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伊豆美神社(狛江市)の御朱印と見どころ

狛江にある伊豆美神社の紹介

狛江市にある伊豆美神社の参拝レポートです。

読み方は「いずみじんじゃ」です。狛江の総鎮守社で、市内では一番大きな神社になります。参道の二の鳥居は武蔵国では最古の石造鳥居で、関東三大鳥居の一つに数えられています。狛江駅の西、和泉多摩川駅の北に鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

狛江の総鎮守「伊豆美神社」へ

僕たち夫婦が神社巡りで狛江市を訪れるのは、この日が初めてです。狛江市自体にもこれまで降り立ったことがなく、初です。

狛江に向かった目的は、こちらの記事で紹介する伊豆美神社です。僕たちは数日前に調布にある虎狛神社を参拝し、そちらの御朱印が本務社である伊豆美神社にて頂けるとのことで、行ってみることにしました。

狛江には一度も行ったことがありませんが、伊豆美神社の存在は知っていました。「伊豆美」という漢字で「いずみ」と読むのが珍しいな~と感じ、その社名も印象に残っていたのかもしれません。狛江では一番大きな神社とのことで、いつか行ってみたいと思っていた一社です。

季節は9月の中旬でして、まだまだ暑い時期ではありますが、夏の散歩は大好きです。この夏も何度か猛暑の中を歩き回りましたので、そのうち熱中症で死ぬかもしれません。

事前に伊豆美神社を調べましたところ、狛江駅から徒歩で15~20分ほどのようです。バスも使えるみたいですが、じゅうぶん徒歩で行ける範囲だと判断し、僕たちは狛江駅から歩いて向かいます。

この日は曇り空でしたので、カンカン照りの中を歩くのに比べたら、だいぶ楽な天気です。本当は晴れている方が、神社の写真は撮りやすいんですけどね。

元々は伊豆美神社にしか参拝しない予定で出掛けて参りましたが、歩き始めてすぐ、道中でお見掛けした狛江弁財天に、立ち寄らずにはいられず、参拝。

さらにその後も通り道に鎮座していた稲荷神社と、ビルの隙間に鳥居のある、不思議な造りの穴守稲荷分神社にも参拝。

神社を愛する男としては、やはり目にしておいて素通りという、失礼なことはできません。故に予定にない神社にもついつい立ち寄ってしまうので、いつも結果的になかなか目的地に辿り着かないんです。

さらにその後、神社ではありませんが、伊豆美神社のすぐ手前に「兜塚古墳」と書かれた小山がありまして、そちらにもついつい寄り道。

兜塚古墳

こちらは6世紀前半(飛鳥時代以前)のものと考えられている古墳のようです。

神社巡りをしていますと、ちょいちょいこのような古墳に出会うことがあります。すぐ近くにあったり、境内にあるものも。

僕はまだ古墳の面白さには気付いておらず、古墳巡りなどはしておりませんが、もしかしたら20年後あたり、完全な爺になってから、古墳を求めて歩いているかもしれません。

と、そんな会話を嫁と交わしつつ、古墳を後にして歩き始めるとすぐ、森のように木々が茂る入口に、鳥居が見えてきました。

伊豆美神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、大国魂大神(おおくにたまのおおかみ)です。大国主神(おおくにぬしのかみ)と同一で、日本神話の国造りの神さまで、出雲大社のご祭神としても知られています。

創建は平安時代前期の寛平の時代です。現在の府中にある大國魂神社よりご分霊を勧請し、六所宮として創建されたといわれています。

現在よりも多摩川近く(現在の水神社が鎮座している地)に創建されますが、戦国時代に多摩川の洪水により、現在の地に遷座しています。

明治元年に、社名を伊豆美神社へと改称しています。地名の「和泉」にちなんだ当て字として、「伊豆美」という字が使われたといわれています。

参道にある二の鳥居は江戸時代前期のもので、武蔵国では最古の石造鳥居であり、関東三大鳥居の一つに数えられています。

商売繁盛や病気平癒、縁結びなどのご利益でも知られ、狛江の総鎮守として、人々に崇敬されている神社です。

 

境内案内

こちらが伊豆美の入口です。木々の中に真っ直ぐに参道が延びています。左手には新旧の社号碑もありました。

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一礼して一の鳥居をくぐります。

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前方には二の鳥居。参道の両脇には大きな木が連なっています。

