中央区にある築地本願寺の参拝レポートです。
読み方は「つきじほんがんじ」です。浄土真宗本願寺派の寺院で、京都にある西本願寺の直轄寺院になります。古代インド・アジア仏教様式をモチーフとした外観でも知られ、都内でも代表的な寺院の一つです。築地駅に直結しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
「築地本願寺」へ
東京在住でありながら、この日は嫁と二人、おもいっきり東京観光に出掛けて来ました。築地に一泊してしまうという東京観光です。
東京に住んでいますと、なかなか東京で泊り掛けで遊ぶということはないですからね。たまにはそういうのもいいものです。
天気は生憎の小雨でしたが、朝に自宅を出発し、築地へ。
「築地は外国人だらけ」と聞いてはいたものの、実際に自分が降り立ってみて、その多さにびっくりします。もう駅からそれが顕著です。
まずは場外市場に隣接している波除神社に参拝。大きな獅子頭があったり、お魚に関連した塚が多かったりと、見どころの多い素敵な神社でした。
続いて向かいましたのが、こちらの記事で紹介する築地本願寺です。
これまでも築地を訪れた際、本願寺の前は何度か通り過ぎたことはあるんですけどね。参拝するのは今回が初になります。
築地本願寺といえば、X JAPANのhideさんの告別式が行われた寺院としても知られているかと思います。僕も最初にその存在を知ったのは、そのときかもしれません。
そしてうちの嫁さんは、当時hideさんの告別式にも足を運んでいるんです。ゆえに、思い出の場所とのこと。とはいえ僕と同様に、中に入って参拝するのは初です。
築地本願寺は、その建築様式でも有名とのことでして、確かに前を通り掛かり横目に見ただけでも、普通の寺院とは趣を異にしているのがはっきりとわかるお寺。どことなく洋風な感じさえしますからね。
そんな寺院の中に入れるというだけで、ワクワクしてしまうものはあります。逆に、どうして今まで入らなかったのか、自分に問いたいくらいです。
本願寺には、正門、東門、西門と三ヶ所から入れます。波除神社からですと南門が近かったのですが、やっぱり正面から入りたいので正門へと向かうことに。
小雨の降る中、正門へと到着です。
ご由緒
ご本尊は、聖徳太子の手彫りと伝えられている、阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)です。
浄土真宗本願寺派の寺院で、京都市にある西本願寺の直轄寺院になります。
創建は江戸時代前期の元和3年です。浅草の近くに創建されましたが、江戸の大火事である「明暦の大火」で焼失してしまい、幕府により現在の地が与えられます。しかし当時この場所は海上だったため、埋め立てが行われ、土地を築き、本堂が建立されました。それが「築地」という地名の由来にもなっています。
その後一度再建された後、大正12年の関東大震災に伴う火災により、再び本堂が焼失します。
現在の本堂は、昭和9年に再建されたものになります。当時の浄土真宗本願寺派法主である大谷光瑞と親交のあった、東京帝国大学工学部名誉教授の伊東忠太による設計です。古代インド・アジア仏教様式をモチーフとした鉄筋コンクリート造りで、寺院としては珍しい建築様式となっています。
本堂には、昭和47年に寄贈された巨大なパイプオルガンが設置されています。
正式名称は「本願寺築地別院」でしたが、平成24年に「築地本願寺」となり、全国で唯一本願寺の直轄寺院となっています。
平成26年には、本堂、石塀、門柱が国の重要文化財に指定されました。
築地の顔として、東京を代表する寺院として、多くの参拝者が訪れる寺院です。
宗派を問わず、多くの著名人の葬儀が執り行われていることでも知られています。
境内案内
こちらが築地本願寺の正門です。ぱっと見、日本の寺院には見えないです。
一礼して門を入ります。本堂でかいです。
左手はこんな景色。カフェや本屋さんまであります。
右手はこんな景色。広々としています。駐車場もあります。
本堂へと歩を進めます。宮殿のようにも見えます。
石段の左右には一対の獅子。こちらが左です。口を閉じている吽像ですので、狛犬さんと言ってもいいのかと思いますが、翼があります。
こちらが右の獅子像です。同じく翼があります。
石段を上がります。
石段を上がったところにも、左右に獅子です。今度は左が口を開いている阿像。
こちらが右の狛犬さんです。
石段の上から振り返りますと、こんな感じです。
本堂の中へ。ステンドグラスも綺麗です。
本堂の中も広いです。煌びやかな金色も目に飛び込んできます。
天井も高く、どこか教会のような雰囲気もありますね。
前まで行ってみます。施された数々の彫刻も金色です。
後方に、大きなパイプオルガン。
柱には、青龍、白虎、朱雀、玄武の四神。
