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出世稲荷神社(新宿区/若松河田)の御朱印と見どころ

新宿余丁町にある出世稲荷神社の紹介

新宿区余丁町にある出世稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「しゅっせいなりじんじゃ」です。太田道灌により創建された稲荷神社で、江戸時代には五代将軍綱吉の母である桂昌院に篤く信仰されました。児童公園に隣接している神社で、最寄り駅は若松河田駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

余丁町の「出世稲荷神社」へ

出世稲荷という名前の神社は色々なところにありますが、僕は新宿にある出世稲荷は今回が初めてになります。

場所は東新宿方面、住所は余丁町というところです。余丁町の読み方がわからず調べてみたところ、「よちょうまち」と読むみたいです。

最寄り駅は若松河田という大江戸線の駅で、僕はそんな駅名も初めて耳にしました。

普段なかなか大江戸線に乗る機会がないというのはあるかもしれませんが、新宿区内の駅名でも、知らない駅があるものなんだな~と。

この日は嫁と連れ立って、東新宿の神社巡りにやって来ました。

午後からバルト9にて映画を観る予定でしたので、その足で午前中は新宿の神社巡りをしようという計画です。そして、今まで未開拓だった東新宿エリアを選びました。

事前に地図を確認しながら回る神社をピックアップしたのですが、どうやら東新宿のエリアで比較的大きめな神社は、西向天神社という神社くらいのようです。あとは小さな神社が点在しています。

前日に嫁と協議をしてルートを決め、まずは東新宿駅で下車し、抜弁天と西向天神社の二ヶ所に参拝。その後お隣の若松河田駅に移動し、小さな神社を時間の許す限り回ってみることにしました。

二社目の西向天神社への参拝を終えた僕たちは、地下鉄に乗るためいったん東新宿駅に戻ります。

東新宿駅から若松河田駅までは、地図で見る限りではそこまで距離はなさそうでしたので、じゅうぶん徒歩で移動できそうです。しかし季節は7月の下旬。酷暑が過ぎ少し涼しい日ではあったのですが、まだまだ暑いには暑いです。

なので一駅でしたが地下鉄に乗り移動することにしました。

僕は新宿という街には来る機会も多く、馴染みもあります。

しかしながら、地下鉄に関しては、丸の内線をたまに使う程度でして、あとはかなり疎いんです。

大江戸線、副都心線、都営新宿線など、いまだに乗り場とか路線図とかもよくわかってません。

この日最初に東新宿駅に降り立つ前も、新宿駅から地下を歩いて新宿三丁目駅から副都心線に乗るというコースだったのですが、新宿の地下通路の長さに改めてびっくりしました。

東新宿駅から若松河田駅への移動も、副都心線なのだか大江戸線なのだかよくわからないまま電車に乗り、なんとか若松河田まで運ばれることができました。

東京に住んで20年以上になるのですが、久しぶりに地下鉄の乗り方でテンパりました。

若松河田駅に着いてからは、この日三つ目の神社となる出世稲荷神社を目指します。

地図を見ながら歩き始め、5分かからないくらいでしょうか。

公園へと続く階段があり、そこから上に上って行きますと、奥の方に石鳥居と社殿があるのが目に入りました。

無事、出世稲荷神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である宇迦魂大神(うかのみたまのおおかみ)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。

創建は室町時代の後期です。戦国武将である太田道灌により創建されました。道灌の家臣である粟津民部豊重という人物の夢に御神託があり、それを道灌に話したところ、道灌も同じ夢を見ていたそうです。そのお告げに従い、当時「郭向の岡」と呼ばれていた地に稲荷大明神を勧請し、創建したのが始まりです。当初は粟津稲荷大明神と称されていました。

戦国時代になり、遠山左衛門尉直影という人物により、現在の地に遷座します。

江戸時代には、五代将軍綱吉の母である桂昌院の信仰が篤く、境内では相撲も興行され賑わったそうです。

明治になり、現在の社名である出世稲荷神社に改称されました。

第二次大戦の戦災により社殿が焼失してしまいましたが、再建され現在に至ります。

商売繁盛や事業成功、家内安全や火防にご利益があるとされ、古くから厚く信仰されている神社です。

 

