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赤城神社(新宿区/神楽坂)の御朱印と見どころ

赤城神社の紹介

新宿区神楽坂にある赤城神社の参拝レポートです。

読み方は「あかぎじんじゃ」です。牛込の総鎮守で、江戸時代には神田明神と日枝神社に並び「江戸の三社」と称されていました。平成22年に再建された近代的な社殿は、建築家の隈研吾さんの監修によるものです。神楽坂駅から徒歩すぐです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

神楽坂の「赤城神社」へ

気持ち良く晴れた1月の中旬、久しぶりに嫁と二人で神社巡りに出掛けました。

最後に神社巡りをしたのが昨年の11月末でして、約一ヵ月半も経ってしまいました。昨年のうちに行きたかった神社がいくつもあったのですが、年末のバタバタで結局どこにも出掛けることができず。

お正月も終わり、ようやく一息つきましたので、神社巡りの再開です。

今回訪れたのは神楽坂エリア。

この日は僕も嫁も午前中に中野で用事がありまして、その後がフリーだったため、どこか中野から近いところで神社巡りをしようか、と計画しておりました。

で、中野からは東西線ですぐ行ける、神楽坂に狙いを定めます。

僕たちは数年前にも神楽坂を訪れた際に、赤城神社と北野神社、その二社に参拝しています。赤城神社は神楽坂でも有名な神社とのことで立ち寄ったのですが、北野神社は歩いていてたまたま見つけました。

訪れたのはおそらく4~5年前だと思います。その頃の僕はまだ、こちらのブログは始めていませんし、御朱印を頂くという習慣もありませんでした。ただなんとなく、神社には少し興味を持ち始めた頃だったのではないかと。

ですので赤城神社にも北野神社にも、もう一度ちゃんと参拝して、御朱印も頂き、記事でもまとめたいな~と思っていたわけです。

そんな理由でこの日の行き先は、中野からも行きやすい神楽坂に決まりました。

赤城神社、北野神社は参拝するとして、他にも周辺に神社がないか事前に検索すると、いくつか発見しましたので、前もって回る順番なども決めてしまいます。

この日参拝予定の神社は全部で6ヶ所。

その一番目が、以前も一度訪れたことのある、赤城神社です。

当時はまだ神社巡りの超初心者でして、訪れた神社も数えるほど。そんなひよっ子の僕にとって、赤城神社はかなりインパクトがあるものでした。

それは、赤城神社の社殿や境内が、「めちゃめちゃ近代的」だったからです。

こんなに近代的でお洒落な神社があるのか!とびっくりした覚えがあります。

神社巡りをがっつりするようになった今でこそ、近代的な建物の神社にはたま~に出会うことがありますけれど、当時の僕にとって赤城神社は、初めて出会った近代的神社であり、けっこう斬新な印象で残っているんです。

このたび久しぶりに訪れる赤城神社を楽しみに、東西線の神楽坂駅に降り立ちます。

そして1番出口より地上に出てすぐ、小路の先に赤い鳥居が目に入ります。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、磐筒雄命(いわつつおのみこと)赤城姫命(あかぎひめのみこと)です。

磐筒雄命は日本神話の神様で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、火の神である迦具土神(かぐつちのかみ)の首を切った際に生まれた神様で、香取神宮の主祭神でもある経津主神(ふつぬしのかみ)の祖であるともいわれています。

赤城姫命は、赤城神社を創建した大胡氏の息女と伝えられています。

群馬県にある赤城神社が本社です。

神楽坂の赤城神社の創建は、鎌倉時代の中後期になります。上野国(現在の群馬県)の赤城山で勢力を振るっていた武士、大胡氏の大胡彦太郎重治という人物が牛込に移住し、本国の鎮守であった赤城神社の御分霊をお祀りしたのが始まりとされています。

元は牛込早稲田の田島村(現在の早稲田鶴巻町)に創建されましたが、室町時代の末期には太田道潅により牛込台(現在の牛込見付)に遷され、その後戦国時代には、大胡氏の後裔である牛込氏により、現在の地に遷されています。最初に当社が創建された場所(早稲田鶴巻町)には現在、元赤城神社が鎮座しています。

