台東区の蔵前にある第六天榊神社の参拝レポートです。
読み方は「だいろくてんさかきじんじゃ」です。正式名称は榊神社のみになります。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折に創建したといわれる神社で、第六天神社とも称されています。第六天系神社の総本宮です。浅草橋駅と蔵前駅の中間辺りに位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
蔵前の「第六天榊神社」へ
第六天という名のつく神社は、関東を中心に存在しているそうですが、僕はこれまで一度も参拝したことがありません。ですのでこの度訪れる蔵前の第六天榊神社が初です。
この日は嫁と二人で台東区の神社巡りをしていて、第六天榊神社が三社目の神社。
台東区神社マップというのがありまして、その地図を見ながら、朝からいくつか神社を巡っておりました。
こちらが台東区神社マップです。
一口に台東区といってもなかなか広いです。ぱっと見だけですと、一日あれば回れちゃいそう、と思ってしまうかもしれませんが、まず無理ですね。東京の一つの区を舐めたらいかんです。ほんとにけっこう広いです。
この日は上のマップですと、右下のエリアを回ってみることにしました。
で、まずスタートは浅草橋駅。そこから銀杏岡八幡神を訪れ、次に須賀神社へ。
そして三社目に目指したのが、こちらの記事で紹介します、第六天榊神社という流れです。
ちなみにこの台東区神社マップなんですけど、とても素敵なマップではありますが、神社の位置などがけっこう大雑把なんですよ…。僕は以前もこの地図を頼りに神社巡りをしたのですが、その時もけっこう迷ってしまいました。
マップの裏側には、それぞれの神社について簡単な説明と、住所も記載されています。ですので今回は向かう先の住所もスマホにちゃんと入力し、GPSをフル活用することにします。マップだけを頼りにすると、たぶん迷います。
前回の教訓を生かしての台東区神社巡りです。
須賀神社への参拝を終え、次に向かう第六天榊神社の住所をスマホに入力。神社マップと併せて、準備万端で目指します。
そして須賀神社からは歩くこと5分ほど。
無事に第六天榊神社に到着しました。
ご由緒
ご祭神は、天神第六代坐榊皇大御神(あまつかみむつのみよにあたりたまうさかきのすめおおみかみ)、面足尊(おもだるのみこと)、惶根尊(かしこねのみこと)です。
天神第六代坐榊皇大御神は、天界の最高位である第六天魔王の仮の姿であるとされています。面足尊と惶根尊は、神世七代における第六代の神で、面足命が男神、惶根命が女神になります。人体の完備を神格化した神様ともいわれています。
創建は第12代天皇である景行天皇40年(西暦110年)で、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、東夷征伐の折に創祀したのが始まりと伝えられています。自ら奉持した白銅の宝鏡を納め、東国の平安を祈願し、国家鎮護の神宮とします。
古くから第六天神社、第六天神宮と称されてきましたが、明治6年に現在の榊神社へと改称されています。
元は現在の蔵前3丁目に鎮座していましたが、江戸時代の享保4年に現在の柳橋1丁目に遷座、昭和3年に浅草文庫の跡地である現在の地に遷座しています。
関東を中心に存在する第六天神社の総本宮で、大変歴史の古い神社です。
境内案内
浅草橋駅から南北に延びる江戸通りを北に進み、交番のある交差点を右折すると、左手に第六天榊神社の鳥居が現れます。こちらが入口です。
鳥居の脇には「榊神社」と書かれた社号碑。
一礼して石鳥居をくぐります。境内は緑が多いです。
参道を進むと、すぐ右手に手水舎。
お清めをします。手水石が素敵です。
参道に戻り拝殿へと向かいます。
拝殿前には、御神木の大きな銀杏の木がありました。つい見上げてしまいます。
こちらが拝殿の正面。厳かな雰囲気がありますね。
こちらは拝殿に向かって左の狛犬さん。筋肉隆々の狛犬さんです。首には鈴が掛かっています。
こちらは右の狛犬さん。やはり首には鈴が掛かっています。どちらも逞しい容姿です。
参拝させて頂きます。
