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玉簾神社(箱根町)の御朱印と見どころ

玉簾神社の紹介

箱根町の湯本にある玉簾神社の参拝レポートです。

読み方は「たまだれじんじゃ」です。箱根神社と九頭龍神社の唯一の分宮です。天成園というホテルの庭園内にあり、「玉簾の滝」「飛烟の滝」という二つの滝も流れています。箱根湯本駅からは徒歩12分ほどで、宿泊者ではなくとも参拝可能です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

天成園にある「玉簾神社」へ

僕は以前一度だけ、玉簾神社に参拝しております。もう何年前でしょうか、このブログを始めるよりもだいぶ前ですので、10年くらい前かもしれません。嫁とともに箱根旅行に出掛けた際に、立ち寄っています。なんとな~くではありますが、記憶にも残っています。

そして本格的に神社巡りをするようになった3年ほど前にも一度、玉簾神社への参拝未遂がございます。

最初の参拝時には、御朱印なども特に興味がありませんしたので、全く知らなかったのですが、どうやら玉簾神社は、書道家の方が書いてくださる素敵な御朱印があるとのことで、再訪してみようと。

で、湯本にて昼食に蕎麦を食べた後、玉簾神社に向かう予定だったのですが…なかなかの豪雨に遭遇してしまい、泣く泣く諦めました。断念せざるを得ないほどの豪雨だったってことですね。

そのときからまた3年の時を経て、このたび再び箱根へのプチ旅行に出掛けることとなりましたので、リベンジを果たすため、玉簾神社への参拝を日程に組み込みます。

正確には、組み込むといいますか、玉簾神社がある天成園に宿泊するという、確実過ぎるプランにしちゃいました。

庭園内には玉簾神社だけではなく、玉簾の滝、飛烟の滝という二つの滝もありまして、以前訪れた際にも、素敵な庭園だったことをなんとな~く覚えていますので、せっかくならそんな素敵な庭園を有するホテルに泊まっちゃおうと。

残念ながら書道家さんによる玉簾神社の御朱印は、2020年の9月にて終了してしまったようですが、御朱印自体はまだあり頂けるようですので、だったら問題無し。

そんなわけで、1月の下旬、箱根へとプチ旅行に出発です。

途中、小田原にて下車し、いくつかの神社を巡ったり、小田原城を散策したりした後、箱根へ。

箱根湯本駅からはのんびり歩いて15分ほどで、天成園に到着です。

玉簾神社には翌朝参拝することにして、その日は温泉やブッフェを満喫。

そして翌日の朝を迎え、庭園へ。

 

ご由緒

ご祭神は、箱根大神(はこねのおおかみ)です。箱根大神とは、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の三神の総称です。

三神はいずれも日本神話の神様で、瓊瓊杵尊は天照大御神の孫神で、天孫降臨で地上に降り立った神様。木花咲耶姫命は瓊瓊杵尊の妻。彦火火出見尊は瓊瓊杵尊の第二子です。

相殿には、九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)、水波能売神(みづはのめのかみ)、稲荷大神(いなりのおおかみ)、恵比寿神(えびすがみ)がお祀りされています。

創建は江戸時代です。小田原藩主であった稲葉氏の邸内社として創建されたのが始まりといわれています。

現在、天成園というホテルの庭園内に鎮座し、庭園内には「玉簾の滝」「飛烟の滝」という二つの滝も流れています。

箱根神社と九頭龍神社の唯一の分宮(わけみや)で、縁結びや水の守り神として信仰されています。

 

境内案内

天成園の入口に向かって右手に、庭園への入口があります。二羽のアヒルがお出迎え。

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アヒルが可愛い。

玉簾神社のアヒル

 

入口には御朱印の案内も出ています。日付入りは天成園のフロントで、干支(日付の代わり)入りは庭園内の自販機で頂けるようです。出世地蔵尊の御朱印も、天成園ロビーの自販機で頂けるとのこと。

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門をくぐり庭園に入りますと、すぐ右に授与所も兼ねた休憩所です。御守りや絵馬なども自販機で購入できます。左手前に見えるのが御朱印の自販機です。

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前方に飛烟の滝(ひえんのたき)です。高さ約20メートルとのことで、けっこうでかいです。

飛烟の滝

 

脇には「玉簾の湧き水」と書かれた湧き水です。古くから延命の湧き水として尊ばれてきたお水とのことで、用意していた空のペットボトルに入れさせて頂きました。

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飛烟の滝の反対側には池はあり、数羽のアヒルが泳いでいます。その向こうが天成園のロビーです。

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そして右手に玉簾神社の入口です。

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玉簾の滝には昭和天皇もいらしているんですね。

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鳥居の右手にもお堂が一つ見えます。

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まずはお堂に行ってみます。鳥居の手前に参道があり、その入口には石碑です。お堂は延命地蔵尊のようです。

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延命地蔵尊に参拝。手前には出世地蔵尊も。

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再び鳥居前に戻ります。玉簾神社へと続く石段は105段と書かれていました。上るのが厳しい方は、鳥居のすぐ先にて参拝もできます。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。右手に龍の手水鉢です。

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石段を上がります。左右には竹灯籠がありますので、夜にはまた違った景色が楽しめそうです。

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勾配はそんなに急ではありません。

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途中、飛烟の滝の上の辺りを横から見ることができます。

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石段の先に二の鳥居が見えてきました。

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到着です。

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一礼して鳥居をくぐりますと、すぐ目の前が本殿です。

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本殿の手前には御朱印の自販機です。自販機はこちらと授与所の二か所に設置されています。

