中野区の南台にある多田神社の参拝レポートです。
読み方は「ただじんじゃ」です。多田源氏(ただげんじ)の祖とされる源満仲をお祀りする神社です。源頼義、源義家の父子が、合戦に勝利した凱旋の帰途に創建したといわれています。最寄駅は丸ノ内線の方南町駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
方南町の「多田神社」へ
この日は朝から嫁と二人で中野区の神社巡りをすることに。
といいますのも、先月の後半に、僕たちは稲城市にある大麻止乃豆乃天神社(おおまとのつのあまつかみのやしろ)という神社に参拝させて頂きました。そちらでは社務所がなく、御朱印を頂くことができなかったのですが、帰宅後に調べてみたところ…どうやら中野区にある神明氷川神社で頂くことができるということがわかったんです。だいぶ距離は離れていますが、社務を兼務されているのではないかと。その辺り詳しくはわからなかったのですが。
ですので、御朱印を頂きつつ、神明氷川神社に参拝させて頂くことにしました。神明氷川神社さんにも、まだ一度も足を運んだことはありませんでしたので。
事前に地図で確認したところ、神明氷川神社は中野でも渋谷寄りに位置しています。丸ノ内線の南側ですね。
僕は中野という街にはけっこう昔から行くことが多くて、馴染みのある街ではあります。よくウロウロしていたのはJR中野駅の周辺ですね。しかし、中野でも南側の方、神明氷川神社がある辺りには、今まであまり行く機会がなく、馴染みも薄い地域です。
せっかくなので、周辺にも神社があれば行ってみようということになり、調べると、けっこう周辺にあるんですよ。
で、事前に嫁と簡単にではありますがルートを決めて神社巡りをすることに。
神明氷川神社の最寄駅は中野富士見町駅なのですが、もう一つ先の方南町駅で降りて、その近くに見つけた多田神社から回ってみることにしました。
僕は今まで多田神社という社名の神社に参拝した記憶がありませんので、これがおそらく初めての多田神社です。
丸ノ内線に乗り、中野坂上で乗り換え、方南町駅に降り立ちます。方南町駅も初めて来ました。
そこから地図を頼りに歩くこと7~8分。
多田神社の鳥居が見え、無事に到着しました。
ご由緒
ご祭神は源満仲公(みなもとのみつなかこう)です。平安時代の文武両道に秀でた武将で、多田源氏(ただげんじ)の祖として崇められている人物です。多田満仲とも称されています。
創建は平安時代中期の寛治6年です。源頼義、源義家の父子が、合戦に勝利した凱旋の帰途、その戦勝のお礼のために大宮八幡宮に参拝しました。その際に、近隣であったこの地に、先祖の源満仲公を祀る祠を建てたのが始まりとされています。
以来、この地の人々に厚く信仰されます。この地域が雑色村と呼ばれいた頃の鎮守社でもあります。
改築や再建が何度か行われ、現在の社殿は昭和35年に改築されたものになります。
境内案内
方南町駅からは7~8分でした。こちらが多田神社の入口です。
鳥居の手前にはご由緒が書き。
一礼して石鳥居をくぐり、参道を進みます。前方には石段と二の鳥居、その先に拝殿が見えます。
参道の脇には大きな御神木。クスノキです。写真がちょっと逆光になってしまいましたが…苦。
参道を進みます。
最初の石段を上ったところに二の鳥居。
鳥居の手前、右手に手水舎があります。
手水舎には狛犬さん(獅子)がいらっしゃいました。手水舎に狛犬さんというは、以前にも他の神社で見掛けたことはありましたが、なかなか珍しいかと思います。
手水舎の向かい側には社務所です。帰りにこちらで御朱印を頂きます。
お清めをして参道に戻り、二の鳥居をくぐります。
ここまで来ると、拝殿の全体図が見えてきます。
こちらが拝殿の正面です。木の茶色を基調とした建物で、素敵な社殿です。
こちらは拝殿前、左にいらっしゃった狛犬さんです。可愛らしいお顔です。
こちらが右の狛犬さん。どちらもかなり古いもののように見えます。
参拝させて頂きます。
少し境内を散策してみます。こちらは拝殿を振り返った景色。
拝殿に向かって左手が広い空間になっていました。キャッチボールとかできそうなくらいです。
拝殿に向かって右には境内社がありました。
境内社には、榛名神社、御嶽神社、阿夫利神社がお祀りされています。
社殿の右奥には、稲荷神社が祀られているようです。「多田稲荷大明神」と書かれた幟がたくさん見えます。
その手前、右側には、もう一つ参道と鳥居がありました。境内にはこちらからでも入ることができます。
