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出雲大社東京分祠(港区/六本木)の御朱印と見どころ

出雲大社東京分祠の紹介

港区六本木にある出雲大社東京分祠の参拝レポートです。

読み方は「いずもおおやしろとうきょうぶんし」で、島根にある出雲大社の分祠です。出雲大社は「いずもおおやしろ」と読むのが正式ですが、一般的には「いずもたいしゃ」と読まれています。最寄駅は六本木駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

六本木の「出雲大社東京分祠」へ

出雲大社東京分祠には、僕は以前も一度だけ訪れたことがあります。まだこのブログを書き始める前ですので、5年ほど前ではないかと思います。

その頃は、僕たち夫婦が少しずつ神社に興味を持ち始めた頃でして、「東京で出雲大社に参拝できる場所」として、訪れた覚えがあります。とはいえ出雲大社がどんな神社なのかも、まだまるっきり理解しないままでの参拝でした。

その後にこのようなブログを始めまして、記事を書くにつれ、神社に対する知識や新たな興味というのも自然と蓄積されてくるようになります。

そうしますと、全国各地の神社にも自然と興味が湧いてきまして、死ぬまでに一度は訪れてみたいと思う神社も次から次へと出てきます。

そんな数ある神社の中でも、伊勢神宮と出雲大社というのは、やはり特別な感じがあるのではないかと。天照大御神をお祀りしている伊勢神宮、大国主大神をお祀りしている出雲大社、どちらも日本人ならいつか一度は訪れてみたいと、そう思う人も多いのではないでしょうか。

そして僕もそんな「いつか」に憧れる一人です。このようなブログを書いていながら、伊勢神宮にも出雲大社にも、まだ一度も参拝したことがありませんので、いつか必ずや足を運んでみようと思っています。

僕は東京在住ですので、伊勢神宮のある三重や、出雲大社のある島根には、やっぱりなかなか気軽には行けません。貧乏暇無しな甲斐性のない人間ですので。

しかしそんな甲斐性のない男な僕でも、東京にいながら伊勢神宮や出雲大社に参拝するのと同じご利益を得られるという、なんとも重宝な場所があるんです。

伊勢神宮ですと、飯田橋に東京大神宮という神社がありまして、「東京のお伊勢さま」と称されています。東京大神宮は分祠ではなく遥拝殿となりますので、そこから遠くの伊勢神宮に参拝する、という形です。こちらには僕も二度参拝しています。

一方の出雲大社は、六本木にその分祠があります。こちらは出雲大社の御分霊を奉じて創建された神社でして、直接出雲大社に参拝するのと同じような形になるわけです。

分祠とか遥拝殿というのは、大変ありがたいシステムですね。

出雲大社の東京分祠には、僕は今回が二度目の参拝です。前述しましたとおり、前回の参拝時には知識など何もなく、ブログも始めていない状態でしたので、全体的に記憶がぼやけています。それ対し今回は、もう心意気が違います。

7月の中旬、嫁と二人で六本木の神社巡りに出掛けて参りまして、出雲大社東京分祠が、この日訪れる三ヶ所目の神社です。

八百万の神様が集まる出雲大社に思いを馳せつつ、二ヶ所目に訪れた龍土神明宮から歩くこと5分ほど。

六本木駅からもすぐ近く、ビルが立ち並ぶ路地の一角に、出雲大社東京分祠を発見しました。

無事、到着です。

 

ご由緒

島根にある出雲大社の東京分祠です。

ご祭神は、国造りの神様である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。

創建は明治11年になります。出雲大社の八十代宮司で、出雲大社教の初代管長でもある千家尊福(せんげたかとみ)という人物が、神田明神の社務所内に東京出張所を設けたのが始まりです。

明治15年には麹町に移転し、翌16年に神殿が設立され、出雲より御分霊を奉じ、出雲大社東京分祠が建立されました。その後、明治22年に現在の六本木の地に遷座しています。

第二次大戦の戦災により仮事務所に移転していましたが、昭和36年に現在の地に再建されました。昭和55年には鉄筋コンクリート造りに改築され、現在に至ります。

大国主大神の御分霊を奉斎する都内で唯一の分祠として、厚く信仰されています。

また、大国主大神が、愛の神、幸福の神、結びの神でもあることや、古くから神前結婚式が行われていたことなどから、縁結びに大きなご利益があるとして、多くの参拝者が訪れる神社です。

 

