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代々木八幡宮(渋谷区)の御朱印と見どころ



代々木八幡宮

代々木八幡宮の紹介

出世稲荷でも知られる「代々木八幡宮」へ

渋谷区の代々木にあるパワースポット、代々木八幡宮に行って参りました。読み方は「よよぎはちまんぐう」です。境内社の出世稲荷神社は、強いご利益があるとして、芸能人などの参拝者が多いことでも知られています。

最寄駅は小田急線の「代々木八幡駅」になります。千代田線の「代々木公園駅」からも近いです。京王線の「初台駅」からも遠くはありません。

僕は代々木八幡宮と言う神社は、存在自体はかなり昔からなんとなく認識はしていました。小田急線に「代々木八幡」と言う駅もありますし、テレビなどで見た覚えもあります。

しかしながら、今まで一度も訪れたことがありませんでした。

嫁も以前から気になっていた神社のようで、どこかで機会を作って行ってみたいな~と常々思っていました。

そんな折、11月の後半に、何も予定のない休日ができましたので、思い立って行ってみることにしたんです。

事前にアクセスなどを確認するため地図を見ますと、やはり小田急線で「代々木八幡駅」から行くのが一番近い様子。

地図を見て初めて気付いたのですが、代々木八幡宮は、代々木公園や明治神宮と、小田急線を挟んだ反対側に位置しているんですね。

小田急線で「代々木八幡駅」の一つ新宿寄りにある「参宮橋駅」は、明治神宮に西参道から向かう際の最寄駅になります。

明治神宮には以前も何度か訪れたことがあるのですが、そこから少し足を延ばせば、徒歩でもこの代々木八幡宮に来れたんですね。そんな渋谷の神社巡りコースも悪くないな~と。

渋谷と言いますと、どうしてもあのスクランブル交差点だったり、人ごみを想像してしまうんですけどね。

意外と大きな神社もあって、のんびりと散策したら面白いかもしれません。

そんなことを考えながらも、この日はとりあえず、代々木八幡宮の一本に絞って出掛けることに。

僕は三鷹に住んでおりますので、中央線で新宿まで行き、小田急線に乗り換えて代々木八幡まで向かいます。

初めて降りる代々木八幡駅で、一瞬方向を見失いましたが…地図を頼りに歩くこと5分ほど。

無事に代々木八幡宮の入口に到着しました。

 

ご由緒

社号が「八幡神社」ですので、武運の神である八幡神をご祭神とする八幡系の神社になります。総本社は大分県の宇佐市にある宇佐神宮です。

ご祭神は応神天皇(おうじんてんのう)で、応神天皇は八幡神と同一です。

創建は鎌倉時代の前期です。鎌倉幕府の第二代将軍、源頼家の側近である近藤三郎是茂と言う人物がいました。この是茂の家来で、荒井外記智明(あらいげきともあきら)と言う人物が創建したと伝えられています。

頼家が暗殺された後、智明は主君の冥福を祈り暮らしていましたが、ある日鎌倉の八幡大神から、宝珠のような鏡を授かり託宣を受ける夢を見ました。それにより鶴岡八幡宮より勧請を受け、小さな祠を建てたのが始まりとされています。

明治維新後の神仏分離令までは、別当寺であった福泉寺が管理し、社殿や植林などの整備も福泉寺が行っていました。

神仏分離後は、江戸時代からある稲荷社や天神社に加え、この地にあった小さな神社も合祀され、末社として祀られるようになりました。

昭和25年には、境内の発掘調査が行われ、縄文時代の住居跡なども発見されています。「代々木八幡遺跡」として渋谷区の史跡に指定され、当時の竪穴式住居を復元したものも境内に展示してあります。

 

境内案内

代々木八幡駅より歩くこと5分ほど。山手通りと言う大きな通りを北に歩きますと、右手に代々木八幡宮へと続く石段と鳥居が姿を現します。

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入口には一対の狛犬さんが高い位置にいます。こちらは左の狛犬さん。

代々木八幡宮の左の狛犬

 

こちらは右の狛犬さんです。

代々木八幡宮の右の狛犬

 

石段を上ります。その先は緑が多く、森になっていますね。

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一礼して鳥居をくぐります。の姿をちらほら見掛けました。まだ入口ですが、既に三匹も目撃。鳥居の先にも一匹歩いています。

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参道を進みます。先を歩いている猫が時々振り返るので、まるで猫に先導されているようでした。笑

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参道の左手はこんな感じです。左手にももう一本道がありましたが、とりあえず今は真っ直ぐ進んでみることに。

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参道を進むと分かれ道。真っ直ぐ行った先が福泉寺と言うお寺さんです。左が代々木八幡宮の拝殿です。

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こちらが福泉寺の入口です。長く代々木八幡宮を護ってきたお寺です。

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拝殿へ向かうため左に進みます。もう一つ鳥居が現れ、その先には拝殿が見えました。

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両脇を木々に囲まれた参道です。森の中を歩くのは気持ち良いですね。

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少し歩くと、左手に何やら面白そうなものが見えましたので、行ってみることに。

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縄文時代の竪穴式住居を復元したものです。遥か昔からこの地には人が暮らしていたんですね。こんな家が何軒も建ち、人々が暮らしていた景色を想像してみると…不思議な感じがしますね。

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一通り竪穴式住居を観察し、参道に戻ります。

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参道の途中にも一対の狛犬さん。こちらは左の狛犬さんです。

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こちらが右の狛犬さん。どちらも小さめですが、とても古いもののように見えます。

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その先、右手には代々木八幡宮のご由緒が書かれています。目を通してみます。

