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琴平神社(川崎市/柿生)の御朱印と見どころ

柿生琴平神社の紹介

川崎市麻生区にある琴平神社の参拝レポートです。

読み方は「ことひらじんじゃ」です。「武州柿生琴平神社」とも称されていて、「柿生のこんぴらさん」として人々に親しまれている神社です。境内は本殿と儀式殿の二か所に分かれています。最寄り駅は小田急線の柿生駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

柿生のこんぴらさん「琴平神社」へ

この度、琴平神社への参拝を決めたきっかけは、御朱印帳です。

柿生琴平神社の御朱印帳は、めっちゃかっこいい四神なんです。青龍・朱雀・白虎・玄武が描かれたものですね。

見つけたのは嫁でして、もう何年も前からその御朱印帳を所望していました。しかし琴平神社は柿生という川崎市麻生区の神社でして、都内在住の僕としては、全く馴染みのない場所ですし、さらにはどうやら駅からも遠く、電車で向かった場合にはバスに乗り換えねばいかんと。

そうなるとなかなか足を運ぶまでには至らないんです。

バスに乗るというだけで、億劫になってしまいまうものです。これが遠出の旅行とかなら別に厭わないのですが、日常の神社巡りでバスに乗らんといかんというのは、意外とハードルが高いもの。

ついつい、もっと行きやすい神社を優先してしまうんです。

そんなこと言っているようでは、一端の神社好きなどとは、とても言えないんでしょけど。

しかし今回、新たな御朱印帳をそろそろ用意する必要がありましたので、おもいきって琴平神社のものを頂きに行こうと。

こんなふうに思い立ったときでないと、なかなか行く機会が訪れない気もしますし。

で、改めて琴平神社の場所を地図にて確認しましたところ、やっぱりとっても行きづらいですね。小田急線からはかなり南、そして田園都市線からはかなり北でして、正直アクセスは良くありません。

とはいえ柿生駅や新百合ヶ丘駅からバスも出ていて、本数も多いようですので、その辺りをしっかり把握して向かえば、そこまで大変でもなさそうかも。

さらにはもう一か所、近隣には月読神社がありますので、そちらにも立ち寄ることにして、二か所の神社巡りに出発です。

地図で周辺の神社検索をしますと、二か所どころか回りにはまだまだたくさんの神社があったんですけどね。たくさんある上に、車がなければちと難しい距離でしたので、泣く泣く二か所に絞りました。

2月の上旬、寒い日ではありましたが、天気は晴れ。

電車を乗り継ぎ柿生駅に降り立ち、そこからバスに揺られること10分ほど。

「琴平下」バス停にて下車してすぐ、目の前に大きな赤い鳥居が見えました。

琴平神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)大物主神(おおものぬしのかみ)の二柱です。

天照大御神は、日本国民の総氏神で、皇室の祖神です。太陽を神格化した神様ともいわれています。大物主神は、大国主神の異名ともいわれ、農業の守護神であり、蛇神、水神、雷神などの性格も持つ神様です。

創建は室町時代末期の元亀です。伊勢山と呼ばれる現在の地に、神明社が祀られていたと伝えられています。

江戸時代後期に、四国の金刀比羅宮よりご祭神を勧請し、神明社と琴平社の合社となります。

昭和55年に、金刀比羅神崇敬の思潮が強く打ち出され、現在の社名である琴平神社へと改称されます。

平成19年には放火の被害に遭い、社殿が焼失しています。御神体と御神宝は焼失を免れたものの、拝殿天井に描かれた渡辺崋山(江戸時代後期の画家)による六十三枚の板絵は全て焼失しています。その後、平成23に本殿が再建されました。

手水舎の「がまんさん」と呼ばれる、手水鉢を担ぐ山伏姿の石造でも知られています。

「柿生のこんぴらさん」として親しまれている神社です。

 

境内案内

こちらが琴平神社の大きな鳥居。この鳥居の先は儀式殿という社殿でして、本殿はもう少し先にあります。

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大鳥居を左手に見つつ、前方にある小山に本殿が鎮座していますので、まずはそちらに向かいます。

