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蒲生八幡神社(姶良市)の御朱印と見どころ

蒲生八幡神社の紹介

鹿児島県の姶良市にある蒲生八幡神社の参拝レポートです。

読み方は「かもうはちまんじんじゃ」です。日本一の大クス「蒲生の大クス」が境内に聳えている神社です。大楠は推定樹齢1600年ともいわれ、国の特別天然記念物に指定されています。また、鎌倉時代の銅鏡が保存されていて、国の重要文化財に指定されています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

日本一の大楠がある「蒲生八幡神社」へ

5泊6日というがっつりな日程で、嫁と二人、鹿児島旅行に出掛けてきました。

初日から3日間は、霧島神宮をはじめとした霧島の神社巡りと、天孫降臨の地である高千穂峰への登山を決行しました。宿も3日間とも霧島の温泉宿です。

神社、登山、温泉などどれも最高でした。素晴らしかったです。すっかり霧島に魅了されました。

そして4日目。

3日間滞在した霧島の地に別れを告げ、まず向かいましたのが、こちらの記事で紹介する蒲生八幡神社です。

今回の鹿児島旅行は、元々は高千穂峰への登山が第一の目的でした。それに付随して、霧島の神社巡りもセットのようになっていきます。

で、せっかく鹿児島に行くのなら、その足で他のところにも行ってみたくはなるもの。僕は東京在住ですので、鹿児島はそう簡単にホイホイ行ける場所ではないですからね。どうせ行くのなら他もと欲が出てしまうのも必然です。

死ぬまでに絶対行きたいと思っていた知覧の特攻会館や、間近に見てみたい桜島など、いくつか行きたい場所をピックアップしていきます。

そして日程を調整しつつ絞り込んでいき、最終的に5泊6日の鹿児島旅行に着地しました。

最初の計画の段階では、4日目は霧島を出発して真っ直ぐ知覧に向かおうかと思っていたのですが、嫁が「日本一の大クス」がある蒲生八幡神社を見つけてきたんです。僕が巨木好きなので、「こんなのあるよ」と教えてくれた形ですね。

僕も蒲生八幡神社の存在は、他の方のブログなどで認識はしていたものの、今回の旅行のルートからは外れているものと思い込んでいて、ノーマークでした。しかし嫁のピックアップにより再度場所を確認してみましたところ、じゅうぶん行ける距離にあるではないですか。

鹿児島空港からは20~30分、霧島からも1時間掛からないくらいです。

巨木好きとしては、じゃあ行っちゃおう、となりますわな。

そんなわけで、4日目のこの日の最初の目的地が、蒲生八幡神社になりました。

霧島温泉の宿を朝に出発し、車を走らせること50分ほど。

境内の奥にも駐車場があるのですが、入口の鳥居から入りたかったので、手前にある蒲生観光交流センターというところに車を停めます。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)神功皇后(じんぐうこうごう)の八幡三神です。

応神天皇は第15代天皇で、誉田別尊とも称され、武神である八幡神と同一とされています。その父が第14代天皇で日本武尊の第2子である仲哀天皇です。神功皇后は仲哀天皇の皇后で応神天皇の母、女帝だったという説もあります。

創建は平安時代後期の保安4年です。蒲生氏の初代当主である蒲生上総介舜清(かもうかずさのすけちかきよ)が、生母が宇佐八幡宮の宮司家出身であった縁で、同宮より勧請し創建したのが始まりとされています。

戦国時代には蒲生氏が島津氏に敗れますが、その後も島津氏に崇敬され、島津義弘により社殿が再建されるなど再興されます。

昭和60年には台風の被害により社殿が大破し、現在の社殿はその後に再建されたものになります。

元は正八幡若宮と称されていましたが、台風被害の翌年昭和61年に、現在の蒲生八幡神社へと改称されます。

国の重要文化財に指定されている鎌倉時代の銅鏡「秋草雙雀文様一面の銅鏡」や、117面の銅鏡を所蔵してます。

樹齢1600年ともいわれる御神木の大楠は、国の特別天然記念物に指定され、日本一の巨樹としても認定されています。

 

境内案内

こちらが蒲生八幡神社の入口の鳥居です。右には社号碑と大クスの案内も。

 

一礼して鳥居をくぐり、参道を進みます。参道は桜並木です。

 

少し進むと前方には石段と社殿です。左には大きなクスノキが見えますが、日本一の大楠はそちらではありません。左の坂を進むと蒲生八幡神社の駐車場があります。

 

石段へと進みます。左右には石灯籠が三基ずつ並んでいます。その先には門守社。

 

こちらが左手の楠。じゅうぶんでかいです。

 

右手にも巨樹が連なります。

 

門守社にご挨拶をしつつ、進みます。右前方の大木はモミの木です。

 

こちらは左の門守社の後ろの杉です。これまたでかい。巨木好きにはたまらない参道。

 

石段を上がると開けた空間になっていて、木々の緑の中に赤と白の社殿です。

 

そしてこの左前方に…圧倒的な存在感を放つ、日本一の大楠です。凄い。

 

反対側、右手にも大きな木があります。榧(かや)の木のようです。

 

