杉並区にある荻窪白山神社の参拝レポートです。
読み方は「おぎくぼはくさんじんじゃ」です。旧下荻窪村の鎮守社で、正式名称は白山神社のみになります。歯の神様としても知られている神社です。荻窪駅の西、徒歩5分ほどの場所に鎮座しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
荻窪の「白山神社」へ
この日は嫁と二人で、荻窪駅近辺の神社を巡ってみることにしました。
僕は三鷹に住んでおりますので、荻窪は中央線で3駅ですので近くです。何度となく足を運んでいる駅ですが、神社巡りというものをしたことはなかったので、今回が初です。
まず訪れましたのは、駅から少し離れたところにある荻窪八幡神社です。位置的には西荻窪との中間、さらには北の西武新宿線よりですので、アクセスは少々悪いです。駅から徒歩でも行けない距離ではなさそうでしたが、夏の暑い時期だったこともあり、無理せずバスを使いました。
バスですと荻窪駅北口から5分ほどで着きました。
荻窪八幡神社への参拝を終え、次に向かいましたのが、こちらの記事で紹介する荻窪白山神社です。
僕は白山神社という社名の神社には、この度が参拝するのは初めてですね。
荻窪白山神社は荻窪駅から近いです。西ですので八幡神社と方面は同じ。
駅から荻窪八幡神社までのバスが思ったより近く感じましたので、白山神社には徒歩で向かってみることにしました。暑い日だったのですが、水分と塩分を補給をしながら青梅街道を駅方面に歩きます。
しかしです。すぐに着くかと思いきや…
意外に歩きました。
暑さがなければそこまで距離を感じなかったのかもしれませんが、8月の猛暑の中、アスファルトの歩道を歩くのは、やっぱりなかなかしんどいですね。
汗だくになり、暑さに負けそうになりながらテクテクと。青梅街道と環八道路の交差点である、四面道と言う大きな交差点を過ぎ、しばらく歩くとようやく神社があると思われる、緑が茂っている場所が見えてきました。
しかしながら入口がわからずにさらに歩くこと数分。ようやく鳥居と参道が姿を現しました。
若干へろへろの状態でしたが、無事発見できてよかった。
白山神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)です。日本神話の女神で、夫である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)とともに国生みを行った神様です。伊弉冉命などとも表記されます。
創建は室町時代の文明年間です。この地を治めていた上杉顕定の家来である中田加賀守が、生まれ故郷である加賀の白山比咩神社の分霊を勧請し、屋敷内に奉齋したのが始まりといわれています。
後に旧下荻窪村の人々の願いにより、村の鎮守となり、崇敬されます。
歯痛に悩まされていた中田加賀守の弟が、お告げにより神社の前に生えている荻で箸を作り、それを使い食事をしたところ、歯痛が治ったといわれ、以来歯の神様としても信仰されるようになります。歯痛が治った人は、お礼に荻の箸を納めるのが習わしとなっています。
昭和42年には、環状8号線の拡張に伴い、本殿や拝殿が改築され、現在に至ります。
旧下荻窪村の鎮守として、厚く信仰されてじた神社です。
境内案内
環八から脇道に入ってすぐ、こちらが荻窪白山神社の入口です。左には社号碑。
一礼して鳥居をくぐると、長い参道です。荻窪駅からも近い場所にあるのですが、とても静かです。
途中、道路が参道を横切る形で走っています。
道路を渡り参道をさらに進むと、二つ目の鳥居と、奥には拝殿が姿を現します。
二の鳥居をくぐりますと、前方の拝殿の全容が見え、急に景色が開けます。
左手に手水舎。
お清めをして拝殿に向かいます。左右には狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。口や耳など、ところどころ朱色が入っている狛犬さんです。子供もいます。
こちらが右の狛犬さん。口を開けている分、こちらの方が朱が目立っています。
社殿は白を基調とした建物で、後ろの緑との調和も綺麗です。
参拝させて頂きます。聞こえるのは蝉の声だけです。
参拝を終え、境内を散策してみます。こちらは右手前から見た拝殿。奥の本殿も少しだけ見えます。
こちらは拝殿の左手前の大きなクスノキ。
拝殿に向かって右、少し坂になったところに石鳥居があり、奥には境内社があるようなので、行ってみます。狛犬さんの姿も。
その先には、三つの社。
奥から、三峰神社、田守稲荷神社、正一位稲荷神社です。
三峰神社の右奥に、猫がいました。
さらに、この境内合祀三社の左奥に、もう一つ社がありました。氏子の方々からお預かりしたお稲荷さんを祀る、狐霊保安庫になります。
境内社のお隣には神楽殿。
神楽殿の脇にも猫。
拝殿側から参道を見るとこんな景色です。
散策を終え、拝殿に向かい左手の授与所にて御朱印を頂き、白山神社を後にしました。
参拝を終えて
荻窪白山神社は、白い社殿が印象的な素敵な神社でした。
僕は今回、荻窪八幡神社から歩いたので少々距離がありましたが、駅からですと5分掛からないくらいです。
駅周辺は建物も密集し、人も多く栄えているのですが、そこからすぐ近くにこんな静かな場所があったんですね。今まで全く知りませんでした。
境内には僕たち夫婦しかおりませんでしたので、のんびりゆっくり参拝させて頂きました。
長い参道は、ちょっとした森の小径のようでした。途中に道路を横断するというのもまた面白いです。そして参道を抜けるといっきに景色が開け、前方に白い社殿が姿を現しました。
僕は白山神社という社名の神社自体、今回が初ではありますが、もしかしたら白山神社は社殿が白いものなのか?と思っちゃいました。帰宅後に調べましたところ、全くそういうわけではなかったですけれど。
白山神社は、北陸にある白山(はくさん)と言う山を崇める山岳信仰の神社で、総本社は石川家にある白山比咩神社です。いつかそちらにも足を運べたらな~と。
荻窪の白山神社は、歯の神様としても信仰されているとのことですので、歯の健康もしっかりと願わせて頂きまし。僕はこれまで何度となく虫歯に悩まされてきましたので。
また、境内には可愛い猫の石像がいくつかありました。なぜ猫なのだろう?と思い調べてみましたところ、元々は社殿の改築の際に十二支の瓦が奉納されましたが、当時の神主さまが仲間外れになった猫を可哀そうに思い、猫の石像を別途設けたそうです。
十二支の瓦は平成23の東日本大震災で、全て落ちて破損してしまいましたが、猫だけは残っていると。
そういう理由を知ると、より面白く神社巡りができるものですね。なるほど、と思いますからね。
夏の暑い日でしたので、汗だくになりながらの参拝でしたが、いい時間が過ごせました。
荻窪白山神社、参拝できてよかったです。
続いては、同じく荻窪にある天沼八幡神社へと向かいます。
御朱印
こちらが荻窪白山神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から16時までです。ただしお昼の12時~13時は休憩時間となっていますので、ご注意ください。開門時間は6時~17時です。公式サイトの参拝案内ページにもお時間の案内がありますので、ご確認ください。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都杉並区上荻1-21-7です。
荻窪白山神社の公式サイトはこちらです。
https://ogikubohakusan.or.jp/
電車
JR中央線・総武線/丸の内線「荻窪駅」から徒歩5分。
荻窪駅の西口を出て商店街を左に進み、少し歩くと右側に鳥居と参道が見えます。
駐車場
参拝者用の駐車場はありませんが、近くにパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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