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國領神社(調布市)の御朱印と見どころ

国領神社の紹介

調布市にある國領神社の参拝レポートです。

読み方は「こくりょうじんじゃ」です。「国領神社」が登記されている正式な表記ですが、旧字体の国を使った「國領神社」として、公式サイトなどでは表記されています。「千年乃藤」と呼ばれる藤の花でも有名な神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

藤の花で知られる「国領神社」へ

藤の花で有名、と書きましたが、この度僕が國領神社を訪れたのは9月です。東京では藤は4月下旬から5月上旬までが見頃のようですので、藤には全く関係のない季節での参拝ということになります。

そんな時期外れではありますが、以前から國領神社は気になっていまして、いつか足を運ぼうと思っていましたところ、9月にちょうど調布にて所用がありましたので、その足でちょいと立ち寄ってみようではないかと。

さらにはもう一か所、國領神社の北には虎狛神社(こはくじんじゃ)というかっこいい社名の神社もありまして、そちらも以前から興味があったので、行ってみようではないかと。

で、事前に下調べをしましたところ、どちらの神社も最寄り駅は京王線の布田駅とのことでしたので、そちらを目指すことにします。

また、どちらも御朱印を扱っているようですし、久しぶりに御朱印を頂けそうです。虎狛神社は本務社の狛江にある神社で頂く形のようですが、國領神社は扱いの時間なども公式サイトで出ていましたので、問題なく頂けそうです。

僕は「神社と御朱印を巡る男の旅」というタイトルでこのブログを書いておりますが、最近全然御朱印を頂いていなかったんですよね。御朱印のない神社ばかり参拝しておりまして…。また、御朱印を扱っている神社でも、運悪く神職さまがご不在で、頂けなかったり。

特に御朱印にこだわりを持っているわけではないのですが、やはり定期的に墨の匂いは嗅ぎたくなります。小学生とか中学生の頃は、習字の授業とかで墨の匂いを嗅いでも何とも思わなかったのですが、おっさんになってから嗅ぐと、いい匂いだな~と思ってしまうんですよね。

そんなわけで、久しぶりの御朱印も楽しみにしつつ、まずは布田駅に降り立ち、國領神社へと向かいます。

國領神社は調布駅からもバスで行けるみたいですが、僕はお隣の布田駅まで行き、そこから歩くコースを選択しました。徒歩5分ほどのようですので、余裕で歩ける距離です。

事前に國領神社のHPを拝見しましたところ、「千年乃藤」が綺麗に咲いている画像も出てきまして、どうせならやっぱりその時期に行きたいな~と思ってしまったりもするのですが、もう引き返せません。

地図を確認しつつ歩くこと5~6分。

あっと言う間に、藤の咲いていない國領神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、神産巣日神(かみむすひのかみ)です。日本神話の造化三神の一柱で、神皇産霊尊、神魂命とも表記されます。万物の創造や生命の生成、復活や再生を司る神さまです。「創造」を神格化した神さまとも考えられています。

相殿には、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)をお祀りしています。

創建の年代は不明です。鎌倉時代に多摩川のほとりに鎮座していた、第六天神をお祀りする第六天社が元になっています。第六天社は江戸時代の前期、度重なる多摩川の洪水により、現在の八雲台小学校裏に遷座しています。その後、明治の神仏分離により、神産巣日神をご祭神とし、國領の鎮守社となります。現在の國領神社へと改称されたのは明治8年です。

昭和38年には都営住宅の建築計画により、現在の地へと遷座しています。その地には、かつて多摩川のほとりにあり、その後遷座した神明社が鎮座していて、國領神社を迎えた形です。國領神社の遷座にあたり、新たな社殿を造営し、両社を合祀し、社名は國領神社を受け継ぎました。

境内には、樹齢400~500年とも言われている御神木の「千年乃藤」があり、一面紫色に染まる景色は調布八景の一つにも選ばれています。

 

境内案内

こちらが国領神社の入口です。甲州街道に面しています。

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鳥居の右手前に社号碑。

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左手にご由緒書きです。少し字が薄れていましたが、目を通します。

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同じく左手には、調布の散歩案内や、千年乃藤の紹介などもありました。

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一礼して石鳥居をくぐり境内へ。参道のすぐ前方に社殿です。

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参道の左手が「千年乃藤」です。

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かなり大きな藤棚です。これは藤の咲く季節に来たら、素晴らしい景色が見られるはず。

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参道の右手に神輿舎がありました。中には御神輿と太鼓があるのが見えます。

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拝殿へと進みます。両脇には木の灯籠。

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拝殿の右手前に手水舎です。

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お水がありませんでしたので、手をはたいてお清めをします。

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拝殿前へ。社殿は木の茶色を基調とした神明造りの建物です。参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますと、こんな感じです。目の前の道路が甲州街道です。

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社殿の左手が社務所です。

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千年の藤の下へ。境内の大半が藤、といってもいいくらい大きいです。

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よく見ると藤から豆がたくさんぶらさがっていました。どうやら藤の実のようで、藤に豆ができることを僕は初めて知りました。毒があって基本は食べないみたいです。

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こちらが元となる、樹齢400~500年の藤の幹です。

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決して太くはない幹から、これだけ広がるって、藤って凄いですね。

