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稲荷鬼王神社(新宿区)の御朱印と見どころ

稲荷鬼王神社の紹介

新宿区歌舞伎町にある稲荷鬼王神社の参拝レポートです。

読み方は「いなりきおうじんじゃ」です。全国で唯一、厄を除き福を授ける「鬼の王」の名を持つ神社です。境内には鬼が支える水鉢や、富士塚、水琴窟があり、病気平癒の「撫で守り」や、べったら祭でも知られています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

歌舞伎町にある「稲荷鬼王神社」へ

僕はこの日、嫁と二人で新宿の神社を何か所か回っていました。まずは西口の中央公園に隣接している熊野神社へ。そこから今度は東側まで歩き、花園神社へ。西から東へと新宿を歩いて、じゃっかん疲れも見え始めはしましたが、そのまま次は大久保の皆中稲荷神社を目指します。

で、大久保方面へと向かって歩いていましたところ……この稲荷鬼王神社が途中で現れました。

ですので、こちらの神社を訪れたのは偶然です。たまたま通りかかって見つけました。

本来、神社巡りをする際には、もっと念入りに下調べをして、周辺の神社を隈なくチェックしておくべきだったのですが、まだそこまで至らずで。ちゃんと下調べをしてから行った方が、その神社についての知識もある程度持った上で行けますからね。そういうのがあった方が、間違いなく参拝の際の面白さは倍増するはずですので。

とはいえ、偶然こうして通り掛かるというのも、またご縁だと思います。きっと神社が僕たち夫婦を呼んでくださったんだと、そんなふうに勝手に思うことにします。

場所は歌舞伎町のホテルが立ち並ぶ一角で、区役所通り沿いです。

ぱっと見、そこまで境内も広くはなく、人もいません。

花園神社は人がたくさんいて賑やかだったのですが、こちらはとても静かです。

歌舞伎町にこんな神社があるなんて、今まで全く知りませんでした。おそらく過去にも何度となく通り過ぎたことはあるはずなのですが、神社と言うものに興味がなく、気付かなかっただけなんだろうな~と。

自分が知らないだけで、神社って意外と色々な場所にあるものですよね。

そしてこちらの社名は「稲荷鬼王神社」という、「鬼」と「王」の字が入っていてなんだかかっこいいといいますか、強そうです。

外から見ますと、なんだか神秘的な雰囲気もありました。

さっそく境内に入り参拝することに。

 

ご由緒

ご祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と、鬼王権現(きおうごんげん)です。

宇迦之御魂神は食物や穀物の神で、倉稲魂神とも表記され、稲荷神と同一です。鬼王権現は、夜を統べる神である月夜見命(つきよみのみこと)、稲作豊穣や疫病除けの神である大物主神(おおものぬしのかみ)、腕力や筋力を象徴する神である天手力男命(あめのたぢからおのみこと)の三神です。

創建は江戸時代後期の天保2年です。

江戸時代前期の承応2年に創建された稲荷神社と、江戸時代中期の宝暦2年に勧請した紀州熊野の鬼王権現が、天保2年に合祀され、稲荷鬼王神社となっています。

熊野には鬼王権現が現存していないため、日本で唯一の「鬼王」の名を持った神社です。

江戸時代に境内社となった三島神社は、恵比寿神が祀られていて、新宿山ノ手七福神の一つに数えられています。

明治には浅間神社が合祀され、昭和5年に境内社となり、冨士塚が造成されました。

病気平癒の「撫で守り」の授与で知られています。病気平癒のご利益でも知られ、江戸時代より病気時には豆腐と断って「撫で守り」で治すといわれていました。

境内にある鬼が支える水鉢は、新宿区の有形文化財に指定されています。

鬼の福授けの社として、古くより信仰されてきた神社です。

 

境内案内

歌舞伎町の区役所通り、ホテルが立ち並ぶ辺りを大久保方面に向かい歩いていると…

突然右側に鳥居が現れました。

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鳥居の前の左側に、水鉢を担いだ鬼。こちらが有形文化財に指定されている水鉢です。重そうで、なんだか罰を受けている感じもしますね。

稲荷鬼王神社の水鉢

 

一礼して鳥居をくぐり境内へ。そこまで広くはありませんが、緑も多く時間がゆっくり流れている感じです。狛犬さんが正面を向いていますね。

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こちらが左の狛犬さん。特徴的な形をした狛犬さんです。

稲荷鬼王神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも正面を向き、さらには少し上を向いています。

 

参道を進むと、左側に境内社の恵比寿神社。こちらが新宿山ノ手七福神の一つです。

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恵比寿神社の鳥居をくぐると、左に手水鉢があります。他に手水舎など見当たりませんでしたので、こちらでお清めをしました。この場所には水琴窟があり、水を掛けてみたところとても心地よい音色が。

