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青渭神社(調布市)の御朱印と見どころ

調布にある青渭神社の紹介

調布市深大寺元町にある青渭神社の参拝レポートです。

読み方は「あおいじんじゃ」です。蕎麦やだるま市で知られる深大寺のすぐ近くにある神社です。樹齢600~700年の御神木の大ケヤキは、市の天然記念物にも指定され、市内で現存する最古の樹木といわれています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

大ケヤキのある青渭神社へ

僕たちは2ヶ月ほど前にも調布を訪れ、神社巡りをしつつ、深大寺にも参拝しています。

そして、それほど間隔を置かず、再びの深大寺。

これにはもちろん理由があります。少々不純な理由ではありますが、それは深大寺の参道にある「鬼太郎茶屋」にて買い求めることができる、「ゲゲゲの鬼太郎御朱印帳」でございます。

それは鬼太郎茶屋でしか手に入れられないものでして、デザインもとってもイカした御朱印帳なんです。嫁がそちらを所望しまして、昨年の11月もその御朱印帳を目当てにという不純な動機にて、深大寺に参拝したんです。

しかしそんなイカした御朱印帳は、やっぱりとっても人気があるようで、店頭に出るとすぐに売り切れてしまうとのこと。前回訪れた際も、見事に売り切れでした。

これはもしかして、手に入れるのは難しいのでは?と。

そう思っていたのですが、なんと、どうやら電話にて「取り置き」というのができると、嫁がそんな情報を仕入れてきました。さっそく嫁が取り置きを実行し、御朱印帳を確保。

で、このたびはそちらを取りに深大寺に向かい、その足で以前から気になっていた、深大寺のお隣にある「青渭神社」にも参拝しようと。

青渭神社という社名の神社は、かなり珍しい社名かと思うのですが、調布市、稲城市、青梅市の全部で三ヶ所にあるみたいです。

このうち稲城の青渭神社には僕たちも以前訪れています。

三つの青渭神社は、どれかが本社、どれかが分社という関係ではないようです。逆に、繋がりがあるのかどうかすら不明です。

稲城と調布は距離も近いですし、どちらもご祭神は水の神様です。また青梅も含め全て多摩川の近くにありますので、そういう点から見ますと、何かしらの繋がりがあるというのが自然なのかもしれません。

少々謎もある青渭神社ですが、三つあるとなると、三つとも行ってみたくなるものです。

この度は二つめ、調布の青渭神社を制覇することに。

電車を乗り継ぎ調布駅に降り立ち、バスにて向かいます。

まずは青渭神社に参拝し、その後にお隣の深大寺まで徒歩で移動し、鬼太郎茶屋へ、という流れです。

青渭神社は調布駅と深大寺の途中にありまして、駅からですとけっこう遠いです。徒歩だと厳しい距離ですね。とはいえ駅からバスがたくさん出ていますので、決して行きづらい場所ではありません。むしろバスさえ使えば行きやすいです。

僕たちも調布駅から停車していたバスに飛び乗り、揺られること10分ほど。

「青渭神社前」バス停で下車し、到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、青渭大神(あおいのおおかみ)水波能売大神(みずはのめのおおかみ)青沼押比売命(あおぬまおしひめのみこと)です。いずれも水神様で、大池に棲む大蛇を祀った神様ともいわれています。

創建の年代は不明ですが、平安時代の前期にその名前が記されている書物があることから、それが当社だった場合(稲城や青梅の青渭神社である可能性もある)、それ以前の創建であると考えられます。

水を尊び祠を建て、水神様を祀ったのが始まりとされています。

かつては境内に大きな池があり、湧水が湧き、青波をたたえていたことから、青波天神社とも称されていたそうです。

江戸時代には、隣接する深大寺が別当として管理していました。

明治には深大寺町の総鎮守となっています。

御神木の大ケヤキは樹齢600~700年といわれ、調布市内では現存する最古の樹木で、市の天然記念物にも指定されています。ケヤキの空洞がハート型に見えることから、縁結びのパワースポットしても知られています。

古来より水の神様として、厚く信仰されてきた神社です。

 

境内案内

青渭神社は、三鷹から調布に南北に延びている、三鷹通り沿いにあります。

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こちらが青渭神社の入口です。石鳥居の先には社殿も見えます。

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鳥居の左手に、大きなケヤキです。樹齢600~700年といわれる青渭神社の御神木です。

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大ケヤキに近付いてみます。奥にもう一本あるのもケヤキでしょうか。

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正面に立ってみます。でかいです。

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手前には大ケヤキの説明書き。江戸時代には既に巨木として目立っていたそうです。

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その脇には神社のご由緒も。

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大ケヤキを真下から見上げてみます。かなり傾いていまして、支え木がないと倒れてしまいそうです。

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しばらく間近で大ケヤキを観察。見惚れてしまいます。

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少し左にハート型の空洞がありまして、縁結びのご利益があると言われているそうです。

青渭神社の大ケヤキ

 

大ケヤキを後にし、参拝に向かいます。

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一礼して石鳥居をくぐります。扁額には龍が彫られていました。

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鳥居の先、左右は石垣になっています。

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左の石垣の前にもご由緒書きがありましたので、目を通します。

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参道に戻り、石段を上がります。

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石段を上がると開けた境内に出ます。参道左にも大きなケヤキがあります。

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左右には狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。子供もいます。

青渭神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらにも子供がいて可愛いです。

青渭神社の右の狛犬

 

左手、狛犬さんの後ろに手水舎です。

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お清めをします。よく見ると手水鉢の底、四隅を鬼が持ち上げていました。