大クスに接近してみます。迫力満点。

 

大楠に目を奪われながらも、脇に手水舎がありましたので、まずはお清めを。

 

大楠の真下まで行って見上げてみます。

 

一度大楠から離れ、社殿へと向かうことに。

 

石段の左右には狛犬さんです。こちらは手水舎の脇、左の狛犬さん。

蒲生八幡神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。

 

その向こうの榧の木もやはり目を惹きます。大クスがでか過ぎて、その存在が薄くなりがちですが、こちらもでかいんです。

蒲生八幡神社のカヤ

 

石段を上がりますと、赤と白の社殿です。

 

参拝させて頂きます。社殿は赤と白だけではなく、黄色や青などの色も使われています。鬼の顔らしき彫刻も。

 

右手はこんな感じ。奥には石碑もあります。

 

こちらは社殿を右斜め前から。幣殿と本殿も見えます。

 

社殿の右には、摂末社が並んでいます。

 

そして反対側、左手を見ると大クスです。この位置から見る大クスもまた凄い。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

大楠の近くに行ってみます。周囲を歩けるように整備されています。

 

少し右に鳥居がありましたので、そちらをくぐって間近へ。

 

大クスに大接近。下の方は苔に覆われています。

 

しばしこの巨木を見上げて過ごします。

 

大楠の先に社務所がありますので、後ほど御朱印を頂きに。

 

大楠には8畳ほどもある空洞があるとのことで、その入口には扉が付いていました。おそらく立ち入らないように扉があるんだと思いますが、誰か住んでいそうですね。

 

大クスを色んな角度から眺めます。

 

少し離れて見てみたり。

蒲生八幡神社の大楠

 

これでもかというほど大楠を眺めてから、御朱印を頂きに授与所に行きます。授与所には猫ちゃんがいました。

 

授与所の奥に見えるのは祖霊殿。その前は駐車場になっています。

 

御朱印を頂き、もう一度大クスを眺めます。ちょうど他の参拝者がいらっしゃいましたので、人がいる絵になり、より大きさがわかるかと。

 

境内を後にすることに。こちらは社殿前から参道を見た景色。

 

大クスと社殿の景色も写真に収めます。

 

蒲生八幡神社を後にします。

 

参拝を終えて

日本一の大楠がある蒲生八幡神社。

足を延ばして行ってよかった。素晴らしいものが見れました。

神社巡りをしていますと、色んなところで巨樹に出会う機会は多いです。僕は昔からでかい木が大好きなので、そういった巨樹を見るだけで、テンション爆上がりになります。

大楠もこれまでいくつもの神社でお目に掛かったのですが、一番大きかったのは熱海の来宮神社のものです。来宮神社は二度訪れまして、その大きさに感動し、圧倒されました。

しかしこの度、来宮神社の大クスを超える大きなものと、こちらの蒲生八幡神社で対面することに。

でかかった。

見ているうちに、木を見ていることすらわからなくなるくらい大きかったです。少し離れて見ると怪獣のようにも見えちゃいましたし。

とにかくその大きさと存在感は圧倒的でした。凄かったです。

様々な角度、様々な距離から思う存分眺めさせて頂きました。

そしてこちらの蒲生八幡神社、日本一の大楠だけではないんですよ。他にも大きな木があちこちに聳えているんです。

大クスのデカさが圧倒的なので、それに比べると他の木の存在が薄められてしまうのですが、よく見るとあっちもでかいぞ、こっちもでかいぞ、と。

参道を抜けた先、石段の周囲は巨木のオンパレードです。

楠、杉、榧、モミと、立派な木々が高く聳えている景色は、目を奪われるものがあります。色んな種類の大木が聳えているというのもまた魅力的。

また、鳥居からの参道は桜並木になっていましたので、春に訪れたら綺麗な桜まで楽しめるわけですね。

僕は事前情報で大楠くらいしか頭に入れておりませんでしたので、それ以外にもこんなに木々の景色を楽しめる神社だとは思ってもいませんでした。

社殿の後方も森になっていますので、もしかしたらその森にも巨木があちこちにあるのかもしれません。森は公園にもなっているみたいです。

赤と白の社殿と、後ろの森、前の巨木という絵も素敵でした。

日本一の大楠越しに斜め前から見る社殿もこれまた素晴らしかったです。

いいものがたくさん見られました。授与所では猫ちゃんにも出会えましたし。

蒲生八幡神社、参拝できてよかったです。

参拝後は、車を停めた蒲生観光交流センターにて、お土産などお買い物もさせて頂きました。

この後は、知覧の特攻平和会館へと向かいます。

 

御朱印

こちらが蒲生八幡神社の御朱印です。

蒲生八幡神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2259-1です。

蒲生八幡神社の公式サイトはこちらです。
http://www.kamou80000.com/

 

駐車場

鳥居をくぐり、石段の手前を左前方に進んだ先に駐車場があります。また、鳥居の手前の蒲生観光交流センターにも広い駐車場があります。そちらからでも徒歩すぐです。

鹿児島空港から車で30分ほど。鹿児島市街からは40分ほどです。

 

トイレ

駐車場の奥にあります。蒲生観光交流センターにもあります。

 

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