湯河原にある五所神社の参拝レポートです。
読み方は「ごしょじんじゃ」です。境内には樹齢850年の楠、樹齢850年の銀杏など、巨木の聳える神社です。七福神が七神お祀りされていて、七福神巡りもできます。湯河原駅からバスで5分、徒歩ですと15~20分です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
湯河原の「五所神社」へ
嫁と二人、のんびりと夏の温泉旅行に湯河原まで出掛けました。湯河原温泉は初めてです。
こんなことを書くと湯河原の方には怒られてしまいそうではありますが…箱根、熱海、伊豆などと比較的近いエリアでありながら、湯河原の知名度ってだいぶ低いのではないかと思います。僕もこれまで箱根、熱海、伊豆などは何度も訪れたことはあるのですが、湯河原はスルーでしたので。
とはいえ、以前から気になっていた温泉地ではあるんです。ですので一度は行ってみようかと。
そして湯河原には何があるのか?と下調べをしていましたところ、五所神社を見つけました。どうやら五所神社は、クスノキやイチョウの巨木があり、湯河原のパワースポットとしても知られている場所のようです。僕も嫁もでかい木は大好きなので、これはぜひ行きたい。
巨木って、それだけで何かしら圧倒されるものがあって、とても魅力を感じてしまうんですよね。いつか屋久島の屋久杉なんかも見に行きたいな~と思ってるんですけどね。
境内に二本もでかい木があると知り、ネットで画像を見るとなかなか凄そうです。もう見に行くしかないと。
そんな流れで、五所神社は今回の目的地の一つになりました。
朝イチで自宅を出発し、まずは途中の小田原にちょいと寄り道。小田原城を観光したり、城址内にある報徳二宮神社に参拝したり。
そして小田原から各駅停車に乗り湯河原へ。
五所神社に参拝後に、温泉旅館へと向かい、のんびりと過ごす予定です。
翌日は、宿の近くに不動滝という滝があるようですので、行ってみる予定。あとは福泉寺という寺院に「首大仏」なるものがあり、そちらも気になるので行ってみる予定です。
まずは五所神社と温泉を。
五所神社には駅から徒歩でも行ける距離っぽかったのですが、暑い時期でしたし、小田原で既にそこそこ歩き回っていたので、ここはバスを選択。
バスですとあっという間に着きました。5分ほどです。
「五所神社」バス停で下車しますと、目の前でした。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、天照大神(あまてらすおおみのかみ)、天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)、鸕鷥草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、誉田別尊(ほんだわけのみこと)、素盞鳴尊(すさのおのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)の九柱です。
創建の年代は不明ですが、飛鳥時代の第38代天智天皇の頃、加賀国から移住した二見加賀之助重行という人物らにより、この地方が開拓された際、神代五柱(天照大神以下五柱)がお祀りされ、鎮守社として創建されたと伝えられています。
平安時代の末には、源頼朝挙兵にあたり、土肥実平という武将が戦勝祈願をし、佩刀を奉納したとされ、その佩刀が現存し社宝となっています。
明治45年に熊野神社と八幡神社を合祀し、現在のご祭神となっています。
境内には、樹齢850年といわれるクスノキとイチョウの巨木があり、それぞれ「五所神社の楠」「五所神社の銀杏の木」として、町の天然記念物に指定されています。楠は神奈川の名木100選にも選出されています。神社の前にも「明神の楠」と呼ばれる巨木が聳えています。
また、七福神が七神お祀りされています。
湯河原の地にて、長寿長命の神、湯の産土神として、古くより崇敬されてきた神社です。
境内案内
湯河原駅からバスに乗り約5分。「五所神社」バス停で降りますと、目の前が五所神社の鳥居です。
鳥居から道路を挟んだ反対側に巨大な楠があります。まだ鳥居をくぐる前ですが、まずはこの楠に圧倒されます。
この楠は「明神の楠」と書かれています。
楠の隣には七福神の一人、布袋尊(ほていそん)。
明神の楠、本当にすごい迫力です。圧巻です。
楠の空洞になっている場所には、小さな鳥居と石像です。
明神の楠に見惚れてしまいましたが、鳥居をくぐり五所神社の境内へ。石段を少し上がった右手にご由緒書きです。
その隣には手水舎。他の参拝者は見当たらず、とても静かです。
手水舎の奥に、これまた巨大な楠が。こちらが県の名木百選にも選ばれている、「五所神社の楠」です。「神宿る木のくすのきに触れて神様のお力をいただきましょう」と書かれていましたので、触らせて頂きました。
見上げると吸い込まれそうなくらいです。圧倒されます。
