台東区にある鳥越神社の参拝レポートです。
読み方は「とりごえじんじゃ」です。この地域の鳥越という地名の由来にもなっている神社で、都内最大級といわれる千貫神輿(せんがんみこし)でも知られています。最寄り駅は蔵前駅ですが、浅草橋駅との中間辺りに位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
蔵前・浅草橋の「鳥越神社」へ
この日は嫁と二人で朝から台東区の神社巡りをしていまして、こちらの鳥越神社が四社目となる神社です。
半年前にも一度台東区の神社巡りをしているのですが、今回はそれに続き二度目です。
以前に初めて上野の下谷神社を訪れた際に、「台東区神社マップ」なるものを御朱印と一緒頂き、台東区にはたくさんの神社があることを知りました。
こちらがそのマップです。
前回はこの地図を頼りに七つの神社を回りました。
七社を歩いて回っただけでも、そこそこの時間を費やしはしたのですが、マップには全部で26もの神社が紹介されています。で、そのようなマップがあると、どうしても全部制覇したくなってしまうんですよね…。行かなければ気が済まなくなるんですよ、僕は。
とはいえいっきに残りの19社を回るのは無理ですので、少しずつ、少しずつ参拝していくことにします。一回の神社巡りで7社くらいだとすると、全部で4回は必要ですので、あと最低でも3回は台東区に足を運ぶ必要がありそうです。
前回は真ん中から上辺りのエリアを回りましたので、今回は浅草橋駅からスタートする右下のエリアです。
銀杏岡八幡神社、須賀神社、第六天榊神社と順調に三社回り、続いての神社が鳥越神社です。
浅草橋駅から南北に走る江戸通りを北上し、途中で交差する蔵前橋通りを左折。
江戸通りも蔵前橋通りもどちらも大きな通りですので、わかりやすいです。
そのまま蔵前橋通りを西に進みますと…右手に鳥越神社の鳥居が姿を現しました。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)です。第12代景行天皇の皇子、第14代仲哀天皇の父であり、武勇に優れた日本古代史上の伝説的英雄です。
相殿には、日本神話の神様である天児屋根命(あめのこやねのみこと)と、徳川家康公が神格化された東照宮公(とうしょうぐうこう)がお祀りされています。
創建は飛鳥時代のる白雉2年(651年)です。日本武尊が東征の折にこの地に滞在した後、村民が白鳥明神として日本武尊をお祀りしたのが始まりとされています。
その後平安時代の後期、源義家が奥州征伐の折にこの地を訪れた際、白い鳥に浅瀬を教えられ、軍勢を難なく渡すことができたそうです。義家はそれに感謝して「鳥越大明神」の社号を奉納します。
江戸時代まではこの場所には、鳥越神社、熱田神社、第六天榊神社の三社が鎮座し、その敷地も広大でしたが、江戸時代初期の元和6年に、土地の没収や埋め立てなどで熱田神社と第六天榊神社は遷座し、鳥越神社だけがこの場所に残り、現在に至ります。
大正14年には、関東大震災で被災近隣の松平神社を合祀しています。そちらのご祭神が東照宮公になります。
昭和20年には、大東亜戦争の敗戦で出征兵士を送り出した社としての責任を感じた当時の宮司が、境内で割腹を行っています。
例大祭の千貫神輿(せんがんみこし)は、都内最大級と言われる大きなお神輿で知られ、どんと焼きや夜祭りなども盛大に行われている神社です。
この辺りの地名である「鳥越」も、当社に由来しています。
はるか昔より、この地で崇敬されてきた神社です。
境内案内
蔵前橋通り沿い、こちらが鳥越神社の入口です。立派な石鳥居です。
鳥居の手前には「しらとりはし」刻まれた小さな石橋が掛かっていました。白鳥明神と呼ばれていた頃の名残でしょうか。
一礼して石鳥居をくぐり境内へ。参道は左に折れています。
突き当りにあった御神木のクスノキが大きくて立派でした。
参道を左に折れますと、手水舎です。
お清めを。
拝殿へと進みます。境内はけっこう開けてます。
社殿も大きくて立派な建物。周囲は木々に囲まれています。
拝殿前、左の狛犬さんです。サイズも大きく、特徴的な容姿をした狛犬さんです。
こちらは右の狛犬さんです。どちらも逞しいですね。
そして、よく見ると左右の狛犬さんとも、男性器がありました。僕は気付かずに嫁が気付いたんですけどね。両方とも雄の狛犬さんということですよね。このタイプは僕は初めて見ました。
