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六本木天祖神社【龍土神明宮】(港区)の御朱印と見どころ

龍土神明宮の紹介

港区にある六本木天祖神社の参拝レポートです。

読み方は「ろっぽんぎてんそじんじゃ」で、龍土神明宮(りゅうどしんめいぐう)とも称されています。正式名称は「天祖神社」のみになります。東京ミッドタウンのすぐ近くに位置し、最寄駅は六本木駅になります。乃木坂駅からも近いです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

六本木の「天祖神社(龍土神明宮)」へ

7月の中旬、この日は嫁と二人で、六本木周辺の神社巡りに出掛けて参りました。

6月からほぼ毎日雨でして、なかなか出掛けられない日々が続いていましたので、かなり久しぶりの神社巡りです。雨の神社も嫌いではないのですが、できればやっぱり晴れの日に出掛けたいですからね。晴れではなくても、せめて雨が降っていない日に。

この日の天気は曇り空。予報ではお昼から雨です。つまり、傘を差さずに歩けるのは午前中のみ。

いつもでしたら、この予報ではまず神社巡りには出掛けないです。ものすごく近場でしたらまだしも、僕の自宅の三鷹からは近くない、六本木ですからね。

しかしながら、お出掛けを強行するに至った理由がありまして、それがこちらの記事で紹介する、六本木天祖神社なんです。

六本木天祖神社(龍土神明宮)は、龍の伝説がある神社でして、毎月の「辰(たつ)の日」のみ御朱印を授与しているんです。それ以外ですと、元旦から成人の日までだけ、毎日受け付けています。

つまり、元旦~成人の日を過ぎてしまえば、あとは「辰の日」に参拝しないと、御朱印を頂けないわけです。かなり限られた日程になります。

僕はこのようなブログを書いていながら、そこまで御朱印にこわだりがあるわけではありません。行列に並んで限定の御朱印を、とかもまずしないです。

とは言え、御朱印は参拝した神社とのご縁を結ぶものともいわれていますので、頂けるのでしたらやはり頂いておきたいとは思ってしまいます。

僕たち夫婦は以前から六本木の神社巡りを計画していまして、龍土神明宮の御朱印が辰の日限定というのも知っていました。

ちなみにこの辰の日というのは、旧暦で十二支が割り当てられている中の、「辰」の日でして、月に2~3日あります。同じように、寅(とら)の日とか巳(み)の日もあります。

そして、お昼から雨という予報にも関わらず、僕たちが出掛けるに至ったこの日が、まさに辰の日だったんです。

これは龍土神明宮の御朱印を頂ける絶好のチャンス!と、午前中だけのつもりで、六本木へと向かうことに。

必然的に、巡る神社も龍土神明宮の周辺になります。で、嫁とルートなどを協議し、まずは乃木坂駅のすぐ近くにある乃木神社に参拝。明治の英雄である乃木希典をお祀りした神社です。

続いて向かったのが、龍土神明宮です。

乃木坂を下り、ミッドタウンの交差点を曲がるとすぐ、ビルの間にある龍土神明宮を見つけました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)の三柱です。

天照大御神は、日本神話の主神で、皇室の祖とされる神様です。日本国民の総氏神でもあり、太陽を神格化した神様ともいわれています。伊邪那岐命は日本神話の男神、伊邪那美命は日本神話の女神です。二神は夫婦でもあり、天照大御神や素戔男尊など多くの子を作った創造神でもあります。

創建は室町時代の中期です。創建の具体的な経緯などは不明です。現在の地よりも少し東、飯倉城山(ホテルオークラのある辺り)に創建され、鎮座していました。そこには品川沖から毎夜、竜が灯明を献じたといわれていて、「竜燈山」と称されていたそうです。

江戸時代の前期に、江戸城拡張にため、現在の地に遷座します。遷座地は「竜燈山」に由来して、「竜燈」が「竜土」に転じ、龍土村と呼ばれるようになりました。神社の名前も龍土神明宮と称されるようになりました。

現在の社殿は、第二次大戦時の空襲で焼失後、昭和32年に再建されたものになります。境内は平成28年に、隣接する複合ビルの工事に連動し、整備されています。

境内社の満福稲荷神社には、港七福神の福禄寿もお祀りされています。

 

境内案内

六本木駅からも近いビルが立ち並ぶ一角に、龍土神明宮は鎮座しています。社号碑はテレビ朝日により奉納されたものです。

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入口には石鳥居があり、その先に石段が延び、社殿があるのも見えます。

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後ろに見える大きなビルが、トライセブンロッポンギという複合ビルになります。

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一礼して石鳥居をくぐります。

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石段の手前には狛犬さん。下からも見える社殿は新しい建物に見えますが、狛犬さんはかなり古いもののようです。

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こちらが左の狛犬さん。玉乗り狛犬さんです。

龍土神明宮の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。子供の姿もあります。

龍土神明宮の右の狛犬

 

右手には神輿庫がありました。コンクリート造りの建物です。

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神輿庫にある三つ巴の紋章には、数字の「七」が三つ刻まれていました。

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石段を上がり社殿へと向かいます。

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石段の上、左右にも狛犬さんが彫られていました。こちらが左手です。

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こちらが右側。どちらもかっこいいです。

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正面に拝殿です。黒に近い濃い茶色と、白を貴重とした社殿で、落ち着いた雰囲気の建物です。

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右手に境内社の満福稲荷神社です。この一角は緑が多いです。後ほど参拝させて頂くことに。

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満福稲荷の先が手水舎です。大きな龍がいるのが遠目にも見えます。

