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厳島神社(宮島)の御朱印と見どころ

厳島神社の紹介

宮島にある厳島神社の参拝レポートです。

読み方は「いつくしまじんじゃ」です。安芸国一宮で、全国に約500社あるといわれる厳島神社の総本社です。1996年には世界遺産にも登録され、国内外から多くの参拝者が訪れる神社です。海上に立つ高さ16mの大鳥居は、日本三大鳥居の一つに数えられています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

広島の「厳島神社」へ

海に浮かぶ大鳥居や赤い社殿など、実際に訪れたことはなくても、その姿を何かしらで見たことがある人は多いとは思います。

僕が厳島神社を訪れるのは、今回が三度目。

三度とも嫁との夫婦旅での訪問で、初めて訪れたのは、もう5~6年前かと思います。その後、4年ほど前にも一度訪れていて、今回はそのとき以来です。

今でこそ僕はこのような神社と御朱印のブログを書いてはいますが、人生で初めて頂いた御朱印が、初訪問のときの厳島神社なんです。初めて購入した御朱印帳も同じくです。いわば神社と御朱印を巡るという僕たち夫婦の趣味は、厳島神社からスタートしたようなものです。

三度目となる今回は、宮島をできるだけのんびり散策しようと思い、宮島内に宿泊することに。

宮島に上陸後は、神の山である弥山(みせん)に登り、下山後はランチをした後、厳島神社周辺の神社巡りをしてからホテルにチェックイン。

そして翌日、早朝の厳島神社に参拝してみようという計画です。

前日の宮島に上陸後すぐ、弥山に登る前にも、厳島神社には参拝はしています。登山前に挨拶だけはしておいた方がいい気がしまして、立ち寄りました。

とはいえその日は弥山登山が最優先でしたので、厳島神社自体をのんびり散策ということはしていません。能舞台では能も行われていて、観ていきたい衝動には駆られましたが、後ろ髪を引かれつつ、観ずに弥山へと向かいました。

能は観れませんでしたけれど、厳島神社自体には、翌日早朝にじっくり時間を掛けて歩いてみる予定です。

厳島神社は入口で拝観料を払い入る形ですので、24時間いつでも入れるというわけではなく、参拝できる時間が決まっています。一般的な施設ですと、9時とか10時くらいからというところが多いかと思いますが、なんと厳島神社は朝の6時30分から開いているんです。

そして、本土から宮島に渡るには2種類のフェリーがあるのですが、片方の始発は6時25分で6時台はその一本のみ、もう片方の始発は7時15分です。つまり、6時半に厳島神社が開門した時点では、本土から渡ってくる参拝者はまだいないことになります。

開門と同時に訪れる人は、おそらく僕たちと同じく宮島内に宿泊した人に限られるのではないかと。

そうなると、昼間は大勢の人で賑わう厳島神社も、早朝でしたらほとんど人がいない可能性も大です。

そんな目論見のもと、僕たちは5時過ぎには起床し、6時にはホテルを一度出ます。朝食は戻ってからにします。

ホテルから厳島神社までは徒歩10分ほどです。少し早めに出発して、海沿いの参道を進みます。

 

ご由緒

ご祭神は、三柱の女神である宗像三女神(むなかたさんじょしん)です。

三女神とはいずれも日本神話の女神で、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)田心姫命(たごりひめのみこと)湍津姫命(たぎつひめのみこと)になります。水の女神である市杵島姫命は、仏教の弁財天とも習合し、同一視もされています。

創建は飛鳥時代より前、推古天皇元年(593年)と伝えられています。

後に安芸国の豪族となり、佐伯部の有力者となった佐伯鞍職(さえきのくらもと)が、重罪人として流刑となった際、小船にて三女神の御神託を受け、市杵島姫命を祀る社殿を創建したのが始まりとされています。佐伯鞍職は厳島神社の初代神主となっています。諸説はありますが、厳島(いつくしま)という社名は、市杵島(いちきしま)が転じたものと考えられています。

