田中稲荷神社
東高円寺駅近くの「田中稲荷神社」へ
杉並区の高円寺南にあるパワースポット、田中稲荷神社に行って参りました。読み方は「たなかいなりじんじゃ」です。近隣にある高円寺天祖神社の境外末社で、丸ノ内線の東高円寺駅から少し北に位置しています。
この日は嫁が中野で用事がありましたので、僕もそれに同行し、その足で周辺の神社巡りをすることにしました。
思えばこれが、今年になって初めての神社巡りです。
初詣などで近所の神社にはちょいちょい参拝しているのですが、いわゆる神社巡りとしてお出掛けをするのは、相当久しぶりです。
本当はもっと頻繁に出掛けたかったのですが、それを阻んでいた要因は、こちらのブログです。更新が追い付かなくなっておりまして、参拝した神社の写真は溜まっていく一方ですし、記憶もどんどん薄れていきますし。そんな状態で新しい神社になど行ってしまったら、容量オーバーになってしまい、何もかも投げ出してしまうかもしれない。そんな自分が怖い。
という理由で、いったん神社巡りをストップしておりました。
神社ブログを書いていながら、ブログが原因で神社に行けないというのも、なんだか本末転倒な気はしますけれどね。
しかしようやく更新の目途がつきましたので、おもいきって出掛けることにしたんです。
今回散策するのは、中野駅の周辺です。
中野の神社巡りは過去にも何度かしておりまして、お隣の高円寺や東中野も、だいぶ歩き回ってはいます。しかしながら、まだまだ行けていない神社がいくつかありましたので、この機会を活かして行ってみようと。
僕は長らく中央線沿いに住んでおりまして、中野や高円寺はかなり頻繁に飲みに出掛けたりしていたので、とっても馴染みのある場所です。嫁もかつて中野に住んでいたことがありますので、僕たち夫婦にとっては、好きな街でもあります。
このたびは、まず中野駅の南側からスタートし、その後北側に移動するというルート。
南側は田中稲荷神社と高円寺天祖神社、北側は新井薬師と打越天神北野神社、全部で4か所への参拝予定です。
中野駅に降り立ち、嫁の用事を済ませてから、まずは田中稲荷神社へと向かいます。
南口より大久保通りまで出て、右折。地図を見ながら歩くこと10分ちょっとだったかと思います。
右手の路地に鳥居を見つけました。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、受持神(うけもちのかみ)です。日本神話の女神で、保食神とも表記される食物の神様です。字迦之御魂神や稲荷神とも同一視されています。
創建の年代は不明です。すぐ近くを流れる桃園川(中野川)沿いに広がっていた水田の中にあったことから、田中稲荷と称されるようになったといわれています。
旧高円寺村の農家の守り神として崇敬され、毎年の初午には、村の家々で赤飯を炊いておむすびを作り、神前に供えて豊作を祈願したそうです。その風習は現在も続いていて、ひと月遅れの3月最初の午の日に、近くの商店や町会の人々により、お供えが行われています。
現在は、近隣にある高円寺天祖神社の境外末社となっています。
境内案内
こちらが田中稲荷神社の入口です。小さな神社ですが、右手には立派な木が連なっています。
鳥居前、左手には切り株と、咲いているのは寒椿でしょうか。
石鳥居の後方には赤い鳥居が四本並んでいて、その先が社殿です。
右手の銀杏が、見上げると思ったよりもでかかった。
一礼して石鳥居をくぐり、境内へ。
右手、木の間にご由緒書きがあるのが見えます。
参道の右には石灯籠があったのですが、左には土台しかありません。倒壊してしまったのかもしれないですね。
こちらは残っている右の石灯籠。だいぶ古いもののようには見えます。
参道を進みます。
境内の左手はこんな感じです。石碑があり、その手前には手水石も。
右にあったご由緒にも目を通します。
参道の先には、お狐さんが二対。こちらは手前、左手のお狐さんです。可愛らしい容姿で、前掛けが襷にも見えますね。
こちらが右手前のお狐さん。どちらも鞠を持っていて、尻尾が太いです。
こちらは左手後方のお狐さん。スマートな容姿で巻物を咥えています。
こちらが右後方のお狐さん。どちらも前掛けがネクタイみたいになっていて、可愛いです。
拝殿前へと進みます。中には太鼓があるのが見えました。
参拝させて頂きます。
社殿の左手には、神輿庫と思われる建物ですが、集会所とも書かれています。
こちらは社殿を右斜め前から。
社殿を振り返りますと、こんな景色です。参拝を終え、田中稲荷神社を後にします。
参拝を終えて
田中稲荷神社は、小さな神社ではありますが、境内の手入れも行き届いていて、地域の皆様に大切にされているのが伝わってくるような、そんな神社でした。
社殿前、二対のお狐さんも特徴的でして、特に手前の一対が可愛らしい容姿でして、前掛けがまるでタスキのようになっていて、とっても愛おしかったです。後ろは後ろでスマートではあるのですが、顔になんともいえない可愛さがあるお狐さんでした。
境内の右手には立派な木が並んでいます。で、入口の左手にも大きな切り株がありましたので、帰宅後に以前の様子などをググってみたところ、どうやら大きな松の木があったみたいです。どのような理由でいつ切られてしまったのかはわからなかったのですが、松のある境内も見てみたかったです。
また、現在は高円寺天祖神社の境外末社となっているのですが、どのような経緯でそうなったのかも、わからずでした。何かわかりましたら、追記させて頂こうと思います。
うちの嫁は、かつてこの近くに住んでいたことがあり、この辺りもよく自転車でウロウロしてたみたいなんです。にもかかわらず、田中稲荷の存在は全く知らなかったと。
同じようなことは僕も多々ありますが、人間というのは自分の興味がないものは、見えないようにできているのかもしれないですね。
田中稲荷の前の道路は、堀之内新道という道でして、環七の近くにある妙法寺の檀家総代をしていた関口兵蔵という人物が、私財を投じて作った道路だそうです。中野駅から蚕糸の森公園の西側を経て、妙法寺の門前まで続いていると。何気なく歩く道にも、そんな歴史があったりするのですね。
すぐ近くには桃園川緑道という、緑の多い遊歩道もあります。
僕は25年ほど前ですが、高円寺の知人の家に遊びに行った際に、おもいっきり道に迷ってしまい、桃園川緑道を行ったり来たりした、苦い思い出があります。当時は携帯電話も持っていなかったので、かなり大変な思いをして辿り着いた覚えがあります。
それが25年の時を経て、嫁さんを連れて、こうして歩いているというのは、なんだか不思議な感じもしますね。
すみません、神社とは全然関係ないこと書いてしまいましたけれど。
田中稲荷神社、参拝できてよかったです。
続いては、すぐ近くにある、高円寺天祖神社へと向かいます。
御朱印
田中稲荷神社の御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都杉並区高円寺南1-30-15です。
電車
①丸ノ内線「東高円寺駅」から徒歩6~7分。
3番出口から出て、北(JR高円寺駅方面)に少し進み、右斜めに延びる路地に入り直進、大久保通を渡ってすぐです。
②JR中央・総武線「中野駅」から徒歩12~14分。
南口を出て大久保通りまで出て右折。そのまま歩いた右手です。
③JR中央・総武線「高円寺駅」から徒歩約20分。
南口を出て高南通りを南に進み、桃園川緑道を左折ししばらく歩き、堀之内新道を右折です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。神社前の道路もかなり細いので、路駐も厳しいです。近くにコインパーキングがありますので、そちらに駐車するのが確実かと思われます。
田中稲荷神社の公式HPはありません。
周辺のパワースポット
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