江戸時代には牛込の総鎮守として崇敬され、「日枝神社」「神田明神」とともに、「江戸の三社」と称されていました。

現在の社殿は平成22年に「赤城神社再生プロジェクト」として再建されたもので、境内も含め近代的な神社となっています。デザイン監修は建築家の隈研吾さんで、グッドデザイン賞も受賞しています。

 

境内案内

神楽坂駅を出てすぐ、こちらが赤城神社の入口になります。鳥居の脇には、境内にある「あかぎカフェ」の案内も出ていました。

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一礼して赤い鳥居をくぐります。

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鳥居の先、すぐ左手に手水舎です。手水舎の奥にはイチョウ、反対側にはケヤキが聳えていました。

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手水舎の脇にはご由緒です。目を通します。

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お清めをします。

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参道に戻ります。境内は広々とした印象を受けます。石段にある大きなクスノキも目を惹きます。

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こちらは参道の左手です。並んでいるのは梅の木でしょうか。

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こちらが右手です。石段を突き抜けるようにクスノキが聳え、その右には大きなマンションです。

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クスノキとマンションを見上げます。どちらもでかいです。

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石段を上がります。石段も広々としています。

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右手のマンションはとっても都会的でかっこいい外観です。

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石段の途中まで来ますと、社殿の全貌が見えます。

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木を囲むようにして石段が造られているのも特徴的です。

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石段を上がり切りますと、まず左手に境内社の螢雪天神です。こちらは神楽殿も兼ねた建物になっています。後ほど参拝させて頂きます。

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拝殿へと進みます。ものすごく近代的で洗練された、素敵な拝殿です。

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拝殿前にはこれまた特徴的な狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。

赤城神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらもスフィンクスのような容姿です。

赤城神社の右の狛犬

 

拝殿の前へ。お賽銭箱の後方はガラス張りになっています。

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冬の暖かな陽射しの中、参拝します。

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境内を散策してみます。こちらは拝殿を右斜め前から。

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拝殿に向かい左手にあった螢雪天神へ。ご祭神は菅原道真公です。参拝します。

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拝殿を背にしますとこんな景色です。左には大きなマンションがあるにも関わらず、開放感があるんですよね。

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一度石段を下まで下ります。石段脇から左奥にも境内社がありますので、行ってみます。

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境内社までの途中、左手には句碑と観音様です。句碑は江戸時代の俳人、巻阿のもの。後ろには神楽の白梅と書かれた梅の木もあります。観音様の方は、観音菩薩立像と書かれていて、かつて赤城神社の北にあった宝蔵院(現在は廃寺になっている)より移されたものとのこと。菩薩様の前のお賽銭箱には、稲荷の紋章も刻まれていました。

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その先、左手には別の参道がありました。少々長めの石段ですが、赤城神社ではこちらからでも出入りできます。

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奥の境内社に到着です。赤い鳥居と手前には手水鉢もあります。

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こちらには三つの境内社が祀られています。出世稲荷神社、八耳神社、葵神社です。八耳神社のご祭神は聖徳太子で、葵神社は徳川家康公です。

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三つの境内社に参拝させて頂きます。

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境内社前のお狐さんが可愛かったので、撮影。

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境内社の脇からは、ちょうど赤城神社の社殿左手にあたる部分が見えます。

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再び石段を上り、赤城神社の社殿前に戻ります。こちらは左斜め前から。

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拝殿に向かって右には、マンションに「あかぎカフェ」があります。日替わりランチとかもあるみたいです。

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こちらがあかぎカフェです。なぜか閉まっていました。

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あかぎカフェの奥が社務所です。こちらで御朱印を頂きます。

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ゲゲゲの鬼太郎お守り、目玉おやじお守りなんてものもありました。これはちょっと欲しくなりますね。

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無事御朱印を頂き、赤城神社を後にしました。

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参拝を終えて

数年振りに訪れた赤城神社。

近代的で、とってもお洒落な神社でした。

以前訪れたときは、確か土曜か日曜だっため、境内は参拝者でかなり賑わっていた覚えがあります。それに対し今回訪れたのは平日でして、人の姿もまばらです。

鳥居をくぐり参道を少し進みますと、開けた空間に出ます。右手には境内と同じく再生プロジェクトにて建てられた、大きなマンションが聳えているのが目に入ります。

マンションはでっかいですし、なかなか凄い建物なのですが、同じ建築家さんにより境内の雰囲気と調和するよう建てられているからなのか、違和感や圧迫感などは全くありません。

