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三光稲荷神社(中央区/人形町)の御朱印と見どころ

三光稲荷神社の紹介

中央区日本橋堀留町にある三光稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「さんこういなりじんじゃ」です。この辺りに住んでいた絹布問屋さんが創建したとも、大阪の歌舞伎役者だった関三十郎が勧請したともいわれているお稲荷さんです。いなくなった猫を探す「失せ猫祈願」でも知られています。人形町駅から徒歩すぐです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

人形町・日本橋の「三光稲荷神社」へ

久しぶりに神社巡りに出掛けました。

近所の神社にはちょいちょい足を運んでいたものの、がっつり神社巡りとして出掛けるのはかなり久しぶりになります。僕がこのブログを始めて以来、これだけ間隔が空いたのは初かもしれません。

前回の神社巡りは5月です。伊勢神宮と、その周辺の神社を巡りました。

その後、日々のあれこれに追われ、夏の暑さにも怖気づき、なかなか神社巡りには出掛けず。そうこうしているうちに、なんと9月の下旬になってしまいました。

この度のきっかけは、結婚式の引き出物で頂いたカタログギフトです。そちらで「ちょっといいところ」でのディナー券を選択しまして、その使用期限が迫っていたため、そろそろ使わねばと。食事の場所は東京駅の近くです。

さらにはです。某旅行サイトで使える1万円分ほどのポイントの有効期限が迫っていたため、そちらも使ってしまわねばと。

で、二つを合体させることにしました。引き出物のお食事券でディナーをし、旅行サイトのポイントで宿泊することに。都内在住でありながら都内に宿泊するという荒技です。しかも一切お金を使わないやつです。

そしてせっかくなので、これに神社巡りを加えることにしました。東京駅周辺にはまだまだ参拝したことがない神社がいくつもありましたので。

とはいえあまり範囲を広げ過ぎると大変なので、今回は中央区の日本橋や人形町のエリアで、未参拝の神社を回ってみることにします。

事前に回る神社をピックアップし、順番をある程度決め、当日を迎えます。

宿泊予定のホテルが人形町でしたので、朝に自宅を出発し、まずは人形町まで行きます。そしてホテルに荷物を預け、神社巡りのスタートです。

まず最初の目的地として選びましたのが、こちらの記事で紹介する三光稲荷神社になります。小さなお稲荷さんのようですが、いなくなった猫が見つかるというご利益でも知られている神社とのこと。

天気予報は生憎の雨だったのですが、幸いまだ降られていませんでしたので、このまま持ってくれることを願いつつ、向かいます。

人形町通り沿い、ビルとビルの間に、三光稲荷の入口を見つけました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、三光稲荷大神(さんこういなりおおかみ)田所稲荷大明神(たどころいなりだいみょうじん)です。いずれも五穀豊穣や商売繁昌の神様です。

創建には諸説ありますが、江戸時代初期の慶長8年に、この辺りに住んでいた絹布問屋田原屋村越庄左衛門と木綿問屋建石三蔵の両家が、鎮守としてお祀りしたのが始まりといわれています。

また、中村座に出演していた大阪の歌舞伎役者・関三十郎が、伏見より勧請したともいわれています。関三十郎が中村座にて霊光のようなひらめきを感じ、観客も関三十郎の身体から光が放たれたように見えたとのことから、三十郎の「三」と「光」で三光稲荷と称されるようになったとも。

当時近隣には吉原や歌舞伎小屋があり、芸伎などの参詣も多かったそうです。

大正13年には、区画整理で旧田所町の田所大明神も奉祀されます。

失せ猫祈願に霊験があるといわれ、いなくなった猫を探す人も多く訪れる神社です。境内には、猫が見つかったお礼に奉納された猫の置物が並んでいます。

 

境内案内

こちらが三光稲荷神社の入口です。人形町通り沿いです。

 

入口には「三光稲荷神社参道」と刻まれた碑も。

 

居酒屋さんなどが並ぶ路地の奥へと参道を進みます。

 

その先、こちらが三光稲荷神社の鳥居です。白い幟も立っています。

 

左右には狛犬さん。こちらが左の狛犬さんです。

三光稲荷神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。サイズ感が可愛らしい。

 