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手水鉢を後ろから。重そうです。

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入口の大ケヤキは巨大サイズでしたが、こちらのケヤキも大きくて立派です。

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拝殿へと進みます。拝殿前には茅の輪も置かれています。

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右手、後方を振り返ると神楽殿。中には御神輿が見えましたので、神輿庫も兼ねた神楽殿かと思われます。

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右前方はこんな感じ。奥に見えるのは社務所です。

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拝殿は濃い茶色を基調とした、落ち着いた色合いの建物です。

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茅の輪を八の字に三度くぐり、拝殿に進みます。

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一月末の凜とした空気の中、時間を掛けて参拝します。

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拝殿を振り返りますと、こんな景色になってます。

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境内を歩いてみます。こちらは社殿を左斜め前から。

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社殿の左奥はこうなってます。

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今度は右斜め前から。

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御朱印を頂くため、社務所へ。

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書き置きの御朱印を頂きます。

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こちらは社務所前から境内を。一通り散策させて頂き、最後にもう一度入口の大ケヤキを眺め、青渭神社を後にしました。

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参拝を終えて

青渭神社は、大ケヤキが素晴らしい神社でした。

振り返ってみますと、やっぱり大ケヤキが一番印象に残っています。

僕たちは以前も深大寺にバスで向かっている途中に、青渭神社の前を通過した際、バスの中からこの大ケヤキは見ているんです。で、いつか行ってみたいな~、間近で見てみたいな~と思っていましたので、その念願が叶いました。

近くで見る大ケヤキは圧倒的な存在感で、見入ってしまいました。

まだまだ元気なケヤキだと書かれてはいたのですが、かなりの傾きが生じているようでして、支え木がしっかりと建てられています。支え木がなかったら、もしかしたら倒れてしまっているのかもしれませんね。ですのでそんな真下に立ちますと、ちょっとした怖さはありましたが、さらにその大きさを感じることもできました。

樹齢600~700年とのことですので、何百年も前にも、こうして同じ木を見ていた人たちがたくさんいるんだな~と思うと、なんだか不思議な気持ちにもなりますね。

大ケヤキの他には、まず石段を上がった先にいた狛犬さんが可愛かったです。左右どちらにも子供がいて、特に右側の子供が普通の犬っぽくて…。

そして、手水鉢も特徴的なものでした。石の底を鬼が持ち上げて支えてるんです。四隅それぞれ、四匹の鬼が。そのようなタイプの手水鉢は、僕はこれまでも何ヶ所かで見たことがあり、初めてではありませんが、どこでも見られるわけではありませんので、かなり珍しい手水鉢だと思います。嫁が気付いて教えてくれたのですが、僕は危うく見逃すところでした。

この日は平日でしたので、境内には僕たちしかおらず、始終とても静かでした。

そんな静かな空気に、質素ですが落ち着いた雰囲気の社殿が、とてもよく合っていました。

拝殿前には茅の輪もありましたので、作法に従いぐるぐるとくぐらせて頂きました。僕はまだ茅の輪のくぐり方をちゃんと覚えられず、そのたびに説明書きなどを読んでしまいます。そろそろしっかり覚えたいです。

茅の輪もくぐれましたし、大ケヤキも見れましたし、御朱印も頂けましたし、いい参拝ができました。

青渭神社を後にした僕たちは、そのまま徒歩にて深大寺に移動。深大寺の参道入口には、5分くらいで着きます。

そのまま参拝をして鬼太郎茶屋に向かおうかと思っていたのですが、時間もお昼少し前ですし、おなかも減ってきた頃です。お昼になるとどこもお店が混みそうでしたので、先にランチを済ませてしまうことにしました。

で、雀のお宿というお蕎麦屋さんに入り、美味しい蕎麦と日本酒を頂きました。

昼食を終え、鬼太郎茶屋にて御朱印帳も無事手に入れます。こちらの御朱印帳です。

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鬼太郎茶屋にて店内をウロウロしたり、2階の妖怪ギャラリーを見学し、その後は深大寺に向かい参拝。

天気が良ければ植物園にでも行こうかと思っていたのですが、予報が午後から雨または雪になっていましたので、この日の散策はここまでにして、帰路に就きました。

青渭神社と深大寺への参拝、そしてゲゲゲの鬼太郎御朱印帳。

いい休日が過ごせました。

 

御朱印

こちらが青渭神社の御朱印です。

青渭神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都調布市深大寺元町5-17-10です。

青渭神社の公式サイトはこちらです。
https://aoi-jinja.com/

 

電車

京王線 「調布駅」からバスで10~13分。

14番乗り場の「深大寺」行き、「吉祥寺」行き、「杏林大学病院」行き、13番乗り場の「吉祥寺」行き、「三鷹」行きに乗り、10~13分です。降車のバス停は「青渭神社前」になります。

京王線 「つつじヶ丘駅」からバスで15分。

北口より北口循環のバスに乗り、「深大寺小学校」もしくは「西原」で下車です。深大寺小学校からの方が近いです。

各線 「吉祥寺駅」からバスで30分。

調布駅行きに乗り、「青渭神社前」で下車です。

JR 「三鷹駅」からバスで25分。

調布駅行きに乗り、「青渭神社前」で下車です。

 

駐車場

入口の鳥居前に、数台でしたら駐車できるスペースがあります。近くにはコインパーキングもあります。また、少し歩く形になりますが、神代植物公園の有料駐車場を利用することもできます。

 

周辺のパワースポット

 

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