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稲荷の手前にあったマンホールにも、三つ巴に「七」の紋章がありました。僕は気付かず嫁が見つけました。

龍土神明宮のマンホール

 

手水舎にてお清めをします。かっこいい龍ともご対面。

龍土神明宮の手水舎にいる龍

 

龍のかっこよさに、ついつい見惚れてしまいます。右手に巻物、左手に玉、尻尾には剣を持っていますね。

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手水舎の龍で全身が見えるというのは、意外と珍しいのではないかと思います。

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しばらく龍を眺めてから、拝殿へと向かいます。

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辰の日に来れたことを感謝しつつ、参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますと、こういう景色です。

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続いて、境内社の満福稲荷神社にも参拝します。こちらにはお稲荷さまの他に、港区七福神の福禄寿さまもお祀りされています。

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満福稲荷の足元には、可愛らしいお狐さんもいらっしゃいました。

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社殿に向かい左にある授与所にて、御朱印を頂きます。

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窓口には御朱印の案内と、辰の日の一覧なども貼られていました。

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無事に御朱印を頂き、境内を少し歩いてみます。こちらは拝殿を左斜め前から。

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拝殿の左手には、変わった形の燈籠がありました。心願成就の龍灯籠といわれるもので、灯籠内の宝珠に触れながら願いを唱えると、必ず叶うといわれているそうです。

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燈籠の左手には、上へと続く階段がありましたので、上ってみることに。

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階段はトライセブンロッポンギへと続いていました。階段からは本殿の姿を見ることもできます。再び拝殿前に戻り、龍土神明宮を後にしました。

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参拝を終えて

辰の日でしたので、御朱印を求めて多くの参拝者がいるのでは?と思いつつ訪れたのですが、僕たちの他には2~3人お見掛けした程度で、混雑などは全くしていませんでした。むしろ人の気配はほとんどなく、とっても静かでした。

龍土神明宮は、六本木駅からもすぐ近くですし、周囲には高いビルがいくつも聳えています。平成28年に境内の整備が行われたとのことで、都会的な周囲の環境に合わせて造られた感じがします。

新しく整備された場所もあれば、古いものがそのまま残されている場所もあり、それらが共存している感じですね。例えば、完全に近代的な神社へと再建された、神楽坂の赤城神社などとはまた少し違った雰囲気です。

大きな神社ではありませんが、綺麗に整備されていて、落ち着く空間でした。

そんな境内で一番目を惹いたのは、手水舎の龍です。

手水舎に龍がいる神社は多いかと思いますが、こちらの龍はあまり他では見かけない、全身の龍でした。頭から尾までしっかりありまして、手には巻物と玉、尾には剣を持っている、これまた珍しい形の龍です。大きさもけっこう大きめでして、かっこいいです。思わずしばらく見入ってしまいました。

また、願いが叶うという龍灯籠も、あまり他では見ない、変わった形をした燈籠でした。かつては龍が毎晩火を灯しにやって来ていたという伝説がありますので、それに因んだ燈籠だと思います。

もう一つ、僕は全く気付かずに危うく見逃すところだったのですが、嫁が発見した面白いものがありました。それは「七」が刻まれた神紋です。

神紋は神輿庫やマンホールにありまして、三つ巴の紋章に「七」という数字が三つ書き込まれています。最初は七の意味がわからなかったのですが、授与所にて頂いたご由緒書きを読みましたところ、その答えが書いてありました。

龍土神明宮の住所は、六本木7-7-7なんです。スリーセブンですね。それで、神紋にも7が刻まれていたんです。

読んでくださっている方々には本当にどうでも良いことかとは思いますが、僕たち夫婦の結婚記念日は7月7日の七夕なんですよ。で、僕も嫁も辰年の生まれでして、自然と龍には惹かれてしまうものがあります。

ですので、龍にも七にも関係のある龍土神明社に、勝手に縁を感じてしまいました。

そんな神社に、辰の日に参拝できてよかったです。

御朱印も無事に頂くことができました。

余談ですが、御朱印の初穂料は千円でして、300円か500円だと勝手に思い油断していた僕たちは、少々あたふたしてしまいました。どうぞ皆様も油断せぬようお気を付けください。

続いては、六本木駅のすぐ近くにある、出雲大社東京分祠へと向かいます。

 

御朱印

こちらが六本木天祖神社(龍土神明宮)の御朱印です。

龍土神明宮の御朱印

六本木天祖神社ではこの他に、元旦から成人の日までのみ、港七福神の福禄寿の御朱印を頂くことができます。

 

御朱印の受付時間

六本木天祖神社では、御朱印を頂ける日が限られていますのでご注意ください。元日から成人の日までと、毎月の辰の日のみとなります。受付時間は9時から17時までです。辰の日は、下記の公式サイト内にて案内がありますので、事前にご確認ください。尚、御朱印の初穂料は千円です。
http://tensojinja.tokyo-jinjacho.or.jp/gosyuin00.html

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都港区六本木7-7-7です。

六本木天祖神社(龍土神明宮)の公式サイトはこちらです。
http://tensojinja.tokyo-jinjacho.or.jp/

 

電車

各線 「六本木駅」から徒歩4~5分。

6番出口から出て、六本木方面に徒歩10分です。ミッドタウンとは道路を挟んだ西南側で、少し路地を入った先になります。

千代田線 「乃木坂駅」から徒歩5~6分。

外苑東通りを六本木方面に南下し、「東京ミッドタウン西」の交差点を右折し、少し先の路地を左折です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。周囲にコインパーキングがいくつもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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