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参拝させて頂きます。

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本殿を振り返りますとこんな感じ。参拝を終え石段を下ります。

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境外に出て、今度はもう一つの滝、玉簾の滝へと向かいます。絵馬掛けにはハートの絵馬がたくさん掛かっていますね。

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こちらが玉簾の滝。突き出た石には注連縄が飾られています。流れ落ちる水が「たますだれ」のようであることから、玉簾の滝と呼ばれるようになったそうです。

玉簾の滝

 

手前には、与謝野晶子が玉簾の瀧を詠んだ歌。与謝野晶子はこちらの玉簾の水を愛飲していたそうです。

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玉簾の滝には可愛いアヒルが二匹。

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左手には、昭和の俳人である荻原井泉水が天成園を詠んだ句碑です。

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庭園のさらに奥には茶屋と足湯もありました。

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綺麗な水と音に癒されつつの散策です。

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茶屋の裏手にも石段がありましたので、上がってみます。

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上には石を積んで造られた、丸く穴の開いたもの。これは何でしょうかね。

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ぐるっと一周すると、玉簾の滝の脇へと下ります。滝近くに、H,TAHAKASHIと書かれた拳を発見。高橋英樹さんものもかと思いきや、天成園の代表の高橋弘さんのもののようです。

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最後にもう一度玉簾の滝を眺め、庭園を後にします。

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参拝を終えて

二度目となる玉簾神社にて、気持ちのいい朝の時間を過ごすことができました。

天気こそ曇り空ではありましたが、庭園の緑や水が気持ちよく、癒されました。

一度は来たことのある場所とはいえ、おそらくもう10年ほど前のことでしたので、記憶もかなり曖昧だったのですが、実際に歩いておりますと、なんとなく頭の隅に残っているような、そんな場所もいくつかありました。

玉簾神社は「飛烟の滝」と「玉簾の滝」という二つの滝の間に鎮座しています。庭園の入口から進みますと、最初に出会うのが飛烟の滝で、その先に玉簾神社の鳥居があり、さらに先に玉簾の滝がある、という位置関係になります。

ですので玉簾神社は、そんな二つの滝を結ぶ神社として、縁結びのご利益でも知られているようでして、ハートの絵馬がたくさん掛けられていました。

飛烟の滝、玉簾の滝の二つの滝は、当たり前ですけどそれぞれ水の流れ方や高さも違いまして、それぞれの美しさがあり、素敵でした。

この二つの滝を見るだけでも、こちらの庭園に足を運ぶ価値があると思います。

もちろんその滝の間にある、玉簾神社も。

玉簾神社の本殿に参拝するには、105段の石段を上がらねばいかんのですが、勾配も緩やかですし、そんなにきつい石段ではないかと思われます。下から遥拝もできますが、せっかくですので本殿まで上がっての参拝をお勧めします。

玉簾神社の鳥居脇には、延命地蔵尊と出世地蔵尊がいらっしゃいまして、延命地蔵尊はお賽銭を入れますと、光ります。

庭園では可愛いアヒルさんたちにも出会えました。

アヒルって普段そんなに間近で見る機会がないので、その可愛さにはちょっとやられますね。歩き方とかたまりませんでした。

玉簾神社の御朱印は、日付入りのものは天成園のフロントにて、日付ではなくその年の干支が書かれたものは、庭園内の二か所の自販機で買い求めることができます。

僕たちは日付入りのものをフロントにて頂きました。

そしてロビーには、サテライトと書かれた出世地蔵尊もいらっしゃいまして、扉を開けて参拝することができます。

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こちらには出世地蔵尊の御朱印自販機がありましたので、購入もしてみました。

僕は自販機での御朱印というのはこちらが初です。

どんなふうに出てくるのかドキドキだったのですが、封筒に入れられたものが、全く折れるようなこともなく、しっかりと出てきました。

もし御朱印の労力が苦になっているという神社さまがいらっしゃいましたら、自販機というのも一つの解決手段ではないかと、真剣に考えてみたり。

そんな話を嫁としつつ、天成園を後にして、帰路に就きました。

いい神社に参拝でき、滝も見れ、温泉にも浸かり、美味い飯を食い、美味い酒を飲み、幸せなプチ旅行ができました。

また近々、温泉&神社巡りの旅を、企画してみようと思います。

 

御朱印

こちらが玉簾神社の御朱印です。

玉簾神社の御朱印

 

こちらが出世地蔵尊の御朱印です。

出世地蔵尊の御朱印

 

御朱印の受付時間

玉簾神社の御朱印は、天成園のフロントで頂くことができます。日付が入らずその年の干支が書かれた御朱印は、庭園内の自動販売機にて買い求めることもできます。

出世地蔵尊の御朱印は、天成園ロビーの自販機で購入できます。

庭園の開門時間は8時~17時です。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県足柄下郡箱根町湯本682です。

玉簾神社の公式サイトはこちらです。天成園の公式サイト内になります。
https://www.tenseien.co.jp/floorguide/tamadare.html

 

電車

箱根登山鉄道「箱根湯本駅」から徒歩12~13分。

駅から徒歩で向かう際には、天成園の公式サイト内に徒歩ルートの詳細案内、がありますので、そちらをご参照ください。箱根旅館組合の循環バスでも行くことが可能です。

玉簾神社は、天成園の宿泊者ではなくとも参拝可能です。ホテル入口とは別に庭園への入口があります。

 

駐車場

天成園の駐車場(有料)を利用可能です。宿泊、日帰り温泉、一般で料金が異なりますので、詳しくは天成園の駐車場案内をご覧ください。

 

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箱根三社を中心とした箱根の神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。