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朝日神社(港区/六本木)の御朱印と見どころ

朝日神社の紹介

港区六本木にある朝日神社の参拝レポートです。

読み方は「あさひじんじゃ」です。六本木交差点の近く、芋洗坂の途中にある小さな神社で、織田信長の侍女(あるいは息女)であった朝日姫にゆかりのある神社です。最寄駅は六本木駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

六本木の「朝日神社」へ

7月の中旬、嫁と二人で六本木の神社巡りに出掛けて参りました。

天気予報はお昼から雨という、あまり神社巡りには最適ではない一日でしたが、6月からずっと雨の日が続いていてどこにも出掛けられなかったこともあり、強行するに至りました。

蒸し暑い日でしたので、水筒持参で熱中症対策をしつつの神社巡りです。

六本木は、僕たち夫婦がかなり以前から神社巡りを計画していた場所です。行ってみたい神社がいくつかありましたので、それらを中心に計画を立てていました。

六本木と同じ港区では、以前に一度、赤坂周辺の神社巡りに訪れたことはあります。赤坂日枝神社とか、赤坂氷川神社、あとは虎ノ門の金刀比羅宮とかですね。ですが六本木方面はまだあまりご縁がなく、足を運んでいなかったんです。

六本木周辺で以前から行きたかったのは、乃木神社、愛宕神社、十番稲荷神社、出雲大社東京分祠などでしょうか。出雲大社の東京分祠のみ、5年ほど前に一度だけ参拝しているのですが、その他は一度も訪れたことがありません。いつか出掛けたいな~とずっと思っていました。

さらには上に挙げた神社の周辺には、地図で確認したところ、他にもたくさん神社があるんです。そうなるとどこも気になり立ち寄りたいと思ってしまいますし、とても一日で全部回りきれる数と距離ではないです。2~3回に分けないと難しそうです。

そんな中、急遽決行することとなったこの日に関しては、天気予報通り午後から雨だとすると、猶予は午前中のみです。改めて参拝する神社を嫁と協議して、最低限の数に絞ります。

そして決定したこの日のスケジュールがこちらです。

①乃木神社
②六本木天祖神社(龍土神明宮)
③出雲大社東京分祠

で、まだ雨が大丈夫そうなら…

④櫻田神社
⑤朝日神社

さらにまだ雨が大丈夫そうなら…

⑥十番稲荷神社
⑦麻布氷川神社

こんな感じです。

朝イチで自宅を出発し、乃木坂駅に降り立ち、乃木神社より神社巡りをスタート。

乃木神社~龍土神明宮と順調に回り、3ヶ所目の出雲大社東京分祠の参拝を終えた時点で、時間は11時くらいです。まだ雨も降っていませんでしたので、そのまま4ヶ所目の櫻田神社にも参拝。で、続いて向かったのが、こちらの記事で紹介する朝日神社です。

櫻田神社は六本木ヒルズの西側にあり、朝日神社は東側ですので、ヒルズの反対側に行かなければいけません。土地勘のない六本木ですので、GPSが頼りです。

朝日神社はどうやら芋洗坂の途中にあるようですので、芋洗坂を目指して歩きます。

そして歩くこと7~8分でしょうか。芋洗坂に辿り着き、地図に従い坂を下って行きますと、右手に鳥居を見つけました。

朝日神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)市杵島姫大神(いちきしまひめおおかみ)大國主大神(おおくにぬしのおおかみ)大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)北野天神(きたのてんじん)の五柱です。

倉稲魂大神は穀物や食物の神様で、宇迦之御魂神とも表記され、稲荷神と同一です。市杵島姫大神は宗像三女神の一柱で、水の神様です。大國主大神は出雲大社のご祭神でもある国造りの神様です。大山祇大神は山の神様で、大山津見神などとも表記されます。北野天神は菅原道真公の現人神で、学問の神様です。

創建は平安時代の前期です。創建の経緯などは不明ですが、市杵島姫大神をお祀りし、当地の鎮守として信仰されていました。

戦国時代には、筒井順慶の姪で、後に織田信長の侍女(あるいは息女ともいわれている)となる朝日姫(徳川家康の正室の朝日姫とは別人)が、長者ヶ丸(現在の目黒と恵比寿の間)で草むらの中に光輝く稲荷の神像と観音の像を見つけ、観音像は専称寺というお寺に寄進し、稲荷の神像は当社に祀り、市杵島姫大神と合祀しました。以来、日ヶ窪稲荷と称されるようになりました。

江戸時代中期には朝日稲荷に改称され、明治28年に現在の朝日神社に改称されています。

大正の関東大震災、昭和の第二次大戦で社殿が焼失してしまいますが、昭和29年に再建されました。現在の社殿は、平成5年に建て替えられたものになります。

 

