文京区にある小石川大神宮の参拝レポートです。
読み方は「こいしかわだいじんぐう」です。昭和41年に創建された比較的新しい神社で、令和3年に現在の地に遷座しています。色分けされた大きな玉砂利が美しい神社です。最寄り駅は地下鉄の後楽園駅か春日駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
令和3年に遷座した「小石川大神宮」へ
現在日本にある神社というのは、そのほとんどが江戸時代以前に創建されたものになります。昭和以降に創建された神社は、極めて少ないのではないかと。
こちらの記事で紹介する小石川大神宮は、そんな極めて少ない部類に入る一社です。しかも遷座が今年(令和3年)の5月に行われたばかりでして、まさに遷りたてホヤホヤ。
古い社殿にはその素晴らしさがありますが、同じく新しい社殿にも、また違った魅力があるものです。故にそんな意味でも、小石川大神宮は、訪れるのが楽しみな神社です。
この日は飯田橋駅周辺の神社巡りに出掛けて参りまして、まず南側にある靖国神社、半蔵門にある平河天満宮に参拝。そこから再び飯田橋に戻り、駅の北側を歩き回ることに。
いつものことながら、僕たちは神社巡りにて、普段訪れたことがない場所をひたすら歩き回ります。当たり前のことではありますが、その場所場所により景色も全然違いますし、雰囲気も違います。徒歩というのは、そういった違いを一番肌で感じられるものですし、それがまた楽しかったりするんです。知らない街を歩き回るだけで、楽しいです。
今回歩いた小石川の辺りは、すぐ近くには東京ドームがあり、遊園地もあります。ビルが建ち並び、大学もあったりして、もう大都会なわけですが、そんな中にジェットコースターが見えたりする景色は、田舎者の僕としては、それだけでびっくりな景色でもあります。僕は上京してすぐ、20歳前後だったでしょうか、初めて水道橋駅に降り立ち、そんな景色に心底ビビった覚えがあります。
この度の神社巡りでは、ジェットコースターがちょいちょい視界に入ってくる中を歩いていましたので、当時のことなどを少し思い出したりもしました。
そのときから20年以上の時を経て、こんなふうに神社巡りをする男になるとは。
すみません、なんだか神社巡りと関係ないことばかり書いてしまっていますが…。
一つ前に参拝した牛天神北野神社より、そんなあれこれを思い出しつつ歩いていたわけです。
で、地図をや頼りに歩くこと、牛天神からは6~7分だったかと思います。大きな春日通りを渡って路地を入った先に、鳥居が見えました。
小石川大神宮に到着です。
ご由緒
ご祭神は、天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)です。日本国民の総氏神で、皇室の祖神です。太陽を神格化した神様ともいわれています。
創建は昭和41年になります。伊勢神宮祟敬者総代だった佐佐木勝造翁の熱烈な起請にて、伊勢神宮より皇大神宮特別神璽を奉戴し、創建されました。
奉戴した特別神璽は、元は台湾や満州など海外公民団の申請によってのみ授与されてていたもので、極めて異例のことであったそうです。
平成8年には、第六十一回神宮式年遷宮の際の、月讀宮の古材を使用し、社殿が修復されています。
用地の関係で、拝殿の向きと本殿の向きが合っていない造りとなっていましたが、令和3年に現在の地に遷座し、社殿も再建されています。
境内案内
春日通りから路地に入りますと、その先に真新しい鳥居と社殿が見えてきます。
こちらが小石川大神宮の入口です。境内は広くはありませんが、整然としていて綺麗です。
鳥居の前に立ちます。正面の先に社殿、左手には手水鉢やご由緒書き、右手には社務所です。鳥居の手前には、伊勢神宮の十六菊花紋が入った提灯。
玉砂利が真ん中と左右で綺麗に分けられています。真ん中は白い大きなもの、左右は薄い黒の小さなもの。
鳥居にも十六菊花紋。
大きな玉砂利は歩きづらいかと思いきや、普通に歩きやすくてびっくり。この大きさは玉砂利ではなく玉石ですね。
一礼して鳥居をくぐります。目の前に真新しい社殿です。その手前にも鳥居が一つ。
左手に手水鉢。その上には遷宮について書かれたものがありました。
こちらの玉砂利も、歩くと心地よい感触と音がする玉砂利です。
綺麗な菊の花手水です。お清めをさせて頂きます。
手水鉢の右手にご由緒書き。目を通します。
社殿の前へ。木のいい香りがします。
一礼して二の鳥居をくぐります。
参拝させて頂きます。
参拝を終え、境内を散策。こちらは社殿に向かって左手、ご由緒書きの脇にある、小石川大神宮を創建された佐佐木勝造翁の像です。
