新宿区にある花園神社の参拝レポートです。
読み方は「はなぞのじんじゃ」です。新宿駅の東口に鎮座し、歌舞伎町やゴールデン街もすぐ近くです。西にある熊野神社とともに、新宿の総鎮守として崇敬され、盛大な酉の市でも知られています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
酉の市でも知られる「花園神社」へ
この日は同じ新宿の熊野神社に嫁と二人で参拝し、どうせなら他の近くの神社も回ってみようと言うことになり、花園神社に行くことに。
僕も嫁も、新宿の神社と言えば、まず浮かぶのが花園神社だったからです。
花園神社は、日本一の歓楽街である歌舞伎町に隣接し、その辺り一帯を守護している神社です。大歓楽街の守り神様みたいな存在でしょうか。
僕も過去に何度か訪れたことはあるのですが、神社に興味を持ってからは、今回が初めてです。
この日僕と嫁が最初に行った熊野神社は、新宿西口の中央公園に隣接しています。一方花園神社は東口方面です。ですので夏の暑い日差しの中、汗だくになりながら西から東へ。
新宿の喧騒の中をてくてく歩くこと20分ほど。ようやく花園神社に辿り着きました。
入口がいくつかあるのですが、おそらく正面は明治通りから入る側だと思い、さらにぐるっと回って明治通り方面の入口へ。
入口がいくつかあるってことは、どこから入っても別にかまわないのでしょうが…。なんとなく正面から行きたくなってしまうんですよね。
僕はこのブログを書くに辺り、神社に参拝した際には写真を撮ることにしました。そして、これまではどこの神社もほとんど他の参拝者の方がいない状況でしたので、自分の好き勝手に撮影することができました。
しかし、やはりそこは大都会新宿。
参拝者も大勢いますし、外国人も多かったです。それに加えて骨董市も開かれていましたので、いつものように撮影することができず。こればかりは仕方ないです。
と言うことで、できるだけ他の参拝者にご迷惑が掛からぬよう、控えめに撮影して参りました。
控えめな写真で、花園神社の魅力が伝わらなかったらごめんなさい…。
ご由緒
ご祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、受持神(うけもちのかみ)の三柱です。
穀物や食物の神である倉稲魂命をお祀りしているのが花園神社、古代日本の英雄である日本武尊をお祀りしているのが大鳥神社、食物の女神である受持神をお祀りしているのが雷電神社で、三社が合祀されている形です。
創建の年代は不明ですが、徳川家康が江戸幕府を開く以前から、新宿を守る総鎮守として存在していたようです。奈良の吉野山より勧請されたともいわれています。
宿場である内藤新宿が江戸時代に設けられると、その鎮守となります。
元は現在よりも南にありましたが、江戸時代の中頃には、多くの花が咲き乱れていた花園の跡地に遷座し、花園神社と称されるようになります。三光院という寺院の住職が別当を勤めたことから、「三光院稲荷」とも、地名から「四谷追分稲荷」とも称されたそうです。
昭和3年に近隣にあった雷電神社を、昭和40年には末社だった大鳥神社を本殿に合祀し、社名が現在の花園神社へと改称されます。現在のコンクリート造りの社殿も、そのときに建てられたものになります。
新宿の総鎮守で、盛大な酉の市でも知られています。
歌舞伎町にも近く、多くの参拝者が訪れる神社です。
境内案内
花園神社は、明治通りから入る入口と、靖国通りから入る入口、そしてゴールデン街から入る入口と三か所から入れます。
僕は拝殿に向かって正面の、明治通りからの入口を選択。骨董市が開かれていました。
鳥居のすぐ前に狛犬さんがいます。こちら左の狛犬さん。
こちらは右の狛犬さん。
参道を進むと、左側に手水舎。骨董市のテントがあったため、全体図が撮影できませんでした。接写ですみません…。次に訪れた際には、引きの絵を撮りたいです。手水舎には、鳩除けでしょうか?金網が掛けられています。
境内を散策する前に、まずは参拝することに。
社殿はけっこう大きいです。拝殿へと石段を上がります。
社殿は赤と白を基調とした建物で、綺麗です。
扁額には3つの神社の名前が掲げられていました。参拝させて頂きます。
参拝後、こちらの社務所で御朱印を頂きました。社務所は拝殿に向かって右側にあります。
社務所の脇にはかなり古いものかと思われる手水鉢がありました。
こちらは社務所から見た拝殿。
拝殿と向かい合う形で、お札の納め所があります。後ろにはスダジイの木。
お札の納め所の下には、雷電稲荷神社の碑が。
