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四柱神社(松本市)の御朱印と見どころ

四柱神社の紹介

松本市にある四柱神社の参拝レポートです。

読み方は「よはしらじんじゃ」です。松本城の南に鎮座し、造化三神と天照大神をお祀りする全国的でも珍しい神社です。「願いごとむすびの神」として、全ての願いが叶うともいわれ、パワースポットとしても知名度の高い神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

松本にある「四柱神社」へ

長野のパワースポットといえば、北には戸隠神社や善光寺、南には諏訪大社があります。しかしそんな戸隠神社や諏訪大社を差し置いて、「長野最強」ともいわれている神社がありまして、それが四柱神社なんです。

占いで有名なゲッターズ飯田さんが、全国屈指のパワースポットとして四柱神社を紹介したことで、その名もかなり広まったようですが、恥ずかしながら僕もそれまで四柱神社を存じ上げておりませんでした。

このたびは、そんな四柱神社に参拝させて頂くことに。

僕は実家が松本からは特急で30分ほどの茅野というところでして、帰省の折に少し足を延ばし、一泊二日で松本観光へと出掛けることにしたんです。9月の末に嫁と二人。

松本といえば松本城ですので、僕たち夫婦もまずは松本城を観光します。

で、次に松本城のすぐ北にある松本神社へ。松本観光と言いつつ、半分は松本の神社巡りですね。

松本神社への参拝を終えた後、時間もお昼でしたので、お蕎麦屋さんで昼食をとり、続いて向かったのが四柱神社です。

お蕎麦屋さんではつい日本酒を飲んでしまって、ほろ酔いですが。

僕は蕎麦屋に入ると、どうしても日本酒の誘惑に勝てません。昼から飲むとダメになるとわかっていながらも、負けてしまうんですよね。特に旅先で運転の必要がない場合だと、全敗です。

しかしほろ酔いで神社を散策したり、観光したりするのも、また気持ちのいいもなのなんですよね。

そんなほろ酔いのまま、松本城を背に、南へと歩いて5分ほどだったでしょうか。

開けた場所に出まして、そこには木々の緑と鳥居です。

四柱神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)高皇産霊神(たかみむすびのかみ)神皇産霊神(かみむすびのかみ)天照大神(あまてらすおおみかみ)の四柱です。

天之御中主神は、造化三神の一柱でもあり、天の真中を領する神様です。高皇産霊神と神皇産霊神もそれぞれ造化三神の一柱で、宇宙創造の根元の神様です。天照大神は日本国民の総氏神で、皇室の祖神です。

創建は明治7年です。信濃国や飛騨国が統合した筑摩県の県庁所在地であった松本に、神道の布教機関である中教院が設立され、院内に四柱の大神が奉斎されたのが始まりです。そんなご由緒にちなみ、現在も地元の人々からは「神道(しんとう)さん」として親しまれています。

明治12年には現在の地に社殿が造営されました。

明治21年には松本大火で社殿が焼失してしまいますが、大正13年に再建されています。

造化三神と天照大神をお祀りしている神社は全国的にも珍しく、「願いごとむすびの神」として、全ての願いが叶うともいわれ、多くの参拝者が訪れる神社です。

近年ではパワースポットとしても知られています。

 

境内案内

松本城の高麗門からまっすぐ南、または松本駅からですと千歳橋を渡ってすぐ、こちらの松本城大手門枡形跡広場(かつての松本城大手門の跡地)の奥が、四柱神社の境内です。

 

この広場にある鳥居は、西参道の入口になっています。右の建物は交番です。

 

西参道の鳥居ではなく、正面の鳥居から入るべく、脇の縄手通りへ。その入口には縄手通りのシンボルであるカエルです。

縄手通りのカエル

 

縄手通りを少し歩き、こちらが正面の大鳥居です。

 

大鳥居の前には、「若がえりの水」と書かれた井戸。

 

大鳥居の手前にも橋が架かっていますので、少し引きの絵で。この橋は「幸橋(さいわいはし)」で、下を流れるのが女鳥羽川(めとばがわ)です。

 

鳥居に向かって右手には、縄手通りが続いています。旧町名である縄手と刻まれた碑も。

 

一礼して大鳥居をくぐり、境内へ。鳥居のすぐ先は橋になっていて、明治天皇もお渡りになられたため、「御幸橋(みゆきばし)」と命名されています。

 

御幸橋の左に手水舎と石碑。

 

反対側、右手には古神符納所。二の鳥居建設記念の石碑も見えます。

 

御幸橋を渡り、少し戻る形で手水舎へ。お清めをします。手水鉢に刻まれた「T」のような神紋は、「道を示す」という意味の「示」です。手水舎の後ろにもいくつかの石碑が見えます。

 

参道に戻ります。例大祭である神道祭が近かったため、参道には提灯飾りです。

 

右に招魂殿が見えましたので、後ほど参拝させて頂くことに。

 

招魂殿の先は斎館です。

 

左手には大きな常夜灯と、その後ろには立派な松。この小路が西参道で、そちらを進むと先ほどの西鳥居があります。

 

拝殿へと進みます。

 

拝殿の手前、左右には狛犬さん。こちらが左の狛犬さんです。少し笑っているようにも見えます。

四柱神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。口を開けているので牙が見え、左とは対照的に少し怖いお顔に見えます。

 

右の狛犬さんの足元に、ご由緒書きです。

 

拝殿の前へ。社殿は木の濃い茶色を基調とした建物です。精巧な彫刻が施されているのも見えます。

 

彫刻は鳳凰と麒麟です。参拝させて頂きます。

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

 

社殿の右手には恵比寿神社です。大国主神と事代主神をお祀りしている境内社です。

 

