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西窪稲荷神社(武蔵野市)の御朱印と見どころ

西窪稲荷神社の紹介

武蔵野市緑町にある西窪稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「にしくぼいなりじんじゃ」です。江戸の大火により焼け出された住民が移住し、旧西久保の鎮守となった神社です。五日市街道沿いに鎮座しています。JRの三鷹駅、西武新宿線の東伏見駅、西武柳沢駅の中間辺りに位置しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

三鷹の「西窪稲荷神社」へ

季節は6月の上旬。東京はじょじょに暑くなり始めた頃です。

この日は仕事も休みで、特に何も予定のない日でしたので、嫁と二人で趣味である神社巡りにどこか出掛けようかな~なんて思ってました。

しかし前日に天気予報を確認したところ、おもいっきり雨の予報。

ですので自宅でのんびり映画でも見て過ごそうか、なんて思ってたんです。久々に昼くらいまで寝てやろうかとも。

そして当日。

予定通りだらだらと起き、時間は10時を過ぎていたでしょうか。天気予報では朝から雨だったはずが、外を見ると晴れているではないですか。青空じゃないですか。どこかに出掛けないのがもったいないくらいの、気持ち良い晴れ。

とはいえ、既にのんびりモードが体に刷り込まれていますので、どこかに出掛けるのも億劫だったりするんですよ…。我儘なもので。

どうせどこかの神社巡りをするのでしたら、早起きして朝から行きたいですし。

そうなると、「出掛けたい」と「出掛けたくない」の狭間で揺れるわけです。

そんな僕と嫁が出した結論が…「近くに出掛ける」です。

僕は三鷹駅の近くに住んでいるのですが、JRの線路を挟んで、三鷹駅の南側は三鷹市、北側は武蔵野市なんです。僕が住んでるのは南側の三鷹市です。

ですので自宅周辺の、三鷹市の神社はこれまでにもかなり回ったりしてます。

一方、武蔵野市側にはこれまでそんなに頻繁に行くことはありませんでした。何か用事がない限りは。

そして、そんな武蔵野市側、三鷹駅から徒歩で20分くらいのところに、二つ神社があるんです。これまで一度も訪れたことがない神社が。

以前バスで前を通ったことがあるので、その存在は知っていたんです。で、いつか行ってみようとは思ってたんですけどね。

しかしながら、三鷹駅からも歩くと意外と距離がありそうで、なかなか重い腰を上げられず、行かなかった神社です。

この日はちょうど良い機会なので、その二つの神社に行ってみることにしたんです。

一つがこの西窪稲荷神社。もう一つが関前八幡神社です。

気持ち良く晴れた空の下、念のため折りたたみ傘をバッグに入れ、まずは西窪稲荷神社を目指します。

三鷹駅からは20分ほどでしょうか。

三鷹通りを北上し、井の頭通りを越え、五日市街道を左折。

少し歩くと五日市街道沿いの右手に、西窪稲荷神社の鳥居が見えました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。 

創建は江戸時代前期の寛文4年です。その少し前、明暦の大火という江戸の大半を焼いた大火事がありました。この大火事により、現在の港区にあった西久保城山町と言う町も被災し、その後四代将軍徳川家綱が、町民を武蔵野の地に移し、新田開発を行いました。町民たちが移住した先は西久保村と呼ばれるようになり、それが現在の武蔵野市西久保という地名として残っています。

町民の移住とともに、その氏神も遷座し、西久保村の鎮守社となりました。

現在、神社の住所は武蔵野市の緑町ですが、これは昭和37年に武蔵野市内の町名整理が行われ、西久保と緑町に分割されたことによります。

神楽殿には、一般公開はされていませんが、江戸時代後期から大正にかけて奉納されたと言う、三十五枚の絵馬があります。

開村とともに、この地の鎮守として、厚く崇敬されてきた神社です。

 

境内案内

こちらが西窪稲荷神社の入口の鳥居です。五日市街道沿いにあります。

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鳥居は二つ並んでいます。手前が木の鳥居、奥が石の鳥居です。まず、一礼して木の鳥居をくぐります。

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続いて石の鳥居もくぐります。

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真っ直ぐに延びた参道の先には拝殿が見えます。

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参道を進むと右手に御神木の銀杏があり、その後ろには神輿庫です。

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6月の上旬でしたので、新緑が綺麗で気持ち良いです。

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参道を進むと門番のような一対の神狐さん。

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こちらが左の神狐さんです。

西窪稲荷神社の左の狐

 

こちらが右の神狐さん。どちらも少し怖い顔をしています。

西窪稲荷神社の右の狐

 