平安時代の末期には、平清盛をはじめとする平家の一族から崇敬され、平家の氏神にもなっています。平清盛は社殿を造営し、現在と同程度の大規模なものへと整えました。

戦国時代には毛利元就が厳島一体を支配下に置き、大掛かりな社殿の修復を行います。豊臣秀吉も参拝し、現在の千畳閣である大経堂を造営しています。

江戸時代には多くの参拝者が訪れるようになりました。

明治の神仏分離令により社殿焼却の危機に陥りますが、仏教的なものをなくすという修復を行い、免れています。その際に、大聖院や大願寺が分離し、独立しています。

現在の社殿は、本殿が鎌倉時代、その他の社殿が戦国時代に再建されたものになります。

社殿など6棟が国宝に、14棟が重要文化財に指定されています。

平成8年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。

宮島は古来より島そのものが神として信仰されているため、社殿や鳥居が海に建てられています。鎌倉時代までは島は禁足地とされ、入ることができなかったそうです。それまでの祭祀は、本土にある地御前神社にて行われていました。

海上に立つ高さ16mの大鳥居は、日本三大鳥居の一つに数えられています。

厳島は「安芸の宮島」と呼ばれ、日本三景の一つにも数えられています。

神の島の海上に鎮座する神社として、国内外から多くの参拝者が訪れる神社です。

中国四十九薬師霊場22番の札所、広島新四国八十八ヶ所霊場1番の札所でもあります。

 

境内案内

昼間は多くの人で賑わう海沿いの参道も、早朝は誰一人いません。

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前方の海には厳島神社の大鳥居が見えます。

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海沿いの参道と、表参道商店街の合流地点の先に、鳥居です。手前には狛犬さんの姿も見えます。そのさらに手前には大きな石鳥居もありました。

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こちらが左の狛犬さんです。逞しい容姿をした狛犬さんです。

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こちらが右の狛犬さん。笑っているようにも見えますね。

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一礼して石鳥居をくぐります。天気は快晴です。

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参道は、海沿いに石灯籠と松が連なっていて綺麗です。

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そのまま進むと、大きな石灯籠の先に、海上の大鳥居が近づいてきます。

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こちらは二対目の狛犬さんになります。最初のものに比べると少し小さめです。どちらも玉に乗っています。

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右手には大鳥居。この場所は撮影スポットにもなっていて、日中は多くの人が立ち止まる場所です。早朝は誰もいません。

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参道を進みます。じょじょに社殿の姿も見えてきます。

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海上の社殿も綺麗です。開門前ですので、人の姿もありません。

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こちらは三対目の狛犬さんです。二対目の狛犬さんと同じく、どちらも玉に乗っています。容姿も二対目のものに似ていますね。

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狛犬さんの先が厳島神社の入口です。

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入口の手前、左手にはご由緒書きがあり、その先に神馬がいらっしゃいました。昔は本物の馬が奉納されていたそうです。黒毛や栗毛など、どんな毛色の馬を奉納しても、いつの間にか白馬になってしまうという言い伝えがあるみたいです。それで現在も白馬がいらっしゃるんですね。

厳島神社の白馬

 

白馬の前、左手前方にそのまま進んで行くと、荒胡子神社や三翁神社があります。ロープウェイ乗り場もそちらになります。高く伸びた棒は何なのかわからず…。

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僕たち夫婦よりも前に開門を待っていた人は、たったの二人でした。三番目に到着です。

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開門まで少し時間があったのでウロウロしていたところ、石灯籠の上に烏(カラス)を発見します。左右違った体勢のカラスさんです。厳島神社を創建した佐伯鞍職は、カラスに導かれて神様の鎮まる場所を見つけたといわれていますので、それにちなんだものになります。見つけられてよかった。

厳島神社の燈籠のカラス

 

開門時間の6時半になりましたので、拝観料を支払い中に入ります。入口には、その日の干潮満潮時間の案内なども出ていました。

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こちらが厳島神社の入口です。人がいませんので、不思議な世界への入口みたいです。

