文京区にある白山神社の参拝レポートです。
読み方は「はくさんじんじゃ」です。東京十社の一社で、縁結びや歯ブラシ供養のご利益でも知られています。白山という地名の由来にもなっている神社です。境内の紫陽花も有名で、毎年「文京あじさい祭り」が開催されています。白山駅と本駒込駅が最寄り駅です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
東京十社の一つ「白山神社」へ
僕はこれまで、白山神社と言う社名の神社には一度しか訪れたことがありません。過去の一度は荻窪にある白山神社です。昨年の夏に訪れました。他の神社の摂末社として祀られている白山神社は何度か参拝していますが、それを除けば今回が二社目の白山神社です。
この日は、嫁と二人で「東京十社巡り」に出掛けてきました。といっても、十社を一日で回るわけではありません。とても一日では回り切れませんので。
僕たちが東京十社巡りの存在を知ったのは昨年です。東京十社と呼ばれる十の神社があり、その十社巡りのための御朱印帳もあるんです。それを知った僕たちは、さっそく昨年末に十社巡りを始め、赤坂の日枝神社、同じく赤坂氷川神社と十社のうちの二つを回りました。
しかし…
その後長らく十社に数えられている神社を訪れる機会がなく、5ヶ月も経過してしまいました。
そろそろ回らねばと。
そう思った僕たちは、東京十社のアクセスを調べ、この日いくつかの神社を回ることにしたんです。
まず最初は、北区の王子にある王子神社へ。季節は4月の終わりで、新緑がとても綺麗な神社でした。
そして次に向かったのが、この文京区にある白山神社です。
地図で見ますと、王子神社と白山神社はけっこう近くにありましたので、そんなルートで回ることにしました。
王子駅から地下鉄の南北線に乗り、途中で都営三田線に乗り換え、白山駅を目指します。
白山神社の最寄駅は都営三田線の白山駅でしたので、迷わずに白山駅を目指したんですけどね。後々よく調べたところ、南北線の本駒込駅からでも近いことがわかり、わざわざ乗り換える必要もなかったわけですが。
乗り換えの場合、王子駅からまずは後楽園駅に行き、そこから春日駅に徒歩で移動し、三田線に乗る形です。なかなか面倒なんですよ。
そんな面倒な乗り換えをする必要がなかったと言うことを、僕はまだ嫁に話してはいません。世の中、知らない方が良いこともたくさんありますからね。
と言うわけで、白山駅に降り立った僕たちは、地図を確認して白山神社に向かいます。
駅前の通りから一本路地に入りますと、どうやらその道が真っ直ぐに白山神社に続いているようです。
道の先には鳥居が見えました。
無事、白山神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、菊理姫命(くくりひめのみこと)、伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊弉冉命(いざなみのみこと)です。
菊理姫命は、伊弉諾命と伊弉冉命が黄泉の別れに臨もうとした際、仲裁を果たした女神です。伊弉諾命と伊弉冉命は、国生みを行った夫婦神です。
創建の詳しい経緯は不明ですが、平安時代前期の天暦2年、加賀の白山比咩神社から勧請され、現在の本郷に白山権現社として創建されたのが始まりとされています。
江戸時代には、二代将軍秀忠の命で、現在の小石川植物園内に遷されましたが、その後5代将軍綱吉の屋敷がその場所に作られることになり、現在の地に遷座しました。そのような経緯から、綱吉とその母親である桂昌院から厚く崇敬されたと伝えられています。その後も歴代将軍から厚く崇敬されました。
地名となった白山も、当社に由来しています。また、秀忠の命で移転した場所である小石川と言う地名も、白山神社本社のある石川県に由来しています。
毎年6月には境内に紫陽花が咲き乱れ、「文京あじさい祭り」が開催されています。
縁結びや歯ブラシ供養の神社としても有名で、東京十社の一つに数えられている神社です。
境内案内
白山駅からは徒歩で4分ほど。緩い上り坂の先が白山神社の入口です。
一礼して鳥居をくぐります。朝は晴れていたのですが、じょじょに雲が広がってきてしまいました。
鳥居をくぐりますと緩い上り坂になっていて、その先に石段です。右手に稲荷がありましたので、後ほど参拝することに。
石段の上には門があります。門と呼んで良いのかわかりませんが…。中央には三巴紋があり、不思議な門です。このような門は僕は初めて見ました。
門をくぐり境内へ。緑が多い境内ですね。右手が社務所で、その先に社殿があるようです。
門をくぐってすぐ左手に、孫文の碑がありました。孫文は一時この辺りに住んでいたことがあり、白山神社へも訪れていたそうです。
参道を進むと左手に手水舎です。手水舎の後ろは駐車場になっていました。
緑が多く素敵な手水舎です。紫陽花の葉がたくさんありましたので、6月にはこの手水舎も紫陽花に囲まれた景色になるんでしょうね。
手水舎には龍がいました。お清めをします。
手水舎の脇には「白旗桜」と書かれた桜です。もう少し早い時期に来ていたら、満開の桜が見れたかと思います。
参道を進みます。右手に拝殿が見えてきます。その前にはまだ花の残る桜がありました。綺麗です。
左手には白山神社のご由緒。
こちらが白山神社拝殿の正面です。向かって右側から来た形です。桜越しの拝殿が素敵です。
拝殿前には狛犬さん。こちらが左の狛犬さんです。目が金色で、とても珍しい狛犬さんです。僕はここで初めて見ました。
こちらが右の狛犬さん。これはなかなか印象に残る狛犬さんです。
拝殿の扉には、見事な彫刻が施されていました。
参拝します。頭上にも見事な龍が彫られていて目を惹きます。