入口近くにはスタンプがありましたので、押します。
本堂を出て、左右に階段がありましたので、下ってみます。階段の手すりには、牛と孔雀のような幻獣の彫刻です。
下って行きますと、踊り場には獅子と馬のような幻獣です。
壁側には猿のような二匹の幻獣。
そして下まで降りたところには、象のような幻獣。
その奥に、hideさんを偲ぶ一角がありました。
幻獣を探して堂宇内をうろうろしていますと、本堂の右奥、トイレのある方の通路を進み、そちらの階段を下りたところに、少々怖いお顔の幻獣が。手すりを飲み込んでました。
さらに一階を奥に進んでみます。
そのまま進み、窓の外を見ますと、鐘を持つ鳳凰。
鳳凰の先に一階の出入り口(聞法ホールの出入り口)がありましたので、そちらから外へ。
そしてすみません、ここからは翌日、晴天の下に訪れた際の写真になります。初日で撮り忘れた場所を追加で撮影しました。
こちらが正門を入ってすぐ右手にある手水鉢になります。
晴れの本堂も美しい。
手水鉢の奥には、碑などが並んでいるのが見えますので、行ってみます。
碑だけではなく、お墓もありました。
慰霊碑も。
こちらは碑の前から見た本堂です。
碑やお墓の一番先に、親鸞聖人像です。聖人像に手を合わせ、本願寺を後にしました。
参拝を終えて
すみません、境内案内の最後の方、いきなり晴天の写真になっていますが、これは翌日に訪れた際のものになります。入って右手のエリアをうっかり見過ごしておりましたので、再訪し改めて撮影もさせて頂きました。
雨の中の本堂も素敵でしたけれど、晴れは晴れでまたいいものですね。
門から本堂までも物凄く開けていて、広いんですよね。空も広くて気持ちがいいです。
築地本願寺の本堂は、いわゆる「日本のお寺」な感じがなく、まるで宮殿のようでした。古代インド・アジア仏教様式をモチーフにした建物とのことですが、洋館のようでもありましたし、不思議な建物です。外からの見た目もなんですけど、中に入ってもその感じは同様です。でっかいパイプオルガンまでありますので、教会にも見えますし、色んな宗教が混ざり合ったような、そんな雰囲気もある建物でした。
境内には13の幻獣がいる、というのを事前のリサーチで把握していましたので、嫁と二人、全部見つけて帰ろうと決めていました。で、けっこうあちこち散策し、おそらく13全て見つけられたのではないかと思うのですが、果たして合っているのかどうか。
間違いないのは、本堂に入る手前の、左右にある下り階段の彫刻です。
猿が二匹いますが、こちらを2つと数えますと、この階段だけで7種類の幻獣です。左右の階段には同じ幻獣の彫刻が同じ場所にあります。
そして、わかりづらかったのが、階段の手すりと、奥の外壁です。
特に手すりの方は、本堂の奥の方の階段を下りなければ気付かなかったので、見つけられて嬉しい。
これで9ですね。
そしてわからなかったのが、あと4つ。
本堂内の柱の四神で、13なのか。
それとも入口の階段の、獅子と狛犬を足して13なのか。
すみません、幻獣の話ばかりしてしまっていますけれど…。
幻獣を探すのはけっこう楽しいので、ぜひ本願寺を訪れた際には、皆さまも探してみてください。
もちろんそれだけではなく、美しい建物や、煌びやかな堂宇内の彫刻、広々とした境内など、惹かれるものがたくさんでした。
hideさんの記帳台的なものが、現在も堂宇内の一角に設置されていますので、きっと今も多くのファンが足を運んでいるんだと思います。それを見つけた嫁も嬉しそうでしたので、そういうのも含めて、来てよかったな~と。
築地本願寺、参拝できてよかったです。
続いては築地から月島へと移動し、住吉神社に向かいます。
御朱印
築地本願寺の御朱印はありません。
御朱印はありませんが、本堂内に記念スタンプがありますので、自由に押すことができます。そのスタンプはこちらになります。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中央区築地3-15-1です。
築地本願寺の公式サイトはこちらです。
https://tsukijihongwanji.jp/
電車
①日比谷線「築地駅」から徒歩0分。
1番出口を出ますと、そこがもう本願寺です。
②有楽町線「新富町駅」から徒歩5分。
4番出口を出て、そのまま直進して行きますと、左手です。
③浅草線「東銀座駅」から徒歩5分。
6番出口を出て、そのまま直進し、築地四丁目の交差点を左折してすぐ、右手です。
④大江戸線「築地市場駅」から徒歩5分。
A1出口を出て、目の前の道を右手に進んだ先、右手です。
駐車場
南門から入ると駐車できるようになっていますが、そこまで駐車できる台数が多くはありませんので、できるだけ公共交通機関での来院が推奨されています。周辺にはコインパーキングなどもいくつかあります。
周辺のパワースポット
中央区の神社一覧