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大元神社(宮島)の御朱印と見どころ

宮島にある大元神社の紹介

宮島にある大元神社の参拝レポートです。

読み方は「おおもとじんじゃ」です。厳島神社よりも前に創建されたと伝えられる古社で、厳島神社の旧社ではないかとも考えられています。現在は厳島神社の境外摂社です。戦国時代に再建された社殿は、国の重要文化財に指定されています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

宮島の「大元神社」へ

宮島といえば、世界遺産の厳島神社をまず思い浮かべると思いますが、それ以外にもたくさんの神社があります。

今回はそんなたくさんある神社を、できるだけ多く参拝してみようと思い、嫁と二人で宮島に上陸しました。

宮島に宿を取り、二日間宮島を満喫する予定での上陸です。三泊四日で東京から広島に出掛けて来たのですが、そのうちの二日間を宮島にあてる感じですね。

宮島ではまず神の山と呼ばれる弥山(みせん)への登山を決行しました。弥山では素晴らしい景色を楽しみ、下山します。

その後ランチを済ませてから、今度は宮島神社巡りのスタートです。

宮島の地図を見つつ立ち寄る順番などを決めて、まずは厳島神社の先、海岸沿いにある清盛神社に参拝。

続いて向かったのが、こちらの記事で紹介する大元神社になります。

地図ですと、以下の場所ですね。

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上の地図ですと、フェリー発着所の宮島桟橋が左下になりますので、そこからはけっこう遠めです。桟橋から20~25分ほどは掛かるのではないかと。イメージとしては、かなり奥の方にある感じです。

しかし、僕と嫁に行かないという選択肢はありません。この日の宿は宮島に取っていましたし、時間にも余裕はありましたので、迷わず向かいます。

宮島には「みやじマリン」という水族館がありまして、大元神社はその少し先です。ちょうど僕たちが水族館の前を通過したとき、中ではアシカショーか何かやっていたようで、賑やかな声が聞こえてきました。

僕も嫁も水族館は好きですので、立ち寄りたい衝動には駆られますが、きっと訪れたらそこで半日は終わってしまうので、今回は我慢です。楽しげな声の聞こえる水族館を横目に、まっすぐ大元神社を目指します。

宮島で人が多いのは、フェリー乗り場から厳島神社や大願寺くらいまででして、それより先はいっきに人の数が減り、上の地図で右下にある、清盛神社や大元神社などのエリアは、特に人が少ないです。歩いている人もほとんど見掛けません。

そんな静かな宮島を歩いて行きますと、公園のような場所に出ます。そこには歩いている何頭かの鹿の姿や、奥には社殿らしき建物も見えました。

大元神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、山の神である大山祇神(おおやまつみのかみ)、五穀の起源神で、食物神である保食神(うけもちのかみ)、日本神話の根源神ともされる国常立尊(くにのとこたちのかみ)です。

創建の年代はわかっていませんが、飛鳥時代に創建された厳島神社よりも、さらに古いのではないかと考えられています。

その起源には諸説あるようです。古来よりこの場所は神聖な地とされていて、その土地の神様を祀った大元の社であるという説。または、厳島神社の神官の家であった佐伯氏は、本家の名を大伴といい、厳島神社を創設した佐伯鞍職を祀っていたと考えられる大伴社が、現在の大元神社になったという説。また、厳島神社の旧址であったという説もあります。確かなことはわかっていないようです。

現在の社殿は戦国時代に再建されたものであると考えられていて、国の重要文化財にも指定されています。大元葺という独特な手法で葺かれた屋根は、日本の神社の中で唯一のものになります。

同じく宮島にある長浜神社とは、向かい合うような位置にあり、厳島神社の両翼を成していて、両社とも毎年6月の管絃祭では、船の上での祭事が執り行われます。

1月には、弓で的を射る百手祭(ももてさい)も行われます。

佐伯鞍職の厳島神社創設の伝承にちなんだ神事である「御島巡り」では、最後に参拝する神社でもあります。

宮島にて古来より信仰されている、大変歴史のある神社です。

現在は厳島神社の境外摂社となっています。

 

境内案内

清盛神社のある西の松原から、橋を渡って大元神社へと向かいます。

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大元神社へは、この川沿いを歩いて進みます。

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歩き始めて5分ほどで、右手に水族館の「みやじマリン」です。楽しげなアシカショーらしき声を聞きつつ、通過します。

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みやじマリンからすぐ、左手に公園らしき場所が現れます。どうやらここが大元神社のある大元公園のようです。

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入口には鹿さんも歩いていました。その脇に鳥居が見えましたので、鳥居の正面へと回ります。

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こちらが大元神社入口です。清盛神社からは、5分ちょっとくらいで着いたかと思います。思ったより近かったです。

大元神社の入口

 

人の気配もなく、とても静かです。一礼して木の鳥居をくぐります。

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前方、右手に社殿があるのが見えます。こちらの参道は、社殿に対して右手からのものでした。

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境内にはたくさんの木々。右には桜も咲いていました。八重桜でしょうか。

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参道を進みます。社殿の手前には狛犬さんの姿も見えます。後ろの大きな杉の木も目を惹きます。

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狛犬さんの前へ。こちらが左の狛犬さんです。笑っているようなお顔です。

大元神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。同じく笑っているようなお顔で、どちらも愛嬌があって可愛らしいです。

大元神社の右の狛犬

 

右の狛犬さんの足元には、手水石もありました。

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社殿の正面へと向かいますと、自然とその先の杉の木に目がいきます。木に掛けられたものは木の説明かと思いきや、「鹿にエサを与えないでください」でした。

