しましたので、とりあえずは一安心。

いったい何がどうなって呪いの都市伝説が生まれたのか、気になるところではありますが。

どちらにしても、僕たちが訪れた際の松本神社は、呪いの気配など露ほどもなく、とっても素敵な神社でした。

また、松本は「水のまち」としても知れらていまして、湧き水が多く井戸もあちこちにありまして、お城の周辺ではそれらが「松本城下町湧水群」と呼ばれているみたいです。で、そのうちの一つがこちらの松本神社にもありまして、その透き通った水と、心地よい音にも癒されました。

いい時間を過ごすことができました。

松本神社を後にした僕たちは、時間もお昼でしておなかもペコペコだったので、まずは近くのお蕎麦屋さんに飛び込み昼食。

旅先での常ではありますが、また昼間からお酒も飲んでしまいました。

そしてほろ酔いで次に向かいましたのが、松本城の南に位置する四柱神社です。

 

御朱印

松本神社の御朱印は、7月の例大祭でのみ頂くことができます。

通常時はありません。僕もこのたびは9月の参拝でしたので、頂いておりません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は長野県松本市丸の内10-37です。

松本神社の公式サイトありません。

 

電車

各線「松本駅」から徒歩20~25分。

お城口(東口)から出て、松本城を突っ切り、道路を渡った先です。

バスで行く場合には、お城口21番乗り場から「タウンスニーカー北コース」に乗り、松本城観光をするなら「松本城・市役所前」下車、直接松本神社に向かうなら「池上百竹亭」下車です。乗車時間は10分ほどになります。時刻表はこちら

JR「北松本駅」から徒歩15~20分。

お城口を出て東に向かうと松本城に突き当たりますので、そこからお堀の北側に向かう形です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。周辺にいくつか駐車場がありますが、一番近いのは、市営開智駐車場です。

 

トイレ

境内にはありませんが、道路を渡ってすぐの駐車場にあります。

 

周辺のパワースポット

 

松本市の神社一覧

著者が参拝した松本市の神社の一覧です。