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参道の左手はこんな感じ。

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参道の右手は少し広くなっていて、駐車場もあります。

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二の鳥居へと進みます。

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こちらが二の鳥居。なんとこの鳥居は、関東三大鳥居の一つに数えられている、武蔵国では最古の石鳥居とのこと。江戸時代に旗本である石ヶ谷貞清という人物により、奉納されたものだそうです。扁額には立派な龍が彫られていました。

伊豆美神社の鳥居

 

二の鳥居の右手、少し入った場所に社務所がありましたので、後ほど行ってみます。

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前方に社殿が少しずつ見えてきます。

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木々の中の参道は気持ちいいです。

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そのまま進んで行きますと、左手に手水舎です。こちらは使用できないようになっていました。

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手水舎の先、左手に神輿庫があり、その先に狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。子供もいます。

伊豆美神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。鞠を持っています。どちらもだいぶ古いもののように見えます。

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狛犬さんの先には、左手にもう一つ手水舎がありました。こちらは井戸水を使ったものでしょうか、手動ポンプで水を出す形です。お清めをします。

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参道に戻ります。右手に納札所、授与所があり、その先には両側に境内社、そして突き当りに社殿です。

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参道を抜けると開けた空間になっています。こちらは右手。境外には小学校が見えます。

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こちらは左手。神楽殿と参集殿があります。

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拝殿へと歩を進めます。社殿の後ろには深い緑。

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拝殿前にも狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。

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こちらが右の狛犬さん。参道の狛犬さんに比べ、かなり新しいものに見えます。右の狛犬さんの後ろには、ご由緒書きもありました。

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社殿は落ち着いた色合いで、荘厳な雰囲気もある建物です。

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静かな境内にて、参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返るとこんな景色です。境内は森に囲まれているような感じです。

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境内を散策してみます。まずは参道の右手にあった境内社に参拝。こちらは社殿寄りにある靖國神社で、砲弾も祀られていました。参拝します。

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続いてもう一か所、お隣の境内社にも参拝。こちらは神明宮です。

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続いて反対側、社殿に向かって左手にある、赤い鳥居の境内社にも参拝します。福徳稲荷神社、諏訪神社と書かれていました。

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こちらは福徳稲荷と諏訪神社の社殿に彫られていた、狐の彫刻です。

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赤鳥居の脇では、百日紅(さるすべり)が綺麗に咲いていました。

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百日紅から神楽殿に向かった奥には、井伊直弼公敬慕碑がありました。明治に井伊直弼を顕彰する記念碑として建立されたものとのこと。

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こちらは社殿を左斜め前から。

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拝殿の左に建つ参集殿も立派な建物です。屋根には珍しい昇り鯉の彫刻がありました。

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参集殿に、御霊神社への案内がありました。どうやら左手にある境内社のようです。境内にある二十一個の石を撫で、自分の体の痛いところをさすると病が治るとされている、とも書かれていました。行ってみます。

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左手奥へと進みますと、御霊神社の石鳥居。奥には立派な松が何本も聳えているのも見えます。

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こちらが御霊神社です。説明に書かれていた通りに、参道の両脇にある二十一の石を触らせて頂き、参拝させて頂きました。

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再び拝殿前に戻ります。こちらは境内左手から右手を見た景色。

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社殿の右手にも石碑や祠が見えましたので、行ってみます。そちら側にも大きな木が何本も連なっています。

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石祠は三つずつ、二か所に並んでいました。全てに参拝させて頂きます。

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こちらからは、本殿のある覆殿も見ることができます。

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そのまま奥へと行ってみます。伊豆美神社の境内は、木がたくさんです。

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社殿の裏手にも、石祠が一つありました。こちらにも参拝させて頂きました。

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拝殿前に戻ります。こちらは社殿を右斜め前から。

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御朱印を頂くため、二の鳥居近くにあった社務所へ。入口には石灯籠と、鹿と犬と思われる不思議な置物も。

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インターホンを押そうとしたところ…なんと、しばらくの間御朱印は控えるとの貼り紙が。おそらくコロナの影響かと思いますので、仕方なく御朱印は諦め、伊豆美神社を後にしました。