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本来境内社は後に参拝するべきものではありますが、うっかり恵比寿神社に先に参拝してしまいました。続いて稲荷鬼王神社の拝殿へ。

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拝殿前にも狛犬さんがいらっしゃいました。先ほどの狛犬さんと合わせて、この神社には二対の狛犬さんがいます。こちらは左の狛犬さん。子供が鞠を噛んでます。

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こちらが右の狛犬さん。左右の狛犬さん両方に子供がいますね。

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右の狛犬の隣に、またしても水琴窟がありました。「稲荷鬼王神社の天水琴」と書かれていますね。こちらにも水を掛けて、素敵な音色を楽しみました。

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参拝させて頂きます。

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参拝後に、拝殿の左奥にある社務所で御朱印を頂きました。御朱印を頂きすぐに御朱印帳を閉じようとすると、神職さまが「神様がいますので、驚かせないようゆっくり閉じてください」と。今まで全くそんなこと考えたこともありませんでしたので…今後はゆっくり閉じます。教えてくださりありがとうございます。

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社務所の右手を見ますと、もう一つ鳥居が見えました。この左側に亀岩と呼ばれる岩があり、右の先には浅間神社の富士塚があるのですが…僕はそれを知らず、それらを見ずに鬼王神社を後にしてしまいました。とても後悔しています。バカ者です。

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参拝を終えて

今回僕は、稲荷鬼王神社をたまたま通り掛かり発見しました。

新宿歌舞伎町のホテル街の中にこんな神社があるとは。今まで全く知りませんでした。

稲荷鬼王神社はとても雰囲気があって素敵な神社でした。境内も広いわけではないのですが、見どころが幾つもあります。

まず、水鉢を持つ鬼に惹かれるものがありました。鬼の名を持つ神社なのに、まるで鬼が罰を受けているかのように水鉢を支えている様は、不思議でもありました。

そして二対の狛犬さん。

最初の一対は、正面を向いていまして、その形もけっこう珍しいのではないかと。顔だけ正面の方を向けているのはよくあるかと思うのですが、体全体が完全に正面を向いてるんですよね。そしてさらに、上を向いているというのも、そんなにまだ僕は目にしていないタイプです。

二対目の方にはどちらも子供がいまして、片方の子供は鞠を噛んでいて可愛かったです。

二つあった水琴窟にも癒されました。夏の暑い中を歩き回っていてバテ気味でしたので、その音が心地よくて。

僕は水琴窟と言うものを、数年前に訪れた江ノ島神社で初めて知り、とても感動した覚えがあります。それ以来水琴窟を見つけると、嫁を押しのけ我先にやってみるように。

水琴窟って本当に不思議ですよね。

拝殿の奥に浅間神社の富士塚があるとのことなのですが、アホな僕はそれを見ずに帰って来てしまいました。帰宅後に自宅で稲荷鬼王神社を調べたところ、それを知り…とても後悔しています。

なぜ奥まで行ってみなかったんだ、と。

ですので次回訪れた際には、しっかりと拝殿の奥まで散策して来ようと、固く心に誓いました。

 

【※追記】

約一年半後の3月に、再び稲荷鬼王神社への参拝を無事果たし、今度はちゃんと富士塚も見てきました。

富士塚は、社務所の前から社殿後ろ側の鳥居へと続く、参道の両側にあります。

まずこちらが、境内から見て右手にある富士塚です。上には浅間神社の祠がありました。

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続いてこちらが、境内から見て左手にある富士塚です。

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さらに、いったんそちらの鳥居を出て、境外から見るとこんな景色です。

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再訪するまで時間が掛かってしまいましたが、ようやく見落としていた富士塚を見ることができて、浅間神社にも参拝できました。

二度目の参拝でしたが、歌舞伎町の中とは思えない静けさで、とても居心地の良い神社でした。

秋にはえびすべったら祭りというのも開催されているようですので、今度は秋に訪れてみようと思います。

 

御朱印

こちらが稲荷鬼王神社の御朱印です。

稲荷鬼王神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都新宿区歌舞伎町2-17-5です。

稲荷鬼王神社の公式サイトはありません。

 

電車

JR/小田急線/京王線/丸の内線 「新宿駅」から徒歩10~15分。

新宿駅から区役所通りを大久保方面にまっすぐです。職安通りに出る手前にあります。

都営大江戸線 「東新宿駅」徒歩3分。
A1出口を出てすぐです。

西武新宿線 「西部新宿駅」徒歩5分
大久保側の出口から出て、職安通りを東に進みます。

新宿駅からでもじゅうぶん徒歩圏内かと思います。歩くのが大変でしたら、大江戸線を利用すれば駅からすぐです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがいくつもあります。

 

トイレ

ありません。

 

周辺のパワースポット

 

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