境内案内

朝日神社は芋洗坂の途中にあります。六本木駅方面から坂を下っていくと、右手に鳥居が現れます。こちらが朝日神社の入口です。

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一礼して石鳥居をくぐります。参道に入りすぐ左手に、「御誕生記念」と刻まれた石碑がありました。こちらはどうやら氏子さんに関係した石碑のようです。

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綺麗に手入れがされた参道を進みます。

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左手に授与所がありましたので、参拝後にこちらで御朱印を頂くことに。参道は少しだけ左に折れ、その先が社殿です。

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こちらが拝殿の正面です。全体がクリーム色の、特徴のある社殿です。

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右手にご由緒書きがありましたので、目を通します。

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ご由緒書きの先に手水舎です。

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お清めをさせて頂きます。手水鉢には稲荷の神紋が刻まれています。

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拝殿の前へと進みます。色はどちらかというと、白に近いクリーム色ですね。

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参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますと、こんな感じです。前方の道路が芋洗坂になります。

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授与所にて御朱印を頂き、朝日神社を後にしました。

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参拝を終えて

この日5ヶ所目に訪れた朝日神社。

境内も広くはなく、とてもシンプルではありましたが、クリーム色の社殿が特徴的な神社でした。鳥居がクリーム色というはこれまでも何ヶ所かで見掛けましたが(多くはありませんけれど)、社殿がクリーム色というのは、かなり珍しいのではないかと思います。クリーム色といっても、かなり白に近いかと思うので、白っちゃ白なんですけどね。

朝日神社は、芋洗坂の途中にあります。

僕たち夫婦がこの日最初に訪れたのは、乃木坂にある乃木神社。四ヶ所目に訪れたのが、けやき坂の突き当たりにある櫻田神社。そして朝日神社が芋洗坂。

どれも芸能人の名前で馴染みがある坂の名前かと思うのですが、六本木って意外と坂が多いんですね。他にも、さくら坂、閻魔坂、饂飩(うどん)坂、寄席坂など、まだまだあるみたいです。

今は神社巡りだけで手一杯ですけれど、いつかそんな坂巡りなんてのもしたいですね。坂なので年老いてくると余計に難しくなるかもしれないですけど。

ちなみにですが、芋洗坂の名前の由来は、かつては道沿いの急な勾配に「吉野川」という川が流れていて、そこで芋を洗っていたからみたいです。この辺りは江戸時代には薩摩芋の産地で、芋問屋が多く並んでいて、その芋を川で洗っていたんだと。で、芋洗坂と呼ばれるようになったと。

地名だったり、坂の名前だったり、その由来を知るのって面白いですね。歴史の勉強にもなります。

かつては川が流れ、芋を洗っていた坂に、朝日神社はずっと鎮座していたんですね。昔の景色を想像してみたりするのも楽しいです。現在の大都会の六本木からは、想像もつかない景色なんでしょうね。

とても小さな神社でしたが、参拝できてよかったです。

授与所では、紙いっぱいに、とても力強い字の御朱印を頂きました。紙からはみ出しそうなくらいの大きさで、なかなか他では頂くことができない御朱印だと思います。ありがとうございました。

参拝もできましたし、御朱印も無事に頂けたのですが、ただ一つだけ、朝日神社にて僕たちはうっかりミスをやらかしてしまいました。

どうやら朝日神社には、境内社の稲荷神社があったみたいなんですよ。この記事を書くにあたり、他の方のブログなども参考にさせて頂いていたところ、皆さん境内社の写真を載せているんですよ。ですが僕は記憶を掘り起こしてみても、そんなものがあった覚えが一切なく。これはもしかして、以前はあったけど、現在はなくなったのでは?なんて思っていたのですが…。

よくよく調べてみましたら、社殿の右奥にあるとのこと。社殿の脇はかなり細いスペースだったので、まさかその奥に行けるようになっていたなんて思いもしませんでした。

社殿を撮った写真を確認してみますと、確かによ~く見ると奥に祠らしきものが…。

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これは気付かなかったです…。

僕たちはこのような見逃しがないよう、できるだけ境内を隅々まで歩くようにしているのですが、今回はやってしまいました。発見できませんでした。

次回、近くを訪れる機会がありましたら、もう一度参拝しようと思います。

続いては、まだ雨が大丈夫そうでしたので、いったんお昼休憩を挟んでから、麻布十番にある十番稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが朝日神社の御朱印です。

朝日神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から16時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都港区六本木6-7-14です。

朝日神社の公式サイトはこちらです。
http://www.asahi-jinjya.com/

 

電車

各線 「六本木駅」から徒歩5~6分。

3番出口を出て右に進み、六本木交差点の手前、アマンドの先の路地を右折。そのまま芋洗坂を下って行くと右側にあります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。周囲にコインパーキングがいくつもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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