武蔵野市にある関前八幡神社の参拝レポートです。
読み方は「せきまえはちまんじんじゃ」です。江戸の大火により焼け出された住民が移住し、開村とともに創建した神社で、旧関前村の鎮守です。五日市街道沿いに鎮座しています。JRの三鷹駅、西武新宿線の東伏見駅、西武柳沢駅の中間辺りに位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
三鷹の「関前八幡神社」へ
僕は三鷹に住んでおりまして、最寄駅は三鷹駅です。
三鷹は駅を挟んで南側が三鷹市、北側が武蔵野市になっていて、僕は南の三鷹市在住です。日常的に三鷹駅を利用しているとは言え、北の武蔵野市側にはなかなか行く機会がありません。
今回紹介する関前八幡神社は、北側の武蔵野市にある神社です。しかも駅から徒歩ですと、そこそこ距離がある場所にあります。地図で見ますと、西武新宿線との中間くらいにあって、自転車やバスを使わないと少々不便な場所かとも思います。
僕も以前からこの関前八幡神社の存在は認識していたのですが、立地面などもあって、なかなか訪れる機会がありませんでした。最寄駅はいつも使っている三鷹駅なんですけどね。
こんなブログも書いていますし、色んな神社を巡っているにも関わらず、最寄りの三鷹駅から徒歩圏内の神社で、まだ訪れていない神社なんです。
ずっと気になってはいましたし、いつか行かねばな~とは思っていました。
そして、ついにその機会が訪れました。
天気予報が雨だったために、どこにも出掛ける予定がなかったとある休日。予報に反して雨が降りませんでしたので、どこか近場に散歩にでも出掛けようかと。
そして、この関前八幡神社を思い出したわけです。
関前八幡神社のすぐ近くには、西窪稲荷神社という神社があるのも地図で見つけましたので、その二つに参拝してみようと。
そして嫁を伴い、散歩がてらてくてくと出発です。
三鷹駅から歩くこと20分ほどで、最初の目的地である西窪稲荷神社に到着です。しばしのんびり過ごした後、関前八幡神社に向かいました。
西窪稲荷神社と関前八幡神社は、どちらも五日市街道沿いにある神社です。距離も近いです。
西窪稲荷から歩き始めて5分ほど。
すぐに関前八幡神社に到着しました。
ご由緒
ご祭神は、第15代天皇の応神天皇(おうじんてんのう)です。八幡神と同一視されています。
創建は江戸時代前期の寛文12年です。江戸の大火により焼け出された住民がこの地に移住、開墾し、関前村として開村した際に、鎮守として創建されました。
同じく近くにある西窪稲荷神社も同じ経緯で創建されていますが、最初に開村したのが、西窪稲荷神にある西窪村(西久保村)と吉祥寺村、その後に関前村、境村と続いた形です。現在の武蔵野市は、この四つの村が明治に武蔵野村となり、それが元になってできた市です。
開拓以来、旧関前村の鎮守として、この地の人々に厚く信仰されてきた神社です。
境内案内
こちらが関前八幡神社の入口です。手前に石鳥居、奥に木の鳥居と、鳥居が二つ並んでいます。
鳥居の右手には社号碑です。
一礼して、まずは石鳥居をくぐります。
続いて木の鳥居もくぐります。
鳥居の先、右手に手水舎があります。
手水舎には風情のある手水石。お清めをします。
参道の先には白い拝殿が見えます。
参道には金網で囲われた石灯篭。かなり古いもののように見えます。
右の石灯篭の脇には、さるすべりの木がありました。
そして同じく右の石灯篭の後ろには、御神木の大きな楠。
とても立派な楠で、見上げるとなんだか不思議な気持ちになります。
参道を進みます。境内はけっこう広々としていて、開放感があります。
右手には楠が何本か並んでいます。どれも緑が綺麗で鮮やかです。目に優しいですね。
拝殿前に進みます。白を基調とした素敵な拝殿です。
拝殿前には狛犬さんがいます。こちらが左の狛犬さん。
こちらが右の狛犬さん。どちらも小さいのですが、迫力のある顔立ちをしています。
社殿の白と、それを囲んでいる鮮やかな緑が素敵です。
参拝します。心地良い6月の風が吹いていました。
境内を散策してみます。拝殿を背にして参道を見ると、こんな感じです。やっぱり楠の存在感が大きいですね。
拝殿に向かい左手に、赤い鳥居と境内社。稲荷神社と三峯神社のようです。こちらにも参拝します。
