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烏山神社(世田谷区)の御朱印と見どころ

烏山神社の紹介

世田谷区にある烏山神社の参拝レポートです。

読み方は「からすやまじんじゃ」です。かつては白山御嶽神社と称されていた神社で、旧烏山村の鎮守社です。千歳烏山駅と芦花公園駅の中間辺りに位置しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

千歳烏山にある「烏山神社」へ

この日は嫁と二人、久しぶりの都内での神社参拝です。

5月の下旬でいい天気だったのですが、気温がけっこう高く暑い一日。

芦花公園駅の近くにある世田谷文学館まで『ヨシタケシンスケ展』というのを観に行きまして、その足で近くの神社をちょこっとだけ巡ろうということになり、二か所ピックアップしたうちの一つが、烏山神社になります。

烏山神社のある世田谷区は、神社の数もかなり多いです。社殿のある神社も50以上はあるかと思うのですが、まだ僕は全然参拝できておらず、行ってみたい神社は山のようにあります。

この度も地図で検索してみたところ、目的地の周辺にはかなりの数の神社がありまして、せっかくなら7~8社は回りたい欲求に駆られたのですが…。

ここのところブログの更新作業が全く追いついておらず、新しい神社をどんどん追加していってしまうと、自分の中で収集がつかなくなりますので、新たに参拝する神社の数は最小限に抑えねばと。

ですのでこの日は二社のみの神社巡り。

まず参拝したのが、芦花公園駅から徒歩15分ほどの粕谷八幡神社、続いて向かったのが烏山神社です。

粕谷八幡神社は芦花公園の北に位置していましたので、そちらからは再び来た道をまず戻ります。

そうしますと途中の住宅街の中に、「粕谷二丁目本橋家の竹林」なるものが現れましたので、ちょいと寄り道。

粕谷二丁目本橋家の竹林

こちらは旧家の竹林が一般にも公開されている形でして、誰でも出入りができます。

素敵な景色を眺めつつ、しばし休憩をさせて頂きました。

そして地図を頼りに烏山駅方面、西へと向かいます。

粕谷八幡神社からは15~20分ほどだったでしょうか。路地の先に木々と玉垣が見えてきました。

烏山神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)御嶽大神(みたけのおおかみ)天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)です。

白山比咩大神は、全国にある白山神社のご祭神で、黄泉の国にて口論となった伊奘諾尊と伊弉冉尊を仲直りさせたともいわれる、菊理媛神(くくりひめのかみ)と同一視されている女神です。御嶽大神は、青梅の武蔵御嶽神社由来のご祭神になります。天照皇大神は皇室の祖神で日本国民の総氏神。倉稲魂命は食物や穀物を司る神。菅原道真公は平安時代の類まれなる才能の持ち主だった学者です。

創建の年代は不明です。この地の領主であった吉良氏により創建されたといわれていることから、室町時代の創建であるとも推察されています。白山権現社として信仰さてきました。

江戸時代には烏山村の鎮守社だったといわれていますが、幕末に合祀した御嶽神社が、古くは鎮守だったといわれています。

長らく白山神社と称されてきましたが、昭和7年に白山御獄神社へと改称され、昭和37年には近隣の天神社、神明社、稲荷社を合併して、現在の烏山神社へと改称されています。

現在の社殿は大正7年に再建されたものになります。

 

境内案内

こちらが烏山神社の入口です。境内には多くの木々が見えます。

 

鳥居の右手前には扁額。鳥居から外されたものでしょうか。龍が彫られています。

 

一礼して石鳥居をくぐり境内へ。

 

参道の左右には石灯籠と狛犬さん、そしてその先に拝殿です。

 

左後方、入口の側には庚申塔らしきものが二基見えましたので、後ほど行ってみます。

 

左手の立派な木はイヌシデでしょうか。

 

右手はこんな感じで広くなっています。ところどころに大きな木の切り株も。

 

左にご由緒書きです。その後ろには記念碑。

 

右に手水舎です。

 

参道に戻り、進みます。

 

