中野区の本町にある本郷氷川神社の参拝レポートです。
読み方は「ほんごうひかわじんじゃ」です。太田道灌により江戸城鎮護のため勧請された神社です。同じ中野区内にある神明氷川神社と同じ年の創建で、この二社は「二氷川神社」と称され崇敬されてきました。境内には、子供が乳を飲んでいる珍しい狛犬がいらっしゃいます。最寄駅は丸ノ内線の中野新橋駅です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
中野新橋の「本郷氷川神社」へ
この日は嫁と二人で朝から中野区の神社をいくつか回っていたのですが、この辺りには氷川神社と社名が付く神社が多く、こちらがこの日だけで三社目となる氷川神社への参拝です。
これだけ連続で氷川神社を回るのももちろん初ですし、今後も同様の事例があるのかどうかはわかりませんが、珍しいケースであることは間違いないと思います。
まずは方南町駅から多田神社を訪れ、次に神明氷川神社に。そして区をまたぐ形で、渋谷区の幡ヶ谷氷川神社。その後に中野新橋駅近くの藤神稲荷神社へと参拝し、そこからこちら本郷氷川神社へと向かいました。
本郷氷川神社は、丸ノ内線の中野新橋駅から歩いて数分の場所にあるのですが、僕たちが最初に降りた方南町駅は、そこから二つ先の駅になります。ですので丸々二駅分は歩いたことに。しかも大周りで…。
普段運動不足ですので、長距離を歩くことは健康には良いかと思うのですが、いつもついつい歩き過ぎてしまうんですよね。僕も嫁も歩くのは好きな方なので苦ではないのですが…だからこそ調子に乗ってやり過ぎちゃうことも多々あります。
この日もここまでけっこうな距離を歩いていましたので、次に向かう本郷氷川神社を今日の最後にすることに。
本当は、さらに北上し中野坂上駅まで歩いて、その周辺にある神社も三つほど回ろうかな~と最初は思っていたのですが…神社巡りって、どこかで線引きをしないと、きりがないんですよね。それだけ神社というのはどの地域にもたくさんあるということではありますけれど。ある程度範囲を区切らないと、延々に歩いてしまいます。
この日も時間はお昼を過ぎていて空腹でしたし、歩き疲れていたということもあり、本郷氷川神社で締めることにしました。
直前に訪れた藤神稲荷神社から北に歩くこと10分ほど。
無事、本郷氷川神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)です。天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。須佐之男尊とも表記されます。
創建は室町時代中期の文明元年です。太田道灌が江戸城鎮護のため、大宮の氷川神社よりご分霊を勧請したのが始まりとされています。
同じ中野区の弥生町にある神明氷川神社と同年の創建で、そちらも太田道灌が大宮氷川神社より勧請した神社で、当社と併せて「二氷川神社」と称されます。
文明9年には、太田道灌が杉一株を献上し戦勝祈願をします。残念ながらその杉は大正3年に落雷により枯死してしまい、現存はしていません。
昭和20年には空襲により殿が焼失してしまいますが、昭和30年~33年にかけ再建され、現在に至ります。
境内案内
中野新橋駅前の通りを北へと進み、少し細い路地を左に入ったところに、本郷氷川神社はあります。こちらが入口です。
一礼して石鳥居をくぐり境内へ。
鳥居の先、左手には小さな境内社がいくつかありました。そちらには後ほど参拝。
同じく左手、小さな鳥居の間に手水舎がありました。一瞬わからなかったのですが、よく見ると手水舎でした。
小さな手水舎ですが、手水鉢に草が掛かっていて素敵な手水舎です。
お清めをして拝殿へと向かいます。
こちらは拝殿前、左の狛犬さんです。子供がいます。
こちらは右側の狛犬さん。どちらも子供がいるのですが、こちらの子供はお乳を飲んでいます。子供がお乳を飲んでいる狛犬さんを見るのは、僕はこれが初めてです。
それぞれの狛犬さん後ろには一対の木(すみません、何の木なのかはわからなかったのですが…)がありました。社殿を守っているような感じです。社殿も木の茶色を基調とした素敵な建物。
参拝させて頂きます。
参拝を終え、境内を散策してみます。こちらは拝殿から見た左手です。けっこう広いです。
拝殿側から見た右手は、先ほどの境内社が三つ。その脇は桜の木ですね。
境内社に桜の脇、左から参拝します。一番左はお稲荷さんです。神狐さんが守っています。
真ん中もお稲荷さんです。こちらにも小さな神狐さんがいらっしゃいます。
一番右は手水舎の後ろになります。こちらは御嶽神社でした。
三つの境内社に参拝し、さらにうろうろしてみます。こちらは斜め前から見た社殿です。かっこいいです。
入口の鳥居脇には木が何本も茂っていて、緑が多いです。
社殿の隣には、渡り廊下で繋がっている神楽殿があります。
拝殿と神楽殿がこんな風に繋がっているのは、あまり見ないタイプですね。
渡り廊下の下をくぐった先にも行ってみました。改修記念の碑が立っていました。
再び拝殿前に戻り、神楽殿のさらに右手にある社務所へ。こちらで御朱印を頂きました。
一通り境内を散策し、本郷氷川神社を後にしました。
参拝を終えて
この日の神社巡りの締めで訪れた本郷氷川神社。とても素敵な神社でした。
社殿の造りが印象的で、お隣にあった神楽殿と渡り廊下のようなもので繋がっているのも珍しかったです。美しい建物でした。
入口の桜を始め、境内には木も多いので、そんな緑と社殿の調和もいい感じでして、なんだか落ち着くんですよね。
狛犬さんとセットになっているかのような、後ろの一対の木も気になりました。
そして、右の狛犬さんの子供がお乳を飲んでいたんですよ。最初気付かなかったのですが、よく見ると子供がおもいっきりそういう体勢になってました。子供がお乳を飲んでいる狛犬さんは、僕はこちらで初めて見ました。他では見たことがありませんので、かなり珍しいタイプなのではないかと思います。可愛らしかったです。
参拝者は始終僕たち夫婦しかおりませんでしたので、静かでのんびりとした贅沢な時間を過ごさせて頂きました。
御朱印も頂くことができました。
本郷氷川神社、参拝できてよかったです。
本当はこの後、中野坂上方面まで歩き、明徳稲荷神社、白玉稲荷神社、中野氷川神社とあと三社に参拝しようと思っていたのですが…ここまでの歩き過ぎの疲れと空腹に耐えきれず、この日はここで切り上げることにしました。
それらの神社には、日を改めて参拝しようと思います。
とてもおなかが空いていましたし、一杯飲みたい気分でしたので、この後は中野から吉祥寺へと移動し、久しぶりに焼き鳥の「いせや」に。
神社巡りの後のお酒は最高です。いせやも美味しかったです。
そしてほろ酔いで帰宅。
最近この神社→酒パターンが辞められません。
御朱印
こちらが本郷氷川神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中野区本町4-10-3です。
本郷氷川神社の公式サイトはこちらです。
https://hongo-hikawa.jp/
電車
①丸ノ内線 「中野新橋」から徒歩5分。
駅前の比較的大きめな通りを北に歩き、まいばすけっとの手前を左折します。少し上り坂になっている先に本郷氷川神社があります。
②丸ノ内線 「新中野駅」から徒歩15分。
南東、中野新橋方面になります。
駐車場
境内に数台のみ駐車できるスペースがありますが、駐車希望の場合は事前に連絡が必要です。近くにはコインパーキングもあります。
周辺のパワースポット
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