こちらは右斜め前から見た社殿。恵比寿神社の前からです。

 

恵比寿神社の先にも小路が続いていて、境外に抜けられるようになっています。ここを出て左手が、四柱神社の駐車場になります。

 

先ほど通り過ぎた招魂殿へ。鳥居をくぐると左右に狛犬さんです。左の狛犬さんの先には石碑と松、右の狛犬さんの後ろにも立派な松です。

 

招魂殿に参拝。こちらには、旧松本市出身の戦没者がお祀りされています。

 

社殿の左手が授与所です。こちらで御朱印を頂きます。

 

授与所と社殿の間には、「電気の燈初めてここにともる」と書かれた碑です。明治32年に松本市内で初めて、この四柱神社の境内に電灯がともったとのこと。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

社殿の前にあった石碑の裏にはこんなものも。旧社殿の鬼瓦でしょうか。

 

授与所の先には「縁結びの松」です。根元が二つに繋がって伸びている珍しい松とのこと。確かに他では見たことがないかもしれません。

縁結びの松

 

社務所のお隣には、「手打ちそば こばやし」というお蕎麦屋さん。境内にお蕎麦屋さんがあるんですね。

 

縁結びの松に向かって左手に、三峰神社と書かれた祠です。後ろには石碑が並んでいます。

 

三峰神社の左手には、伊勢神宮遥拝所。

 

こちらは手水舎の裏手。境内には石碑がたくさんありますね。

 

西参道の脇には、こんな感じで杜の小路っぽいのがあります。

 

こちらは西の鳥居側からの参道の景色。緑が綺麗です。

 

西参道の先には、明治天皇行在所舊址の碑。明治天皇がいらっしゃった記念の碑です。一通り境内を散策し、四柱神社を後にしました。

 

参拝を終えて

長野最強のパワースポットとも言われる四柱神社。

気になっていた神社への参拝が、また一つ叶いました。

四柱神社は、縄手通りという素敵な通り沿いにあります。通りの脇には映画やドラマのロケ地としてもよく使われるという女鳥羽川が流れています。

松本は水の美しい町としても知られていて、松本城周辺にも井戸がたくさんあり、大鳥居の前にも「若がえりの水」という井戸がありました。そこから女鳥羽川の方へも下りられましたので、ちょっと行ってみたのですが、川の水がとっても綺麗で澄んでいました。

そんな立地だけで、四柱神社にパワーが集まっている気がしてきます。

僕が訪れたのは9月28日でして、数日後の10月1日から例大祭である神道祭が開催されるとのことで、境内にはたくさんの提灯が提げられ、その準備の真っ最中でした。

お祭りの準備の方たちに加え、参拝者の姿も多く見られましたので、境内は常に賑わっている感じです。

一つ前に訪れた松本神社は、僕たち夫婦しかおらず、とっても静かでしたので、その様子とは対照的です。さすがはパワースポットとしても有名な神社ですね。また、松本駅と松本城の中間にあるという位置的にも、自然と多くの人が立ち寄る神社なのかもしれません。

境内は木々も多く、緑も綺麗でした。色んな木があったのですが、松が多かった気もします。根元が繋がっている、「縁結びの松」という珍しい松もありましたし。

珍しいといえば、境内にお蕎麦屋さんがあったのも珍しかったですね。

あとは、至るところに石碑がありました。神社の境内に石碑というのは付き物ですが、四柱神社はその数がかなり多い方ではないかと。一応全部見させて頂いたのですが、読めないものの方が多かったです…。

そしてやはり、当たり前かもしれませんけど、社殿の存在感が圧倒的でした。派手さなどは全くなく、木の茶色を基調とした厳かな建物なのですが、威厳があると言いますか、風格があると言いますか、そんな雰囲気を纏った社殿でした。鳳凰と麒麟の彫刻も素敵でした。

いい神社に参拝できました。

四柱神社を後にした僕たちは、続いて深志神社に向かうため、縄手通りを東へと歩きます。

途中には、蛙大明神なる神社も。

蛙大明神

カエルは縄手通りのシンボルでして、入口の大きなカエルに始まり、至るところにカエルがいます。こちらの神社には、二宮金次郎ふうの薪を背負い本を読むカエルも。

昔の女鳥羽川には、綺麗な川にしかいないカジカガエルという蛙がたくさん住んでいて、そこからカエルが縄手通りのシンボルになったみたいです。

僕たちが訪れたのは水曜日でして、縄手通りは水曜休みのお店が多いとのことで、開いているお店は少なかったのですが、それでも何か所か立ち寄りつつ、たい焼きを食べたりもしつつ、のんびりと楽しみながら歩きました。

そして縄手通りから中町通りへと進み、さらに南の深志神社へ。

 

御朱印

こちらが四柱神社の御朱印です。

四柱神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から16時半までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は長野県松本市大手3-3-20です。

四柱神社の公式サイトはこちらです。
https://www.go.tvm.ne.jp/~yohasira/

 

電車

各線「松本駅」から徒歩10分。

お城口(東口)から出て、駅を背にして真っ直ぐ(東)に大通りを進み、「深志二丁目」の交差点を左折し、千歳橋を渡った先、右手です。

バスで行く場合には、お城口21番乗り場から「タウンスニーカー北コース」に乗り、「大名町」下車です。乗車時間は4~5分です。時刻表はこちら

 

駐車場

境内の東に参拝者用の駐車場があります。バイクの駐輪場はありません。その他、松本城の駐車場など、市営の駐車場が何か所かあります。公式サイトにも駐車場案内があります。

 

トイレ

西鳥居と縄手通りの間(交番の後ろ)にあります。

 

周辺のパワースポット

 

松本市の神社一覧

著者が参拝した松本市の神社の一覧です。