こちらが左の狛犬さん。後ろは神輿庫です。

烏山神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。子供の頭を撫ででいます。

 

拝殿へと歩を進めます。

 

左に神楽殿。神楽殿は昭和39年に建てられた建物です。

 

右には境内社が見えますので、そちらも後ほど。

 

社殿は黒に近い木の茶色を基調とした建物です。大正時代のものになります。

 

拝殿には彫刻が施されています。左右の木鼻、獅子の目が光っているように見えます。

 

水引虹梁には龍、その上は鳳凰でしょうか。

 

扁額には左に御嶽宮、右に白山宮。参拝させて頂きます。

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

 

拝殿に向かって右手にも、もう一つ鳥居がありまして、境内にはそちらからでも出入りができます。

 

こちらは社殿を右斜め前から。奥には本殿も見えます。

 

社殿の右手が社務所です。

 

社務所の右手前には石碑が二つ。左は招魂碑です。右はすみません、読めず…。

 

右の参道から見た境内はこんな感じ。

 

こちらの参道にも狛犬さんです。左の狛犬さんからご挨拶。

 

こちらが右の狛犬さん。たぶん、子供もいますね。

 

先ほど通り過ぎた境内社へ。

 

境内社は稲荷神社です。参拝させて頂きます。

 

稲荷神社の辺りには、立派なクスノキが何本も。

 

入口の二基の庚申塔にも手を合わせます。

 

よく見ると記念碑の後ろにも祠がありました。こちらにも手を合わせ、烏山神社を後にします。

 

参拝を終えて

この日二か所目に訪れた烏山神社。

境内には立派な木が何本も茂る神社でした。

拝殿の前には何かしらの工事か作業のトラックが一台停まり、中で人が休憩していましたが、それ以外には人の気配も全くなく、とっても静かでした。

途中、お散歩中か帰路の途中と思われるおじいちゃんがやって来て、石碑の脇に腰掛け休憩をしていまして、そんな光景も含め、なんだか時間がゆっくり流れているようにも感じてしまいました。

社殿も黒に近い木の茶色を基調とした建物でして、その一色のみですので、とても落ち着いた雰囲気で、静かな境内に溶け込んでいます。

拝殿に施された龍や鳳凰の彫刻もかっこよかったです。

東からの表参道と、北からの参道、いずれも一対の狛犬さんがいまして、どれも可愛らしい容姿で、ついつい撫でたくなるくらいでした。

かつて村の鎮守だった御嶽神社、そして後に鎮守となった白山神社、その両方が合祀されている神社ですので、扁額には御嶽宮と白山宮、どちらの社名も書かれていました。

境内は綺麗に維持されていまして、きっと古くよりずっとこの地で大切に守られてきた神社なんだと思います。

ゆっくり流れる素敵な時間を頂きました。

烏山神社、参拝できてよかったです。

参拝を終えた僕たちは、千歳烏山駅まで歩き、帰路に就くことに。

未参拝だった都内の神社に足を運んだのは、4月以来の久しぶりです。その間、夫婦で宮崎県にある高千穂の神社巡りはがっつりしてたんですけどね。その分都内の神社には足を運べていなかったので。

当たり前ですけど、それぞれの土地にある神社には、それぞれの魅力があるものでして、都内の神社巡りというのもやっぱりいいものですね。それを今回の二か所の神社で再認識した気がします。

もう少し涼しくなりましたら、また都内の神社巡りに出掛けてみようと思います。

 

御朱印

烏山神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都世田谷区南烏山2-21-1です。

烏山神社の公式サイトはありません。

 

電車

京王線「千歳烏山駅」から徒歩6~7分。

南口を出て、駅を背にして左手に少し進み、商店街を右折。シミズヤという左手のスーパーの先の小路を左折。そのまま真っ直ぐです。

京王線「芦花公園駅」から徒歩7~8分。

南口を出て、千歳烏山駅方面です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。すぐ近くにコインパーキングがあります。

 

周辺のパワースポット

 

世田谷区の神社一覧