境内案内

公園の中を進んで行きますと、奥に石鳥居が見えます。

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出世稲荷神社に到着です。こちらが入口の鳥居です。左には燈籠、右には社名の碑です。

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一礼して鳥居をくぐります。鳥居のすぐ先、左手には桜の木がありました。

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すぐ正面が拝殿です。少し灰色に近い白を基調とした社殿です。

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参道の右手はこんな感じです。奥の建物は社務所でしょうか。

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左手には燈籠が一基。

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燈籠の先には出世稲荷のご由緒です。

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拝殿へと進みます。稲荷神社ですが、お狐さんの姿は見当たらないですね。手前に手水鉢がありましたが、水が出ませんでしたので、手をはたいてお清めをします。

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拝殿の扉と賽銭箱には稲荷の紋章です。

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夏らしい暑さの中、時間を掛けて参拝します。

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拝殿を振り返るとこんな感じです。桜の木では蝉が大音量で鳴いていました。

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こちらは拝殿を右斜め前から。

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社殿の右手に社務所です。社務所は閉まっています。

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今度は社殿を左斜め前から。シンプルですが綺麗な社殿です。

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社殿の左奥に小路が続いていますので、行ってみます。どうやら社殿の裏手側からでも境内に出入りできるようです。

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左手の緑の後ろには石碑が並んでいました。

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こちらは社殿を左側から。本殿もばっちり見えました。この後もう一度拝殿前に戻り、出世稲荷神社を後にしました。

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参拝を終えて

若松河田駅から下車し、真っ直ぐ向かった出世稲荷神社。

お隣には大きな遊具がある、子供ならテンションが上がってしまいそうな公園があります。僕たちはその公園の側から入ってしまい、一瞬道を間違えたかと思ったのですが、少し上へと上って行きますと、鳥居が見えてそこに神社がありました。

後から知ったのですが、公園を通らずに、社殿の後ろ側からも境内に出入りができようになっていまして、駅からですとそちらの出入り口の方が近かったです。

僕たち夫婦は神社にはできるだけ正面から入りたいと思っているので、同じくそう思っている方は、公園の方から回ると正面から入れます。

下の地図で緑のところが公園です。

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出世稲荷神社は、境内も広くはなありません。灰色に近い白を基調とした社殿も質素で、全体的にシンプルな感じです。

稲荷神社ではありますが、お狐さんの姿もありませんでした。

その代わり、拝殿の前では黄色いトンボが一匹ずっと飛んでいました。かなり黄色かったので、意外と珍しいトンボなのでは?と。残念ながら上手く写真には収められませんでしたが。

僕たちはこの直前に訪れた西向天神社でも、青いトンボがずっと飛んでいたのを見ています。

青と黄色、珍しいトンボを立て続けに見ることができたので、きっとこれは何かいいことありますね。そう思うことにします。

そしてトンボだけではなく、蝉もけたたましく鳴いていました。訪れた季節は7月の下旬でして、蝉も本格的に鳴き始めた頃です。

鳥居脇に桜の木があり、どうやらそちらに何匹も蝉が留まっているようでして、ひときわ大きな鳴き声が聞こえていました。

夏ですね~。

うちの嫁は蝉が飛んでくるのが苦手でして、ひたすら警戒していましたけれど。

この時期になると、蝉を避けるために嫁の動きが機敏になります。

小さな神社でしたが、ゆっくりと参拝させて頂きました。

社殿の左側からは本殿もおもいきり見えまして、少し後ろから見る社殿の風景も素敵でした。

僕は出世とは無縁の人生を歩んでいるのですが、この参拝を機に、そろそろ出世したいと思います。

出世稲荷を後にした僕たちは、続いて近くに見つけた「金弁財天」へと向かいます。

 

御朱印

出世稲荷神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都新宿区余丁町12-18です。

出世稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

大江戸線 「若松河田駅」から徒歩3分。

河田口から出て大きな通りを左に進み、すぐに左斜めに入る道があるので、そちらを直進です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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