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深大寺(調布市)の御朱印と見どころ

深大寺の紹介

調布市にある深大寺の参拝レポートです。

読み方は「じんだいじ」です。正式名称は浮岳山昌楽院深大寺(ふがくさんしょうらくいんじんだいじ)で、天台宗の寺院になります。だるま市や蕎麦でも知られ、多くの参拝者が訪れます。都内では浅草の浅草寺に次ぐ古い寺院です。最寄駅は京王線の調布駅、布田駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

調布の「深大寺」へ

この日は嫁と、嫁の妹、そして僕という三人で調布の神社巡りをしていました。

調布は漫画家の水木しげるさんが暮らしていた街でして、11月30日の水木さんの命日に合わせ、「ゲゲゲ忌」というイベントが開催されています。

で、調布の布多天神社でも、その期間は「ゲゲゲの鬼太郎限定御朱印」なるものを扱っているんです。

ミーハーな僕たちは、完全にそれに釣られて調布にやって来た次第です。

調布には以前も一度神社巡りに訪れているので、今回が二度目。ゲゲゲの御朱印を頂きつつ、前回訪れていない、近隣の神社も少し回ってみようと。

そんな計画で、当日は朝から調布に降り立ち、ゲゲゲの御朱印も無事頂き、お昼までに四ヶ所の神社を回りました。

そしてお昼は調布駅近くのサイゼリヤで、一杯引っ掛けながらのランチです。もうこの後は神社巡りはせずに帰路に就く予定でしたので、飲んでしまえ、と。

しかしです。

ここで嫁の妹からの提案がありました。

「深大寺に行きませんか?」と。

どうやら深大寺の参道にある「鬼太郎茶屋」では、「ゲゲゲの鬼太郎御朱印帳」が販売されているそうでして、画像を見ますと確かにかなり欲しくなってしまうデザインなんですよ。

こちらがその御朱印帳です。鬼太郎茶屋の公式Twitterより引用させて頂きます。

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(画像出典:twitter.com/kitarochaya)

僕たちがランチをしているのは調布駅のすぐ近く。そして調布駅は深大寺の最寄駅です。バスに乗ればすぐの距離です。

時間もまだお昼ちょっと過ぎですし、じゃあ行ってみようかと、そういう流れになりました。

深大寺には、僕も以前一度だけ嫁と行ったことがあります。お参りをして蕎麦と日本酒を楽しみ、植物園を散策しました。けっこう楽しかった覚えはありますが、もう6~7年前かと思いますので、記憶も薄れ掛けています。

当時は御朱印を頂いたりもしなかったので、今回は深大寺の御朱印も頂きつつ、鬼太郎の御朱印帳を手に入れようと。

サイゼリヤでランチをしてしまったので、深大寺にて蕎麦と日本酒はお預けですが。

そんなわけで、ランチを終えた僕たちは、調布駅からバスに乗り、ほろ酔いで深大寺へと向かい、揺られること約15分。

深大寺の入口に到着です。

 

ご由緒

天台宗の寺院で、正式名称は浮岳山昌楽院深大寺(ふがくさんしょうらくいんじんだいじ)です。

ご本尊は阿弥陀三尊像になります。阿弥陀三尊は、中央に阿弥陀如来、左に観音菩薩、右に勢至菩薩の仏像安置形式を指します。

創建は奈良時代です。満功上人という僧が法相宗の寺院としてお堂を建立し、水神である深沙大王(じんじゃだいおう)を安置して、創建されたと伝えられています。深大寺という名前も、その深沙大王に由来しているといわれています。

平安時代には、朝廷の命を受けた比叡山の僧により、天台宗に改宗されました。

江戸時代には、幕府より寺領50石の御朱印状を拝領しています。現在隣接している神代植物公園は旧寺領となります。

二度の火災に遭い本堂が焼失していて、現在の本堂は大正時代に再建されたものです。

明治に発見された銅造釈迦如来倚像は国宝にも指定されています。

日本三大だるま市の一つ「深大寺だるま市」でも知られています。

また、多摩川三十三ヶ所観音霊場の客番札所であり、調布七福神の毘沙門天もいらっしゃいます。

天台宗の別格本山であり、都内では浅草の浅草寺に次ぐ古いお寺といわれ、多くの参拝者が訪れる寺院です。

 

境内案内

こちらが参道の入口です。平日ですが大勢の人で賑わっています。

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入口には境内案内図がありましたので、目を通します。

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参道に入ってすぐ左手にあるのが、鬼太郎茶屋です。入口には水木しげるさんの献花台がありました。そして屋根には妖怪です。この妖怪は「おとろし」という妖怪だそうです。

鬼太郎茶屋

 

鬼太郎茶屋の奥にも、ぬりかべが描かれた車や、鬼太郎とその仲間たちがいました。

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茶屋の前には鬼太郎とねずみ男。屋根には大きな下駄も載っています。ばっちり記念撮影をさせて頂きました。