境内案内

こちらが出雲大社東京分祠の入口です。建物の3階に社殿が見えます。

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階段の入口、右手には社号が書かれています。

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入口に鳥居はなく、注連縄が掛けられています。

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一礼して注連縄をくぐります。

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階段を上がり、神殿を目指します。階段を上がるのが難しい場合は、エレベーターもあるみたいです。

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まずは2階に到着。参拝時間は9時~17時との案内も出ていました。

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3階へと階段を上がります。

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3階が神殿(社殿)になっています。近くで見るとけっこう大きいです。

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3階に到着すると、中央が神殿で、左に手水鉢。まずは手水鉢でお清めをします。

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手水鉢に向かって左手に、古い社が一つあります。祓社(はらいのやしろ)です。神殿への参拝前に、こちらで心身を祓い清めるための社である、と書かれています。

出雲大社東京分祠の祓社

 

祓社に参拝し、身を清めます。祓社に施された彫刻も素晴らしかったです。

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お清めを終え、神殿へ。

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出雲大社は「二拝四拍手一拝」という参拝方法です。説明書きもありました。

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二拝四拍手一拝にて参拝させて頂きます。

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神殿に向かって左手が御守りなどを授与している御守所です。御朱印もこちらかと思ったら、違いました。

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御朱印は神殿に向かって右手の先、小窓のところで受け付けています。

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神殿前から下を見ますとこんな景色です。無事御朱印を頂き、出雲大社東京分祠を後にしました。

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参拝を終えて

二度目の参拝となる、出雲大社の東京分祠。

前回訪れたのがおそらく5年ほど前ですので、もう記憶がおぼろげでして、その分今回の参拝が新鮮でした。なんとなくの雰囲気は覚えていたんですけどね。

社殿はビルが並ぶ路地の中にありまして、コンクリート造りですので、一見すると神社っぽくはないです。もちろん、ちゃんと見ると普通のビルとは明らかに違い、神社ではあるんですけどね。神殿が階段を上がった先の少し奥まったところに建っていますので、普通に歩いている視線の高さだと、意外と気付かないかもしれません。

入口には鳥居はなく、注連縄が掛けられていますので、そちらを一礼してくぐり、境内に入ります。神殿があるのはビルの3階部分になりますので、階段を上がって行きます。

神殿までの道のりは、「神社の境内を歩いている感」はほぼないです。3階に到着してようやく、神社に来た感じになりますね。

建物自体が昭和55年に建てられたものですので、必然的にそのビル内にある出雲大社自体も、新しい造りのものばかりになります。

そんな中で、唯一とっても古い建物がありました。神殿に向かい左手、手水鉢の脇にあった、祓社(はらいのやしろ)という社殿です。神殿に参拝前に身を清めるためにお参りする社とのこと。

祓社の社殿は、元々は実践女学園にあった香雪神社の社殿だそうです。近代的なコンクリート造りのビルの中で、この古い社殿はひときわ目を惹きました。

そして、出雲大社の参拝方法は、「二拝二拍手一拝」ではなく「二拝四拍手一拝」だということに、参拝の場にて気付きます。きっと神社に詳しい人でしたら、そんなことは当然のように予め頭に入っているのかもしれませんが…。基本いい加減な僕と嫁は、その場でじゃっかん慌てます。

やっぱり普段二拝二拍手一拝で当たり前のようにやってますし、体もそれで覚えているので、突然慣れない二拝四拍手一拝をしますと、なんだかとってもギクシャクしてしまうんですよね。

もちろん、しっかりと参拝はさせて頂いたのですが、二拝四拍手一拝にも、いつでも余裕で対応できる体になろうと思います。

このたび東京分祠に参拝して、改めて島根の出雲大社への憧れを実感しました。いつか必ずや参拝したいです。年老いて歩けなくなる前に、島根旅行を計画しようと思います。

出雲大社東京分祠、参拝できてよかったです。

続いては、同じく六本木にある櫻田神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが出雲大社東京分祠の御朱印です。

出雲大社東京分祠の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都港区六本木7-18-5です。

出雲大社東京分祠の公式サイトはこちらです。
http://www.izumotaisya-tokyobunshi.com/

 

電車

日比谷線 「六本木駅」から徒歩2分。

2番出口を出て、そのまま真っ直ぐ進み、右手のファミリーマートの先を右折すると、左側にあります。

大江戸線 「六本木駅」から徒歩4分。

7番出口(ミッドタウンの前)を出て大きな道路を渡り、そのまま路地を真っ直ぐ進みます。六本木西公園方面です。そして突き当たったら右折すると、左側にあります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありますが、2台しか駐車できません。周囲にコインパーキングがいくつもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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