厳島神社の入口

 

入口の右手に手水鉢です。低い位置にありますね。お清めをします。

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廻廊はいくつにも折れながら右手の方に続いているのが見えます。

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廻廊に足を踏み入れると、もうそこは異空間です。赤と白が綺麗です。本殿に向かって左手にあたるこちらの廻廊は、東廻廊になります。

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廻廊を進みますと、まず右手に祓殿です。こちらで祓串(御幣)にてお祓いをしてから進みます。左右左というお祓いの説明書きもありました。

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祓殿の向かいが客神社(まろうどじんじゃ)です。厳島神の客人をもてなす神社で、五柱の神様(天忍穂耳命、天穂日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野櫞樟日命)が祀られています。参拝します。

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先へと進みます。入口から最初の突き当たりまで、けっこう長い距離があります。

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左手に「鏡の池」です。清水が湧き出ていて、潮が干くと手鏡のように見えることから、そう呼ばれているそうです。この時間は水は干けてはいませんでしたが、もう少し干けると手鏡のような形の池が残るみたいです。この状態でも、五重塔が映っていて綺麗でした。鏡の池は、ここの他にあと二ヶ所、全部で三ヶ所あります。

鏡の池

 

廻廊は右に折れているので、道なりに進みます。

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右に曲がってすぐ左手、こちらが二つ目の鏡の池です。この池の中にある石が「卒塔婆石(そとうばいし)」で、奥に見える石灯籠が「康頼灯籠(やすよりとうろう)」です。京都で平家滅亡を企てた罪により島流しになった平康頼が、老母を偲んで卒塔婆に書いた歌を流し、その一本がこの石に流れ着いたといわれています。石灯籠は、康頼が帰郷を許された後、厳島神社にお礼のための奉納したもので、宮島の中で最も古い灯籠です。

卒塔婆石と康頼灯籠

 

池の脇には手水石です。最初僕は、こちらが卒塔婆石なのかと思ってしまいました。全然違いました。手水石の奥には、東回廊と本殿を繋いでいる揚水橋(あげみずばし)があります。

揚水橋

 

廻廊はすぐ右に折れ、さらにその先で左に折れています。

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左に折れると、その先が神社の中央、拝殿のある場所になります。

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右手には平舞台や狛犬さんの姿も。そちらには参拝を終えてから行ってみます。

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左が拝殿になります。早朝の清とした空気の中、時間を掛けて参拝させて頂きました。

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拝殿を振り返りますと、こんな感じです。遠くには大鳥居も見えて、素敵な景色です。平舞台の方に行ってみます。

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左右に見える建物は、それぞれ右門客神社(みぎかどまろうど神社)、左門客神社(ひだりかどまろうど神社)です。右には櫛磐窓神(しいわまどのかみ)、左には豊石窓神(とよいわまどのかみ)と、どちらも門を守る神様が祀られています。左右どちらにも挨拶をして、先端へと進みます。

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この場所も日中ですと、写真撮影のため行列ができているのですが、早朝は誰一人いません。

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先端まで進み、しばらく海上の大鳥居を眺めて過ごします。

厳島神社の大鳥居

 

そして振り返ると誰もいない厳島神社の社殿です。全てが美しいです。

早朝の厳島神社

 

拝殿へと近づいてみます。この場所を独占できることが、申し訳ないくらいです。

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拝殿前には、かなり特徴のある容姿をした狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。尻尾もすごいです。左右の狛犬さんは雄雌の区別がありまして、こちらは雌の狛犬さんになります。

厳島神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。雄の狛犬さんになります。左右どちらも、とっても印象に残る狛犬さんです。

厳島神社の右の狛犬

 

さらに拝殿に近付いてみます。朝日に映える朱色が綺麗です。

厳島神社の拝殿

 

誰もいない平舞台をうろうろしてみます。こちらは拝殿を左斜め前から。

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こちらは右門客神社の前あたりから、左門客神社の方を見た景色です。奥にぽつんと立っている人間は、うちの嫁です。