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鬼太郎茶屋に立ち寄り一通り店内を見て回り、参道に戻ります。両脇には食堂やお土産物屋さんが並んでいます。

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左前方には、入口に石像が並ぶお蕎麦屋さん。

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お蕎麦屋さんの先は左右にも参道が延びていました。正面の石段に進むと、茅葺き屋根の山門です。

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一礼して山門をくぐります。

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山門の先、正面に見えるのが本堂になります。

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右手には鐘楼です。

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鐘楼の手前には、菩薩像と石碑。

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参道は左前方にも延びていて、手水舎が見えましたので、まずはそちらに進んでみます。左側、手水舎の向かいにあるのは「シダレカツラ」の木でした。

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こちらが手水舎です。

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苔むしている素敵な手水鉢です。お清めをします。

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本堂へ続く参道に戻り、本堂の正面に立ちます。扉の「木」の文字が気になります。

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見上げると龍や鳳凰の精巧な彫刻です。参拝します。

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脇には蓮の花も。その後ろには盆栽もありました。

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参拝を終え、手水舎側の参道方面に向かいます。手水舎の後ろにあった木の紅葉が綺麗でした。

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手水舎の奥には「なんじゃもんじゃ」の木です。

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なんじゃもんじゃの奥にある石段を上りますと、元三大師の像を安置している「元三大師堂(がんざんだいしどう)」です。

元三大師堂

 

元三大師堂の前にある木は、大きなキンモクセイです。

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僕はもしかしたら、こんなに大きなキンモクセイを見るのは初めてかもしれません。

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元三大師堂にも参拝します。こちらも本堂と同じく、鳳凰や龍の精巧な彫刻が施されていて、しばし見惚れてしまいます。

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お堂の左手前には、悪いところを撫でると病気平癒の霊験があるという、「おびんずるさん」です。しっかりと撫でさせて頂きました。

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右手に朱印所がありまして、深大寺の御朱印はこちらにて頂けます。御朱印を頂いた後、元三大師堂では護摩行が始まりましたので、見学させて頂きました。

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元三大師堂の左手には、小さな祠と石碑です。手を合わせます。

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左手奥に「開山堂参詣道」と書かれた石段がありましたので、上ってみます。

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石段の先にあったのが、奈良時代様式の堂宇である「開山堂」です。こちらにもお参りさせて頂きます。

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開山堂の奥には石碑が並んでいました。

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開山堂から、行きとは別の坂道を下って戻ります。途中、いい感じの茶屋やお花屋さんがありました。

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坂を下りた先には、国宝の釈迦如来像が安置されている、釈迦堂です。

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釈迦堂の前にあった池と紅葉が綺麗です。

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山門前まで戻ります。山門に向かい左右にも参道が延びていますので、散策してみます。まずは山門に向かい左側から。

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左の参道を進みますと、すぐ先、右手には上に石像の建つ池がありました。

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その向かい側にも池です。こちらには弁財天が祀られているようで「亀島弁財天池」という池でした。

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お蕎麦屋さんが並ぶ参道を進んでみます。

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左側の突き当たりには、深大寺の寺号に由来している深沙堂がありました。深沙大王像が安置されているとのことです。お参りさせて頂きます。

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深沙堂の少し先には、けっこう大きな大黒天と恵比寿尊の石像です。

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こちらの建物の彫刻が凄かったです。龍の眼も光っています。

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脇には龍と虎です。こちらもまた凄いです。

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左側の参道を散策し終えましたので、再び山門の前まで戻り、今度は右に延びる参道へ。

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右の参道を進みます。石畳と紅葉が綺麗ですね。

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お洒落な感じのお蕎麦屋さんも。蕎麦で日本酒を一杯やりたくなります。

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右の参道の突き当たりにあったのは、「不動堂」です。こちらにもお参りさせて頂きます。

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境内にあったお地蔵さんや祠にも参拝します。

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そこからいったん不動堂の境内を出て、さらに右手の奥に回りますと、「不動之瀧」が流れています。しばし滝を眺め、再び参道を戻り、深大寺を後にしました。

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参拝を終えて

6~7年振りに訪れた深大寺。

初めて訪れた当時、「ここが東京?」と思った覚えがあるんです。どこか遠くの観光地に来たような気分になって、東京っぽくないな~と。

今回久しぶりに訪れたのですが、やはり前回と同じく、東京っぽくないな~と思ってしまいました。

もちろん、いい意味でですよ。

お蕎麦屋さんとか土産物屋さんが並ぶ参道が、一番そう感じる場所です。緑が茂り池があり、お店が並んでいる様子は、とても風情があります。

さらには11月の末という時期だったため、紅葉も綺麗でした。

なんとなくですが、一瞬どこかの温泉地かとも思ってしまう景色です。

お目当てだった鬼太郎茶屋は、そんな参道の入口にありまして、まず立ち寄ることとなったのですが、なんとここで「鬼太郎の御朱印帳は品切れ」という事態が発覚。

どうやらかなりの人気だったようで、既に在庫がなくなってしまったようです。ちょっと残念ですが、仕方ないです。

御朱印帳は品切れでしたが、鬼太郎茶屋にはつい欲しくなってしまう鬼太郎グッズが色々ありました。特に僕と嫁はTシャツが気に入ってしまいました。あまり持ち合わせがなかったので今回は購入しなかったのですが、次回、Tシャツを買いにまた来てみようと思います。