これがきっと神社の雰囲気と合わないマンションだったら、違和感ありまくりで、景観も全く違ったものになってるんだろうな~と。

デザインの力ってすごいですね。

赤城神社の一番の見どころは、やっぱりこの近代的なデザインの境内全体かと思います。その中心に大きなクスノキが聳えているのも魅力的です。

数年前に初めて訪れたときは、こういう近代的な神社を見たのが初めてでしたので、めちゃめちゃ印象に残った反面、正直「神社っぽくない神社だな~」なんて思ったりもしてしまったんですけどね。

その後、虎ノ門の金刀比羅宮、渋谷の北谷稲荷神社、汐留の日比谷神社、西新宿の成子天神社など、同じく近代的な建物の神社にも立ち寄る機会がありまして、その見た目だけで「神社ぽくない」などという感想を持つことは自然となくなっていきました。

むしろ、神社という古来からのものと、近代的な建築が融合されたものは、より魅力的に映ったりもします。

石段が木を囲むように造られているのも印象的でした。石段下にあった大きなクスノキは、元々そこにあったものなのかどうかはわかりませんが、全体をデザインする際の軸になっているような感じもしました。

と、デザインについて偉そうに書いてますけれど、僕はデザインなどには全く知識がないド素人です。すみません。

デザインを手掛けた隈研吾(くまけんご)さんは、めちゃめちゃ有名な建築家さんみたいです。

元々赤城神社の再生プロジェクトというのは、奉納や寄付の減少といった経営上の問題に端を発しているそうです。神社を存続させるためのプロジェクトだったんですね。

もしかしたら今後、赤城神社のような近代的な神社が、様々なところに誕生してくるかもしれませんよね。

現在はこれだけ近代的でお洒落な赤城神社ですが、こうなる以前はどんなだったんだろう?と気になってしまいましたので、帰宅後にググってみたところ、Wikipediaに画像がありましたので引用させて頂きます。

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(画像出典:https://ja.wikipedia.org/)

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(画像出典:https://ja.wikipedia.org/)

以前はこんな感じだったんですね。いわゆる一般的な、昔ながらの神社という感じですね。

以前の姿を目にすると、再生プロジェクトというのが、相当大掛かりな大改造だったんだな~と実感します。

大改造された境内全体が見どころではありますが、ガラス張りの拝殿、神楽殿も兼ねた境内社の螢雪天神、左手奥に祀られた三つの境内社、それぞれの社も素敵です。

拝殿前の狛犬さんも、スフィンクスのような特徴的な容姿をしていて可愛いです。授与所では、狛犬さんのミニチュア版が「あかぎこまいぬ」として並んでいました。狛犬の授与品というのは、僕はこちらで初めて見たかもしれません。

また、「ゲゲゲの鬼太郎お守り」などもありまして、水木しげるさんのデザインによるものとのこと。なぜ赤城神社で鬼太郎?と思ったら、鬼太郎がアニメ化された際に、水木しげるさんがヒット祈願に訪れたという縁があるそうです。

授与所もお洒落でしたし、その手前には「あかぎカフェ」というカフェもありました。

どこを見渡しても、境内は都会的でお洒落でした。とっても素敵な空間でした。

数年振りに訪れた赤城神社。参拝できてよかったです。

続いては、近くにある「筑土八幡神社」へと向かいます。

 

御朱印

赤城神社では二つの御朱印を頂くことができます。

まず、こちらが赤城神社の御朱印です。

赤城神社の御朱印

 

こちらが、境内社の螢雪天神の御朱印です。

螢雪天神の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。上記の他に、近隣にある北野神社の御朱印も、こちらの授与所で頂くことができます。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は、東京都新宿区赤城元町1-10です。

赤城神社の公式サイトはこちらです。
http://www.akagi-jinja.jp/

 

電車

東西線 「神楽坂駅」から徒歩1分。

1番出口を出て、左手の小路を入りますと、すぐ前方が赤城神社の鳥居です。

大江戸線 「牛込神楽坂駅」から徒歩7~9分。

A3出口を出て右へ。最初の大きな交差点を左折して少し歩くと、右側の小路に鳥居が見えます。

 

駐車場

結婚式、御祈祷の方の駐車場はありますが、参拝者用の駐車場はありません。周辺にコインパーキングがいくつもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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