参拝を終え、境内を散策してみます。社殿の右奥に小路があり、その先が社務所でした。こちらで御朱印を頂きます。
境内の緑が雨上がりに映えています。11月の頭だったのですが、紅葉が少し始まっていて綺麗でした。
拝殿前から参道と入口の鳥居を見ると、こんな景色です。
拝殿に向かって左手にも、もう一つ参道があり、鳥居もあります。境内には二か所から入ることができます。
境内の左手を散策してみますと、真っ白な神楽殿。
社殿のすぐ左側にも御守りなどが並べられた授与所がありましたが、こちらは無人でした。
左手を奥へと進みますと、境内社がありました。七福稲荷神社です。
そのさらに奥には事比羅神社と豊受神社。
境内社の向かい側も、庭園のようで緑が綺麗です。井戸もありました。
さらに奥には神輿庫でしょうか。白い立派な建物もありました。
神楽殿の脇にも境内社。繁盛稲荷社です。
繁盛稲荷社の脇に「浅草文庫跡碑」がありました。浅草文庫とは明治の公立図書館で、元々はこの場所にありました。
こちらが拝殿に向かって左手の参道にある鳥居です。外からのアングルです。
こちらにも鳥居の脇にも逞しい狛犬さんが一対。こちらは左の狛犬さんです。やはり首には鈴が掛かっていますね。
こちらは右の狛犬さん。どちらも逞しい狛犬さんです。こちらも首に鈴が掛かっています。
左手の参道から見た境内の景色です。少し紅葉が始まっていて素敵です。
一通り境内を散策し、第六天榊神社を後にしました。
参拝を終えて
僕たちが第六天榊神社を訪れたのは、11月のあたま、朝から降っていた雨が上がって少し経った午前中です。
境内にはとても緑が多かったので、雨上がりが気持ち良い空気になっていました。また、それに加えて紅葉も少し始まっていましたので、より景色を楽しむことができました。
森の中にいるような、そんな感覚にもなってしまう境内でした。それだけ木々の緑の印象が強かったんだと思います。
そんな気持ちのいい境内にて、ほぼ僕と嫁しかいない状態でしたので、のんびりと散策させて頂きました。
とっても静かでした。
首に鈴を掛けた狛犬さんも珍しくて、印象に残りました。
緑の中の重厚感のある社殿や、真っ白な神楽殿も素敵でした。
拝殿を撮影した際にオーブっぽいのがたくさん写ってしまったのですが…けっこう僕は神社での撮影時にオーブが写ってしまうことが多いんですよね。おそらくただ光の関係だとは思うのですが、なんとなく神聖な光に見えてしまいます。ですので、勝手にいいものが写ったんだと解釈することにしております。
元々この地には、明治時代の公立図書館であった「浅草文庫」があり、その後は現在の東京工業大学の前身となる学校があったみたいです。学校の移転などに際し、第六天榊神社も昭和3年に現在の地に遷座されたとのこと。それまでは近くにある鳥越神社の場所に鎮座していたそうです。
当たり前のことかもしれませんが、その時代時代によって、景色も全く違ったものだったんでしょうね。それでもこうして遙か昔から現在まで神社が残されているということに、改めて感動を覚えてしまいます。
初めて訪れた第六天榊神社。
マイナスイオンをたくさん浴び、癒されました。
鶴と亀の絵が入った素敵な御朱印を頂くこともできました。
参拝できてよかったです。
続いては、近くにある鳥越神社へと向かいます。
御朱印
こちらが第六天榊神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印とお御守りを頂ける時間は9時から16時頃までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都台東区蔵前1-4-3です。
第六天榊神社の公式サイトはありません。
電車
①浅草線 / 大江戸線 「蔵前駅」から徒歩3分。
A1出口を右に出て、大通り(江戸通り)を左に歩くとすぐです。
②総武線 / 浅草線 「浅草橋駅」から徒歩7分。
総武線でしたら東口浅草線でしたらA6出口からが一番近いです。
駐車場
参拝者用の専用駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
台東区の神社一覧