中央区の日本橋浜町にある笠間稲荷神社東京別社の参拝レポートです。
読み方は「かさまいなりじんじゃとうきょうべっしゃ」です。日本三大稲荷の一つにも数えられる茨城県にある笠間稲荷神社の東京別社です。かつてこの地には笠間藩主の下屋敷があり、その邸内に祀られたものが起源になっています。日本橋七福神の寿老神もお祀りされています。浜町駅、人形町駅などが最寄りです。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
「笠間稲荷神社東京別社」へ
嫁と二人、日本橋周辺の神社巡りに出掛けてきまして、笠間稲荷神社東京別社はこの日訪れる3社目の神社です。
序盤は人形町駅の周辺を巡る予定でして、一社目は三光稲荷神社、二社目には富澤稲荷神社に参拝しております。
笠間稲荷神社東京別社は、その社名のとおり、笠間稲荷神社の東京別社になります。笠間稲荷といえば茨城の笠間市にある大きな稲荷神社でして、日本三大稲荷の一つにも数えられています。
ちなみに三大稲荷には様々な説がありまして、伏見稲荷大社と豊川稲荷、次いで東では笠間稲荷神社、西では祐徳稲荷神社が挙げられることが多いそうです。
いずれにしても僕はまだ三大稲荷として名前が挙がる神社には、一社も参拝したことがありません。このようなブログを書いているにもかかわらずです。いつか全て行ってみたいとは思っているのですが、まだ今のところ実現しておりません。
行きたいところがあちこちにあり過ぎて…もうどうしていいかわからないくらいですからね。
茨城の笠間稲荷にもぜひいつか行ってみたいものではありますが、都内にいて参拝できてしまう場所があるんです。それが東京別社です。
かつてはこの地に笠間藩主の下屋敷があり、その縁で本社の笠間稲荷より分霊を受け、現在の別社があるとのこと。
僕は今回の神社巡りに際し、はじめてその存在を知りました。
この日の天気予報は生憎の雨ではありましたが、幸い二社を回り終わった時点ではまだ降られていませんでした。ですのでこのまま傘を使わず行けるのでは?と思い始めた矢先、小雨が降り始めます。富澤稲荷神社から笠間稲荷神社東京別社に向かう途中でした。
折りたたみ傘を広げつつ歩きます。
そして金座通りという大きな通りを歩いて行きますと、警察署の向かいに玉垣が現れました。
笠間稲荷神社東京別社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。食物や穀物の神様で、あらゆる殖産興業の守護神です。倉稲魂神とも表記され、稲荷神と同一です。
創建は江戸時代後期の安政6年です。この地には常陸笠間藩主の下屋敷があり、第8代藩主である牧野貞直が、邸内に笠間稲荷の御分霊を奉斎し、創建したのが始まりとされています。初午の日には日本橋界隈の市民に門戸を開放し、参拝を許可したといわれています。笠間稲荷の別称である紋三郎稲荷とも称され、広く崇敬されます。
廃藩置県後の明治21年に、牧野家の願いにより、笠間の本社が奉祀する所となります。
大正12年には関東大震災で社殿が焼失してしまいますが、すぐに再建されるも、昭和20年の東京大空襲にて再び焼失してしまいます。現在の社殿は戦後数十年を掛け、昭和53年に完成を迎えたものになります。
日本三大稲荷にも数えられる茨城の笠間稲荷神社の東京別社として、広く信仰を集めている神社です。
日本橋七福神の寿老神もお祀りされています。
境内案内
こちらが笠間稲荷神社東京別社の入口です。石鳥居のすぐ向こうに臙脂色の社殿が見えます。
一礼して石鳥居をくぐります。
参道の左手が少し広くなっていて、奥には神狐さんが集められた一角も。
反対側、右手にはもう一つの参道が延びています。こちらの鳥居の先が金座通りです。手水舎が木の陰に見えましたので、行ってみます。
こちらが手水舎。手水石が甕(かめ)のような形です。
よく見ると手水石の中にはカラフルな石。小さな神狐さんもいます。
お清めをして拝殿へ。社殿は朱色を基調とした建物です。参拝させて頂きます。
