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五龍王神社(日光市)の御朱印と見どころ

五龍王神社の紹介

龍王峡にある五龍王神社の参拝レポートです。

読み方は「ごりゅうおうじんじゃ」です。鬼怒川の景勝地である龍王峡を見渡す崖の上に鎮座していて、龍王神をお祀りしている神社です。龍王峡という渓谷名の起源にもなっています。住所は日光市で、最寄り駅は野岩鉄道の龍王峡駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

龍王峡にある「五龍王神社」へ

嫁と二人、秋の日光に二泊三日の日程で出掛けて参りまして、この日はその三日目です。

最初の二日間は、東照宮など二社一寺を中心とした日光の世界遺産を歩き回り、大満喫しました。そして最終日、予め明確な予定を立てていたわけではなかったのですが、おもいきって鬼怒川温泉方面まで足を延ばしてみることに。

僕たちは7年前にも日光や鬼怒川温泉を訪れています。そのときは雨の中で龍王峡をハイキングしまして、色んなことが記憶に残っております。

雨の龍王峡はとても素敵だったのですが、ハイキングから戻った頃にはかなりの土砂降りになっていまして、駅前の食堂に避難して昼食をとりました。いつも通り昼間からお酒も頂き、いい気分に。そんな天気ですし、龍王峡自体もほぼ人がいない状態で、食堂も僕たち夫婦だけでした。

で、自然とお店の方とお話をしたり。

その食堂は陶芸品などもたくさん置いていましたので、食事の後ゆっくりと拝見したりして、のんびりと過ごさせて頂きました。嫁が気に入った龍が彫られた急須も買い求めました。

そしてなんと、お店の方のご厚意で、その日泊まる予定だった鬼怒川温泉まで、車で送って頂きました。大変お世話になりました。

あれから7年。

実はこの少し前に、龍王峡で買った急須を割ってしまったんです。ずっと我が家ではその急須を使ってたんですけど、うっかり。

ですのでこの度の日光旅行は、もし龍王峡に行けそうなら行こう、そして同じ急須を買おう、と嫁と話していたんです。

で、三日目のこの日に余裕ができましたので、行ってみることにしました。

この日は土曜日でしたので、前日までの平日に比べますと、だいぶ人の出も多いです。龍王峡も混雑しているかも、と思いつつ、電車を乗り継ぎ7年振りの龍王峡駅に降り立ちます。

以前訪れたお店もそのままありまして、一安心。

お店には帰りに立ち寄ることにして、まずは龍王峡を虹見の滝まで歩き、その近くにある五龍王神社に参拝することにします。

 

ご由緒

ご祭神は高龍命(たかおのみこと)です。降雨や止雨など水を司る龍王神です。

創建は江戸時代中期の文政の時代です。龍王峡の北東にある鶏頂山(けいちょうざん)にあった弁天沼に、龍神像が祀られたのが始まりとされています。

その後弁天沼を離れ各地を廻りますが、昭和4年にご神託により現在の地に遷座され、五龍王神社となりました。

参道入口の大鳥居や拝殿が造営されたのは、昭和32年です。現在の拝殿は平成10年に改修されたものになります。

現在、景勝地として知られる「龍王峡」という渓谷の名称は、こちらの神社からつけられたものになります。

鬼怒川温泉、川治温泉の守り神として、龍王峡を見渡す崖の上に鎮座しています。

 

境内案内

龍王峡駅からすぐ、こちらが五龍王神社の鳥居です。

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一礼して鳥居をくぐります。ここから先はハイキングコースではありますが、五龍王神社への参道でもあります。

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まずは緩やかな坂道から。

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少し先から階段になり、いっきに下っていく感じです。

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ジグザクに下ります。

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じょじょに水の音が近づいてきました。

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左手、眼下に見えるのが鬼怒川です。

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ひととおり下り切りますと、右手に虹見の滝が現れます。

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虹見の滝を右に見た正面の先に、五龍王神社です。

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拝殿の正面へ。この付近は多くの人で賑わっています。拝殿の右奥が虹見の滝という位置関係になります。

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拝殿の右手前にご由緒書きです。目を通します。その下には「この付近でクマ出没中」の看板も。

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御本殿の前へ進み、参拝させて頂きます。

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本殿の左奥には、改修記念の額が掛けられています。こちらにもご由緒が書かれていました。

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本殿の右手に行きますと、後ろの虹見の滝がよく見えます。

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拝殿を出て周囲を散策。左手には石碑があります。「展望」という文字だけ読めました。

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石碑の近くには、山々と五龍王神社についての説明書き。

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拝殿の先、左奥の場所からは、龍王峡を眼下に望むことができます。

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拝殿はぐるっと一周回れるようになっていますので、左から回ってみます。こちらは本殿の左後方からの姿。

