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穴守稲荷分神社(狛江市)の御朱印と見どころ

狛江にある穴守稲荷分神社の紹介

狛江市の中和泉にある穴守稲荷分神社の参拝レポートです。

読み方は「あなもりいなりぶんじんじゃ」です。大田区の羽田空港近くにある穴守稲荷神社の分社で、細い路地と螺旋階段を上がった先、建物の屋上にある神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

狛江の「穴守稲荷分神社」へ

9月の上旬、まだまだ残暑が厳しい季節ではありますが、嫁と二人、神社参拝のため狛江へと向かいました。

目的地は伊豆美神社という狛江の総鎮守であり、狛江では一番大きな神社です。

僕たちはこの数日前、調布の虎狛神社を訪れておりまして、そちらの本務社が伊豆美神社なんです。で、虎狛神社の御朱印も伊豆美神社で頂けるとのことで、それならちょいと狛江まで行ってみようと。そんな流れで出掛けた次第です。

僕はこれまで狛江に降り立ったことはありません。もう東京で暮らして20年以上経つのですが、行ったことのない市区町村の一つです。

電車とか車とかで、普通に通過はしているんですけどね。

狛江市民には大変失礼ではありますが、都内の中でも狛江というのは、知名度は低い方ではないかと思います。狛江とか稲城とか、都心へのアクセスは悪くない場所なのに、意外と知られていないんですよね。

そういう僕も、若い頃は狛江の存在すら知らず、知ってからもしばらくは神奈川だと思っていました…。

この度はそんな狛江に初上陸です。

朝イチで出掛けまして、小田急線の狛江駅に下車。

北口に出て地図を確認し伊豆美神社に向かおうとしたところ、目の前に「狛江弁財天池緑地」と書かれた木々の茂る公園のような場所。弁財天があるならお参りして行こうと、遊歩道を進みます。

そして歩いた先には、弁財天池、弁財天さま、石祠です。参拝させて頂きます。

狛江弁財天池

狛江弁財天

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このすぐ近くには泉龍寺というお寺がありまして、弁財天も泉龍寺の境内でした。

さらにそこから歩いて行きますと、小さな稲荷神社を発見。こちらにも参拝します。

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こんなふうに寄り道ばかりいつもしているので、なかなか目的地にたどり着かないんです。

そう思いながらまた歩き始め、交差点を渡りますと、建物の脇に赤い鳥居があるのを見つけます。

近づいてみると、入口には穴守稲荷分神社と書かれたご由緒らしきものもあり、どうやらその奥に神社があるようですので、おそるおそる足を踏み入れてみることに。

するとそこは、とっても不思議な空間でした。

 

ご由緒

ご祭神は、豊受姫命(とようけひめのみこと)です。食物や穀物を司る日本神話の女神で、宇迦之御魂命(倉稲魂命)や稲荷神と同一視されている神様です。

大田区の羽田にある穴守稲荷神社から勧請され、創建された分社ですが、創建の年代や経緯は不明です。

入口のご由緒書きは、羽田の穴守稲荷神社のものが書かれています。

詳しいご由緒がわかり次第、追記させて頂きます。

建物の屋上に鎮座していて、螺旋階段を上がった先にある、珍しい造りの神社です。

 

境内案内

まずこちらが、少し遠め、道路の反対側から見た穴守稲荷分神社の入口です。ビル脇に赤い鳥居です。

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近づいてみますと、鳥居の先は路地になっていて、前方には赤い階段が見えます。

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鳥居の脇にはご由緒書き。ざっと目を通しますと、勧請した元である、大田区の穴守稲荷神社のご由緒が書かれていました。

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一礼して鳥居をくぐり、路地に入ってみます。この路地は右に建つマンションの敷地内です。左には大きなコンテナ。

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突き当りまで進みますと、そこには螺旋階段がありました。

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参道にこのような螺旋階段というのは、僕はこちらが初めてです。

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螺旋階段を上がりますと、社殿が姿を現します。上にこんな空間があったとは。

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鳥居の先には神狐さんの姿もあり、その後ろに赤と白の社殿です。

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左手には手水石がありました。

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右手はこんな感じで、マンションと繋がっています。

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一礼して鳥居をくぐります。参道は綺麗に整備されています。

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左右には神狐さん。こちらが左のお狐さんです。かなり独特の容姿でして、思わず目が釘付けになります。

穴守稲荷分神社の狐

 

こちらが右のお狐さん。同じくインパクトのある容姿です。左は足元に鞠、右は巻物を咥えています。

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社殿の前へと進み、参拝させて頂きます。

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社殿を振り返りますと、こんな景色です。

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螺旋階段を下り、穴守稲荷分神社を後にします。

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参拝を終えて

当初は立ち寄る予定のなかった穴守稲荷分神社。

とても不思議な空間に鎮座する、珍しい神社でした。

立ち寄る予定がなかったと書きましたが、失礼ながら僕は前と通るまで、そこに神社があることすら認識していませんでした。

最近僕たちの神社巡りは、かなり小さな神社まで立ち寄ることが多いのですが、それを毎度やっていますと、とにかく「きりがない」ということを実感し始めまして…。その地域の神社を「全て完璧に」回ろうというこだわりは捨てた方が良いのではないかと。そんなふうに考えていた今日この頃。

ですので今回も、狛江にて目的地を伊豆美神社に定め、その他の小さな神社は立ち寄らない形にしてみたんです。

事前に地図検索をしますと、それなりの数の神社が出てくるのですが、それを見てしまうと、行かずにはいられなくなってしまうので、見て見ぬふりです。

とはいえ、伊豆美神社に向かう過程にて、通り道で出くわした神社は、素通りするわけにはいきません。

穴守稲荷分神社にも、そのような感じで立ち寄りました。軽い気持ちで。

しかしです。

実際に穴守稲荷分神社を訪れてみましたところ、思ってもいなかったインパクト。

入口からして、え、ここ入っていいの?という不思議な感じですし、さらに突き当りには螺旋階段。おそるおそる上がった先に、予想以上にしっかりした境内の神社。

下からですと社殿などの姿が見えなかったので、上がってみて初めてびっくりする流れです。

右手はマンションの外廊下に繋がっていますし、不思議な造りになっています。

屋上にある神社というのは、僕はこれまで何か所か訪れていますけれど、螺旋階段を上ったり、マンションと一体化しているような神社は、間違いなく初めてです。

そして社殿の両脇にいらっしゃったお狐さんが凄かった。

かなりインパクトのある容姿でして、見れば見るほど、釘付けになってしまいました。だんだん狐ではなく、蛙のようにすら見えてきてしまいました。笑

まさかこんな可愛らしいお狐さんに出会えるとは。

いい出会いができました。

変わった造りの神社でしたが、手入れも行き届いていましたので、大事にされているんだと思います。

素敵な神社でしたので、僕もついつい一記事として、こうして紹介せずにはいられませんでした。

偶然見つけた穴守稲荷分神社、参拝できてよかったです。

続いては、この日の目的地である、伊豆美神社へと向かいます。

 

御朱印

穴守稲荷分神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都狛江市中和泉3-28です。

穴守稲荷分神社の公式サイトはありません。

 

電車

小田急線 「狛江駅」から徒歩10分。

北口から六郷さくら通りに出て西に進み、松原通りとの交差点を渡った右手です。

小田急線 「和泉多摩川駅」から徒歩15分。

松原通りに出て北上し、六郷さくら通りとの交差点を左折すると、すぐ右手です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。狛江駅周辺にコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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