参拝を終え、境内を散策。まず左手の神狐さんが集められていた一角へ。たくさんの神狐さんが綺麗に対になっています。脇には穴の空いた不思議な石も。
後ろには平成5年に皇太子殿下の御成婚記念で植樹された木。松っぽいですけれど何の木でしょうか。
その左には絵馬掛け処。こちらの絵馬は丸いです。
社殿のすぐ左が授与所でして、こちらで御朱印を頂きました。
授与所の側、社殿を左斜め前から見ますとこんな感じ。
金座通り側の参道には、風鈴が並んでいました。短冊に願いが込められた「ねがい風鈴」です。
風鈴の先の鳥居を出て、境外から見ますとこんな景色です。一通り境内を散策し、笠間稲荷神社東京別社を後にしました。
参拝を終えて
小雨の降る中ではありましたが、雨の境内を楽しませて頂きました。
こちらのブログでは何度となく同じことを書いている気がするのですが、雨の神社というのも風情があっていいものなんですよね。天気によっても、季節によっても、時間によっても、それぞれ違った美しさがあるのが神社です。
僕たちは金座通りという大きな通りから歩いてきまして、そうしますと最初に見える鳥居が、社殿に向かって右手のものになるんです。警察署側の鳥居です。
で、そちらの鳥居からですと、まず目に飛び込んでくるのが、綺麗に並んだ風鈴です。
風鈴と鳥居、その奥には緑に囲まれた参道が延びていますので、その景色だけでも綺麗です。ついそちらの鳥居から僕は入ってしまって、正面ではないことに気が付き、入り直しました。
緑の奥にあった手水舎と手水鉢も素敵でした。
社殿の色も少し変わっています。朱色だとは思うのですが、臙脂色に近い感じでして、これが元々そういう色なのか、それとも朱色が年月とともに臙脂色っぽくなっていったのか。
社殿に向かって左手のエリアには、たくさんの神狐さんが集められている場所があり、どれも対になっているのが印象的でした。
神狐のお隣に穴の空いた石がありましたので、御朱印を頂く際に尋ねてみたところ、特に意味はないとの回答…。結局何の穴なのかはわからずでした。
御朱印は当社のものと、日本橋七福神の寿老神のもの、二つ頂くことができます。
今回こうして笠間稲荷の東京別社に参拝させて頂いたことで、茨城にある本社の方にもより興味が湧いてしまいました。
茨城には、鹿島神宮をはじめ、大洗磯前神社など魅力的な神社がありますが、僕はまだ一度も訪れたことがありません。笠間稲荷も含め、茨城の神社巡り旅行、どこかで計画してみようかと思います。
そしていつか日本三大稲荷にも、全て参拝したいものです。
行きたい神社があり過ぎて、困ったものではありますが…一つ一つ叶えていこうと思います。
笠間稲荷神社東京別社、参拝できてよかったです。
続いては、すぐ近くに鎮座する、末廣神社へと向かいます。
御朱印
笠間稲荷神社東京別社では、二つの御朱印を頂くことができます。
こちらが笠間稲荷神社東京別社の御朱印です。
こちらが日本橋七福神の寿老神の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中央区日本橋浜町2-11-6です。
笠間稲荷神社東京別社の公式サイトはこちらです。笠間稲荷神社の公式サイト内に紹介ページがあります。
http://www.kasama.or.jp/about/bessha.html
公式のXはこちらです。
https://twitter.com/Kasama_Tokyo
電車
①都営新宿線「浜町駅」A1出口から徒歩3分。
②都営浅草線/日比谷線「人形町駅」A3出口から徒歩5分。
その他、「馬喰横山駅」や「東日本橋駅」からも徒歩圏内です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにはコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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