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拝殿の右奥、ここからですと、虹見の滝をかなり近くに見ることができます。

虹見の滝

 

手前には、虹見の滝の案内書きもありました。

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五龍王神社を後にして、先ほど眼下に見えました、龍王峡に架かる橋(虹見橋)まで行ってみることに。

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途中に見えるこちらの川が、虹見の滝の上流になります。

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そこから虹見橋までは下り坂。じゃっかん渋滞が発生しています。

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虹見橋に到着です。ここからの景色が素晴らしかった。

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左手、歩いて来た側には、五龍王神社と虹見の滝が見えます。

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さらに視点を右に動かすと、龍王峡の絶景です。

龍王峡

 

反対、右側も同じく素晴らしい景色。

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橋の先、山の中へとハイキングコースは続いています。

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龍王峡の絶景をしばらく楽しませて頂き、来た道を戻ります。

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坂を登り切り、ようやく入口付近へ。

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無事、戻って来れました。

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参拝を終えて

7年前は、ほとんど人の姿がない、雨の龍王峡を歩きました。

それに対しこの度は、気持ちいい秋晴れの中、大勢の人で混雑する龍王峡という、対照的な散策でした。

土曜日だったためか、ほんとに人が多かったです。一部ハイキングコースに渋滞が起きてしまうくらい。

とはいえ、快晴の空の下、山の中を歩くというのは気持ちよくないわけがありません。歩いた先には虹見の滝や、龍王峡の絶景も待っています。

あまりにも気持ちがいいので、ついついもっと奥の方まで歩いてみたくはなりますが、今回は虹見橋で引き返し、帰路に就くことにしました。

目的の一つだった五龍王神社にも、しっかりと参拝させて頂きました。

五龍王神社は、虹見の滝の目の前、龍王峡を見下ろす崖の上に鎮座していまして、その立地だけ見ても、まさにこの辺りを守護しているような、そんな印象を受けました。

元々は鶏頂山に祀られていたとのことですが、五龍王神社の社名にある「五」が何を意味する数字なのか、ご由緒書きにも記載がなく、帰宅後にググって見てもわからず。

唯一、こちらの方のブログで、一説を拝見しましたので、引用させて頂きます。

五龍王は仏教の八大龍王から海に関係する難陀,跋難陀,摩那斯の3龍を引いて5にしたと考えられるが,由緒書きには「五」についての記述はない。
(引用元:https://kyonsight.com/jt/nikko/ryuou.html

勉強になります。

僕はなんとなく、五頭の龍が渓谷を飛び回っている様子なんかを、思い浮かべたりもしてしまいました。

数年前に鬼怒川が大きな氾濫をした災害がありましたが、あのときは五頭の龍でも鎮められないくらい、水の量が凄まじかったのかな~と思ってみたり。

この日は天気も穏やかで、川も穏やかでした。

五龍王神社にも参拝できましたし、滝も見れましたし、龍王峡も見れましたし、いい散策ができました。

そしてこの日のもう一つの目的、急須を買い求めるというミッションも、しっかりと果たすことができました。

7年前に訪れたお店はまだそのままに在りまして、大雨の中僕たちしかお客さんがいなかった状況とは打って変わって、大盛況でした。

お忙しそうではありましたが、7年前のお礼や急須のことを伝えさせて頂いたところ、おそらく覚えてはいらっしゃらないかと思いますが、とっても喜んでくださいました。

で、以前買ったものと同じ龍が彫られた急須の、一回り大きいものを見つけ、購入。いいお買い物ができました。

目的を果たし、龍王峡駅より東武日光まで戻り、東京への帰路に就きます。

これにて二泊三日、秋の日光旅行が無事終わりました。

コロナ禍という特殊な状況ではありましたが、大満足の、中身の詰まった旅行ができました。

日光はまだまだ見どころが他にもたくさんありますので、またいつか必ずや再訪したいと思います。

 

御朱印

五龍王神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は栃木県日光市藤原1357です。

五龍王神社の公式サイトはありません。

 

電車

野岩鉄道 「龍王峡駅」から徒歩で10~12分。

駅を出て食堂などが並ぶ先に鳥居があり、そこがハイキングコースの入口になります。あとは道なりに歩けば到着します。距離としては駅から遠くはありませんが、行きはかなりの下り坂、帰りは登り坂になりますので、足腰に自信のない方は大変かと思われますので、ご注意ください。

 

駐車場

駅前に100台駐車できる駐車場があります。

 

周辺のパワースポット

 

日光世界遺産巡り

日光の二社一寺を中心とした、世界遺産の全ての社寺については、こちらの記事でまとめてあります。

 

日光市の神社一覧

僕が参拝した日光市の神社一覧です。