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しばし杉の木を見上げます。

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そして、こちらが社殿の正面です。かなり古い建物のように見えます。拝殿の奥には赤い本殿が見えます。

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拝殿の前へと進みます。手前には大元神社のご由緒。

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拝殿の中には神馬の姿。左奥に少し小ぶりな神馬です。中には額がたくさん掛けられています。

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右の奥にも神馬さん。こちらの方が左の神馬よりも大きいです。

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手前の扁額には「大元大明神」と書かれています。

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奥の扁額には「大元宮」。参拝します。

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拝殿内の額を見上げます。かなり古いものが多いように見えます。

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額は「御島廻(おしまめぐり)」と書かれたものが多いですね。

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参拝を終え、境内を散策してみます。こちらは社殿を左斜め前から。奥の本殿もよく見えます。

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社殿を左から一周してみることにします。

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左手は公園になっていて、たくさんの鹿さんがいました。

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寝ころんでくつろいでいる鹿さんも多いです。

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社殿を右に見つつ、奥へと進みます。大元神社の社殿は、見れば見るほど、その雰囲気に惹き付けられますね。

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こちらは本殿を真横から。

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境内の突き当たりには川が流れていました。大元川です。

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社殿の裏手を進んでみます。裏手にもくつろいでる鹿さんが何頭かいました。前方には、ひときわ大きな木の姿も。

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大きな木はクスノキのようです。近くで見るとさらにでかいです。

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クスノキを見上げます。その存在感に圧倒されます。

大元神社のクスノキ

 

嫁と二人、しばらくクスノキを見上げたり、触ってみたりして過ごします。

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こちらは社殿を右後方から。社殿は周囲の木々に守られているかのようです。

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道路を挟んだ海側は「大元浦」と呼ばれる海岸で、戦国時代には毛利元就と陶晴賢との間で繰り広げられた、厳島合戦の古戦場だったそうです。

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こちらにはトイレも無料の休憩所もあります。

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静かな時間を満喫し、大元神社を後にします。

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参拝を終えて

厳島神社の旧址とも考えられている大元神社。とても素敵な神社でした。

大元神社は大元公園という公園の中にありまして、鹿がたくさんいます。宮島自体、そこかしこで鹿さんの姿をお見掛けしますが、この公園内ではけっこうな数の鹿さんがのんびり過ごしてました。

まず、そんな鹿がたくさんいる景色だけでも、東京での日常生活とはかけ離れていて、不思議な感じがします。

さらには厳島神社の賑わいとは打って変わって、ほとんど人がいませんので、とても静かです。僕たちが参拝中に出会ったのは、同じく散策していた外国人が一組だけでした。完全に人より鹿の方が多いです。

そんな空間全体がとてもいい感じで、印象に残る神社でした。

境内には木々が多く、その中に静かに社殿が佇んでいます。

社殿はかなり古い建物でして、独特の雰囲気が漂っていました。拝殿の中にはたくさんの奉納額が掛けられ、二頭の神馬もいます。空気も少し張り詰めていた感じがします。

そんな張り詰めた空気とは対照的に、参道にいる狛犬さんは、左右どちらも笑っているようでして、思わず気持ちが和んでしまいました。

そして、社殿の後ろ、右奥にあった大きなクスノキが素晴らしかった。

社殿に向かって左の杉の木も大きくて目を惹いたのですが、奥のクスノキは、それ以上に惹き付けられるものがありました。

午前中に登った弥山でも大きな木は見掛けたりしたのですが、弥山ではどちらかというと木よりも巨石の方が印象に残っています。それに対し大元神社のクスノキは、その存在感が圧倒的でした。

嫁と二人でけっこうな長時間、クスノキを見上げて過ごしてしまいました。

たくさんの鹿がのんびりとしていて、大きなクスノキが聳え、はるか昔からあった社殿が佇む風景。とてもよかったです。

道路を挟んだ反対側はもう海でして、連なる松の向こうに見える海も綺麗でした。

諸説はあるようですが、今は世界遺産にもなっている厳島神社が、元はこの場所にあったのかもしれないのかと思うと、それだけでなんだか感慨深い気持ちにもなります。

おそらく大元神社まで足を延ばす人はほとんどいないかと思いますので、得した気分にもなります。

厳島神社を創設した佐伯鞍職が、カラスに導かれて島を巡ったことにちなんで行われる「御島巡り」では、一日かけて島を右回りで巡拝し、最後にこの大元神社に参拝するのが慣わしだそうです。拝殿内に奉納されていた額は、その御島巡りのものだそうです。厳島神社創建の儀式の最後が、厳島神社ではなく大元神社であることから、大元神社が旧厳島神社だと考えられてもいるようですね。

大元神社が旧厳島神社であったとしても、そうではなかったとしても、とても素敵な場所であることは間違いありませんので、ぜひ足を延ばしてみてください。地図で見るほどは遠くないと思います。意外にあっと言う間に着きました。

大元神社、参拝できて良かったです。

この後僕たちは厳島神社の方まで戻り、厳島神社の出口近くにある、金刀比羅神社へと向かいます。

 

御朱印

大元神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は広島県廿日市市宮島町大元です。

宮島桟橋からは徒歩20~25分ほどです。厳島神社の出口からは10分ほどになります。タクシーで近くまで行くことも可能です。

大元神社の公式サイトはありません。厳島神社の公式サイト内に、境外末社としての掲載があります。
http://www.itsukushimajinja.jp/setumatusya.html

 

周辺のパワースポット

 

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