左のお狐さんの後ろには、古くからあったのではないかと思われる梅の木です。

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その先、右手に手水舎です。

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水が出ませんでしたので、手をはたいてお清めをします。

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参道の先に拝殿です。社殿の後ろの緑がとても鮮やかです。

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先ほどの梅の木を間近で見ます。倒れそうなくらい傾いているのですが、綺麗な緑が茂っていました。その後ろには社務所が見えます。

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右手には神楽殿があります。

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拝殿に向かいます。シンプルではありますが、前面が全て扉になっていて、特徴のある拝殿です。後ろの緑との対比も綺麗ですね。

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参拝します。

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参拝を終え、境内を散策してみます。拝殿を背にして参道を見ますと、こんな景色です。

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拝殿に向かって右手、神楽殿の前に何やら立て札がありましたので行ってみます。

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神楽殿の中には、三十五枚の絵馬が奉納されていると書かれています。ぜひ見てみたかったのですが、残念ながら一般公開はされていないようです。

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こちらは、神楽殿の前から見た拝殿です。右斜め前からの絵ですね。

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続いて、拝殿に向かい左側を散策してみます。こちらは何の木かわからなかったのですが…綺麗な緑が元気いっぱい茂っていますね。

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拝殿の左手に回りますと、奥の本殿も見えました。

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こちらは拝殿の左側にある境内社です。入口には大きな御神木もありました。

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境内社の脇には奥に小路が続いていて、どうやら境内を通り抜けることができるようです。

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境内社の鳥居をくぐります。鳥居には三社と書かれています。鳥居の先には神狐さんもいます。

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中には祠が二つ。どちらにも参拝します。三社と書かれていましたので、もう一つ祠があるのでは?と思い探してみたのですが、見つからず。

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大きな方の祠の真後ろに、とても立派な木が聳えていました。

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その後ろは竹林になっています。

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再び拝殿前に戻ります。こちらは社殿を左斜め前から撮影。

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今度は拝殿の右手に回ってみます。

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右手の奥はこんな感じになってました。入って良いのかどうかわかりませんでしたので、これ以上は遠慮することに。

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のんびりと境内を散策させて頂き、西窪稲荷神社を後にしました。

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参拝を終えて

急遽足を延ばして訪れた西窪稲荷神社。

大きな神社ではありませんが、とても素敵な神社でした。他の参拝者も見当たらず、嫁と二人でのんびりとした時間を過ごさせて頂きました。

境内が地元の人の抜け道になっているようで、時おり自転車を押したおばさんが通り過ぎて行くだけで、あとは人の気配もありませんでした。

鳥居をくぐりますと、真っ直ぐに延びた参道の先に、少し特徴的な社殿が目に入ります。そして、社殿の後ろに茂っている濃い緑。

拝殿の前は開けていて何もない空間なのですが、後ろだけ森に覆われている感じです。拝殿も前面が全て茶色の扉になっていて、色使いも少し不思議です。

とてもシンプルですし、派手さなどは一切ないのですが、印象に残る社殿でした。

境内はとても綺麗に掃除が行き届いていて、所々に咲く花も綺麗で、居心地の良い空間になっています。

入口にあった銀杏、お狐さんの後ろにあった梅など、立派な木が何本かあったのですが、一番印象に残ったのは、境内社の祠の後ろにあった木です。ちょうど祠の真後ろでしたので、それが御神体にようにも見えてしまいました。

また、境内社の鳥居には「三社」と書かれていたのですが、祠は二つしかなかったため、あと一つがあるのかどうか、とても気になってしまいました。

けっこう探してみたんですけどね、見つかりませんでした。

神楽殿の前には、奉納された絵馬についての立て札があり、三十五枚の絵馬が奉納されているとのこと。これは是非見てみたかったのですが、残念ながら公開されておらず、見ることはできませんでした。

また、社務所はあったのですが、こちらでは御朱印は扱っていないようです。

天気にも恵まれ、気持ち良い空の下での参拝ができました。

西窪稲荷神社、参拝できて良かったです。

この後僕たちは、近くにある関前八幡神社へと向かいます。

 

御朱印

西窪稲荷神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都武蔵野市緑町1-6-5です。

西窪稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

JR中央線・総武線 「三鷹駅」から徒歩20~25分。

西武新宿線 「東伏見駅」から徒歩25~30分。

西武新宿線 「西武柳沢駅」から徒歩25~30分。

それぞれの駅からバスでも行けます。三鷹駅からは保谷駅方面、東伏見駅や西武柳沢駅からは三鷹駅方面です。最寄りのバス停は「稲荷神社前」です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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