あとは、鬼太郎の黄色いチャンチャンコが売られていたので、これも嫌がらせ目的で、誰かへのお土産に買おうと思います。

鬼太郎茶屋では、鬼太郎やねずみ男との記念撮影も一通りさせて頂きました。

観光地のような参道を楽しみつつ歩いた先には、山門があり本堂があります。山門は茅葺屋根で立派な門でしたし、本堂の彫刻も素晴らしかったです。

また、本堂に左右にでっかい「木」の文字が掛けられていまして、気になったので後で調べてみましたところ、地元の植木職人さんたちが寄進した、銅板製の灯明台だそうです。とっても目を惹く「木」でした。

本堂より少し奥にある元三大師堂では、タイミング良く護摩行を観ることもできました。

僕は昨年、江東区にある成田山の東京別院、深川不動堂にて初めて護摩行を見学しまして、そのかっこよさに痺れてしまったんです。言葉は適切かどうかわかりませんが。

まるでライブを観ているような感じで、素晴らしかったんです。

ですので今回、深大寺にてそれ以来の護摩行に遭遇できましたので、おもわず観ずにはいられませんでした。最初から最後までばっちり見学させて頂きました。

元三大師堂の前には、大きなキンモクセイの木がありますので、そちらも必見です。これだけ大きなキンモクセイというのは、僕はたぶん他では見たことがありません。(気付いてないだけの可能性もありますが…)

あとは、「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれるヒトツバタゴの木も手水舎の後ろにあります。こちらは4月~5月くらいには白い綺麗な花が咲くそうですので、またその季節にも来てみたくなりました。

西参道の先、大黒天と恵比寿尊が祀られている社の彫刻や、そのお隣の龍と虎も凄かったです。

紅葉に色付いた境内を、のんびりと散策させて頂き、秋の深大寺を満喫させて頂きました。

次回は鬼太郎のシャツを買いに来つつ、蕎麦と日本酒を楽しみつつ、また深大寺の参拝に訪れたいと思います。

帰宅後に境内案内図を見たところ、見逃している場所もありましたし、国宝の釈迦如来像もうっかり見ずに帰って来てしまったので、春くらいには行きたいですね。

急遽訪れることとなった深大寺。参拝できて良かったです。

 

御朱印

こちらが深大寺の御朱印です。深大寺では三種類の御朱印を頂くことができます。(通常時)

まずこちらが、本堂の本尊である阿弥陀如来、無量寿(むりょうじゅ)の御朱印

深大寺の御朱印

 

こちらが、釈迦堂本尊の釈迦如来、国宝 白鳳仏(はくほうぶつ)の御朱印です。

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こちらが、大師堂本尊の元三大師の御朱印です。

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こちらは通常時以外のものとなります。以前(2018年8月)に嫁が出掛けて行き頂いた、深沙大王の御朱印です。開創1300年記念の期間限定御朱印として頂いたものになります。

深大寺で頂ける深沙大王の限定御朱印

深沙大王の限定御朱印は、毎月17日に行われる深沙大王月例法要にあわせ、頂くことも可能です。

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。開門時間も同時刻になります。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都調布市深大寺元町5-15-1です。

深大寺の公式サイトはこちらです。
https://www.jindaiji.or.jp/

 

電車

京王線 「調布駅」からバスで10~15分。

14番乗り場の「深大寺」行き、「吉祥寺」行き、「杏林大学病院」行き、13番乗り場の「吉祥寺」行き、「三鷹」行きに乗り、10~15分です。降車のバス停は、「深大寺」または「深大寺入口」、もしくは「深大寺小学校前」になります。

京王線 「つつじヶ丘駅」からバスで15分。

北口のバス停より「深大寺」行きに乗り、終点の「深大寺」下車です。

JR 「吉祥寺駅」からバスで30分。

6番乗り場の「深大寺」行き、「調布駅中央口」行き、4番乗り場の「調布駅中央口」行きに乗り、約30分です。降車のバス停は「深大寺」もしくは「深大寺入口」です。

JR 「三鷹駅」からバスで25分。

南口に出て、3番乗り場「深大寺」行きか、5番乗り場「調布駅中央口」行きに乗り、約25分です。降車のバス停は「深大寺」もしくは「深大寺入口」です。

深大寺公式サイトのアクセス案内では、バスの時刻表にもリンクしていますので、よかったらそちらもご覧ください。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。境内の駐車場は、祈願の方のみが利用できます。近くにはコインパーキングもあります。また、少し歩く形になりますが、神代植物公園の有料駐車場を利用することもできます。

 

周辺のパワースポット

 

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