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今度は拝殿を右斜め前から。

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左手の方を見ますと、五重塔や千畳閣も見えます。

厳島神社から見る五重塔

 

右手に見えるのは能舞台です。後ろの山々も綺麗です。

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こちらは、平舞台の一番拝殿寄りから、中を見た景色です。

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御守りや御朱印の授与所は、拝殿の右手にあります。早朝から開いています。

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授与所の前から左手を見るとこんな感じ。左には東廻廊が延びていて、右には西回廊が延びています。

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こちらが右手に延びる西回廊。行ってみます。

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西回廊はすぐ左に折れています。右手に能舞台を見つつ進みます。

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少し先には、酒樽と一緒にキッコーマンの樽も奉納されていました。キッコーマンってことは、おそらく醤油樽ですね。

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途中を右に曲がると出口の方に向かうのですが、そのまま直進した先には境内社がありましたので、参拝していきます。

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突き当たりの手前、右手に大国主命を祀る大国神社です。かつて厳島神社本殿へのお供え物は、いったんこちらの大国神社にお供えされてから、その後本殿にお供えされたそうです。参拝します。

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奥には、かつて本殿裏にあったとされる、お供えものを調理するための場所から、本殿への通路として使用されたという、長橋(ながばし)があります。その右手には、干上がっていますが、三つ目の鏡の池です。手鏡の形をしているのがわかりますでしょうか。

長橋

 

長橋から右へと細い廊下が延びています。その先には絵馬奉納所と、境内社の天神社です。

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こちらが、菅原道真公をお祀りする天神社です。参拝します。

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来た通路を戻り、今度は出口方面へと向かいます。こちらは西回廊から見た天神社です。横からのアングルになります。

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天神社と反対、右手が能舞台。

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こちらは能の客席です。

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その先、左手に見える橋が反橋(そりばし)です。朝廷からの使者である勅使(ちょくし)だけが通ることを許されていたという橋です。太鼓橋、勅使橋とも呼ばれていたそうです。

反橋

 

反橋の正面に立ってみますと、けっこう角度のある橋でした。

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反橋のところを右に折れ、その先を左に折れますと、出口です。ほとんど人のいない厳島神社を存分に満喫させて頂き、後にします。

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参拝を終えて

早朝の厳島神社は、凄かったです。素晴らしかったです。

これまで訪れた際には、境内はいつも多くの参拝者で賑わっていまして、神社ではありますが「観光名所」的な印象が強かったんです。大鳥居へと続く平舞台の先は、インスタ映えスポットにもなっているようで、撮影待ちの行列もできていますし。とにかくとても賑やかです。

しかし早朝の厳島神社は、ほぼ人の姿はなく、清として空気が張り詰めていました。

4月の中旬で平日の朝ということもあったのかもしれませんが、開門前に僕たち夫婦の前に並んでいたのは二人だけでして、僕たちは三番目に入りました。その後もちらほらと続く人もいるにはいましたが、ほんの数人です。

一番目に並んでいたおじさんは、三日連続で一番目だと言ってました。この日は能の撮影のため、一番のりしたみたいで、開門すると能舞台の方に一直線でした。

開門してすぐ、おそらく僕たちと同時刻に神社の中にいたのは、一桁の人数ではないかと思います。7~8人くらいではないかと。宮島内に宿泊している人などがもっと大勢訪れるかと思っていましたので、その少なさに正直驚きました。

東回廊に始まり、拝殿前や平舞台など、僕たち夫婦以外に誰もいないという、とっても贅沢な時間を過ごさせて頂きました。え、ほんとにいいの?と思ってしまうくらい、存分に世界遺産を独占させて頂きました。

境内社にも時間を掛けて参拝させて頂きましたし、鏡の池やいくつかの橋、特徴のある容姿をした狛犬さんも、じっくりと眺めることができました。

そしてなんと言っても、目の前に海上の大鳥居がある、平舞台が凄かった。

早朝で少し肌寒かったのですが、平舞台に出るとちょうど朝日が射し込んでいまして、太陽に体を温められます。そこから海上の大鳥居を眺めたり、島側を向いて社殿を眺めたり、ボ~っと時間を過ごしていますと、現実感がじょじょに失われていきます。人がいないので、夢の中の景色を見ているような、そんな感覚にも陥ってしまいます。