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参拝を終えて

伊豆美神社は、木々が多く森の中にいるような、とても気持ちのいい神社でした。この日は曇り空で、好天の中ではありませんでしたが、それでも境内はとても居心地が良かったです。

まず入口からして惹かれてしまいました。長い参道の両脇に大きな木々が連なっている景色は、それだけで素晴らしかったです。

最近はあまり参道の長い神社に訪れておりませんでしたので、参道が長いっていいな~と、あまり今まで抱いたことのない感想すら抱いてしまいました。

そして、そんな参道の途中にあった二の鳥居が、どうやら凄いものとのこと。鳥居に関する予備知識ゼロで訪れてしまいまして、脇にあった説明書きにて初めてそれを知りました。なんでも「関東三大鳥居」というのがあって、こちらの二の鳥居がその一つだと。で、なんとあとの二つは、日光東照宮と鶴岡八幡宮という、ビッグネームなんですよ。その名を見ますとどうしても、なぜにあと一つが伊豆美神社?と思ってしまいますが…笑。武蔵国では最も古い石鳥居とのことで、じっくり観察させて頂きました。扁額の彫刻も立派でした。

そして神輿庫や手水舎の手動ポンプ、狛犬さんを抜けますと、いっきに景色が開けます。その正面には大きな社殿。後ろの緑との調和も綺麗でした。社殿の周囲にも大きな木が何本も聳えていて、まるで社殿を守っているかのようです。

左手の御霊神社奥には立派な松も連なっていましたし、右手には銀杏や楠も。また、ちょうど百日紅が咲いている時期でして、そちらも綺麗でした。

境内ではやはり、木の印象が一番強いかもしれません。

御霊神社では、並んでいる石に全て触るとご利益があるという、少し変わった参拝もさせて頂きました。

この日は平日だったためか、僕たちが境内にいる間に、他に参拝に見えた方は二人しかいらっしゃらなかったので、ほぼ誰もいない状態で時間が過ぎていきまして、気持ちのいい空間を贅沢に満喫させて頂きました。

そして気の済むまで歩き回った最後に、御朱印を頂きに社務所へと向かったのですが、まさかの御朱印受付停止中。

こちらでは調布の虎狛神社の御朱印も頂く予定でしたので、ちと残念ではありましたが、仕方ないです。明記はされていませんでしたが、おそらくコロナの影響かと思われますので、終息するまで御朱印は頂けないかもしれないです。

コロナが落ち着きましたら、また足を延ばしてみようと思います。

御朱印は頂けませんでしたが、たくさんの大木に癒され、とても気持ちのいい時間を過ごすことができましたので、大満足です。

伊豆美神社、参拝できてよかったです。

 

御朱印

伊豆美神社では御朱印は扱っていますが、おそらくコロナの影響で、一時的に受付を停止されていて、このたび僕は頂くことができませんでした。(2020年9月)

頂くことができ次第、追記させて頂こうと思います。

 

御朱印の受付時間

通常時ですと、御朱印を頂ける時間は、9時から16時までです。確実に頂きたい方は、事前の電話確認をお勧めします。電話番号は「03-3489-8105」です。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都狛江市中和泉3-21-8です。

伊豆美神社の公式サイトはありません。

 

電車

小田急線 「狛江駅」から徒歩15~20分。

北口から北上し、六郷さくら通りに出て西に進みます。右手に増田屋というお蕎麦屋さんの二つ手前の路地を右折。そのまま道なりに進み、突き当りを左折です。

狛江駅からはバスで行くことも可能で、「こまバス」の北ルートに乗車し「南和泉」で下車です。

小田急線 「和泉多摩川駅」から徒歩20~25分。

松原通りから六郷さくら通りに出て西に進みます。右手に増田屋というお蕎麦屋さんの二つ手前の路地を右折。そのまま道なりに進み、突き当りを左折です。もしくは、松原通りから途中で西河原通りに入ると少し近道です。

 

駐車場

境内に数台駐車できる、参拝者用の駐車場があります。社務所の側は月極駐車場になっていますので、参道寄りの、地面に「P」と書かれている場所です。初詣などは車での乗り入れが禁止になっています。特別な日でなければ、問題なく駐車できるかと思われます。

 

周辺のパワースポット

 

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