像の先には伊勢神宮の参道にある宇治橋の大きな絵。その奥が絵馬掛所です。
こちらは社殿を左斜め前から。立ち入れない奥へと続く小路の玉砂利も、また違う種類のもので分けられています。
社殿に向かい右手が授与所です。
こちらは社殿を右斜め前から。
右手奥に進んでみますと、稲が育てられていました。
稲の奥には布袋さまです。参拝させて頂きます。
授与所にて御朱印を頂きます。こちらではマイ柄杓なるものも販売されていました。柄杓の下にはハート型の石も。御朱印を頂き、小石川大神宮を後にします。
参拝を終えて
僕がこのたび小石川大神宮に参拝したのは、令和3年の10月4日です。
当社の本殿が現在の地に遷座されたのは、令和3年の5月7日。つまり、遷座してまだ5ヶ月ほどの時期に訪れたわけです。
小石川大神宮は、遷座に伴い社殿も再建されていますので、建物も出来たてホヤホヤ。
僕はこれまでも近年建て替えられたばかりの社殿というのは、何か所かの神社で目にしておりますので、格別目新しいというわけではありません。とはいえ新しい社殿の神社というのは、やっぱり普段の神社参拝とはまた違ったワクワク感があるものなんです。
平成や令和になって建て替えられた社殿だったり、整備された境内というのは、古き日本の良さに、近代的なお洒落感もプラスされていまして、とっても魅力的なんですよね。
このたび訪れた小石川大神宮も、素敵な神社でした。
木のいい香りが漂う真新しい鳥居や社殿は、その前に立つだけで、自らも清廉になれたかのような感覚になります。
美しかったです。
色とりどりの菊の花が散りばめられた花手水も、とっても綺麗でした。
そして何気に僕が一番印象に残ったのは、玉砂利です。大きいものは玉石と呼んだ方がいいのかもですけど。
三種類もの玉砂利が綺麗に敷き分けられていまして、それぞれ神社では見ないタイプの玉砂利なんです。真ん中に白い大きな玉石、左右には薄い黒の楕円で小さな玉砂利、社殿の左右は黒い少し大き目な玉砂利でした。色合いも美しかったですし、新しい社殿の雰囲気ともよく合っていました。
さらには、歩き心地も最高でした。大きな白の方は歩きづらいのでは?と思いつつ歩いてみたところ、そんなことは全くなく、普通に歩きやすかったです。左右の小さな黒は、踏むと心地よい音がしました。
素敵な境内を堪能させて頂きました。
僕は小石川大神宮への参拝は今回が初めてですので、以前はどんな境内だったのか気になって、帰宅後に改めて画像検索をしてみました。
こちらはwikipediaの画像を引用させて頂いたものになります。
(画像引用元:https://ja.wikipedia.org/)
(画像引用元:https://ja.wikipedia.org/)
遷座し建て替えも行われていますので、当たり前かもしれませんが、だいぶ以前とは雰囲気が変わった感じがしますね。
以前は拝殿と本殿の向きが合っていない造りになっていたそうなので、逆にそんな姿を見てみたかった気もしますけれど。
どのような形であれ、神社がこうして建て替えられ、存続されるということが、何よりも嬉しいことではあります。
小石川大神宮、参拝できてよかったです。
続いては、近くにある出世稲荷神社へと向かいます。
御朱印
こちらが小石川大神宮の御朱印です。
こちらは本殿遷座記念の御朱印です。
こちらは十月限定の御朱印です。
小石川大神宮では、通常御朱印の他に月ごとの限定御朱印があります。本殿遷座記念御朱印は終了時期が未定ですので、詳細は神社までお問合せください。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、8時半から16時半までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都文京区小石川2-6-9です。
小石川大神宮の公式サイトはこちらです。
http://www.koishikawadaijingu.jp/
電車
①丸ノ内線/南北線「後楽園駅」から徒歩4~5分。
4B出口から出て、左手に礫川公園、右手に大きな文京区役所のビルを見て、春日通りを渡り左折します。そのまま春日通りを西へと歩き、河合塾の先の路地を右折です。
②三田線/大江戸線「春日駅」から徒歩5~6分。
三田線ならA3出口、大江戸線なら6番出口です。春日通りに出て西へと進み、河合塾の先の路地を右折です。
その他、飯田橋駅、水道橋駅などからも徒歩圏内になります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
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