参拝を終え、境内を散策してみます。拝殿を背にした景色はこんな感じです。綺麗な新緑の中に参道が延びています。
正面の参道を拝殿を背にして進んでみます。途中、振り返り少し引きの絵で拝殿を見ますと、こんな景色です。
参道の途中には、拝殿に向かって左手にもう一本小路が延びていましたので、そちらにも行ってみます。
小路の右手には境内社の松尾神社です。こちらにも参拝します。
松尾神社は、神酒造の神様として信仰されています。境内には奉納された酒樽が並んでいました。
酒樽の前には「金花茶」という奉納された植物があり、目に留まったので撮影。
松尾神社は、白山神社社殿の左側に位置しています。こちらは松尾神社側から見た白山神社の社殿です。
松尾神社から、さらに左奥に小路が延びていましたので、進んでみます。
こちらにも、スダジイの木など大きな木が茂っていました。
その先は公園になっていました。白山神社に隣接する白山公園のようです。
白山公園にも行ってみようかと思ったのですが、じゃっかん時間に追われていましたので、元来た正面の参道に戻ります。
拝殿を背にして参道をさらに進むと、右手に境内社です。こちらはいくつかの神社が合祀されていました。参拝します。
入ることができない境内社もありました。
その脇には、こちらも「白旗桜」と書かれた大きな桜です。
白旗桜の先には境内社の八幡神社です。こちらにも参拝します。
さらに拝殿を背にして参道を真っ直ぐ進みますと、下りの石段が見え、綺麗な八重桜が咲いていました。八重桜は満開です。
拝殿を背にして左手には神輿庫が並び、後ろにはこれまた大きな木が茂っています。
石段まで行ってみます。けっこう長い石段ですね。拝殿に向かって正面の参道は、この石段の先が入口になっているようです。
八重桜をしばし堪能します。濃いピンクがとても綺麗です。
この辺りから拝殿の方向を見ますと、こんな景色になります。真っ直ぐ進んだ先が拝殿ですね。右手が駐車場になっています。
再び拝殿前に戻ります。こちらは拝殿を右斜め前から。
拝殿の右隣りに社務所がありますので、こちらで御朱印を頂きました。社務所の左脇には小路が続いていて、その先には富士塚があるとのこと。「文京あじさいまつり」の期間だけ開放されるようです。
最後に、入口の門の近くにあったお稲荷さんにも参拝します。つつじが綺麗に咲いていました。
こちらは境内から見た入口の門と鳥居です。のんびりとした時間を過ごし、白山神社を後にしました。
参拝を終えて
東京十社巡りで初めて訪れた白山神社。
緑が多く、見どころもたくさんあった素敵な神社でした。
この直前に訪れた王子神社も新緑が気持ち良かったのですが、緑の多い神社って、それだけで居心地が良いですね。ついついのんびりと過ごしてしまいます。
季節が4月の終わりで新緑の季節だったのですが、これが6月の中旬になると、境内は紫陽花が咲き乱れるみたいです。「文京あじさいまつり」というのが有名のようですので、是非その景色も見てみたいものです。
また、僕は後から知ったのですが、白山神社には「文京あじさいまつり」の期間しか開放されないエリアがあるみたいなんですよ。そこには富士塚があり、浅間神社が祀られているそうです。残念ながらこの日は、あじさい祭りとは全く関係ない時期でしたので、行くことはできませんでしたが。
「文京あじさいまつり」のタイミングで行けば、咲き乱れる紫陽花も見れるし、富士塚にも行けるわけですね。
きっと人は多いと思いますが。
この日は平日だったためか、参拝者もちらほら見掛ける程度でしたので、のんびりゆっくり散策させて頂きました。
印象に残るものもいくつかあったのですが、一番記憶に残ったのは拝殿前の狛犬さんです。
ここの狛犬さんは、両目が金色なんですよ。僕は初めて出会ったタイプの狛犬さんです。なぜ金色なのかはちょっとわからなかったのですが、とても印象的な狛犬さんでした。
狛犬さんの奥にある拝殿も、派手さはありませんが、見事な彫刻が施されていて目を惹きます。落ち着いた感じの拝殿でした。その前には桜がまだ少し残っていて、満開の時期にはきっと綺麗だったろうな~と。
境内の桜は既に葉桜になっていたのですが、正面の参道に続く石段の上にあった八重桜が満開でした。八重桜は満開の時期が少し後なんですね。綺麗な桜を見ることができました。
全体的に木や花がとても多い神社で、入口にあったお稲荷さんの周囲には、ちょうどつつじが綺麗に咲いていました。
他にも、入口の門が特徴的だったり、手水舎が緑が多く素敵だったり。手水舎の回りの葉は紫陽花でしたので、きっと紫陽花の季節には綺麗な景色が楽しめると思います。
また、孫文とも所縁のある神社のようで、碑も建てられていました。孫文は中国革命の父と言われる人物で、彼は日本に亡命している時にこの近くに住んでいて、白山神社にも訪れていたそうです。
何かと見どころも多い神社でした。
次は是非、紫陽花の季節に訪れてみたい神社です。
この後僕たちは、同じく東京十社の一つ、根津神社を徒歩で目指します。
御朱印
こちらが白山神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から16時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都文京区白山5-31-26です。
白山神社の公式サイトはありません。
電車
①都営三田線 「白山駅」から徒歩4分。A3出口から徒歩ですぐです。
②南北線 「本駒込駅」から徒歩6分。1番出口から徒歩6分です。
駐車場
境内に隣接して有料の駐車場があります。特別な日でなければ問題なく停められると思います。
周辺のパワースポット
文京区の神社一覧
東京十社巡り
白山神社は「東京十社」の一つに数えられている神社です。東京十社巡りについて、こちらの記事で詳しく紹介しています。