世田谷区にある弦巻神社の参拝レポートです。
読み方は「つるまきじんじゃ」です。弦巻地区の鎮守社で、元々この地域にあった稲荷社と、八幡社、向天神社が合祀された神社です。田園都市線の桜新町駅と、東急世田谷線の上野駅、もしくは世田谷駅の中間辺りに位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
桜新町の「弦巻神社」へ
弦巻神社は、この日僕たちが訪れる三ヶ所目の神社です。
桜新町駅よりスタートし、まずはすぐ近くにあった桜神宮に参拝。続いてそこから南にある久富稲荷神社に。続く三つ目が、こちらで紹介する弦巻神社になります。
立ち寄る神社はなるべく事前にリサーチしてから向かうようにはしているのですが、どうやらこの日立ち寄る神社は、そんなに大きなところはなさそうです。
勝手に桜神宮はかなり大きな神社なのでは?とか思っていたのですが、実際はそんなこともなく。小さくはありませんが、大きくもない、と言った感じでしょうか。
続いて向かう弦巻神社も、そんなに大きなところではないようです。
桜新町は「サザエさんの街」としても知られているようですが、これから向かう弦巻という場所は、『渡る世間は鬼ばかり』に出てくるお食事処「おかくら」がある地区みたいです。
実際に「おかくら」があるのでしたら、弦巻神社に参拝後にでも行ってみたくはなりますが、もちろんそういうわけではなく、ドラマの設定上で「おかくら」の住所が世田谷区弦巻になってるみたいです。
この日は朝から出掛けて参りまして、神社を二ヶ所もじっくり回っていますと、時間はもうお昼です。おなかも減ってきましたので、弦巻神社の参拝を終えたら、昼食について考えることにします。
弦巻神社は、桜新町駅から少々離れた場所にあります。北側の、世田谷線の方に向かってそこそこ歩かねばいかんようです。
この日回る予定の神社は、どこも比較的駅からは近くです。そんな中で唯一弦巻神社だけが少々離れていましたので、最初は行くかどうか一瞬迷いはしたんですけどね。
とは言えそにまで遠くはなさそうでしたので、おもいきって足を延ばしてみることにしました。
二ヶ所目の久富稲荷神社への参拝を終え、地図を確認しつつ弦巻神社を目指します。
途中、何か美味そうなお食事処があれば目をつけておいて、帰りに寄ろうと目論みつつ歩いていたのですが、道中にはお店自体が一切なく…。完全な住宅街の中を歩いて行きました。
久富稲荷から歩き始めて、15~17分ほどでしょうか。ですので桜新町駅からですと10~12分くらいだと思います。
住宅街を抜け、少し広めの道路を渡り、路地を入った先に境内が見えました。大きな木が茂る境内です。
無事、弦巻神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、五穀豊穣の神様で、食物や穀物の神様である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、15代天皇で、武神である八幡神とも同一である応神天皇(おうじんてんのう)、学問の神様である菅原道真公(すがわらのみちざねこう)です。
元々この地域にあった稲荷社、八幡社、向天神社が合祀された神社で、それぞれの創建は不明です。
どれも小さな祠として祀られていたものが、明治41年の小社合祀の法により合祀されることとなりました。現在の地にあった稲荷社に、近隣にあった八幡社と向天神社が合祀された形です。
大正5年に遷座祭が行われ、社殿が造営され、現在の弦巻神社となりました。
以来、弦巻の氏神様として崇敬されている神社です。
境内案内
こちらが弦巻神社の入口です。石鳥居が三つ並んでいます。
鳥居の脇にはご由緒。目を通します。
一礼して一之鳥居をくぐり、境内へ。
数段の石段を上がると、すぐに二之鳥居です。手前にある燈籠も立派です。
二之鳥居の先にも一対の燈籠です。右には社殿造営百年の碑。
参道の右手は広くなっていて、背の高い松が聳えています。その向こうはゴルフの練習場です。
二之鳥居をくぐりますと、前方に社殿の全貌が見えてきます。
三之鳥居をくぐりますと、狛犬さんがお出迎え。
左手、振り返った位置に手水舎です。
お清めをします。手水舎の後ろには、小さな祠が二つあるのが見えます。
弦巻神社は元々三つの神社が合祀されたものとのことで、三つとも小さな祠だったそうですので、こちらの祠はそのうちの二つかもしれません。
参道に戻ります。こちらが左の狛犬さんです。
こちらが右の狛犬さん。子供もいます。左右どちらも顔が大きくて、どこか可愛らしい狛犬さんでした。
拝殿へと進みます。
右手には神楽殿と宝物殿です。中には御神輿があるのが少し見えました。
宝物殿には一対の獅子の彫刻です。右には子供もいます。
その先には奉納された六枚の絵が掛けられ、見事な盆栽も置かれていました。
拝殿はそんなに大きな建物ではありません。かなり古い建物にも見えます。
拝殿の前へ。彫刻に目が留まります。中央の龍と左右の獅子が、どれも目が金色で、光っているように見えます。
