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富澤稲荷神社(中央区/人形町)の御朱印と見どころ

富澤稲荷神社の紹介

中央区日本橋富沢町にある富澤稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「とみざわいなりじんじゃ」です。富沢稲荷神社とも表記されます。昭和25年に元弥生町・新大阪町・元浜町の稲荷社が合祀され、富沢町の鎮守となり崇敬されてきた神社です。人形町駅が最寄り駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

人形町・日本橋の「富澤稲荷神社」へ

季節は9月の下旬です。まだまだ暑さは残りますが、ようやく猛暑からは少し解放された頃。

嫁と二人、日本橋周辺の神社巡りに出掛けてきました。行きたい神社は山のようにあれど、なかなか出掛けられない日々が続いておりましたので、かなり久しぶりの神社巡りです。

僕はこのようなブログを書いておりますので、あまりたくさん神社を回り過ぎると、記事の更新が追い付かなくなり、てんやわんやになります。しかし全く更新しない期間が続くと、心配もされますし、僕自身も神社に行きたくてたまらなくなります。

日本橋周辺の神社巡りには、これまでも何度かしたことがあります。その辺りは神社の数自体けっこう多いのですが、これまで人形町から東側のエリアには一度も足を運んだことがありませんでした。隅田川寄りの方です。で、今回はそのエリアを中心に回ってみることにします。

事前に回る神社をピックアップし、その数は全部で7~8社ほど。

神社の数は多いものの、小さめの神社が多いようですし、それぞれの神社の距離も近めなので、いい感じで歩けそうなのではないかと。大きな神社が多いと、そこまで何社もというのはなかなか難しいですからね。

久しぶりの神社巡りではありましたが、この日の天気は残念ながら雨です。とはいえ一日中本降りといった雨ではなく、降ったり止んだりという感じのようですので、僕の中ではギリギリセーフ。

まず最初は、人形町駅からすぐの三光稲荷神社に参拝。幸い雨にも降られず参拝できました。

続いて向かいましたのが、こちらの記事で紹介する富澤稲荷神社です。

三光稲荷からはすぐ近くのようで、5分も掛からなそうな距離。

地図を確認しつつ歩き始めましたところ、あっと言う間に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、食物や穀物の神様である倉稲魂神(うかのみたまのかみ)です。宇迦之御魂神とも表記され、稲荷神と同一です。 

創建の年代は不明ですが、鎌倉時代初期の建久年間ともいわれています。かつては巴熊稲荷神社(くまがえいなりじんじゃ)と称されていました。

昭和25年に、元弥生町・新大阪町・元浜町の稲荷社が合祀され、現在の富澤稲荷神社に改称されます。

富沢町の鎮守として崇敬されてきた神社です。

 

境内案内

人形町駅方面より東へと歩いて行きますと、左手に赤い幟が見えてきます。

 

到着です。こちらが富澤稲荷神社の入口。全体的に白い印象を受ける神社です。参道には石畳が敷かれ、左右には白い玉砂利。

 

石鳥居の扁額は、新しめのものに見えます。

 

一礼して鳥居をくぐり境内へ。すぐ目の前が社殿です。社殿はコンクリート造りです。

 

左に手水舎。

 

手水舎には火消しの「は組」の旗も。

 

手水舎の左、鳥居の脇に石灯籠です。昭和六十三年と刻まれています。切り株もありました。

 

反対側、右手にも石灯籠です。同じくこちらにも切り株が見えました。

 

拝殿へと進み、参拝させて頂きます。

 

お賽銭箱の前にはこんなものが。罰当たりな賽銭泥棒が現れるのですね…。

 

社殿は周囲を高いビルに囲まれています。

 

振り返るとこんな感じです。参拝を終え、富澤稲荷神社を後にしました。

 

参拝を終えて

この日二社目に訪れた富澤稲荷神社。

小さな神社でしたが、手入れが行き届いていて綺麗な神社でした。

鳥居から社殿まではすぐなのですが、その参道は石畳になっていて、左右には白い玉砂利が敷き詰められ、美しかったです。

コンクリート造りの社殿は白と赤が基調になっているのですが、境内全体は白のイメージが強かったです。そこに少し赤が入っているような感じですね。

境内の左右と後ろには高いビルが聳えていて、それがまた都会っぽくて不思議な景色でもあります。都心では珍しくはないロケーションですけれど。

もう一つ、お賽銭箱の前に賽銭泥棒へのメッセージが書かれていたのも、やはり印象には残ってしまいました。賽銭泥棒の被害に遭い、箱が壊されたこともあったってことですからね。

昨今でも賽銭泥棒のニュースはちょいちょい目にしますが、本当に罰当たりです。窃盗という犯罪行為であることはもちろん、神社への敬意や畏怖があれば、絶対にそんなことはできないはずですからね。こちらの富澤稲荷も、二度と被害に遭われないことを願っております。

ちなみにこちらの富澤稲荷が鎮守となっている富沢町ですが、江戸時代に鳶沢甚内(とびさわじんない)という元盗賊が改心し、この地で古着商を始めたことから、いつしか「鳶沢町」と呼ばれるようになり、やがて「鳶」が「富」になり、現在の富沢町になったそうです。

富澤稲荷は鳶沢町ができるより前の創建と考えられていますので、この地が変わっていく様子も、ずっと見守っていたんでしょうね。どれだけ周りの景色が変わっても、神社が変わらずにその場所にあり続けるって、とっても素敵なことだと思います。

富澤稲荷神社、参拝できてよかったです。

続いては、近くの笠間稲荷神社東京別社へと向かいます。

 

御朱印

富澤稲荷神社の御朱印はありません。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区日本橋富沢町7-18です。

富澤稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

都営浅草線/日比谷線「人形町駅」から徒歩4分。A4出口を出て左、三つ目の交差点を右です。

都営新宿線「馬喰横山駅」A3出口から徒歩6分。

日比谷線「小伝馬町駅」1番出口から徒歩6分。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにはコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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