中野区の弥生町にある神明氷川神社の参拝レポートです。
読み方は「しんめいひかわじんじゃ」です。太田道灌により創建された神社で、社名のとおり氷川神社と神明社が合祀されています。近隣にある多田神社とともに、旧雑色村の鎮守として崇敬されてきました。最寄駅は中野富士見町駅です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
中野の「神明氷川神社」へ
こちらの神明氷川神社は、神明神社と氷川神社が合祀され、神明氷川という社号になっています。僕は神明神社には、天祖神社なども併せ、これまでに何か所かに参拝しております。
一方氷川神社の方は、高円寺氷川神社の一か所にしかまだ参拝したことがありません。高円寺の氷川神社は、気象神社という珍しい神社が合祀されている神社でもあります。それ以来他の氷川さんには足を運んでおりませんでしたので、こちらが二社目の氷川神社になります。
この日は嫁と二人で中野区でも南側、渋谷寄りの神社巡りをするため、朝から丸ノ内線に乗って出掛けてきました。
先月の後半に、稲城市にある大麻止乃豆乃天神社(おおまとのつのあまるかみのやしろ)を訪れたのですが、そちらの御朱印が、中野にある神明氷川神社にて頂けるとの情報をネットで見つけましたので、それきっかけでさっそく行ってみることにしたんです。ちなみに稲城と中野というのは、特に近いわけではないです。これだけ離れた神社の社務を兼務されているパターンも、けっこう珍しいのではないかと。
で、中野氷川への参拝に際し事前に地図を調べましたところ、周辺にもけっこうたくさん神社がありましたので、徒歩圏内で行けそうなところを一つずつ回ってみることにしました。そして、この辺りには「氷川神社」と社名がつく神社が多いというのも初めて発見しました。
まずは丸ノ内線の方南町駅で降り、そこから一番近くにあった多田神社に参拝。
続いて向かいましたのが、こちらの神明氷川神社です。
地図で見るとそこそこ距離はあったのですが、歩けない距離でもなさそうですので、徒歩での移動です。僕たち夫婦は基本的に歩くのが好きなので、苦じゃないんです。もちろんやり過ぎなければですけど。
神明氷川神社自体は、最寄駅としては丸ノ内線の中野富士見町駅なのですが、多田神社から方南町駅に戻って電車で行くよりは、そのまま歩いて行っちゃった方が近かったというのもあります。
地図を頼りに多田神社から歩くこと十数分でした。
方南通りという大きめの通りから少し入った場所に、神明氷川神社を発見。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、素盞嗚命(すさのおのみこと)、大日孁命様(おおひるめのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)、事代主神(ことしろぬしのかみ)、大山祇神(おおやまつみのかみ)の五柱です。
素盞嗚命は、天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。大日孁命様は、日本国民の総氏神で皇室の祖神である天照大御神の別名です。櫛稲田姫命は、ヤマタノオロチの生贄にされるところを素盞嗚命に助けられ、素盞嗚命の妻となった女神。事代主神は、大国主神の子で託宣の神様でもあります。 大山祇神は山を司る神様です。
創建は室町時代中期の文明元年です。太田道灌が江戸城鎮護のため、大宮の氷川神社よりご分霊を勧請したのが始まりとされています。
江戸時代中期の文化6年の書物には、氷川神社と神明社の合社が記載されています。
元は現在地より北の、神田川のほとりに鎮座していました。
第二次大戦時には戦災で社殿が焼失してしまいましたが、昭和33年に再建され、現在に至ります。
近くにある多田神社と同様、古くからこの地域の鎮守として崇敬されてきた神社です。
境内案内
方南通りという大きめの通りを少し入った先に、神明氷川神社はあります。こちらが入口。
参道を進みます。木々の緑が目を惹きます。
左手には石碑が二つ。
脇にある御神木がとても素敵です。
その先、左手にはすぐ、小さな鳥居と祠がありました。こちらには宗像神社と大國魂神社が祀られています。後ほど参拝させて頂くことに。
参道を進むと左手に手水舎です。
手水舎でしっかりとお清めを。
再び参道に戻ります。とても静かです。