しばし彫刻を眺めます。
静かな境内にて、参拝します。奥には奉納された虎の絵が掛けられているのも見えました。
散策してみます。拝殿を振り返ると、こんな景色です。
社殿の左手が社務所です。ご不在を告げる紙が貼られていましたので、後ほどまた御朱印を頂きに出直すことに。
境内左手にも大きな木が聳えています。
どちらの木もそれぞれ違った魅力がありますね。
こちらは社殿を左斜め前から。
右斜め前からも。
手水舎の脇、石碑の後ろにも大きな木です。
大木をしばらく眺め、弦巻神社を後にしました。
参拝を終えて
弦巻神社は、とてもひっそりと、静かに佇んでいる印象を受けた神社です。
この日は僕たち夫婦以外には、他の参拝者さんの姿も始終お見掛けすることがなかったので、余計にそんな印象を受けたのかもしれません。
静かな時間を過ごさせて頂きました。
特に大きな神社というわけではありませんが、境内は意外と広々としていて、空が広く感じました。広々していますので、その中に聳えている大きな木がひときわ目を惹きます。
社殿は大正5年に建てられたものが、おそらく現在もそのまま残ってる形だと思われますので、だいぶ古い建物に見えました。
拝殿には龍や獅子の彫刻が施されていて、それぞれ目が金色に塗られています。ですので光の加減や見る角度によりますと、目が光っているように見えるんですよね。
僕は少し遠目に、拝殿を左斜め前から見ているときに、獅子の目が光っているのを見つけてしまい、少々興奮してしまいました。
最初は目が金色に塗られているということに気付いていませんでしたので、光っていることにびっくりしちゃったんです。
拝殿の彫刻の他にも、右手にあった神楽殿と宝物殿の建物にも、二匹の獅子が少し変わった形で彫られていて、そちらも素敵でした。
あとは、おそらく宮司さんの趣味だと思われますが、神楽殿に置かれていた盆栽も見事でした。
一通り境内を散策した後に、御朱印を頂こうと社務所に行きますと、不在を告げる貼り紙がしてありまして、「13時頃戻ります」と書かれていました。その時点で12時少し過ぎでしたので、さてどうするかと迷った末に、どこかでランチをして戻ってくることにしました。
どうしても御朱印が欲しいというわけではありませんが、やっぱり頂けるものなら頂きたい、と思ってしまうんですよね。
ですのでランチをしてから再び戻ることにしたんです。次にいつ来られるかと言われると、おそらくなかなかそんな機会はありませんので、待つという選択をしました。
で、近くにランチができるところがないかググってみたところ、ココスがあるのを見つけましたので、即決で向かいます。ちょうどおなかも空いていたので、ハンバーグとドリアにがっつきました。
そしてココスにて空腹を満たし、13時過ぎに弦巻神社に戻ってみたところ、貼り紙の通り宮司さんがお帰りになっていました!
無事に御朱印も頂くことができましたし、宮司さんと少しお話もさせて頂きました。
「庭仕事をしたばかりで、手に痛みがあり、御朱印が上手く書けるかどうかわからない」とおっしゃっていたのですが、しっかりとした御朱印を書いてくださいました。
むしろ、そんな状態なのに御朱印をお願いしてしまい、申し訳ないことをしたかな、辞退するべきだったかな、と少し後悔していたのですが、その後も快く色々なお話をしてくださり、どうやら大丈夫そうで一安心です。
弦巻神社では、御朱印を始めたのは2017年とのことですので、まだこの二年ほどなんですね。
ゆっくりと参拝もできましたし、御朱印も頂けましたし、その合間にランチまでできました。むしろ宮司さんがご不在で、いいタイミングでランチができたのかもしれません。
弦巻神社、参拝できて良かったです。
続いては、桜新町駅の西にある「伊富稲荷神社」へと向かいます。
御朱印
こちらが弦巻神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印を頂ける時間は、日中の時間帯になります。宮司さんがご不在のことも多いようですので、確実に頂きたい方は、お電話にてのご確認をお勧めします。電話番号は「03-3420-8453」です。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都世田谷区弦巻3-18-22です。
弦巻神社の公式サイトはありません。
電車
①東急田園都市線 「桜新町駅」から徒歩10~12分。
北口を出て大通りをまっすぐ進み、新町二丁目の交差点を左折。そのまま歩き弦巻三丁目の交差点を右折し、二つ目の路地を左折です。
②東急世田谷線 「上野駅」から徒歩12~14分。
世田谷通りを渡り、南に真っ直ぐ進んだ位置にあります。
③東急世田谷線 「世田谷駅」から徒歩15~17分。
南に真っ直ぐ進み、向天神橋の交差点を右折。弦巻中学校を越えて少し進んだ先の路地を右折です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
世田谷区の神社一覧