またまた木に心を奪われてしまいましたが、参道に戻り拝殿に向かいます。
石段を上がり切りますと、目の前が拝殿です。
拝殿の手前には狛犬さん。こちらは左の狛犬さんです。子供もいます。
こちらは右の狛犬さん。
参拝させて頂きます。
参拝を終え、境内を散策してみることに。こちらは拝殿から参道です。
境内はけっこう広いです。拝殿の右にも小路があり、そちらを進むと「山神社」と書かれた境内社。
七福神が全員いらっしゃるとのことですので、一つずつ回ってみることに。最初に見た布袋尊と、弁財天だけ境内の外にいるようです。ですので境内にいるあと5神をまずは回ってみることに。
こちらは恵比寿神(えびすしん)。
続いて大黒天(だいこくてん)。
続いて福禄寿(ふくろくじゅ)。
こちらは寿老人(じゅろうじん)。
最後に毘沙門天(びしゃもんてん)。これで七福神のうち六人にはお参りしました。後は弁財天だけです。
先ほどの巨大な楠とは別に、境内には巨大な銀杏も。こちらの銀杏も圧巻です。素晴らしいです。
一通り境内を散策し、社務所で御朱印を頂きました。五所神社の御朱印と七福神の御朱印の二つを頂くことができます。社務所は石段の途中、左手にあります。手水舎の向かいです。
五所神社の鳥居を出てすぐ、徒歩30秒くらいのところにいらっしゃった弁財天(べんざいてん)にもお参り。これで七福神全員にお参りができました。
弁財天のお隣には、「湯河原頌徳社(ゆがわらしょうとくしゃ)」と書かれた社がありましたので、こちらにも参拝し、五所神社を後にしました。
参拝を終えて
初めて訪れた五所神社、素晴らしかったです。
何よりも三本の巨木が本当に凄くて、それが一番印象に残っています。
まず、バスを降りたところにある「明神の楠」。バスを降りた瞬間に、目が釘付けになってしまいました。さらに見れば見るほどその圧倒的な存在感に惹き込まれ、しばらく楠から動けなかったです。
そんな明神の楠だけではなく、境内にはまだ二本の巨木が控えていました。
楠と銀杏、どちらもこれまた巨大でして、これらを見られただけでも、湯河原に来た甲斐があったというもの。
イチョウは平成23年の台風で枝が折れ、危険な状態になったため、上部を切ったとのことですので、それ以前はさらに巨大だったということですよね。その姿もぜひ見てみたかったです。
境内の楠は「触ってください」と書かれていましたので、そのお言葉に甘え、触りまくってしまいました。
巨木たちはどれも樹齢850年といわれていますので、850年前からこの場所にあったんだな~と思うと、なんだか気が遠くなると言うか、昔の景色を想像してしまいます。頼朝もこの木の前にいたのかな~とか。
始終境内には僕と嫁の二人しかおりませんでしたので、巨木の聳える境内を独占させて頂きました。贅沢な時間を頂戴しました。
ついつい巨木にばかり目を奪われてしまいますが、社殿も雰囲気がありましたし、狛犬さんも可愛らしかったです。
また、七福神が全員いらっしゃる神社というのも僕は初めてでして、いっきに七人全員に会えると言うのは、なんだかお得感がありますね。しっかりと参拝させて頂きました。
湯河原への温泉旅行の際には、ぜひとも五所神社に立ち寄ってみてください。この巨木たちはお勧めです。
五所神社、参拝できてよかったです。
この後僕たちは、予約していた温泉宿で地魚を喰らい、地酒を飲み、温泉に浸かり、のんびり過ごします。
翌日は不動滝と首大仏を見て、帰路に就きました。
一泊二日の夏の湯河原旅行、とってもよかったです。湯河原がいいところだったので、また足を運んでみようと思います。その際には五所神社にも再訪したいです。
御朱印
五所神社では二つの御朱印を頂くことができます。
こちらが五所神社の御朱印です。
こちらは七福神の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から15時です。
変更になる場合もありますので、公式サイトでご確認ください。社務所を留守にしてしまうこともあるようですので、確実に御朱印を頂きたい方は、事前に電話で確認してからの方が良いかもしれません。五所神社の電話番号は「0465-62-5869」です。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は神奈川県足柄下郡湯河原町宮下359-1です。
五所神社の公式サイトはこちらです。
http://goshojinjya.com/
電車
JR「湯河原駅」からバスで5分。
湯河原駅の2番乗り場より伊豆箱根バス・箱根登山バスに乗り、「五所神社」バス停で降りると目の前です。徒歩でも行ける距離ではありますが、15~20分は掛かるかと思います。僕はバスで行きました。
駐車場
数台ですが、境内に参拝者用の駐車場があります。
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