拝殿へと進みます。
参拝させて頂きます。扁額の字が、色も形も特徴がありました。
参拝を終え、境内を散策してみます。社殿の右奥に小路があります。薪も積み上げられていますね。
小路を進んでみると、もう一つ鳥居がありました。東参道です。境内にはこちらからでも出入りができます。
こちらは拝殿を背にして参道を見た景色。楠の存在感が大きいです。
手水舎の隣にあった木が柿の木でして、柿がたくさん生っていました。なかなか素敵な景色です。
拝殿に向かって右に社務所があります。こちらで御朱印を頂きました。
社殿を左斜め前から見るとこんな感じ。
左手には、立派な神輿庫らしき建物。こちらに都内最大と言われる千貫神輿があるのでしょうか。
神輿庫の右手、社殿の左奥にも小路がありました。緑の多い西参道です。
そちらを進んでみますと、左手に祖霊舎。
さらに先に進みますと、右手に境内社です。こちらは志々岐(ししき)神社で、安産の神様とのこと。
その先には鳥居です。境内へはこちらからでも出入りができます。
外に回って鳥居を見上げます。緑と石鳥居のコントラストが綺麗でした。
西参道を鳥居から見るとこんな感じです。
再び拝殿前に戻ります。
御神木の手前には、もう一つ境内社がありました。福寿神社です。
境内をのんびり散策し、鳥越神社を後にしました。
参拝を終えて
まず、入口の景色からして素敵な神社でした。立派な石鳥居と小さな石橋が掛かり、その先には大きなクスノキが見えます。
そして境内に入ってもやはり御神木の楠の存在感が大きくて、ひときわ目を惹きました。ついつい見てしまうんですよね。
大きなクスノキだけではなく、境内は緑が多くてあちこちに木があり、その景色にも癒されました。社殿の周囲も緑でしたし、西側の参道も緑が多かったです。
手水舎に掛かるように茂っていた柿の木も素敵でした。
そしてもう一つ印象に残ったのは、拝殿前にいらっしゃった狛犬さんです。左右どちらとも男性器がついているんです。しかもかなり立派なものが。
狛犬さんに男性器がついているのは、僕はこちらで初めて見ました。もしかしたらそんなに珍しいものではなく。今までに見た狛犬さんでもついているものはあり、ただ単に僕が見落としていた可能性も否定できません…。これからは狛犬さんを見るとき、股のところも少々意識して見てみようかと思います。そんなふうに書くと、じゃっかん変態っぽくなりますが。
そして余談ではありますが、拝殿のお賽銭箱の両脇には酒樽がありまして、そちらで何やら動いていまして…よく見ると大きなネズミでした。酒樽の間から顔を出しているのが可愛かったです。
ネズミって、遠目に見る分には可愛いですからね。自宅の中とかに出たら恐ろしいですし、衛生的にもよろしくはないと思いますけれど。
神社で動物に会うというのは、吉兆といわれているみたいですが、ネズミも含まれるんでしょうかね。含まれますよね、きっと。
こちらの鳥越神社には、千貫神輿という大きなお神輿があるようですので、そちらも見てみたいです。また、夜祭りも有名みたいなので、いつか来てみたいですね。
鳥越神社、参拝できてよかったです。
のんびりとした時間を過ごすことができました。
続いては、近くにある金刀比羅神社へと向かいます。
御朱印
こちらが鳥越神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印とお御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都台東区鳥越2-4-1です。
鳥越神社の公式サイトはありませんが、公式のFacebookはこちらです。
https://www.facebook.com/torikoej
電車
①浅草線 / 大江戸線 「蔵前駅」から徒歩5分。
A1a出口から一番近いです。
②総武線 / 浅草線 「浅草橋駅」から徒歩8分。
浅草線ならA4出口、総武線ですと東口と西口のちょうど間くらいにある道を、北にまっすぐ歩くと10分ほどです。
その他、新御徒町駅や秋葉原駅からも徒歩圏内です。
駐車場
参拝者用の専用駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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