せっかくなので、そのもう一つの参道から外に出て、そちら側からも写真を撮ってみました。なかなか素敵な景色です。
再び社殿右奥の方に戻り、お稲荷さんの参拝に向かいます。小さな手水鉢もありました。
大きな木と朱色の旗のコントラストが綺麗です。
多田稲荷にも参拝。
拝殿前に戻ります。こちらは拝殿の左奥です。
社殿を左側からも撮影。奥には本殿と思われる建物も見えました。
斜め前からも社殿を激写。なかなかかっこいいです。
一通り境内を散策し、社務所で御朱印を頂き、多田神社を後にしました。参道脇の大きな御神木がとても存在感がありました。
参拝を終えて
先述もさせて頂きましたが、多田神社という社名の神社を訪れたのはこちらが初めてです。
多田源氏の祖とされる源満仲をお祀りしている神社とのことですが、恥ずかしながら僕は源氏の歴史についてそこまで知識を持ち合わせておらず…。ですのでこれを機に少し勉強しようか、などと思っております。いわゆる源平の戦いとかは、戦国時代や幕末とかと同様に、子供の頃も大好きだったんですけどね。ですので義経や頼朝はわかるんですけど、それより前が疎くて。
知識があって神社を訪れると、きっと参拝がもっと楽しいものになると思うので。
ちなみに多田神社の総本社は、兵庫県にある多田神社とのことですので、いつかそちらにも行ってみたいです。
こちらの多田神社も、とっても歴史が古いもののようで、平安時代からこの地にあった神社なんですよね。杉並区にある大宮八幡宮とも深い繋がりがあるみたいです。
境内で印象に残ったのは、社殿と大木でしょうか。
社殿は派手さは一切ないのですが、落ち着いていて美しいんですよね。美しくもあり、かっこよくもありで。
そして参道のクスノキが大きくて、その存在感に魅せられました。その他にも境内には様々な立派な木が聳えていまして、それぞれに惹かれるものがありました。
あとは、手水舎にいらっしゃった狛犬さんがいたのも珍しかったですね。獅子といった方が正しいのかもしれませんが、僕は以前に一度だけ、荻窪にある荻窪八幡神社で見たことがあり、それ以来二度目です。
社殿の右奥にあったお稲荷さんも、連なる幟と木との対比が素敵でした。
この日は平日だったためか、僕と嫁以外にほとんど他の参拝者はおらず、のんびり散策し、気ままに写真を撮ることもできました。
社務所で御朱印を頂いたのですが、その際にお知り合いの方が作られたという「楊枝入れ」がいくつも置いてあり、ご自由にと書かれていましたので、一つ頂きました。僕は歯並びが悪く、食事の後には歯によく何かしら挟まることが多いので…。楊枝入れがあると楊枝を持ち歩けるので嬉しいです。使わせて頂きます。
続いては、多田神社からは歩いて10分ほどかと思われる、神明氷川神社へと向かいます。
御朱印
こちらが多田神社の御朱印です。
追記になりますが、こちらは翌々年の平成30年3月31日に、嫁が頂いた御朱印になります。3月31日限定のもので、ハンコ職人のあかめがねさんという方とのコラボ御朱印のようです。嫁は1時間半並んだと言っていました…。見開きヴァージョンと片側ヴァージョンがあり、嫁が選んだのは見開きヴァージョンです。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、日中とのことですので、昼間の時間帯でしたら頂けると思います。10時から16時くらいを目安に伺うのが良いかと思います。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。
アクセス
住所は東京都中野区南台3-43-1です。
多田神社の公式サイトはこちらです。
http://www.tadajinja.tokyo/
電車
①丸ノ内線 「方南町駅」から徒歩7~10分。
2番出口から地上に出て、東に歩いて7~10分程です。
②丸ノ内線 「中野富士見町」から徒歩20分。
③京王線 「笹塚」から徒歩20分。
最寄駅は丸ノ内線の方南町駅です。普通に歩いて10分以内で到着できるかと思います。大きな通り沿いにある神社ではありませんので、地図を確認しながら向かうのが良いかと思います。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがあります。
周辺のパワースポット
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