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千年乃藤の説明書きもありましたので、目を通します。

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こちらは藤の下、左斜め前からの社殿です。

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こちらは右斜め前から。

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社殿の右奥に境内社がありましたので、行ってみます。

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奥へと進みますと、本殿の姿を見ることもできました。

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連なる石鳥居の先には、石の祠が二つ。参拝させて頂きます。

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御朱印を頂くため社務所へ。御朱印授与の際の注意点や、受付時間などの案内も出ていました。しかし、呼び鈴を押すも応答無し。どうやらご不在のようです。

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社務所前にてしばらく待機してみるも、諦めることに。こちらは社務所前から見えた本殿です。

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最後にもう一度藤を眺め、国領神社を後にしました。

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参拝を終えて

交通量の多い甲州街道沿いにありながら、境内はとても静かで人の気配もありませんでした。

藤の花で有名な神社ですので、おそらく藤の季節には多くの人で賑わうのだと思われますが、この日は始終僕と嫁だけ。

藤の季節ではないとはいえ、やはり境内で一番印象に残ったのは、藤ですね。参道の左手が広くなっていて、そのスペースが全て藤棚なんです。境内のかなりの広範囲を藤が占めている形ですので、まさに藤の神社です。

花は咲いていませんが、藤の緑が広がっている様子も綺麗でした。藤の豆というのも初めて見ました。藤の木というのは決して幹が太いわけではないのに、これだけ伸びて広がっているのは不思議ですし、その凄さを感じてしまいます。

これだけのものを見てしまうと、やはり藤の咲いている季節にも、是非とも来てみたくなりますね。参拝者は多いかもしれませんが、紫が咲き乱れている境内というのは、綺麗じゃないわけがないですからね。

また、僕は最近『鬼滅の刃』をアニメでぶっ通しで見たばかりでして、藤が鬼の嫌う花として登場し、満開の綺麗な藤がちょいちょい描かれていたんですよ。で、余計に生で藤が見たくなっているというのもあります。

僕はまだそこまで大きな藤棚というのを、大人になってから見た覚えがありませんので、やはり一度は見ておきたいものです。

そんなことを嫁と話しつつ、参拝の最後に御朱印を頂こうと社務所に立ち寄ったところ、残念ながら反応がありませんでして、頂くことは叶いませんでした。案内に出ていた時間内に訪問したのですが、ご不在のようでした。

こればかりは仕方ありませんので、いつも「また来いよ」と神社に言われたんだと、そう解釈することにしています。

ですのでまた行かなければいかん神社がどんどん増えて行くんですけどね。

國領神社は、是非今度は満開の藤も見たいですし、その季節に再訪しようと思います。4月の下旬から5月の上旬辺りが見頃のようですので、開花情報などをチェックしてみようと思います。

御朱印は頂けませんでしたが、新たな藤の楽しみができました。

国領神社、参拝できてよかったです。

続いては、そこから少し北にある、同じく調布市内の虎狛神社へと向かいます。

 

追記

最初の参拝から約半年後の令和3年(2021)4月の中旬、二度目の参拝をさせて頂きました。

以前から藤の咲く時期に國領神社に足を運ぼうと思っておりまして、公式サイトにて藤の開花情報を毎日チェックし、そろそろ見頃かと思われたタイミングでの参拝です。

藤は6分~7分咲きで、まだ満開の少し手前という時期ではありましたが、晴天の空の下、綺麗な藤を楽しむことができました。

以下、参拝時の写真になります。

國領神社の藤

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最後の写真は、神社前を通る甲州街道の歩道橋の上より撮影したものになります。

以前の参拝時は僕と嫁しかおりませんでしたが、この日は藤の名所だけあり、ひっきりなし参拝者が訪れていました。

前回ご不在だった社務所もばっちり開いていて、御朱印の案内も出ていました。

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上記の中より僕たちは、通常の御朱印と、藤とアマビエの御朱印、二つを頂きました。

國領神社の御朱印は、季節により限定のものがいくつかあります。

頂いた御朱印は、次項にて紹介させて頂きます。

無事に御朱印も頂けましたし、藤の景色も観れましたし、いい参拝ができました。

 

御朱印

こちらが国領神社の御朱印です。通常のものになります。

国領神社の御朱印

 

こちらが、藤とアマビエの御朱印です。藤の開花時とコロナ禍の限定のものになります。

国領神社の限定御朱印

この他、季節や月毎の御朱印があります。國領神社の公式サイト内に御朱印の案内がありますので、そちらでご確認ください。

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から12時13時から16時までです。お昼の12時台は受け付けていませんので、ご注意ください。ご不在のこともあるようですので、確実に頂きたい方は、事前の電話確認をお勧めします。電話番号は「042-482-5207」です。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都調布市国領町1-7-1です。

國領神社の公式サイトはこちらです。
https://kokuryo-jinja.jp/

 

電車

京王線 「布田駅」から徒歩5~6分。

改札を出たら、目の前のロータリーを右方向に進みます。細い路地を進んでも、比較的大きな三鷹通りを進んでも、どちらでも大丈夫です。そのまま直進し、甲州街道に突き当たったら右折しますと、すぐ右側です。

 

駐車場

参拝者は境内に駐車可となっています。ただし、藤まつり開催時などは駐車できませんので、近隣にあるコインパーキングなどをご利用ください。

 

周辺のパワースポット

 

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