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拝殿に向かいます。人も少なくとても静かです。

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左手に手水舎がありましたので、お清めをします。

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お清めをして拝殿へ。厳かな雰囲気のある拝殿です。

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こちらは拝殿前の狛犬さんです。入口から数えますと、三対目の狛犬さんになりますね。こちらが左の狛犬さんです。

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こちらが右の狛犬さんです。

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無になって参拝します。

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境内を散策してみることに。こちらは拝殿側から見た参道です。

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拝殿の右には小さな鳥居があります。この先に末社がある様子。

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鳥居をくぐり進んでみます。薄い赤と白の幟旗が綺麗ですね。幟には「代々木出世稲荷大明神」と書かれています。

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稲荷社天神社榛名社と書かれています。

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もちろんこちらにも参拝します。

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その右手、奥にはもう一つ末社があるようです。赤い鳥居が続いています。

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鳥居をくぐり進んでみます。鳥居の先には一対のお狐さんです。近くには小さなお狐さんもいました。

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こちらが「出世稲荷神社」です。仕事運に大変ご利益があるとされる神社です。こちらにもお参りします。

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出世稲荷の右手が富士塚になっています。

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富士塚の山頂にて、お日様の方を向き手を合わせます。山頂から拝殿の方を見るとこんな景色です。

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富士塚を下り、再び代々木八幡宮の拝殿前に戻ります。

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拝殿に向かい右手の後方には、縄文時代の生活の様子が展示されていました。

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近くで見るとちょっと怖いですね。笑

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境内はかなり広いです。全体的には森の部分が多いのですが、拝殿前は広くなっています。

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こちらは拝殿を左斜め前からのアングルで。紅葉と拝殿の感じが素敵ですね。

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こちらの、拝殿の左手前にあった木の紅葉がちょうどいい感じでした。

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その木の根元に境内案内図が。今さらですが見てみます。笑

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こちらは拝殿の左奥です。

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ちょっとした庭園のようにもなっています。しだれ桜がありましたので、春にはきっと桜が綺麗なんでしょうね。

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拝殿に向かい左手に社務所があります。こちらで御朱印を頂きました。

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社務所には、木の御朱印帳が置いてありました。木製の御朱印帳と言うのはかなり珍しいかと思います。素敵ですね。ちょっと欲しい気持ちもありましたが、自宅にはまだ使っていない御朱印帳もありますので、ここは我慢。笑

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社務所の奥にはもう一本別の参道が続いていましたので、そちらにも行ってみることに。

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そちらの参道は「女坂」と呼ばれているようですね。坂を下った先には鳥居です。

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そのままいったん鳥居を出てみます。石段が続いています。写真は境外から見た女坂の参道です。

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再び境内に戻り散策をしてみます。こちらは大きな石碑と御神木です。

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この御神木がとても大きくて素敵でした。他にも境内には大きな木が何本もあって、癒されました。

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こちらは「表忠碑」と書かれた石碑です。日露戦争の戦没者の慰霊碑のようです。手を合わせます。

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その隣には、俳人である臼田亞浪と言う人物の句碑。

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一通り境内を散策し、銀杏の葉が綺麗な参道を戻ります。

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境内にたくさんいた猫ちゃん達にも別れを告げ、代々木八幡宮を後にしました。

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参拝を終えて

初めて訪れた代々木八幡宮。

猫がたくさんいました。笑

たくさんいたのですが、みんな警戒心が強く、なかなか近寄って来てくれるような猫はいませんでした。嫁が猫好きですので、猫と遊びたかったとは思うのですが、遊べず。笑

入口の鳥居をくぐると、一匹の猫が少し先を歩いて、時々立ち止まって振り返るんですよ。それがまるで僕たちを先導しているようで、どこか別の世界に連れて行かれるのでは?と思ったほどです。笑

いつの間にかその猫の姿も見えなくなっちゃったんですけどね。

社務所では猫が描かれた可愛い絵馬もありました。

いきなり猫に気を取られてはしまいましたが…境内は広くて見どころも多かったです。

全体的には鬱蒼とした森の中にある感じで、とても静かな神社でした。

大きな木も多くて、マイナスイオンを浴びまくった感じがします。笑

最初は人の気配もほとんどなく、あまり参拝者も多くないのかな~などと思っていましたが、いつの間にか多くの人が訪れていて、絶えることはありませんでした。

拝殿は厳かな雰囲気があって素敵でした。

また、奥にあった末社と、さらに奥の出世稲荷、そして富士塚も良かったですね。鬱蒼とした森の中にあるのですが、時折木々の隙間から陽が差して、それが心地良かったです。

復元された竪穴式住居や、縄文人の生活など、あまり他の神社では見られないような珍しいものもあり、そう言った部分でも楽しめました。この場所で縄文時代から人が生活していたんだな~と、想いを馳せてみたり。

のんびりと境内を散策し、静かな時間を過ごすことができました。

紅葉も綺麗でしたが、また違う季節にも訪れてみたくなりました。

新緑の季節辺りにもう一度来てみたいです。

 

御朱印

こちらが代々木八幡宮の御朱印です。

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御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都渋谷区代々木5-1-1です。

電車

小田急線 「代々木八幡駅」から徒歩5分。

北口から山手通りに出て、北に進み5分ほどです。大きな通り沿いですのでわかりやすいかと思います。

千代田線 「代々木公園駅」から徒歩6分。

京王線 「初台駅」から徒歩15~20分。

駐車場

境内に10台ほど停められる参拝者用の駐車場があります。

代々木八幡宮の公式HPはこちらです。
http://www.yoyogihachimangu.or.jp/

 

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