拝殿へと進みます。手前には狛犬さん。
こちらは左の狛犬さんです。体の一部が朱色の狛犬さんですね。
こちらが右の狛犬さん。どちらも凛々しいです。
木々の緑の中に社殿が溶け込んでいる感じです。
清とした空気の中、参拝させて頂きます。
参拝を終え、境内を散策してみます。こちらは拝殿側から見た参道。
斜め前からの社殿です。かっこいいです。
社殿の左奥にも、小さな鳥居と祠がありました。
左奥を進み、こちらの境内社にも参拝。津島神社です。小さな狛犬さんも一対いらっしました。
再び拝殿前に戻ります。拝殿に向かって参道の左手には神楽殿があります。
拝殿に向かい左手にはもう一つ鳥居があり、境内にはそちらからでも出入りができます。
社殿の右奥にも道がありましたので、進んで見るとそちらにも鳥居と祠が。こちらには御嶽神社が祀られていました。
そして拝殿前に戻ります。大きな木が何本も茂っていて気持ち良いです。
社殿に向かい右手に社務所があります。こちらで御朱印を頂きました。神明氷川神社の御朱印と、稲城市にある大麻止乃豆乃天神社の御朱印、二つこちらで無事頂くことができました。
一通り境内を散策し、最後に入口付近にあった宗像神社と大國魂神社にも参拝し、神明氷川神社を後にしました。
参拝を終えて
初めて訪れた神明氷川神社でしたが、とても静かで緑が綺麗な神社でした。
この日は平日だったせいか、僕と嫁以外に他の参拝者の方は見当たらず、境内を独占させて頂いてしまい…申し訳なく思ってしまうくらいでした。いいのかな、と。
境内は広いわけではないのですが、木々が多くちょっとした森の中にいるような感覚にもなりました。大きな木も多かったです。
また、社殿の木の感じと、周囲で茂っている木々がとても自然で、なんだか気持ちが落ち着きました。社殿が木々と一体化しているような感じで。
誰も他に人がいなかったこともあり、隔離された空間にいるような気にもなってしまいました。
無事に稲城の大麻止乃豆乃天神社の御朱印も頂くことができました。最初はちょっと半信半疑だったんですけどね。社務所にて申し出ましたところ、ばっちり情報通り頂くことができました。ちゃんと大麻止乃豆乃天神社を訪れた日付で御朱印も書いて頂きました。
こちらの社務所に書いてあった宮司さんの苗字と、大麻止乃豆乃天神社の宮司さんの苗字が同じでしたので、稲城と中野で場所は少々離れていますけれど、兼務されていらっしゃるということかと思われます。
一つ前に訪れた多田神社と同様に、古くからこの地域の人に親しまれている神社とのことですので、きっと遠い昔からたくさんの人がこの場所に参拝に足を運んでいるんだと思います。
また、戦国武将である太田道灌が創建した神社とのことですので、太田道灌もここにいたのかな?と思うとロマンが膨らみますね。
神明氷川神社、参拝できてよかったです。静かで素敵な神社でした。
続いて僕たちは、歩いて10分ほどの距離にある、幡ヶ谷氷川神社へと向かいまます。
御朱印
こちらが神明氷川神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時半から17時までです。
神明氷川神社では、稲城市にある大麻止乃豆乃天神社の御朱印も頂くことができます。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中野区弥生町4-27-30です。
神明氷川神社の公式サイトはこちらです。
http://shinmei-hikawa-g.org/
電車
①丸ノ内線 「中野富士見町」から徒歩10分。
1番出口から地上に出て、中野通りを南方面に歩き約10分です。
②丸ノ内線 「中野新橋駅」から徒歩13~15分。
③丸ノ内線 「方南町駅」から徒歩15~18分。
④京王線 「幡ヶ谷駅」から徒歩20分。
最寄駅は丸ノ内線の中野富士見町駅です。僕は方南町駅から行きましたが、15分ほどではないかと思います。どの駅からでも多少歩く距離ではあります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。入口の脇は月極め駐車場です。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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