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途中、馬頭観音と道祖神。

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こちらが琴平神社本殿の入口となる鳥居です。山の上へと石段が続いています。

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一礼して鳥居をくぐり、石段を上がります。こちらの石段、段差が大きくなかなかキツい。

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石段を上がり切りますと、開けた境内と前方に社殿です。気持ちのいい景色。

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右手に手水舎です。

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手水鉢には蔭紋(かげもん)と呼ばれる天狗の羽団扇と、三つ巴の神紋です。そして鉢を支えるのは「がまんさん」と呼ばれる4人の山伏。

琴平神社のがまんさん

 

こちらは後ろのがまんさん。がまんさんは、忍耐の尊さを諭しているそうです。

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参道に戻ります。左右には新旧の狛犬さんが並んでいます。

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まず、こちらが左の狛犬さん。

柿生琴平神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さんです。

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社殿へと進みます。青空に映える社殿が綺麗です。

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左手は木々が茂っているのですが、右手は開けています。右前方は、琴平霊廟と呼ばれる神道の墓所になっています。

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拝殿の前へ。こちらの社殿は平成19年に放火の被害に遭ったため、平成23年に再建されたものになりますので、まだ新しい。

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参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますと、こんな景色です。天空感あります。

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こちらは社殿を右斜め前から。

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左斜め前からも。

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霊廟の方にはお稲荷さんがあるとのことでしたので行ってみたのですが、そこには社殿の跡しかありませんでした。社殿の跡というのも、初めて目にしますけれど。

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再び社殿前へと戻り、境内を後にします。急な石段ですので、帰り道は特に慎重に。

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赤い鳥居の儀式殿へと向かいます。

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儀式殿の境内も広々としています。

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鳥居の手前には狛犬さん。左には子供もいます。

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一礼して鳥居をぐくり境内に入りますと、すぐ左手に手水舎です。

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手水舎にはかっこいい龍。お清めをします。

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参道は少し右に折れていて、その先が儀式殿になっています。

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こちらが儀式殿になります。本殿への石段が急勾配のため、どなたでも参拝できるように昭和47年に建てられた社殿になります。

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儀式殿に向かい左手が授与所。後ほどこちらで御朱印と御朱印帳を頂くことに。

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境内には休憩所や藤棚も。

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境内の奥にはお稲荷さんの鳥居や、大黒様や恵比寿様も見えますので、散策してみます。

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まずは大黒様と恵比寿様に手を合わせます。

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大黒様と恵比寿様の右手に、琴平銭洗弁財天です。

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こちらの弁財天は、元は近隣にある王禅寺というお寺に建てられていたものだそうです。

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弁財天の脇には池。綺麗な紅白の鯉が泳いでいました。

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今度は大黒様や恵比寿様の左奥、赤い鳥居へ。

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こちらは、稲荷大明神、多賀大明神、塩釜大明神をお祀りした福寿稲荷です。鳥居をくぐり石段を上がります。

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福寿稲荷に参拝。とても静かです。

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福寿稲荷の左手は竹林になっています。小さな石祠も並んでいました。

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こちらは福寿稲荷の鳥居前から見た境内。

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儀式殿の反対側には、祭事などが行われる琴平会館。

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休憩所の裏手は、日本庭園のようになっています。ひととおり境内を散策し、授与所にて御朱印と御朱印帳を頂き、琴平神社を後にしました。

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参拝を終えて

まず最初に参拝させて頂いた本殿が、小高い山の上にありまして、とっても気持ちよかったです。

境内へと続く石段がなかなかの段差でして、上がるだけでうっすらと汗をかいてしまいました。しかし、上がった先に開けた景色が待っているので、より気持ちいい。

まるでそこだけ隔離された別世界にいるような、そんな感覚にもなりました。小高い場所にある神社では、僕はよくそんなふうに感じてしまいます。

「がまんさん」と呼ばれる手水舎の四人の山伏も、ばっちり見ることができました。苦しみを抱えた人が、がまんさんを見てを耐え忍んだと言われていて、戦地へ赴く兵士もこの像に手を合わせ、故郷を後にしたそうです。たくさんの人が、それぞれの想いを抱え、このがまんさんに手を合わせていただんだと思うと、なんとも言えない気持ちになります。