こちらは境内合祀されている、威徳稲荷神社の鳥居です。拝殿に向かって右側、手水舎の向かいにあります。
もちろんこちらにもお参りを。
よく見ると、威徳稲荷の祠の上には、男性器が祀られています。これはよく見ないと見逃してしまいますね。
その後境内を散策してみると、拝殿左側の奥に、ゴールデン街に抜ける入り口がありました。ちゃんと鳥居もあります。こちらは人が少なかったです。写真は境内の外からのアングルです。
この鳥居前にいた狛犬さんが可愛かったので、撮りました。
再び拝殿前に戻り、社務所の横の下り坂を進んでみますと…奥には芸能浅間神社が合祀されています。こちらにも参拝。芸能にご利益があるとされ、奉納した芸能関係の方のお名前が並んでいました。スギちゃんの名前もありました。
芸能浅間神社のお隣には、二宮金次郎の像もあります。
こちらは靖国通りに通じる参道です。
正面からよりも、靖国通り側の方が距離が長い参道になっています。
こちらの入り口には狛犬ではなく唐獅子さんがいます。新宿区の有形文化財として登録されている唐獅子とのこと。金網で守られているのが、新宿ならではな感じがしますね。まずは左の唐獅子さん。
こちらは右の唐獅子さん。どちらも立派です。
そしてこれが靖国通り側の鳥居です。この鳥居をくぐり、花園神社を後にしました。
参拝を終えて
過去にも僕は花園神社に何度か訪れたことがあるにも関わらず、じっくり境内を散策したのはこれが初めてです。
ゴールデン街の方にも鳥居があることも初めて知りましたし、入口が三か所と言うのもちゃんと認識したのはこれが初めてです。
明治通り側と、ゴールデン街側の鳥居には狛犬がいて、靖国通り側だけ唐獅子なんです。これも何故なんだろう?と気になってみたり。
金網越しではありましたけれど、唐獅子は迫力があってかっこよかったです。ぜひ金網無しでの唐獅子を見てみたくなります。
境内社の威徳稲荷神社には、男性器が隠れるように安置されていまして、そちらもびっくりです。おもわず「おー」と言ってしまいましたよ。
芸能浅間神社には、よく知っている芸能人の方のお名前がたくさんありまして、それを見るのもまた楽しかったり。
また、僕はもう随分前ですが、花園神社の酉の市に行ったことがあります。今だからわかるのですが、大鳥神社が祀られているので、酉の市が行われるわけですね。酉の市は大鳥神社のお祭りですので。当時はそんなこと何も知らずに訪れていましたが、ものすごく賑わっていたのはよく覚えています。同時に、飲み過ぎたような記憶もわずかにあるんですけどね。
そんな神社に、今回またこうして、違う意識で参拝に訪れたというのも、また何かのご縁なのかもしれません。
そしてこの神社が歌舞伎町を守っているんだな~と思うと、なんだかもの凄いパワーをもらえる気がしてしまいます。
何しろ、日本一の歓楽街である新宿を守っているわけですからね。骨董市が開かれていたこともあってなのか、境内にはたくさんの人がいました。外国人の姿もけっこうありました。
誰もいない神社というのも神秘的で好きですけれど、多くの人で賑わう神社というのも、それはそれでいいものですね。
近くに来た際には、是非また寄ってみようと思います。
花園神社、参拝できてよかったです。
【追記】
この後も数回花園神社には参拝しましたが、約4年後、令和2年(2020年)に参拝した際の写真を追加しておきます。6月上旬で、新緑の綺麗な季節でした。唐獅子の金網も外されていまして、じっくり見ることができました。
御朱印
こちらが花園神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、8時から20時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区新宿5-17-3です。
花園神社の公式サイトはこちらです。
http://hanazono-jinja.or.jp/
電車
①JR/小田急線/京王線 「新宿駅」から徒歩7分。
靖国通りをまっすぐ東側に進むと、左側に鳥居が見えます。大通り沿いですので迷わずに着けるかと思います。
②丸の内線/副都心線/都営新宿線 「西新宿三丁目駅」徒歩1分。
E2出口を出てすぐです。
駐車場
参拝者用の駐車場はありませんが、近くにパーキングがたくさんあります。
トイレ
神楽殿の裏にあるのですが、防犯上の理由から、行事のときなど以外には使用できません。
周辺のパワースポット
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