とにかく、美しかったです。

素晴らしかったです。

もちろん昼間の時間帯でも、厳島神社はとても素敵な場所ではありますが、早朝はまた格別でした。一生の思い出になりました。

張り詰めている空気の緊張感も含めて、厳島神社を全身で感じることができた気がします。

宮島に泊まってよかった、早起きしてよかったと、心からそう思いました。

僕たちが滞在していたのは30~40分だと思うのですが、7時を過ぎますと、じょじょに人は増えてきます。季節や曜日などにより違いはあるかと思いますが、平日の6時半~7時くらいの間でしたら、今回の僕たちと同じように、ほとんど人のいない厳島神社を、参拝できる可能性があるかもしれません。

宮島に宿泊することが前提にはなりますが、これは島内の宿泊特典だと思います。

僕たちは今回の広島旅行で、宮島にてしたいことがいくつかありました。一つは弥山登山、一つは宮島の神社巡り、そしてもう一つが厳島神社の早朝参拝です。

宮島の神社巡りに関しては、まだこの時点で全部は回り切れていませんでしたが、弥山登山は前日に達成、そして早朝の厳島神社もこの日に達成です。

前日の弥山も素晴らしかったですし、大元神社や清盛神社など、周辺の神社もとても良かったですし、早朝の厳島神社も最高でした。宮島は、どこを訪れても感動します。

また、干潮時には厳島神社の大鳥居は歩いてくぐれますので、そちらもお勧めです。

広島旅行の三日目、宮島滞在の二日目となるこの日は、厳島神社の早朝参拝という、素敵な時間からのスタートで、いい一日になりそうです。

厳島神社を後にした僕たちは、西回廊の出口から目の前にある、大願寺に向かいます。

 

御朱印

こちらが厳島神社の御朱印です。

厳島神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、季節によって異なりますが、6時半から17時まででしたら、どの季節でも頂けます。より詳しい時間は、厳島神社の公式サイト内にある拝観時間をご覧ください。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は広島県廿日市市宮島町1-1です。

厳島神社の公式サイトはこちらです。
http://www.itsukushimajinja.jp/index.html

厳島神社は拝観料が掛かります。大人300円、高校生200円、小中学生100円です。開門時間と閉門時間は季節によって少し異なりますので、公式サイトにてご確認ください。どの季節でも6時半~17時まででしたら拝観可能です。

 

電車

JR「宮島口駅」or広電「広電宮島口駅」から宮島口桟橋まで行き、フェリーにて宮島桟橋へ(約10分)。桟橋からは徒歩にて約10分です。フェリーは「JR西日本宮島フェリー」と「宮島松大汽船」の2種類があり、それぞれの時刻表は以下になります。

JR西日本宮島フェリー
http://jr-miyajimaferry.co.jp/timetable/

宮島松大汽船
http://miyajima-matsudai.co.jp/schedule/

乗船料金はどちらも片道で大人180円(2019年5月現在)で、ロープウェイとのお得な割引チケットなどもあります。

上記の他にも、平和記念公園から直通の世界遺産航路、プリンスホテル前や広島港から直通の瀬戸内シーラインなどでも宮島まで行くことができます。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。フェリーで宮島まで渡ることも可能ですが、宮島内は車で通行できる道も少なく、駐車場もほとんどありません。ですので本土にて、フェリー乗り場の周辺に駐車場がいくつもありますので、車だけそちらに駐車して、フェリーで渡るのがよいかと思います。

 

周辺のパワースポット

 

宮島の神社仏閣巡り

宮島にあるその他の神社や寺院については、全体をこちらの記事でまとめてあります。

 

廿日市市の神社一覧

僕が参拝した廿日市市の神社一覧です。