放火で焼失する以前の本殿には、六十三枚の見事な天井絵があったとのことですが、それらも残念ながら全て燃えてしまったと。しかしその後、現在の宮司さんが写真を元にして筆をとり復元されたそうです。復元の一部は琴平神社の公式サイトでも公開されています。

近年、神社への放火や落書きなど、到底許すことのできない犯罪のニュースを、たまに目にします。大切な神社が燃やされたり汚されたりしないよう、対策をしていかないといけないのかもしれません。なんだかそれ自体、残念なことではありますけれど。

琴平神社の本殿も、放火事件の影響によるものと思われますが、現在は参拝可能な時間が日中に限られているようです。

本殿の奥には、神道のお墓である霊廟がありまして、そちらには「金子稲荷大明神」というお稲荷さんが祀られていたはずなのですが、行ってみると跡しかなく。他の方のブログでは、鳥居と祠もあるんですけどね。何かしらの事情でなくなってしまったものと思われます。

僕たち夫婦しかいない境内にて、のんびりと散策させて頂きました。

そして、段差のある石段は、帰りの方が怖かったです。

そんな石段を上るのが難しい方のために建てられたのが、大きな赤い鳥居のある儀式殿とのことで、そちらも境内も歩き回らせて頂きました。

石段のある本殿に対し、こちらの儀式殿はバリアフリーになっています。

境内には、竹林の福寿稲荷、池のある銭洗弁財天と、素敵な境内社もあります。どちらもとても静かでした。

最後に授与所にて、御朱印とともに、目的の御朱印帳も買い求めます。

こちらがその御朱印帳。

柿生琴平神社の御朱印帳

欲しかった御朱印帳を手に入れた嫁もご満悦。

青空の下、いい神社に足を運ぶことができました

都心からもだいぶ離れますし、どこか地方に小旅行に出掛けたかのような、そんな気分にもなりました。

柿生琴平神社、参拝できてよかったです。

続いては、一度柿生駅までバスにて戻り、同じ麻生区内の月読神社へと向かいます。

 

御朱印

琴平神社では、通常の御朱印と、宮司さんが描いた干支の入ったもの、二つの御朱印を頂くことができます。

こちらが柿生琴平神社の御朱印です。

柿生琴平神社の御朱印

 

こちらが干支の描かれた御朱印です。

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御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から18時までです。また、本殿への参拝は8時~16時となっています。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県川崎市麻生区王禅寺東5-46-15です。

柿生琴平神社の公式サイトはこちらです。
https://www.kotohirajinja.com/

 

電車

小田急線「柿生駅」からバスで10分。

南口バス乗り場の東急バス「たまプラーザ駅行(柿01)」「すすき野団地(虹ヶ丘団地)行(柿02)」、もしくは川崎市営バス「溝17(溝ノ口駅方面)」に乗り、「琴平下」バス停で下車してすぐです。

小田急線「新百合ヶ丘駅」からバスで12分。

南口バス乗り場の小田急バス「あざみ野ガーデンズ行(新21)」「あざみ野駅行(新23)」に乗り、「裏門坂」バス停で下車し徒歩500メートルほどです。もしくは3番乗り場の川崎市営バス「新ゆりグリーンタウン・王禅寺口経由鷲ヶ峰営業所前行(新10)」に乗り、「琴平下」バス停で下車してすぐです。

田園都市線「たまプラーザ駅」からバスで20分。

「柿生駅前行(柿01)」に乗り、「琴平下」バス停で下車してすぐです。

柿生駅から徒歩でも行けないことはないかと思いますが、おそらく30分以上はかかると思われます。

 

駐車場

参拝者用の駐車場があります。第三駐車場までありますので、問題なく駐車できると思います。

 

周辺のパワースポット

 

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著者が参拝した川崎市の神社一覧です。