世田谷区の桜新町にある伊富稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「いとみいなりじんじゃ」です。田園都市線の桜新町駅から少し西に鎮座しています。例大祭の「久富・伊富例大祭」では、近隣にある久富稲荷神社を出発したお神輿が、伊富稲荷神社へと向かいます。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
桜新町の「伊富稲荷神社」へ
この日は嫁と二人で、桜新町周辺の神社巡りに出掛けて参りました。
回る神社は全部で5ヶ所。桜神宮、久富稲荷神社、弦巻神社、伊富稲荷神社、用賀神社の順番で回ります。
朝には自宅を出発し、電車を乗り継ぎ、桜新町駅に降り立ちます。
桜新町は、サザエさんの作者である長谷川町子さんがお住まいだったことから、「サザエさんの街」としても知られてるみたいです。
僕たちは桜新町を訪れるのは今回が初めてでしたので、神社巡りをしつつ、サザエさんの街を楽しめれば、と漠然と思ったりもしていました。
で、桜新町駅を出ますと、いきなりサザエさんの像などがありまして、テンションも上がります。
サザエさんたちの像を見たりしつつ、最初の目的地である桜神宮に参拝し、その後は二ヶ所目の久富稲荷神社、三ヶ所目の弦巻神社と、順調に巡っていきます。その合間にはばっちりランチも頂きました。
そして、四ヶ所目に目指したのが、こちらの記事で紹介する「伊富稲荷神社」です。
三ヶ所目の弦巻神社が駅からは若干遠めでして、伊富稲荷神社に向かうには、いったん駅の方に戻る形となります。
で、駅の近くには「サザエさん通り」という商店街もあるようですので、せっかくなのでそちらを少し歩いてみることにしました。伊富稲荷神社に行く前に。
サザエさん通りに足を踏み入れますと、通り沿いには色んな場所にサザエさんが描かれています。
通り沿いのお店には、サザエさんにちなんだ食べ物なんかもあるみたいですね。
そして通りの先には「長谷川町子美術館」があるとのこと。僕たちも一瞬行ってみようかと考えたのですが、この日は神社巡り優先にしようと、見送りました。せっかくなら行っておけばよかったかな~と後から思っちゃったんですけどね。
駅前ではサザエさんの銅像も見れましたし、サザエさん通りもなんとなく歩きましたので、それでそこそこ満足してしまったのかもしれません。
「長谷川町子美術館」には、また機会を作って行ってみようと思います。
サザエさん通りを後にした僕たちは、伊富稲荷神社を目指します。
伊富稲荷神社は住宅街の一角にあるようで、地図を見ながら進みます。
おそらく駅からは歩くこと5分ほどかと思います。
赤い幟が視界に入り、無事、伊富稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、五穀豊穣の神様で、作物や穀物の神様である宇迦能御魂神(うかのみたまのかみ)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。
創建の年代は不明ですが、江戸時代の風土記稿には記載がありますので、それ以前と考えられています。
近隣にある久富稲荷神社の兼務社で、例大祭は「久富・伊富例大祭」として行われ、久富稲荷神社を出発したお神輿が、伊富稲荷神社へと向かいます。
久富稲荷神社と並び、この地域の人々にとって、大切に信仰されているお稲荷さまです。
境内案内
住宅街の中、赤い幟の立つ一角が、伊富稲荷神社です。
こちらが正面です。参道の先には小さな社殿が見えます。
鳥居の前へ。最初が石鳥居で、奥には赤い鳥居です。
一礼して鳥居をくぐり境内へ。
鳥居の先、左手に手水石がありました。水がありませんでしたので、手をはたいてお清めをします。
案内板には、近隣の久富稲荷神社で開催されるふくろうマーケットの案内も。こちらの社務は、久富稲荷が兼務しているようです。
参道を進みます。境内は広くはありません。
左手に一本、大きな木が聳えていて存在感がありました。
右手は社務所かと思ったのですが、集会所のようでして、自転車がたくさん停まっていました。どうやら中では宴会らしきものが開かれている様子。
右手の宴会を横目に見つつ、歩を進めます。
社殿の前には赤い鳥居が五本、連なっています。
赤鳥居をくぐり、社殿の前へ。このスペースには、雨に濡れぬよう屋根がありました。
時間を掛けて参拝します。
こちらは左斜め前から。社殿の前には木の実がお供えされていました。
こちらはちょこっと右斜め前から。
再び連なる鳥居をくぐり、伊富稲荷神社を後にしました。
参拝を終えて
伊富稲荷神社は、小さな神社でした。
江戸時代にも「本社わづかに二尺五寸ほど、上屋五尺に六尺」と書かれているようですので、おそらく当時から小さな神社のままなんだと思われます。
住宅街の中にありまして、遠目に見るとしっかりした玉垣があり、赤い幟旗が何本も立っていますので、それなりに大きな神社なのかな?と思ってしまうのですが、実際は意外と小さいです。
境内もとてもシンプルです。赤い幟の立つ中央に石鳥居と赤い鳥居がいくつかあり、それをくぐって少し歩くと再び赤い鳥居が五つ連なり、その先がもう社殿です。
お狐さんの姿もありませんでした。
右手には集会所らしき建物があったのですが、ちょうどこの日は何かの集まりがあったようでして、中では宴会をしている様子が外からもよく見えました。なかなか賑やかでした。
逆に参拝をする僕たち夫婦の姿の方が、中からもよく見えたかもしれませんけれど。
集会所の建物は、昭和43年に境内の整備が行われた際に造営されたものとのことです。境内のおよそ半分をその建物が占めています。
社殿の方はいつ建立されたものなのかは不明でしたが、かなり古いもののようにも見えました。
社殿には木の実がいくつかお供えされていて、それがなんだか可愛らしかったです。
また、雨除けと思われる屋根もありまして、雨の日でも安心して参拝できる形になっていました。
残念ながら詳しいご由緒がわからなかったのですが、この日二ヶ所目に参拝した久富稲荷神社の兼務社とのことですので、この二社は繋がりが深いのかもしれません。例大祭も一緒に行われていて、お神輿がこの二社を行き来するみたいです。
社名も一字違いですし、どんな繋がりがあってどんな関係なのか知りたいところではありますが…。久富稲荷神社で頂いた神社案内にも、伊富稲荷のご由緒は不明と書かれていましたので、記録なども残っていないんだと思います。
もし何かわかった際には、追記させて頂きます。
伊富稲荷神社、参拝できてよかったです。
続いては、お隣の用賀駅が最寄駅である「用賀神社」へと向かいます。
御朱印
伊富稲荷神社の御朱印はありません。
(※本務社の久富稲荷神社でも扱っていません。ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都世田谷区桜新町2-20-16です。
伊富稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
東急田園都市線 「桜新町駅」から徒歩5分。
西口を出て大通りを真っ直ぐ(西に)進み、三つ目の路地を右折します。そうしますと左手に赤い幟が見えてきます。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。少しの時間でしたら、ご迷惑にならないよう、神社前の道路に路駐することも可能かと思われます。
周辺のパワースポット
世田谷区の神社一覧