一礼して鳥居をくぐります。門には稲荷の神紋です。そして目の前が社殿。

 

左手には綺麗に整理された鉢植えです。

 

右に手水鉢。緑が多く素敵な手水です。右脇にあるのは葉蘭です。

 

そのお隣には立派な銀杏が聳えています。垂乳根が伸びているのも見えます。

 

社殿へと進みます。小さな神社ですが緑が多いです。

 

右には増改築の記念碑。

 

拝殿の前に立ちます。

 

参拝。

 

左には、失せ猫祈願をして猫が見つかった人が、お礼に奉納したと思われる猫の置物です。招き猫が多いですね。

 

足元には、丸くくりぬかれたような石。周りには綺麗な玉砂利が敷き詰められています。

 

左にある社務所っぽい建物は、町会事務所です。

 

町会事務所の扉には、失せ猫祈願の案内がありました。

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

 

一礼して鳥居をくぐり、三光稲荷神社を後にします。

 

こちらは人形町通りとは反対側の入口です。どちらの道からも三光稲荷神社には参拝できます。

 

参拝を終えて

久しぶりの神社巡りにて、最初に訪れた三光稲荷神社。

小さな神社ではありましたが、境内は手入れが行き届き、緑も多く、やっぱり神社っていいものだな~と改めて思わせてくれるような、そんな神社でした。

地図で確認していた時点で、細い路地の中にあることは把握していたのですが、入口には社名が書かれた門的なものがあり、場所はすぐにわかりました。

で、その路地に入っていった先に赤い鳥居と木々の緑。そして狛犬さんのお出迎え。

境内に入って、左手の木々が鉢植えであることにも初めて気付きます。右手の手水の周りも緑が多くて素敵でした。

こちらの三光稲荷神社は、失せ猫祈願でよく知られているとのことですが、拝殿には猫が見つかったお礼に奉納されたと思われる招き猫がいくつも置かれていました。それだけ猫が見つかった人がいるってことですよね。

僕は失せ猫祈願のご利益がある神社に足を運んだのは、おそらくこちらが二社目です。もう一社は立川にある阿豆佐味天神社です。これまでそれなりの数の神社に参拝しておりますが、その中でもまだ二社しかないというのは、それだけ珍しいご利益の神社だと思います。

我が家は猫は飼っていませんが、もし今後何かしらで猫を探さねばいかん事態が発生しましたら、改めて参拝に伺おうと思います。

素敵な神社だったのですが、僕は一つ見逃してしまったものが…。

拝殿の右上に掛けられていた扁額が、神田神社(神田明神)でかつて宮司をされていた平田盛胤さんという方の揮毫でした。しかし僕はしっかりと見ておらず。写真にもわずかに写っているのみ。小さな神社だったので隅々まで見たつもりが、全然見れてませんでした。相変わらずどこか残念な男です。

とはいえ素敵な神社に参拝できたことは間違いありませんし、久しぶりの神社巡りをいい感じで始めることができました。

三光稲荷神社の御朱印は、すぐ近くにある「オキナ」という化粧品店にて頂くことができます。お店はこちら。

三光稲荷との位置関係はこんな感じ。すぐ近くです。

神社の御朱印を近くのお店で頂けるというパターンはたまにありますけれど、化粧品店というのは僕は初でした。

ほんとにここでいいのかな?と少々不安な気持ちを抱えつつお店に入ったのですが、合ってました。快く対応してくださいまして、日付も書いてくださいました。ありがとうございます。

三光稲荷神社、参拝できてよかったです。

続いては、近くにある富澤稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが三光稲荷神社の御朱印です。

三光稲荷神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

三光稲荷神社の御朱印は、近くにある化粧品店「オキナ」で頂けます。営業時間は10時半から18時で、定休日は日曜祝日と、第一・第三土曜日です。場所等は前項にて紹介していますので、ご確認ください。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区日本橋堀留町2-1-13です。

三光稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

都営浅草線/日比谷線「人形町駅」から徒歩2分。A4出口を出て左です。

日比谷線「小伝馬町駅」1番出口から徒歩7~8分。

都営新宿線「馬喰横山駅」A3出口から徒歩7~8分。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにはコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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