境内社の前からも社殿を撮影。左斜め前からのアングルです。
社殿の左には奥に延びる小路がありましたので、行ってみます。
小路を進むと、大きな木と大きな空。
左手には畑が広がる風景です。のどかですね。いいですね。
社殿の後ろ側に回ります。本殿の姿も見ることができます。
本殿の後ろをぐるっと回り一周できるのかな~と思いきや、行き止まりでした。
再び拝殿の前に戻ります。こちらは拝殿を右斜め前から撮影。
拝殿に向かって右側も歩いてみます。四本の木が一つになっていて繋がっている、不思議な銀杏がありました。
銀杏の緑も綺麗です。
そしてやはり、楠が目を惹きます。ついつい見てしまいますね。
こちらは入口の楠の辺りから見た拝殿です。
最後に一番大きな楠をもう一度見上げ、関前八幡神社を後にしました。
関前八幡神社のお隣には延命寺と言うお寺がありましたので、そちらにもちょいと立ち寄ってみます。
延命寺にも参拝。境内を散策し、帰路に就きました。
参拝を終えて
今回僕は、関前八幡神社を訪れたのは初めてなのですが、以前にもバスで前を通ったことは何度かありました。
東伏見にある東伏見稲荷や、田無にある田無神社に、三鷹駅からバスに乗って行った時ですね。その時にたまたまこの前を通り、白い社殿の神社があるのを見つけたんです。
ですので、その存在は知ったいたわけです。
地図で調べ、社名が関前八幡神社だとも知り、いつか行ってみようとずっと思っていました。
そして、ようやくこの度、訪れることができました。
この日最初に訪れた西窪稲荷神社からは、徒歩ですぐです。5分掛からないくらいです。
西窪稲荷神社は、入口には手前に木の鳥居、奥に石の鳥居と、鳥居が二重になっていました。同じくこの関前八幡神社も、手前が石の鳥居、奥が木の鳥居と順番は逆でしたが、鳥居が二重になっています。青空と緑と鳥居の対比が綺麗でした。
鳥居の先にあった手水石も、涼しげな感じで風情がありました。
そしてその先にあった楠。今回一番印象に残ったのは、この楠ですね。
大きくて存在感があって、見上げていると不思議な気持ちになってきます。鮮やかな緑にも癒されます。
手水舎の先に一番大きな楠があるのですが、その先にも間隔を置いて、何本か楠が並んでいるんです。拝殿に向かって参道の右側にあたる場所ですね。
その楠がどれも立派で、のんびりと眺めさせて頂きました。
また、白を基調とした社殿も魅力的で、大きくはありませんが、印象に残る社殿です。
社殿の色が白ですと、曇りの日などは空の白と重なってしまうんですよね。しかしこの日は青空でしたので、その対比がとても綺麗で、より美しさが際立っていました。晴天に感謝です。
裏側に回って本殿も見ることができました。
境内の左手には畑が広がってるのが見え、のどかな景色にも癒されました。僕は長野の田舎出身ですので、畑の見える景色はそれだけで懐かしい気持ちになってしまいます。
社殿をぐるっと回ったり、何度も楠を見上げりしながら、ゆっくりと散策させて頂きました。
関前八幡神社のすぐ隣には、延命寺と言うお寺があります。こちらのお寺も、関前八幡神社と共に創建されたそうです。多摩八十八ヶ所霊場と、関東九十一薬師の札所にもなっているお寺です。また、武蔵野吉祥七福神の毘沙門天と寿老人に会えるお寺でもあります。
見どころも色々ありましたので、関前八幡神社を訪れた際には、是非立ち寄ってみてください。
この日訪れた西窪稲荷神社と関前八幡神社」。
どちらも参拝できてよかったです。
御朱印
関前八幡神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都武蔵野市八幡町1-1-3です。
関前八幡神社の公式サイトはありません。
電車
①JR中央線・総武線 「三鷹駅」から徒歩20~25分。
②西武新宿線 「東伏見駅」から徒歩25~30分。
③西武新宿線 「西武柳沢駅」から徒歩25~30分。
それぞれの駅からバスでも行けます。三鷹駅からは保谷駅方面、東伏見駅や西武柳沢駅からは三鷹駅方面です。最寄りのバス停は「第五小学校前」です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
武蔵野市の神社一覧